14:34 2004/07/29 ●めんどくさいのでTXTでアップしてみるか 23:54 2004/08/03 ●ギターアンプの薀蓄を語るコーナーをはじめる。 仕事の内容が変わった。 慣れないので何すりゃいいのかわからん。 ってかこの半年遊びすぎた。 ホームページの更新もできなくなるでしょう。 19:17 2004/08/06 ●来週はがっつり休むことにした。 実家にアンプを持って帰って試聴するのだ! 休みといっても特にやることがないので, チャンリンコでどっかにいこうかな。 19:55 2004/08/23 ●最近寒い 1:51 2004/08/30 ●焼酎を飲む。今回は芋だ。 世の中にはいろんな人がいるもので,自分の個性とか,人間性とか ちょっとは客観的に見れるようになっただろうか。 客観的に見ることができる能力と自己実現する能力は別だ。 自分のようなずぼらな人間にはやはり日々のこまごましたことをこつこつと 地道にこなすというのは得意ではない,というかできないと感ずる。 感じるだけましじゃんと自分をはげましつつ,妥協と堕落を繰り返す。 なんと言っても実行力がない。他人任せで,自分に都合がいい。 無責任になりたくないから責任は背負わない。 あ〜やだやだ。こんなに内省的なことをWEBに公開するやつの気が知れん。 金を湯水の使うのはどうも性に合わない。母親の教育のせいだろうか。 ただ,経験を重ねられるだけの行動にはそれなりの資本が必要だったりする。 自分自身に資本投下して自己実現していく。そういう能力は自分にはない。 自分の周りを流れる時間と周辺の人々からの影響が自分を動かす。 B型だから常に自己中なのだ。 他人に流されることに対しては警戒している。 自分が納得するまでは決して行動に移らない。 達が悪いのは人間相手の時に相手の意思がわからない場合。 そう。必然的に動けない。 こんな自省は何度も繰り返している。ようするにもう変わりようがないってこと。 自分の意志の弱さはよくわかっているってこと。 くだらねぇ。次に何をするのかそれが重要だ。 16:41 2004/09/11 ●久しぶりに自転車に乗った。 自宅〜御茶ノ水〜秋葉原〜渋谷〜自宅 というコース。35kmだった。 まずは御茶ノ水でメシを食らう。「いもや」で。 昼に行ったので混んでいた。 あんまり説明するのは嫌だけど,500円であれだけのメシが食えるのはココしかない。 まあ,天丼なんだけどね。最近は月一回ペースで行ってる。 秋葉から渋谷へ行くのは初めて。外堀通りから青山通りで向かった。 青山通りは混んでいる。秋葉でタイヤの空気圧をさらに上げたので やたらと走る。赤坂見附の交差点を50km/hで通過,一気に上り坂を駆け上る。 登りきったらあとは渋谷までだら下がりの下り。気持ち的には-3dB/oct位の下り。 基本的に左車線の左端を走るが,路駐をかわすのが大変。 状況判断を的確にしなければならない。 まずは後方確認。後ろの車までの距離を見る。 隣に車がいる場合は,車の速さを見る。 大体車のほうが速いので1台やり過ごして加速しつつ,抜いていった車の10cm後方につける。 車間距離が自転車1台分より狭いなんてことは絶対にないので,割り込める。 すぐ後ろに車がいたら,やはり車の速さを見る。 今日は2回のニアミスを経験した。 最初は横断歩道を渡っているときに, 右折信号で曲がってきた右折車気づかずクラクションを鳴らされた。 びびった。ってかおまえが悪いんじゃ!! 2回目はもう少し深刻。渋谷へ向かう246は混んでて車の流れが悪い。 こっちはだら下がりの下りを30km/h位で走っているわけで, 車は単なる障害物でしかない。 すり抜けるときには基準の幅ってモノがあって, 幅が広いときは減速しない。ちなみに狭くてもあまり減速しない。 例外は横断歩道の手前で停車中の車の間を抜けるときと, ドアミラーにぶつかって通れないかもしれない幅の時だけいつでも止まれる速度まで減速する。 ボルボとハイエースの間をすり抜けようしたのだが, ハイエースのドアミラーは乗用車より位置が高いので体を捻らなければならなかった。 で,30km/h位からフルブレーキ。空気圧を上げた後輪が苦もなく音もなくスリップした。 お陰で思ったよりハイエース側に車体が流れて靴がハイエースのホイールにぶつかった。 幸いこけなかったけど。ほんとすいません。 30km/hを超えるとブレーキは結構難しい。こけると痛いし。チャリンコ壊れるし。 体重を後輪にかけて後輪が浮かないようにする。 前輪の挙動と前方の道路に砂やゴミなど滑る要素がないか全神経を注ぐ。 前輪がスリップしたらこける率は99%。 人生に何度か前輪スリップからリカバリーしたことがあるけど, 何度もこけてる。一度は死にかけたし。。 あの時はどうすることもできなかった。 Vブレーキさまさまである。制動力があり余っている。 ここら辺がマウンテンバイクのパーツの強み。 今日も歩道からのドロップオフを一回した。 マウンテンフレームのありがみ。 フロントフォークのサスもありがたい。 ドロップオフはうまく衝撃吸収しないと前輪が着地したときに手首をやられる。 あ〜長くなった。 このままじゃ,いつか事故って死ぬよな〜 22:39 2004/09/19 ●アナデバのOPアンプの本を買った。 結構いい本だ。 会社名がアナログデバイセズだからね。 電気の世界がただつながっていればよいのではないのを知ってから10年は経ったろうか。 銅線は超伝導体ではないとこの本にもかかれているが,その通りだ。 しかし,大学では6年間機械工学の勉強しかしていない。 電気の世界は電流の流れをイメージできるかできないかが大きなポイントとなる。 その考えは今も変わらないが,より理論的な,原理的な検討を行う場合は,数学的な知識が必要になる。 数学的考察が苦手な僕としては,甚だしく効率が悪い。 自分の理論的考察能力の底の浅さを感じる。 電気のフィードバック回路も,機械のフィードバック制御も本質は同じである。 なんて自惚れていたのも懐かしい。 所詮は「数学が苦手な理系でいいのか?」という某高校教師の言葉を思い出しながら, あんたの言う通りだと頷いて見ることぐらいしかできない。 微積で数学に目覚めたわけだが,これも数学的に面白かったわけではない。 事実,偏微分には相当悩まされたし,再履もしたなぁ。 で,あんたはスミスチャートの何を知っている? 分布定数回路のインピーダンスは何で決まる? 疑問なのは50オームの同軸ケーブルはDC抵抗は50Ωじゃないってこと。 じゃあ,なんHz以上だと50オームなのさ? 大体ケーブルを切り刻んでも50Ωだっちゅうことさえ不満だ。 まあ,どうでもいいんだけど。 1:11 2004/10/12 ●3連休が終わった。 実は来週も3連休。うひ。 業務のモチベーションを維持するためには。。。 10:27 2004/10/20 ●北海道へ行ってきた。 でかかった。 13:39 2004/10/25 ●昨日は視聴会なるものに行ってきた。 最高で\70,000,000のシステムの音を聞いてきた。 結構おもしろかった。 一番高いスピーカーがえらいよい音で鳴っていて, すげーと思っていたら,それはSPケーブルの音だった。 空気感と音場感。ブワーっと広がる感じ。 定位が悪いのではない。 普通,残響は音が途切れたときにしか感じないが, そのケーブルは残響が音の背景に広がるとでもいうか, 例えば絵画や写真で言うと中核をなす対象があり, その背景がくすんだりぼやけているのでなく, 細部にわたるまで緻密に表現されている状態。 かといって背景の強さに主題が埋もれることは決してなく, 背景の緻密さに引き立てられて実在感を持って感じることが出来る。 録音されている音を全て引き出して目の前に展開する。 そこにフィルタリングや色づけ,強調は存在しない。 感じ方は受けて次第。 音楽のどこを見ても美しい。 バイオリン,ピアノ,ベース,声,個々をはっきりと捉えることが出来て しかもどれもしっかりと見える。 もちろん全体を捉えてもバランスが取れている。 ちょっとショック。 あとはこんな経験。 76年の録音より61年の録音の方が鮮度が高くレンジのひろい音がしていた。 録音機材の進歩って?いや,76年という時期的に真空管からトランジスタへの過渡期なので76年当時の機材が未成熟だったのだろう。 真空管は悪くない。 トランジスタも悪くない。 機材を設計したやつとそれを使って音を作ったやつが悪いのだ。 しかし,マスターテープレコーダーもマイクプリも同じもの使っていただろうに,やはりミキシングコンソールの影響なのか? というか,録音したエンジニアは61年の録音より音が悪いことに気づかなかったのだろうか。 それとも,マスターテープからCDに落した時に違いが出たのだろうか? なるほどしかし,マイク,ヘッドアンプ,ミキサー,イコライザー,コンプレッサーやリミッター, リバーブマシーン,エコーマシーン,テープレコーダや接続ケーブルを含む録音機材, トッラクの割り振りとマイキング,ピンポンの回数,どの音にどの機材を通してどういった処理を施したのか, マザーテープからマスターにミックスダウンしたときの状況やらなんやら, マスターからデジタルに変換したときのADコンバータとそのサンプリング周波数やBit数, デジタルで音量を補正したり音をいじったときのアルゴリズムや計算方法, なんてことに思いをめぐらすと多くの人手と機材を通っていることを感じずにいられない。 ひとつの音楽は楽曲と演奏者と楽器からつくられていて, ひとつの楽曲には作曲者の思想や哲学がしみこんでいる。 ひとつの楽器には歴史と製作者や手にしたもの達の思想や哲学がしみこんでいる。 ひとつの機材には設計に携わった者達の思想や哲学がしみこんでいる。 ひとつの機材には多数の部品が使われている。 もちろん部品を作った人,設計した人もいる。 ひとつの信号処理プログラム,アルゴリズムにも アルゴリズムを考えた人,実装した人,それぞれの思想や哲学がある。 そして一人の人間にはひとつ以上の思想や哲学があり,多くの人間とかかわりを持って生きている。 ひとつの音楽がどれだけの思想と哲学の上に成り立っているのか? これが人間の文化なのか? じゃあ,こんなこと一切合財をごちゃ混ぜにしてポンといいモノを作り出すのが巨匠なのか? まあいいや。 ほかには,よいシステムは録音されている音を全て出し切るので, ごまかして作られた録音は聞けたものではないとうのがわかった。 ビートルズのオリジナル録音はラジカセで聴くのが一番いい。 だからこそネイキッドは買おう。 一発録音系のソースが一番良かったし, 録音時に加えたリバーブが耳についてわざとらしくて陽水とかまったく駄目だった。 最新の技術で30年前の自分とデュエットしました。。。。。 デジタルの音はデジタルデータとしていじればいじるほどギチギチした感じになる。 もちろんダニナミックレンジも周波数レンジも狭くならないしノイズも加算されないが, 独特の質感を持つようになってしまうように感じる。 アナログが布ならば,デジタルはビニール袋見たいな感じ。 もしくは発泡スチロールみたいな感じ。 SACDもよくなったとのことだが,それは録音エンジニアのデジタルデータを扱うテクニックと機材性能の向上によるのだろう。 器が大きくなっても満たすテクニックがついていかないと良いものはできない。 最近はやっとSACDを満たす技術が広まってきたのではないか。 音の基準軸がLPからCDへと流れSACDへシフトしてきたということ。 もちろん音の良し悪しではなくて,あくまでも市場の大きさの話である。 一番お金がかけられるところに人と物が集まりよいものが生まれてくる。 CDの出始めはひどかった。らしい。 CDが普及するにつれてCDからよい音を引き出す技術の追及が行われ, エンジニアはCDという器へ慣れてCDとして良い音を出すように音を作るようになったのではないか。 そしてSACDの出始めもたいしたことなかった。んじゃないの? 基準軸が移っていくにつれ,器を満たす技術が浸透し,多くの録音エンジニアがSACDを使いこなすことが出来るようになり, SACDとして楽しめるように音を作る。 多くの機材がSACDからLP以上の音,マスターに近い音を引き出せるようになる。 そうして,基準軸が移っていく。まだ移っていないけど。 よい録音に出会うのがオーディオライフの中では重要なんだと知った。。。 1:14 2004/10/26 ●うむ。日付が変わっている。 今日は初めてアクセス解析をみた。ページによっては累計で2000件を超えるアクセスがあるようだ。 おそろしいことだ。。。 もっとまじめにコンテンツを製作しなければ。 やはり,図と写真がほしい。 自分も他人のページを見ていて絵があるのが一番嬉しい。 23:46 2004/11/07 ●昨日(土曜日)自転車屋に行った。 どうもボトムブラケット(B.B.)から異音がする。 前の自転車では分解して,グリスアップしたことは数回あるが, とくにメンテしなくても10年以上トラブルはなかった。 今乗ってる自転車は日本製でないので,どうも機械加工に不安がある。 まさか自転車の心臓部であるB.B.の加工精度がいいかげんということはないだろうが, なんとなく不安なので,秋葉原から渋谷へ向かう途中で四谷の自転車屋に寄った。 とりあえずB.B.を分解するとタラタラ〜っと水が出てきた。 ♪心当たりはあの日の夜〜 まさか〜 これは絶対台風〜♪ 台風明けの朝,自転車はカバーが吹き飛ばされ横倒しになっていた。 前の自転車はB.B.に穴があいていたな〜 ということで,B.B.は分解清掃。 ついでにスポークの張りを見てもらう。 若干緩んでいたようだ。 最近感じるのだが,空気圧を上げた時の暴れが購入時よりすくない。 スポークが緩んでいるせいかも知れない。 スポークの調整は熟練の素人でもなかなか難しい。 ということで,後輪だけスポークを増し締めしてもらった。 その他にも,チェーンに給油してクリーニング。 ブレーキやディレーラーのワイヤーに注油。 ワイヤーの張りを調整。 Vブレーキの片効きを調整。 それから,ペダルにガタがきていたので交換してもらった。 今の自転車はクランクが170mmなのだが,常々長いように感じている。 まあ,足が短いということなのが。。 クランクの交換はB.B.とフロントのスプロケット?(歯車)ごと 交換しないといけないので,結構高くつくということだ。 やっぱり,シマノがいいよな〜 ブレーキ(レバーも)とクランク周り(B.B.含),リムとハブがシマノ製ではないのだ〜 そういえば,自転車にいく前に楽器屋でギターを買った。 買った。カードでお買い物。カードでお買い物は初めて。 欲しいものの前ではどんな力も不可抗力なんだなと悟った。 K.YAIRIのエレアコ。ほとんどアコギ。 工作が滅茶苦茶丁寧なのにビビった。 塗装は全体的にマット仕上げなのだが,樹脂を整形したような仕上がりだ。 木材のつなぎ目をまったく感じさせない。 VGの12弦ギターは質は良いがバインディングとトップの材に微妙な段差が見えたり, Rが小さいカッタウエイの部分で側板が微妙に浮いていたりしてしまっている。 音は良く乾いた音で弦が新しいせいもあって倍音が非常に気持ちよい。 ミュートした低音では適度なふくらみと広大なダイナミックレンジを感じさせる。 良い楽器というものは細かなニュアンスを余すことなく表現できて, なおかつダイナミックレンジの上限を感じさせないものだと考えている。 つまり,優しく繊細に弾けば細やかな音がでて,力強く弾けば力強い音が出るということ。 まあ,店員に相当プッシュされたというのが本当のところかもしれない。 3日ほど前になかなか入らないギターが4本入荷したと。。 1本目がK.YAIRIのエレアコ, 2本目がオベィションの1994の限定モノ, 3本目がVGの6弦でボディは小ぶりで自分が持っている12弦と同じ形状, 4本目がタカミネの20万くらいするやつ。サウンドホールの周りになんか絵が書いてあるやつ。 今週末で売れてしまうでしょうと。。 まあ,どれもエレアコだが,個性豊かな面々だ。 K.YAIRIは作っている職人が偉大だという噂。海外からの逆輸入らしい。 オベィションは興味ない。 VGは持っているので良さは知っているが,同じじゃつまらない。 タカミネは派手でボディがでかくてあんまし好きじゃなかった。ちょっと高いし。 本当は他の店で以前,VGのガットギターを見かけたので見に行ったのだが,もうなかったので,フラフラしていただけなのだが。 ちなみに購入価格は79800位。元値が16万くらいと言っていたからやはり半値くらい。 しかし,傷一つない。 1998年製でほとんど眠っていたのだろう。 そう考えるとちょっと不安だが,新品同様なのに半値はうれしい。 価値ある本物が割安で手に入るというのに弱い。 いままで手に入れたギターも全てそうだった。。。。 プリアンプが気にくわないので自作してやろうかな〜 まあ,一応使用目的はあるわけだから,良いでしょう。 自転車は快調。購入時の感触を思い出しついついスピードを出しすぎてしまう。 今日の反省点は横断歩道を横断中の歩行者を待つ左折車のかわし方。 左折車のフロントをぎりぎりで行くのはやめよう。 歩行者が滅茶苦茶ビビってた。 やはり左折車に対しては左折車の右側に出てしまうのが一番安全。 ではなくて一番速い。 やはり安全第二になってるな。 そろそろ購入して1年。850キロほど走った。 たまにはメンテしてやらにゃあかんな。 21:23 2005/01/06 ●新しいスピーカーを買った FOSTEXのNF-1というやつだ。 新しいスピーカではないが設計思想に惚れた。 ということで,NF-1 雑感 RS-N2というスピーカーがNHKの標準スタジオモニターとして採用された。 民生向けとしてはRS-2というスピーカーも販売されているようである。 NF-1に採用されているHP振動板の優位性が示されたといって過言ではなかろう。 感想を少し述べる。 箱は思ったよりでかい。 重さもありしっかりしている。 バスレフポートが長くチューニング周波数が低そうだ。 床置きにすると低音が出るのでスタンドは必ず必要になるだろう。 低音は深さを表現できるレンジが確保されている。 低音は質こそボンつきぎみだが,低音の分量を見積もるための能力に不足は感じない。 中音域は明るく,打楽器の粒立ちが明確に表現される。 分割振動しないというのが売りのコーンなので, ピストンモーション領域が広く, コーンが一体で振動しているという印象を受けた。 高音域はしゃっきりした印象で,すっきり伸びている印象は薄い。 ギラギラした響きはあまり無く,シンバルやハイハットもクールに表現するタイプ。 ソフトドームゆえそういった傾向を持つのかもしれないがなんともいえない。 真正面で聴くことが前提であり,上下にずれた位置で聞くとウーハーとツイーター からの音が逆相になる位置が発生するので高音域が不自然になるかもしれない。 横方向にずれる分には高域が若干落ちる程度の影響で済むだろう。 音像は等身大で定位は手に取るように判別できる。 裏に隠れた音まで判別できるのでモニターとしては安心。 ただし,解像度が高い分,壁からの1次反射の影響が知覚しやすくなっているせいか 真横に壁がくるようなセッティングでは音がぼけてしまい,定位が悪くなってしまう。 小音量でもバランスは崩れないが, 大音量では,ラージモニターに期待する弾けるような,飛び散るような音は出ず, 若干抑圧されたような寡黙な表現だった。 製作用のモニターとしては破格に安くペアで10万以下で手に入るという値段の割りに 作りもしっかりしている。 振動板の素性を生かしつつ,民生機に散見されるように,余計なものをごたごた足したり, 見栄えにこだわったり,宣伝文句になる材料を使ったりしないという硬派なスピーカーだ。 例えば,ネットワークはコンデンサーがひとつだけというある意味割り切った構成だが, 決してコスト的な妥協ではなくウーハーの高域をなだらかに減衰させることに成功しているという技術力の現われだ。 シンプルイズベストを体現したスピーカーであろう。 私自身スピーカーは本来フルレンジであるべきと考えている。 特に打楽器などのパーカッシブな音源を位相正しく再生できるのはフルレンジスピーカーしかないと考えている。 さすがにフルレンジで20Hzから50kHzという性能は実現できないので, 100Hz〜10KHzを再生するフルレンジスピーカーに サブウーハーとスーパーツイーターを追加するという構成が理想的ではないかと考えている。 NF-1はサブウーハーこそ必要としないが,16cmウーハーの受け持ち帯域が基本的に必要な帯域をカバーしていて, ツイーターは補助的な役割しかなしていないとてもフルレンジに近いスピーカーだ。 低域のバランスやエンクロージャー設計,内部の吸音材の調整などなどを考慮すると ユニットを集めて自作して,試行錯誤するよりも安上がりである。 もちろん欠点が無いわけではないだろうが,今のところこれという欠点は見当たらない。 内部の配線材を交換したり,ということも考えるが, MDF製のエンクロージャーはネジがバカになりやすいので手をつけるのに躊躇してしまう。 RS-2ではさらに磨きがかけられたユニットを使用していて, ミドルレンジはダンパーレスでネオジウムマグネットを採用するなど 意欲的な設計を行っている。 スピーカーユニットメーカーとして実績のあるFOSTEXが勝負に出た製品といえよう。 ただし,この時代では仕方の無いことだが高価だ〜 20万くらいでどうにか同じレベルの製品を出して欲しいものだ。 以上雑感 そういえば引越しが決まった。 まだ契約してないけど。 勤務地からJRで一駅。 私鉄の早い電車に乗り換えると一駅。 そして駅の目の前。 JRの駅までは徒歩7分くらい。 33mm^2で1DK。 1フロア1住居で快適? 続報をまて。 0:40 2005/01/09 ●仕事とは何か。 ふとおもう。 自分の好きなことをやってられるのがいいのか。 誰かに頼まれたことをやっているのがいいのか。 時間の割り振り。 結局は人間同士のかかわりだったりして。 やっぱり孤独に生きていくのって空しいもので, 何か他人との関わりを求めている。 自分は他人と関わるのが好きなほうではない。 電話も嫌いだ。 でも,たった一人でこつこつ研究するようなことは,これまたできないときている。 いいかげん。ずぼら。適当。詰めが甘い。 B型だということを主張したところで破綻しているのが目に見えてきた。 なぁなぁで業務をこなしていくことも不可能ではないが, それもまた情けない。 周りが優秀で仕事大好きな人々ばかりだから,余計に自分の無能力目立つ。 ただ,仕事一辺倒で行く気もないし,自分のためにならない業務はやりたくない。 そう,少し前に思った。 今一番欲しいモノはなにか。 スキルだと思った。あとは英語力とか,基本的生活習慣だとか。 英語は学校で教えてくれるはずなのに。 生活習慣は母親が教えてくれるはずなのに。 仕事のスキルは誰が教えてくれるのか?? 学生の頃はキャリアって言葉が理解できなかった。 同じくソリューションという言葉も理解できなかった。 年齢とともに積み重ねてきた業務経験それがキャリアだろ? 問題解決の手段それがソリューションだろ? 別に一日中ネットを見てたって誰にも怒られはしない。 もちろんキャリアにはならないし,ソリューションを生み出すスキルもつかないが。 一番大切なものはフィーリングだって。 そう思ってるよね? バンドスコアに出てくるだろ。With Feelingって。 ロックを譜面に表そうたって無理な話で,聞いて感じるってことが大切だ。 感じるってのは理論的に分析するのとは違ってとても大雑把な捉え方だ。 感じ取るのは得意なほうだと思っている。 他人の気持ちはさっぱり感じ取れないけど。 大きな網をかけて大体のことを網羅して感じ取っても,それを逆に発信することは苦手だ。 具体的に表現できない。 つまり大雑把な概要はつかんでも,細かい理論が破綻していたりする。 頭の中でもやーとしたイメージが出来上がるがそのイメージを頭の中から引きずり出して 目に見える形で表現するのはとても困難なことだ。 ちょうど絵心クイズと同じだな。 ドラえもんくらいなら書けるけど, ハットリ君は書けないだろう。 もちろんドラえもんだって難しいぜ! 頭のなかでもやってることはできるだけ書き出してみると 徐々に形を成してくる。 自分の場合,妄想が大規模すぎて全てを表現するのはとてつもなく大変だ。 大体,頭に浮かんだことを具現化すると当初の10倍くらいの規模になる。 例えば大学院時代に作ったプログラムが顕著な例だろう。 実プログラミング期間は1年くらいだけど,破綻をなくすためにどんどん膨れ上がっていった。 ギターアンプだってそうだ,結局,細部まで破綻なく完成させるためには 当初考えていた何倍もの予算と手間がかかった。 そう,計画性がないのはわかっている。 行き当たりばったりがステキだと思ってる。 いや,俺の人生もかなり破綻が見えてきてる。 もう少し計画性を持って行動しないと。 マージャンだって同じだぜ。 最近,打ち方のパターンが決まってきたが,それは人生の歩み方もパターン化してるってこと。 窮地に立ったときの対応さえもパターン化してる。 もちろんマージャンに計画性なんてものは通じない。 だからといって,上がればいい,勝てばいいと思っているだけじゃ駄目。 もし誰かがリーチをかけたらどうするとか,ドラをツモったらどうするとか, この局はどう攻める。とか考える。 もっといえば今晩は序盤から飛ばそうとか,みんなが疲れてきたらガッツリいこう。とか考えなきゃ。 社会人なんだからとかいうけど,学生と社会人ってそんなに違うか? と学生の時は思ってた。 いや〜違うよ。社会人適当にやると堕ちるぜ〜 堕落者の生態学っつったって別に堕落するつもりはないし。 ダラダラしてるのは好きだし楽だけど,自分を戒めるための趣旨ではじめたわけだし。 とかいいながら,堕落者がどれだけのことをできるのかということを誇示したかったりするわけだし。 でも大した事できてないよね。 モチベーションを高めるための自己投資はやはり必要だろう。 独り者だと特にそうだね。 引越しでボーナスは吹っ飛ぶけどなんか得るものが欲しいね。 今年は死ねる一年になりそうだけど,人生で経験ないからまったく予想もつかない。 ただし,同じ船に乗った人間は沢山いるので不安はない。 日本人ってほんとしょうもないよな。 道連れが多いだけで安心しちゃうんだから。 飛躍の一年。というよりも変化の一年にしたいよね。 イメージはやはり言葉に残さないと。忘れるから。 17:49 2005/01/30 ●いすを買った。890円だった。 けど結構いいいすです。 ここら辺が物価が安いという噂は聞いていたが,安い。 普通に2割ぐらいは安い気がする。 そういえば,寝室の窓をベニヤ板でふさいでみた。 900x1800のラワン合板,厚さは9ミリ。を2枚買って窓枠サイズに切断してもらった。 ゴムのシーリングをの厚さを5ミリと見積もったが,実際は10ミリくらいあって, 予定通りにはまらなかった。けど,うっすいサッシ一枚に比べて遮音効果は抜群。 よく眠れるようになった気がする。 窓は2面にあるけど,道路に近いほうだけふさいだそれだけで十分かな。 やっぱり気兼ねなく音を出せる環境と言うものはとってもありがたい。 早くギタープリアンプを作らなければ。 最近,昔作ったアンプをよく鳴らすのだが,思ったより歪が少なくてストラトだと クリーン成分がかなり残っている。 といってもこの音量だからそう感じるのであって,もっと爆音にしたらだいぶ違うだろ。 事実,マスターを絞るとイコライザーの効きがおかしくなる。 NF-1の調子は悪くない。 思っていたより低音が出る。質は決してよくはないが, 分量を見積もるには申し分ない。昔録音した超低音がたっぷり入ったソースを鳴らすと かなりの深さを感じることができる。 いろんなソースを聞くとリバーブの飛ばし方や楽器の配置が良くわかって面白い。 さすがに経験がないのでマイキングまではわからないけど。 そういえばPCM1704だっけ?の載った基板を入手したのでディスクリートDACと比較しなければ。 そういえば思い出した。事件を。 今週はとてもヘビィな1週間だったが,レギュレータの発振という貴重な事件に出くわした。 定電圧レギュレターは言ってみればツエナーダイオードのような定電圧源と出力電圧の誤差電圧にゲインをもたせて帰還ループを かけたPowerOPAmpとおんなじであり,出力負荷に容量がつくのは本来はあまり好ましくない。 広帯域のOPAmpが負荷容量を駆動するのが難しいのは周知の事実である。 レギュレーターICの仕様書をくまなく読むと出力に接続するコンデンサーが指定されていたりする。 20uFの電解コンデンサーだったりするわけだ。 ここにESRの低い大容量のセラミックコンデンサーを接続すると高周波領域での負荷インピーダンスが下がりすぎて レギュレターの帰還回路が不安定になり発振にいたる。 今回の例は30KHz程度の発振だったが。本来は聞こえない周波数だが,静かなところでは明らかに超音波のような音が聞こえた。 そもそもレギュレターの帯域は10kHzがせいぜいであり,それ以上の周波数帯では出力インピーダンスが上昇する。 なぜこの話題に触れたかと言うと, かつて3端子レギュレターは音が悪いと言われていた。そのことを思い出したからだ。 もし,3端子レギュレターの使用法を誤っていて,発振していたらどうだろう?? 音が濁るのは容易に想像できる。発振に至らないまでも高域で出力インピーダンが暴れていたら やはり色付けの要因になるだろう。 さて,PCM1704の話題に戻ろう。バーブラウン(TI)のDACであるが,アプリケーションノートとして このDACを正しく使いこなす方法がリリースされている。 電源の供給方法であるとか,IV変換に適したOPアンプの選定法であるとかそういったことが書かれている。 自作を行っていく上で,「この部品は音が悪い」「この回路形式は音が悪い」といった場面に出会うことがあるだろう。 ではなぜ音が悪いのか? レギュレーターは発振していないだろうか? 可聴帯域外で発振気味になっていないだろうか? IVアンプのスルーレイトがDACの立ち上がりについていけず誤差が発生しているのではないか? PLLのループ特性に変なピークが出ていないだろうか? VCOの電源がノイズだらけになっていないだろうか? デジタル信号がなまったり,リンギングしていたりしないだろうか? デジタルデータラインにクロックが漏れこんでいないだろうか? トランスの駆動インピーダンスと負荷インピーダンスは適正であるだろうか? 抵抗がL分を持っていて位相が回っていないだろうか? コンデンサーが容量抜けしていて低域が出ていないのではないだろうか? 部品の許容電圧をオーバーしていてリークやスパークが発生していないだろうか? 出力が入力に漏れこんでいて帰還が不安定になっていないだろうか? 電源のインピーダンスが低くて初段の電源電圧が振られていないだろうか? ハンダ付け不良で導通が不安定になっていないだろうか? ケーブルの容量が大きくてデジタル信号がなまっていないだろうか? 電源の極性は常に統一しているか? 要するに,音が悪くなる要因は無理して広帯域にしたり,帰還量を多くしたり, 低インピーダンスにしたり,部品を詰め込んだり,配線を引き回したり, という使いこなしに起因することがほとんどではないかと考えたのだ。 部品の使いこなしは難しいってことだ。 高性能を狙えばそれに伴って設計マージンが薄くなる危険性と隣り合わせだ。 そして,発振につながるような不安定性を確認するには高度な測定技術と高価な測定器が必要になる。 アマチュアが気軽に100万単位の測定器を使うわけにも行かず,結局何が起こっているのかもわからない。 メーカの製品は正しいエンジニアが正しく測定を行い,バラツキを管理して出荷している(と信じている)。 基板のパターンも色々と試行錯誤できるし,筐体だって試作を重ねて生産性と性能を両立しているのだろう(と信じている)。 アマチュアが部品の配置を試行錯誤するのは大変な手間と時間とお金がかかる。 例えば,回路が決まっているとして,トランスと真空管の配置が異なるアンプを何種類か作って比較視聴してみよう というアマチュアビルダーは皆無に近いであろう。 そういった意味では無駄な時間とお金をかけずにそこそこのもが手に入るので,メーカー製は安心できるともいえる。 特に周波数帯域が広帯域化している昨今において可聴外の暴れなどは耳では捉えづらくやはり 計測器を駆使して基本的な性能を確認する作業は必要である考えられる。 よく言うことだが,計測器に頼ってもよい音は出ないと。 だが,良い音がする機器の性能を測ってみると変なものはない。と。 人間の肉体的な好みはあるとしてもやはりフラットで直線性があるのが前提だ。 オーディオの基本は盤面に刻まれた情報を余すことなく再生することだ。 その上で好みの加工を施すことを否定はしないが,録音エンジニアという職業があることを頭の片隅において欲しい。 録音エンジニアは与えられた状況の中でミュージシャン,プロデューサーなどなどに満足してもらうものを録ろうとする。 もちろん本人が満足していることが一番好ましいとは思うのだが。 盤面の情報を全て引き出すということは録音エンジニアの仕事を全て白日の下にさらすという行為であり, 決してミュージシャンの生演奏を再現する行為ではない。 白日の下にさらされた音から何を得るか,得られるかはミュージシャンとリスナーのやり取りであるのだが, その間にはいくつものプロセスがあり,何かを奪い何かを足していく。 そのプロセスの一つひとつが誰かが人為的に作り出したものである以上,何らかの意思や意図がそこに加わる。 そんなプロセスを通過しても良い音楽は良いものであったりするのだとは思うが。 やはり音楽に必要なものは誰にも曲げられない強い意志であり,主張だと思う。 だから,ロックは音楽なのだ。クラシックだってジャズだって意思と主張のないところに感動は伴わない。 だいぶ話が飛躍したな〜 やはり自分の器量に応じた回路形式を取ることが重要であり,部品は正しく使いこなすことが大切である。 自分のオーディオ機器に不満を感じたらまず自分の体調と御機嫌を疑うことからはじめよう。 それから財布と相談したって遅くはない。 16:17 2005/02/06 ●最近,御自分様ははジッターに御執心のようである。 デジタル機器はノイズに強いと言われている。 確かにそのとおりです。伝える信号は1か0なので,多少ノイズが載ってもデータが化けることはない。 もう少し厳密に説明すると,1か0かの閾値があってその閾値に引っかかるようなノイズが重畳しなければデータは化けることはない。 アナログではS/N比つまり,Signal/Noise レシオで議論されて,100dB確保できれば文句はない。 デジタルではC/N比,キャリア・クロックの振幅/ノイズ比で議論されることが多い。 キャリアの周波数が高くなり,波形がなまってしまうような状況だと,C/Nは40dBは欲しい。 それでもアナログの100dBに比べれば60dBも甘いのだ。 つまりデジタル信号はアナログ信号よりも1000倍はノイズに強いということになる。 この理論検討はあくまでもざっくりした評価なので,扱う信号の周波数帯域によって条件は異なる。 まあ,オーディオはこんなイメージでよいだろう。 デジタル信号のC/Nが多少悪くてもデータが化けることはまずないわけだ。 それでも,CDの音は変わると言われている。 もちろんそんなに小金持ちではないのでトランスポートの音を聞き比べるなんて大それたことはできない。 それだけの差を聞き分けるためにはそれ相応のシステムでなければならないし。。。 話を戻すと,例えば,デジタル入力できるDAコンバータやコンポなどにデジタルでCDプレーヤーをつなぐ。 例えば,ポータブルCDプレーヤーをつないだときと30万位するCDトランスポートをつないだ場合で音が異なる場合があると言うことだ。 接続はデジタル信号だから,送られてくるデータに違いはない。 読み取りエラーでも起きない限り同じデータが送られてくる。 では音の違いはどこから出てくるのだろうか?? それがジッターなのだろう。というのが最近のマイブーム。 ではこの話はどうだろう。 デジタルでのオーディオ機器の接続は光(TOSリンク)よりも同軸ケーブルの方が音がよいという。 これは迷信ではない。ありえる話なのだ。 あまり知られていないかもしれないが,TOSリンクの受光モジュールは出力こそデジタルだが中身は実はアナログ動作していて, デジタルデータを二値化する閾値を光量の変化に比例して変化させている。(と東芝のデータシートに書いてあった) そして送られてくる光波形も案外なまっているらしく,閾値によってはデータが相当ジッターするらしい。 実際,タイムインターバルアナライザというジッターを計測する測定器でTOSリンクの出力を見てみたが, 見事にデューティずれを起こしていた。ジッターは0.6%くらいであった。 シリアル一本で送られてくるデータはPLLで同期しないとデータが読めない。 PLLっていっても単なる位相フィードバック系を持った発振器だから,入力信号の品質が悪ければ出力データがジッターしてしまう。 話が金星くらいまで脱線しているが, ジッターこそがデジタル機器にとってのノイズ,アナログ機器がS/Nで議論するように,デジタル機器ではジッターは何%(何nsec) なんだってポイントで議論すべきなんじゃねーのってハナシ。 一応確認だけど,ジッターを少なくすればいいのか? ジッターを持つってことは再生波形に誤差が出るということなのだから,つまりノイズが増えるということと等価だ。 だからやはりジッターは少ないほうが良い。 じゃあ,ジッターを減らすにはどうするか? 基本的に通常の伝送系を考える限り一度発生したジッターは取り除くことができない。 データを伝送していけば行くほど,そう,通過する素子が多くなればなるほどジッターは増える。 なまった波形を高速のバッファで打ち直してもジッターは減らないし,そればかりか,なまった波形を打ち直すときには 立ち上がり,立下りそれぞれの閾値を通過する際に微小なノイズの影響や波形歪の影響で実際のタイミングからずれた位置で 打ち直される可能性が高くなる。 パルストランスを入れても,別にジッター減るわけではない。 高周波ノイズを吸収したりしても根本的にジッターが減ったりはしない。 つまり,ジッターを減らす手段は受動素子だけでは考えられないのである。 そもそもジッターというものはデジタル信号の基準クロックが我々人間が暮らしている時間軸と比較してフラフラとゆれていることを意味している。 どっかの誰かが人間が生み出せる唯一絶対の物理量はクロックパルスだとか言ってたけど,間違い。 確かに電圧リファレンスや電流リファレンスは作るのが難しいが,クロックはもっと難しい。 そもそも絶対正しいクロックというヤツを計測する手段はない。 原子時計みたいなモノだって物理的に考えられる理論的な精度で議論をしているわけだし, だいいち,地球上のどこでも同じ時間が流れているかどうかだってあやしいじゃん。 スペースシャトルに積んだ原子時計と地球上に設置しておいてた原子時計がずれたって実験を耳にしたことがあるが, 相対性理論なんてよくしらないけど,事実は事実だ。 じゃあ,スペースシャトルの乗務員は時間を長く感じたのか? もし,軌道上でCDを聞いたらピッチが下がったり,上がったりして聞こえるのか?? なんて,あまりに微妙は次元の話をしてもナンセンスなので, 実際オーディオで必要なクロック精度について考えてみたい。 どっかのメーカーの宣伝文句に 「人間が認知できるジッターは44.1KHzに対してXXnsecであり,本機は新開発のZZZ回路の採用でジッターをXXpsecに抑えています」 なんてのがあったか? いまんとこ聞いたことない。 「ジッターはXXpsecです」というのは聞いたことある。けど,100MHzに対するpsecと44.1KHzに対するpsecではまったくもって物差しが違う。 おっと出かけなきゃ。 11:48 2005/02/11 ●先週の続き。 ジッターを低減するのは受動素子では不可能だと前回述べているが,具体的な方法を検討してみよう。 まず思いつくのはPLLを使うことである。 さっきからPLLを目の敵にしているが,PLLなくしては現在の通信は成り立たない。 携帯もラジオもテレビもオーディオもインターネットも成り立たない。 そもそもPLLは1本の線で送られてきたデータを復調するために開発された。(多分) PLLはフェーズロクッドループの略で,位相同期帰還とでも和訳するのだろうか。 入力されたデータと発振器の立ち上がり,立下りエッジの位相を比較して,誤差分を発振器に帰還して, 同期を維持するのであるが,ここにいくつかの問題がある。 まず第一に,帰還をかけるということは周波数特性を持つということに他ならない。 PLLの周波数特性というのは,入力クロックの遅い変動には十分追従して,早い変動には追従しないというものである。 ジッターは周波数成分を持っている。つまり,短い周期のジッターと長い周期のジッターである。 短い周期のジッターはPLLの周波数特性外であるため抑圧されて出力されない。 伝送系で加わるジッターはノイズ起因のもので周期が短いものが多い。 長い周期のジッターはPLLが追従していくのでそのまま出力される。 例えばCS8412のPLL帯域はデータシートによれば25KHz程度である。 要するに25KHz以下の外乱はPLLが追従できるのでそのまま出力されるということである。 ではここで話題に上がった長い周期のジッターの影響を考えよう。 長い周期,ここでは25KHz以下のジッターだが,PLLは素通りしてしまう。 なぜ,素通りするのか,それはデータ化けを防止するためである。 基本的にPLLは入力波形と同一の波形を出力することが仕事である。 入力データについていかないで勝手なクロックを出したらデータがずたずたに切断されてしまう。 だから,CDトランスポートの固有音はDACを通しても出力されるのである。 続いて短い周期のジッターについて考えよう。 これはPLLを通過することで抑圧されて出力されない。 ということはジッターが減ったのか? 減ったかどうかは実際に計測してみないとわからないが, ひとつ言えることは,PLLの発振器,VCOはジッターを持っているということである。 PLL帯域内では入力データに追従するのでVCOのジッターは出力されない。 しかし,PLL帯域外ではVCOのジッターは出力データのジッターを支配する。 つまり,CDトランスポートの固有音は長い周期のジッターに現れ,DACの固有音は短い周期のジッターに現れるということである。 これがPLLが持っている根本的問題である。 つまり,ジッターが音質に影響を与えると考えるならば,PLLを使用したシステムでは, トランスポートごとにも音が変わり,PLLでデータを復調するDAIFIC(デジタルオーディオインターフェイスIC)でも音が変わることになる。 もちろん,デジタルデータを伝送するケーブルでも音が変わるだろう。 なぜなら,ケーブルの伝送特性やノイズ耐性が違えば,伝送データにのるジッターの質も変わるからだ。 では,PLL以外のシステムはどうだろうか? 実現されているソリューションとして上げられるのは2つ。 まずは,DACの直近にクリスタルを置く方法。 この場合トランスポートにクロックを送る必要があり, メーカーごとに呼び方は違うが,〜〜リンクという2本のケーブルでデータを伝送するやり方だ。 メーカーによっては2本のケーブルを使って,トランスポートからDACにクロックを送っているかもしれない。 その場合は伝送ケーブルによってジッターの載り方が変わってくるだろう。 もうひとつの方法は非同期データバッファである。 まず,入力されたデータにPLLをかけて復調する。ココまでは通常のやり方と同じである。 続いて復調されたクロックでデータを読んでメモリに格納する。 そして,格納したデータを読み出すときは別に用意したジッターの少ないクロックで読み出す。 この方法ならば,入力のジッターに関係なく,きれいなクロックでデータを読み,出力することができる。 問題は,入力データと出力データが非同期なので,クロックにずれがあるとメモリに蓄えたデータが溢れたり,不足したりすることである。 おそらく,世の中のほとんどのCDプレーヤーは問題にならないはずだが。。。 アマチュアにとってはどちらでも実現は可能だ。 ただ,前者はDACの直近にクリスタルを仕込み,そのクロックをトランスポートに送り込むという改造が必要になる。 後者はどのような回路で実現したものか考え込んでしまう。ただ,自作している人をWEBで見かけたことはある。 もちろん,後者の回路はメーカー製の高級な製品には組み込まれていることがある。 マスタークロックを発生するマシンを何十万で購入するのもよいが,所詮PLLの塊であるから, ジッターは持っているし,伝送系の影響が無視できるとも思えない。 ハナシが発散してきたが,要するに, 基本はDACを駆動するクロックのジッターを出来るだけ取り除くということに尽きる。 そういえば,先週くらいからディスクリートDACをいじっている。 動作確認WAVファイルを手に入れたので,動作確認をしていたのだが, 電圧チェックしたところ,74HC574のFFの部分の電圧が4Vしかない。 なんと,電源が壊れていた。でもなぜか動いていた。 整流ダイオードの直後にピーク電流抑制用の10オームを入れているのだが,1/4の抵抗がオープンモードで故障していた。 とりあえず手持ちの酸金に交換して電圧は正常になった。 続いてICの根元にチップコンデンサーを追加した。 ところがさっぱり音が出ない。 どうやらCS8412を壊したらしい。電源が入ったままあちこち触っていたからであろうか。。。。 手持ちの部品で東芝のDAIF,TC9245Nがあるのだが, 回路を作り直すのがめんどくさい。 TC9245は入力が4系統あったり,PLLの定数が外付けで,PLLの帯域を変えて遊んだり出来そうなのだが, PINピッチが普通の穴あき基板と違ったりして載せるのがめんどくさい。 しばし思案に暮れるが,とにかく秋葉へ。 某通商でCS8412が売っていたが3000円くらい。まあ,手間を惜しもう。ということで購入。 CS8412の電源に各部にはコイルを入れているのだが,アキシャルリードの小型品で, 内部抵抗が高くて,0.5Vくらい電源がドロップしてるのだ。 ちょっと気持ち悪いので,トーキンのコイルをゲット。 SN-5-400というなんの変哲のないトロイダルコアにコイルを巻いたヤツだ。 ネットで調べると結構高周波でもいけるらしい。10MHz以上でも効きそうだ。 ただ,入力と出力が重なって巻いてあるので,これでは入力と出力が浮遊容量を通じて結合してしまい, 共振周波数を下げてしまう。 ということで,10ターンくらい解いて巻き重なりがない状態で使っている。 実際必要なインピーダンスが100オームもあればいいので,低周波でのインダクタンスより共振を高くして 出来るだけ高周波までインダクタンスを維持して欲しい。 VCOの電源とデジタルの電源とTOSリンクの受光モジュールの電源,3箇所にそれぞれコイルを入れた。 MSBチェック用WAVファイルで出力を見ているとグリッチが見える。 原因はMSBの立ち上がりがなまっているからのようだ。 他のBitが早く立ち下がっているのにMSBが立ち上がらないので立ち上がるまでの間グリッチがでてしまう。 このDACは10kをパラにして5kにしているので抵抗が林立していて抵抗間の浮遊容量が大きいようだ。 しかも10kという大きめの定数なので,同じ浮遊容量でも波形のなまりが大きいようだ。 10kとパラに小容量のCを入れると改善するのだが,容量の設定がクリティカルだ。 10pじゃ大きすぎて,1pじゃ少ない。手持ちが限られるのでめんどくさい。 結局74HCから74ACに換えてみた。もちろん改善しない。 でも,MSBチェックWAVを音量全開にしてもノイズは聞こえないので,影響は小さいようだ。 それよりも,小容量とはいえCをパラ付けして想定外の影響が出るほうが嫌なので,やめた。 最近フェードインやフェードアウト部分を音量全開にするとザリザリリというノイズか聞こえるのが気になる。。。 それなら,このDAC使うのやめれば??? 比較対照をげっとせねば。 23:32 2005/02/21 ●久しぶりに体重計に乗った。増えてた。ショックです。 チャリ通するか?? 最近はプリアンプの製作を進めている。 位置付けとしては試作ベンチだから,ばらしやすい構造にしないといけないのだが, どうもそうはいかない。 行き当たりばったりだからか。 今年は勝負の年である。とどっかに書いただろうか? 忙しい一年になるだろう。 エンジニアという職業はどんなものなんだろうか。 あ,俺ってエンジニアだったんだ。 仕事のことを愚痴る気はないのでやめよう。 一般的な話にしよう。 そもそもなんで理系になったのか? 高校のときに決めた。数学はぼろくそに苦手だった。 だって勉強しないとできるようにならないだもん。 偏差値30台は伊達じゃない。 でも,物理は得意だった。すぐに忘れたけど。 要するに勉強が嫌いだったってこと。 大企業に勤めるアドバンテージ,有名大学卒業のアドバンテージ, 肩書きという信用,つまりブランド。 日本人ってブランドが好きだよね。 個人を評価するより集団を評価する風土なのかな。 徐々に個人を尊重する時代の波が大きくなっている。 転職だってあたりまえだし。 そういえば,ゆとり教育は見直し。 ココ10年くらい学校に通った子供達はどうなるのだろうか? 英語の勉強もしないとね。 ということで今日はとりとめがない。 そういえば,土曜日にかわいい娘に出会った。名前忘れた。以上。 14:32 2005/02/26 ●今進めているプロジェクトの進捗でも。 え?もちろん会社じゃないよ。 自作プロジェクト。 ギタープリを作ってる。 新スタジオに引っ越してから音を出せるようになったので, 気持ちを新たに取り組んでいる。 といっても3ヶ月前くらいからたらたらやっているのだが。 構想は多分2年位前からあったと思う。 とりあえず色々試行錯誤したいので,自由度のある基板上で検討。 メインの回路ができた。早速音だし。 すげぇ。何がってノイズが。 発振してるし。 基板が裸だし,シールド線を使っていないのでノイズが出るのは当然だろう。 とにもかくにも発振を止めなきゃ。 発振するのはゲインが高いくせに色々引き回して浮遊容量が見えるから。 しかも性質の悪いことに真空管回路はインピーダンスが高めときている。 一応ハイインピーラインは引き回さないようにしてるけど,そうもいかない。 特にボリュームの2番端子から出てくるラインは確実にハイインピーだから気をつける。 グランドに抵抗を落とす場合はグランド側の足を長くする。 とかの方法でハイインピーラインの影響を軽減する。 自由度のある基板。言葉で説明するとややこしい。 パンチアルミにタイト製のスタッド端子を立てて配線した。 この方法は浮遊容量や漏れ電流の影響が一番少ない実装方法だと個人的に考えている。 今回グランドはアース母線方式を採用した。 一点アースが理想的とか,べたアースが最良とか言うけど, 今回は,あくまでも電線に電流を流す(べたアースにはしない), 電流ループを最小にする,メンテしやすい(一点アースはループが大きいし実装が大変) という点を重視した。 そのアース母線方式であるが, 電源のデカップリングコンデンサーの位置を工夫することで格増幅段の電流ループが 混ざらないようにするという工夫を加えた, もちろん電源周りも工夫してハムが出ないようにしてある。 詳しくは企業秘密。 電源はノグチのトランスだが,両波整流後に2段フィルター, これだけでリプルは出なかった。 実は格段に電源デカップリングコンデンサーが配置してあるので実質3段だ。 ヒーターは交流点火。ヒーター配線は単線が楽だ。 抵抗は全てカーボン1/2.100本100円のやつだ。 磁性体も使っていないしコストパフォーマンスは最高。 まずは定数検討をいろいろやりたいので 1K,2.2k,4.7k,10k,22k,47k,100k,220k,470k,1M,2.2M,4.7Mを100本づつ と1.5k,68kなどを購入。 これでも1200円ちょいだ。一本200円抵抗なら6本しか買えない。 コンデンサーはフィルム,2000pF以下はディップマイカ,を適当に購入。 500pとか0.022uFは結構使う。 0.1uF〜1uFのコンデンサーも必要。中途半端な容量なので難しい。 シズキの黄色いコンデンサーにした。 音の話に戻るが,今までのアンプとはまったく違う。 3段増幅に最終段は1段増幅+直結カソフォロというオーソドックスな構成だが, ひとことで言えば,いえる言葉があるとすれば「ロックだ。」の一言。 もう一言付け加えると「ヘビーだ。」とか「グレイトだ。」とか。 「ファンタスティックトーン」ってキャッチもいいな。。。 痛くない倍音がザクザク乗ってきて,トーンの効きもいいからいろんな音色が作れるし。 思わずこれで回路はFIXだと決めてしまうところだった。 まあ,何をどうしたからこうなったかは大体わかっているので 後は細かい定数の追い込みが残っているだけだ。 はっきりいって音を聞かないで設計して,発振を止めただけでこれだけの音が 得られるとは俺もできるようになった。。。 電源も適当にこれくらいかな〜って作って大体良いところに収まったし。 まずはストラトで試したが,ストラトはサザンっぽい。 サウザンロックでなくてサザンオールスターズ。 あと,チューブっぽいな。真空管でなくて夏しか売れないバンド,TUBE。 要するにストラトを歪めた感じ。イングウェイっぽくはない気がする。 ってか最近聞いてないから音を良く知らない。 そう意味では,あれ,あれ何だっけ,あ〜ディープパープル。っぽくもないな。 王様っぽくはあるかも。 要するにかなりモダンな,ストラトを深くディストーションさせた音。 あ〜もしかしてジェフベック? 続いて,ES335をつないだ。メタリカっぽい。ミュートしたくなる。 ピッキングハーモニクスもでまくる。 335なのに低音弦をダウンピッキングでぐいぐい迫りたくなる。 思わずフロントピックアップでスイチャのイントロを弾いてしまう。 スイチャって,スイートチャイルドオブマインね。 まあいいや疲れた。 ソルダーノやボグナーを参考にしたのであたりまえだよな。 ゲインに応じてブっとい歪みからきめ細かい歪みに連続的に変化する。 これは設計どおり。。。ぐしし。秘密。 あとは,クリーンチャンネルとブーストチャンネルを作れば一通り完成だ。 定数を追い込んで,回路を決めたら,ケースを買ってきて加工して,,, まずは2Uのケースにしよう。1Uはトランスが入らない。 Rコアトランスを特注すれば1Uにも収まるかな。 ラッチングリレーでチャンネル切り替えするのがいいように思う。 保持の必要なリレーは電源を落とすときにチャンネル切り替えが戻ってしまうから。 まあ,いいや。スイッチはパワーとスタンバイをつければあまり問題がない。 だれか20万くらいで買ってくれないかな。 ちゃんと作るから。 部品の実装方法を考えないとな。タイト製スタッドは一本70円。50本で3500円。痛すぎる。 23:46 2005/02/27 ●今日プリアンプが一通り完成した。 クリーンチャンネルとオーバードライブチャンネルを配線した。 オーバードライブチャンネルの音は,ディストーションチャンネルの音とは違い, 自然なコンプレッション感がある歪みだ。 ディストーションの歪みのイメージを,砂の団子を地面に投げつけた感じだとすると, オーバードライブは泥団子を地面に投げつけた感じ。 クリーントーンをグシャっとつぶすのではなくて,グニャっと変形させるイメージ。 高域はひしゃげたような音になる。 ディストーションだと高域はすりつぶしたような音になる。 ただし,高音域にルートを持つ音,高音弦のハイフレット, 高い音程の単音フレーズでは歪みの質の差がわかりにくい。 低音弦のミュートやパワーコード,1弦,2弦の開放で差が良くわかる。 あとは,フロントピックアップで弾く5弦,6弦の12フレットあたりでも歪みの個性によって 弾きたくなるフレーズが変わってきたりする。 不思議なもので,ディストーションでは速弾きや低音弦のリフを弾いてしまい, オーバードライブではパワーコードで白だま系をジャキーンとやったり,カッティングしたり, ブルースっぽいソロを弾いてしまう。 クリーンも出せるのだが,こちらは特に何の変哲もない音だ。 モニター用のライン入力できるパワーアンプがないので ポータブルアンプのトーンをフラットになるように調整してモニターしている。 クリーンの抜けがいまいちだが,ポータブルアンプがそういう音なので, その影響だろう。 パワーアンプも作らないといけないか。 今構想しているのは6V6のP-Pでトランスドライブにしてみようかと思っている。 最近昔作ったアンプを良く鳴らすが,ポータブルアンプのほうがお気に入り。 EL-34のほうは音色をいじりすぎていていまいち。 クリーンの低音を少し足したほうがいいかも。あと,歪みチャンネルも 使える音色があまりない気がする。 それはきっと,新しいプリが七色の音色だからだろう。 ちょっと思ったが,やはり,ギターアンプの基本はフルアップだ。 まだあちこちに音色補正を入れてないので,なんともいえないが, シンプルなフェンダー系の回路はフルアップが一番いい。 重要なのが,ミドルのコントロール。 カッティング向きのしゃっきりした音が欲しければミドルを切る。 ガッツのある太い音が欲しいときはミドルを上げる。 ただし,ミドルを上げるとへたくそなのがばれる。 そんな気がする。 そういえば,ちゃんと反省事項はメモっとかないと。 初段からリップルっぽいノイズが出るので, 電源のフィルターを追加したりしたが直らない。 で,気づいたのがヒーター。これをGNDに落としていなかった。 ということで,ヒーターの中点をGNDに落としたら, つまらないくらいにノイズが減った。 あと,やはり,ポットのケースはGNDに落としたほうがよさそう。 そして,格段のグリッドはシールドを使うべき。 シールドの容量で高音域が減衰することも考えられるが, それは補正できる。 ノイズが乗ってしまったら補正は効かない。 こうやって自分で作ってみて新たに他社の回路図を見るとわかることもある。 全般的に大きなメーカーになるほど回路をいじりすぎる傾向にある。 ガレージメーカーに近づくほどシンプルになる。 そしてもちろん自分の回路はかなりシンプル。 これも公開するのかな。もったいなくなってきた。 ただし,やはり,実装方法には改善の余地有り。 グリッドには直近で抵抗をつけたい。 シールド線もできるだがソケット付近まで持っていきたい。 プレートとカソードはどうでもいい。 回路的な工夫としてはリップルフィルターをつけたい。 ヒーターは直流が魅力的。 あとはリレーか。リレーは実装も検討しないと。 あ,そういえば,松下の12AX7はやっぱりよいね。 今回は回路形式の違う2つの回路を作ってみたが, これは大成功!この二つについてもう少しいじってみよう。 オーバードライブのほうはパワー管の歪みに近いので, そういう方向性でさらに磨こう。 ディストーションはかなりいっちゃってるので,いじりようがないが, もう一工夫欲しい。かも。あとはノイズとゲインのバランスだよね。 ノイズは箱に入れれば少なくなる。と期待。しよう。 0:52 2005/03/08 ●一気に更新したって読むやつはいねーだろ。 あ〜だり。 週末時間が欲しいよね。 今回のギターアンププロジェクトは音源をUpしてみた。 引っ越したお陰だ。気兼ねなく音だしできる。 今回は音量はもちろんそんなに上げられないけど,そこそこの音質で録音できている。 さすがにスピーカーの正面にマイクを置くとかなりきついよね。 この音を軸にもう少しいじって今後どうなっていくのか記録してみよう!! 0:35 2005/04/12 ●スピーカーをバイワイアリングにしてみた。 あいかわらず思いつきだけで,ラジオ会館2階のTOMOCAでモガミの4芯シールドを見つけて, 結構芯線が太かったので,ツイーターのスピーカーケーブルにしてみたくなった。 最近の流行はEMIとオーディオの関係。 100kHzのピークが音に関係ないなんて言っているようでは, どうやらマスターテープの音には迫れないようである。 自分自身100kHzにピークがある音なんて聞いたことないけど,落ち着きがなくなるとか,ざわつくとかいう表現になるらしい。 同様に数メガ以上の高周波だってオーディオ帯域に何らかの影響があると考えて問題ないだろう。 なんだか,怪奇な現象がいろいろと報告されるオーディオ業界だが,実は高周波の影響ではなかろうかとにらんでいる。 とにもかくにもスピーカーケーブルは長さの割に電流が流れるので,音が変わりやすいのも頷ける。 今回はあえてシールド付の4芯ケーブルをスタークアッド接続で使った。 電磁シールド,磁気シールドに期待したわけだ。 インダクタンスが減るとか,線間容量が増えるとか細かいことは考えなかった。 とにかくシールド。 ことの始まりはPADのケーブルの音を聞いたことから始まるのだが詳細はココでは割愛。 少しは空気感が出て,奥行きが増したかな。 とにかくいろんなCDを聴き直したくなった。 これの行為がバロメータかもとふと思う。何枚のCDを聴き直したくなるか。 ちょっとしか音が変わらないならあのCDのこの曲を聴いてみたいとかはならない。 今回は6枚くらい。しかも1曲ずつ確認した。 CDの録音状態によって好き嫌いがはっきりしてしまった。 リバーブの飛ばし方が特に気になる。 自然な奥行きや空気感を望んでも所詮作り物のリバーブじゃ話にならない。 ライブ録音やジャズ。60〜70年代のパーカスや生楽器が多用されている録音が良かった。 やはり,良い録音のCDに出会うことが肝心だ。 CD,CDと連呼したけど,LPでも同じ。やはり,僕はCD世代だ。 0:29 2005/04/15 ●明日はちょっと良い日なのだ。またマニアックな話なんだろうとか思われると心外だ。 たまには人間的なことをするのも良いではないか。 所詮死人にはなれないのだから。 0:32 2005/04/17 ●オーディオについて思う。 金をかければ,それなりの音を聴くことができる。 金をかければ,それなりのものを作ることもできる。 時代が流れてよい音が簡単に手に入るようになった。 自分のオーディオ装置は全部合わせても20万に満たない。 それにしてはそれなりの音が聞ける。 方針としては分解能重視だけど,最近はちょっとウンザリしてる。 楽しく聴けるCDが減っていくのだ。 やはり良い音で聴きたいから良い音のするCDを手にしてしまう。 本当は音楽の内容で選びたいのだけれど。 ただし,オーディオ機器業界も困ったもので, 効果のほどを盛大に宣伝していると思われるものが多く見受けられる。 ただ,それは至極自然なことで,自分が何かを売ろうと思ったら, 宣伝文句は同じような言葉になってしまうだろう。 自分が売り手になったことを考えるとあながち間違った売り方と非難するわけにはいかない。 懐古主義みたいな古くからあるものをありがたがる風潮もいつの時代であるリ続ける。 古いことが偉大なのではなくて古くから認められ続けていることが偉大なのだろう。 ただし,技術や思想は進化するのが人類という存在なので, 温故知新という4字に凝縮されているように古いものから学ぶものがなければ進化はない。 進化のないところに喜びはない。 スピーカーケーブルをバイワイアリングにしてから色々なCDを聴いたが, なぜか,低音が伸びたように感じる。 以前はこんなに低音の深いところを感じることがなかった。 バスドラの存在感がぐっとました。 ラインケーブルの話をしたことがあったかもしれないが,これもモガミの2芯シールドを使っている。 シールドは純粋にシールドのみの機能を持たせるために信号電流は流していない。 そのためにわざわざ2芯シールドが2本入っているマルチケーブルを選んだのだ。 ツイーターに使ったモガミの4芯シールドはシールド線も太目の横まきでかなりしっかりしていて, 4本の芯線も結構太めで,ツイーターには十分といった印象。 ウーハー用は太めだけど,安いのを使っているので,こちらは太さ勝負でCVケーブルやCV-Sをねらっている。 本来は4芯でスタークアッドにしたいのだが,4芯のCVはなかなか入手が難しい。 4芯のCV-Sは多分購入できないだろう。 CVのような配線用ケーブルは安いのが魅力で,メートルあたり数百円で入手できる。 同じような芯線構成のオーディオ用ケーブルがメートル5000円で売っていたので,ショック。。。 なんでも,有名メーカーのオーディオ用を買えばよいのではなくて, 業務用途の定番品でも十分なことが多い。 メーカー名は音質の保障であると割り切るのがいいのではと思う。 自分の耳と理論で納得できるのならば,メーカー名は関係ないと。