20:08 2007/08/31 ● ハードの時代は終わったのか?続々定年を迎える団塊の世代と,迫り来る東南アジアの恐怖。 東南アジアの技術力は着実に上がっている。 勤勉とは手放しにいえないかもしれないが,手先の器用さは日本人とそんなに変らないだろう。 高い賃金と長い労働時間によって一部の技術者は着実にスキルを高めているだろう。 そして安い人件費に加え日本の製造管理のノウハウを吸収して効果的にモノが出来上がってくる。 iPODの成功やYouTubeの躍進はコンテンツと媒体に対するマネジメント手法の確立をにおわせる。 ハードウエアの大量生産はもはやマニュアル化されノウハウはグローバルに共有されるにいたった。 ソフトウエアの量産はまだ確立されているとは言い難いが,ノウハウの蓄積が進めば誰でも仕様どおりのコードを作る事ができるようになり,ソースコード量産時代が来るだろう。 コンテンツの量産時代はさらに遅れやってくると考えてよいと思う。 移ろい行く世の中と巷の庶民の嗜好に合わせて広く流通するコンテンツを展開するには,ある程度のノウハウと投資が必要であろうが,現状では偶然の要素が強いと言わざるを得ない。 昔の映画のリメイクや,ガンダムブームなど,過去のコンテンツにすがりつくのが手っ取り早く利益を確保する手段として定着しつつある。 それもまたノウハウであり,幅広い年齢層を取り込むための手段であろうが。 技術先進国,知財先進国,の次にくるのはコンテンツ先進国なのか。 そういう意味では日本発のコンテンツは世界に認められつつある。 古典的コンテンツである文学的な表現では言語の違いもあり,グローバルスタンダードなるような標準的なモノはない。 ハリーポッターのようなものでも欧米と日本で受けても,中東,アラビア文化圏やアフリカなどで受け入れられるとは限らない。 音楽というコンテンツは端的にいうと,クラシックという難解なジャンルとポップスという商業的なジャンルによって差別化されているように思える。 より専門的で音楽的な感性が必要なジャンルと,快楽的で協調性を刺激するジャンルに分かれている。 「楽しさ」という尺度は個人,民族によって異なり,技巧的なクラシックは知的欲求を満たすものとして認められ,快楽的なポップスは精神的欲求を満たすことが目的となる。 ポップスは精神的な面に強く依存するので地域や民族のもつ風土によって好みが異なる。 とはいえ,民族音楽に一定の共通する要素があることは否めない。 繰り返されるリズムや,連続する旋律,湧き上がるバイブレーションや安堵感はどんな民族にも共通の要素であろう。 しかしそういった感覚的な要素をクラシックに見出すことは困難であり,より理知的で理論的に組み立てられた道筋をたどることを欲しているようである。 映像コンテンツは,より視覚的な刺激を与えることによって人間の脳を直接的に刺激し,記憶を固定化し現実と非現実をより曖昧にする。 もはや言語や音階,リズムなどの補助的な要素は脇役として影を潜め,より直感的に「よい」か「わるい」かの判断を求める。 映像のもつ情報量は莫大であり,緻密に作り出すことが困難である。 緻密であることはそれほど大きな意味を持たないかもしれないが。 映像の与える印象はそれほどに大きい。 モノをつくり,モノに触れて喜びを享受する時代から,コンテンツをつくりコンテンツに触れて喜ぶ時代が来ているということか。 オーディオブームの時は音楽を聴いていた人はそれほど多くはないのかもしれない。 音を聞いてよろこび,音の変化に一喜一憂していた。 CDの出現により,カートリッジのメンテは必要なくなり,レコードを演奏するノウハウは必要なくなった。 誰でもCDをCDプレーヤにセットすれば音が出る。そこそこの音がでるのだ。 音を聞いて喜んでいた人々はCDにはなじめなかった。 いつどこで誰が聞いても同じ音に聞こえるのである。 音は変化しなくなった。そこに面白みはなくなった。 しかし流れていた音楽は不変であったのだ。 オーディオブームはそうしてかげりを迎えた。 音の違いは一般人には気にならない程度になり,かわりに音楽ファンが増えたであろう。 MP3プレーヤのような簡便な装置が普及し個人的に音楽を楽しむ機会が増えている。 もはや音楽は光や風景のような刺激であり,日常的に存在するものになった。 森林や海岸に行ったときに音楽がなくて不安になったことはないだろうか? 一部の若者には音楽のない生活は考えられないのだ。 映像と言うコンテンツを振り返ってみるとどうだろうか。 まずは映画。日本ではそれほどでもないが,アメリカでは大きな娯楽である。 そしてテレビ。これは歴史が大分深まってきた。 エジソンが始めて活動写真を披露したときから100年は経ったであろうか。 映画産業は軍需産業と同じようにアメリカの近代化と共に躍進した。 電子機器のようなハードウエアは進歩した。 いや,一件進歩したように見えるが,映画館にあるスピーカなどは大戦後すぐに設計されたものが基礎になっているのだが。 とは言うもののハードの成熟は映画産業の裏側でしかないだろう。 映画はモノクロからカラーになり,やがて特殊効果やCGが発達した。 出来上がるコンテンツは非日常的である事が求められ,日常と非日常の境目を移ろっている。 人々はスクリーンに映し出されるシーンに一喜一憂し,内容について議論したり共通の話題を持つことで満足を覚えた。 テレビはどうであろうか。 放送はそもそもラジオから始まったが,新聞より早く情報が得られること,音楽が楽しめることなど,人間の知的欲求を満たす手段として発達した。 スタジオから送られてくるメッセージは限られた資源を使うという制限がある限りコントロールされたものであった。 ラジオによるプロパガンダと同様に映像によって視聴者の生活レベルを言語単位で周囲と同一化し文化的に平らな国家とする事ができる手段であった。 ケーブルテレビや衛星放送の普及により放送という手段が多様化した。 結果,コンテンツを発信できる人が多くなり,多様な価値観を広く伝える事ができるようになってくると放送の役割も変化していった。 コンテンツを運ぶメディアとしてインターネットも忘れてはならない。 テキストベースの文化に画素の荒い写真が入り,世界中の不特定の人間をつなぐことを可能にした。 やがて写真の解像度は上がり,音楽が流れ,動画が流れるようになっていった。 PCの画面には人間が文書というメディアを発明してから今までに至るまで使用してきたあらゆるメディアが表示される。 もちろん映画のような大画面大音量の迫力はない。 ライブコンサートの熱気を肌で感じることはできない。 しかし,日常のちょっとした刺激を要求するいたずら心を満たすには十分である。 インターネットとコンテンツは最新・最強のタッグである。 しかしながらレガシーデバイスによる表現も必要とされている。 感動を表現できるデバイスそれが必要である。 しかし,ポップス向けのデバイスか,クラシック向けのデバイスか。 そこで大きく異なる道を選択しなければならない。 肉体的,即物的な喜びを与えるデバイスか,精神的,人間的な喜びを与えるデバイスか。 WiiとPS3で言うならば前者がポップス,後者がクラシックであろう。 会社は物事を突き詰めて考える。 楽しければいいじゃんという発想が必要なのかもしれない。 もっと身近に考えるならば,自分自身が目の前の課題に埋もれてしまうことなく,周りを取り巻く人間に関係に注視して円滑に日常生活が送れること。これが大切なのかもしれない。 極限まで突き詰めることによって新しい世界が広がり,考え付かないような未来につながるかもしれない。 しかし,今の技術社会では人間の感性が要求する刺激の99%はまかなうことができる。 人間の欲求は無限かもしれない,より高精細な画像,緻密な音質を求めるかもしれない。 しかし,2kのHD映像と96kHzの音声で不満だと漏らす人間はごく一部である。 99%の人間が満足するコンテンツが必要である。 1%の人間は機器の能力に喜びを覚える人間であり,稀有な存在である。 自分が生み出すちょっとした魔法のような結論よりも,楽しくわだかまりなく物事が進んでいく事が大切である。 1%の人間に喜んでもらうのも必要ではある。 しかし,99%の人間に否定されたのならばビジネスは失敗である。 ガリレオのように自説を曲げずに主張することも時には必要ではある。 しかし,自己主張にもいろいろな方法はある。 現代社会は各個人がコンテンツホルダーであり発信者である。 世の中をひっくり返す事態がインターネットの海から発生することは間違いなく,遠くない未来に起こりうる終末論的な人類規模の災難となるかもしれない。 コンテンツの時代に日本人はどう生きていくのか。 技術者として生活をしている自分はどのように飯の種を確保していくのか。 そもそも,今夜の飯はどうするのか,自分の心配ばかりしてちゃいかんよ。 : : 高音域 →表皮効果によるインピーダンス上昇 低音域 →絶縁体の誘電率の周波数依存(低周波で容量が高く見える) ノイズ →絶縁体表面の浮遊電荷の影響 リッツ線が高周波特性がよい。 クアッド撚りは特性インピーダンスが下がるが諸特性は変らない 単線より撚り線の方が高域は出るらしい。 が,騒がしくにじんだ感じにはなるらしい。 100k付近の出具合でそこらへんの雰囲気が変化すると思う。 そうなると使用するアンプとの組み合わせが支配的な気がする。 14:28 2007/09/12 ●スピーカのインピーダンス補正について。 機械的共振をもつ系なので,パルス入力を与えるとリンギングか発生し,よほど強力に制動をかけないとなかなか抑える事ができない。 これが低域の出方がアンプによって変化するゆえんである。 出力インピーダンスの低いアンプならばスピーカから見たアンプはショート状態に見えるので,共振によって発生する逆起電力は, 電圧 / インピーダンス = 電流 というオームの法則にしたがって大きな電流が流れることにより抑えこまれる。 しかし,インピーダンスの高いアンプで駆動すると逆起電力を打ち消す電流の量が減少しウーハーがバタバタと暴れることになる。 と,ここまでは別にわかりきったことなのだが,問題は,ツイーターである。 うちは2-Wayなのでミッドレンジのことは考えない。 ツイーターからアンプを眺めてみるとまずコンデンサーがある。 そして,アンプにつながる。 うちのHPFは1uFだ。 ツイータの今日周波数は約830Hz程度である。 830Hzでの1uFのインピーダンスは192Ωになる。 共振を押さえ込むインピーダンスが192Ωである。 8オームに対して192Ωなので24倍である。 もはや無法地帯である。 つまり,共振を押さえ込む要素が一切存在しないのである。 もちろん,830Hzでは入力信号は約1/24に減衰するので影響は小さいと考えることもできる。 しかし,1/24では電圧ではたった16dB程度である。 ステップ入力に対してはそれなりに共振を発生する。 800Hzの共振はわりと耳につきそうではないか。 この無法地帯を解決するにはいくつか方法がある。 まずは,ツイータとパラレルに10Ω程度を接続する方法。 HPFのコンデンサーよりツツイータ側に取り付ける。 ただし,この方法ではツイータのレベルが下がってしまう。 二つ目の方法は直列共振回路を取り付ける方法。 共振によるインピーダンスの盛り上がりをうまくキャンセルするように直列共振回路を挿入する。 アンプから見たインピーダンス特性はHPF用の1uFがあるため,ほとんど変化がない。 三つ目はマルチアンプにすること。 ダイレクトにアンプに接続すれば共振はダンプされる。 シミュレーションによるとツイータに流れる電流は直列共振回路の有無でほとんど変化しないが, パルス応答を電圧で見ると共振が発生しているのがわかる。 共振周波数が最適でも,Qを変えるとダンピングの様子が変化する。 インピーダンス最平坦になるように定数を調整すると,電圧応答の収束がもっとも早くなる点がある。 このように調整することによってパルシブナ入力に対してツイータの共振が抑えられ,常に磁気回路の中心に戻ってくることができる。 共振を押さえ込めていない場合は磁気回路の中心に対して常にフラフラと動いていることになるので,非直線性が発生する事が考えられる。 さて,実践である。 諸説調べたが,インピーダンス特性のメーカー公表データから計算して20uF,2mH,9Ωというのが最適定数であった。もしくは16uF,2.5mH,9Ωもよさげである。 コンデンサーの容量が多い方が若干ブロードになるがその方がダンピングできる帯域が広くなるのでよい結果になりそうだ。 いずれにせよ,受け持ち帯域である10kHz以上には関係ない。 どうしてもツイータがきつい場合には10Ω程度をパラに接続しよう。 ということでNF-1改造計画発足!! 予算は5000円程度か。 10uFフィルムコン一番安いやつを4つ。 インダクタ2.5mH一番安いやつを二つ。 適当な抵抗8〜10Ω二つ。 現実的な定数に落とし込むと22uF,1.8mH,10Ω 800+500+200= 1500 2本で3000円くらい。 18:51 2007/09/14 ●久しぶりの海外旅行。 しかも今回はヨーロッパ進出だ!! なんかドキドキするよね。 ドキドキするの苦手なんだけどね。 トラブル上等それも楽しみってコトで楽しんでこよう! 旅行は準備がめんどくさいんだよね〜 お金もかかるしね。 とはいえ自分の体を引きずり引きずりあちこちに行くってのはいいことだよな。。 グーグルアースとかで現地の写真とかは見れるからイメージはできるけど,肌で感じるってのは行かないとできないからね。 このドキドキがたまらないのかもしれないね〜 いや,うんこでそう。 15:30 2007/09/25 ●帰国後なので一応感想など。 スペインへ行ったわけだ。 バルセロナ,バレンシア,マドリッド, 各都市1日半の滞在であったわけだ。 初ヨーロッパ進出と言うことでドキドキしておったわけだが, なに,飛行機に乗る時間が長いだけで,どこでもそんなに変らんよ。 パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着したわけだが, ツアー客にもまれながら,入国カード無しに入国審査を通ってしまった。 最近は日本語の挨拶が流行らしくて,ありがとう,かわいい,こんにちは,などは空港や,ツーリストインフォメーションなどでよく耳にした。 乗り換えもなんだかんだいってなんとなくできた。 それにあの,時差ぼけってやつ。 なんてことはない。ただの寝不足だ。 飛行機でしっかり寝れば大丈夫。 そういう意味では初日はほとんど一日中寝ていたことになる。。。 スペインは治安が悪いと言われているが,結論から言うとたいしたことはない。 ただ,女性二人組みのような場合は気をつけた方がよい。 やはり欧米は平均的にアジア人よりも大柄なので,アジア人は小さく見える。 そして,ガイドブックを片手にフラフラしていたら格好の標的だ。 怪しい人はそんなに見かけなかったが,昼休み中のお兄さんがたや,暇そうなティーンには注意するにこしたことはない。 昼休みはできるだけ出歩かないようにしたが,確かに昼休みは暇だ。 そう,犯罪者もまた暇なのである。きっと,小遣い稼ぎ程度の感覚なんだろう。 命のキケンはなかろうが,用心するに越したことはない。 同じ場所を何度も行ったりきたりしたり,ガイドブックや地図を覗き込んで道の真ん中で長時間立ち止まったり,立ち話に夢中になるのは危険だろう。 逆の立場に立ってみればアジア人の女性は,小学生か,ばあさんと同じくらい弱そうにみえる。 そういう意味では,今回の旅行で日本人にはあまり出会わなかった。 よく出合った場所は美術館とサクラダファミリアか。 バレンシアでは日本人には出会わなかったように思える。 サイクリングしたりしてたからかな。 自転車という乗り物も日本ではたいしたことはないが,リスクは高いと感じた。 チェーンが外れたり,転んだりしたら助けを求める必要があるだろう。 知らない国でそんなシチュエーションに陥ればそりゃ緊張するだろう。 とはいえ,バレンシアのような地方都市は治安も格段によく,夜中に出歩いても身の危険は感じなかった。 のどかで気候もよく,湿度も高くないのですごしやすく,仕事があるなら住みたいくらいだ。 市場のまえで食った昼飯がうまかった。 なにって,アンチョビ入りオリーブがうまかった。 こちらで手に入るオリーブもアンチョビも塩辛いのが普通だが,塩抜きされているわけではなかろうに,いい塩梅だった。 市場で新鮮なモノが手に入るからであろう。 市場も楽しかったな。 においは強烈。頭が痛くなる。気持ち悪くなる。そのくらい。 なんといっても,新鮮な野菜,チーズ,生ハムのオンパレードなんだから仕方ない。 右から左から強烈なにおいが襲ってくる。 そして,魚介類もまた豊富だった。 日本人の目から見ると大雑把な感じだが,様々な魚,貝,イカ,タコ,エビ,などなどがならんでいた。 これまた強烈に臭っていた。 カルフールに足を運んだのだが,ワイン,チーズ,生ハムが安い。。。 500円でおつりが来る。 バルセロナ,バレンシアはそんなこんなで,大変満足であった。 マドリッドは空気が悪い。 日本より悪いんじゃないか。 特に中心部はひどくて,自動車の排ガスで息苦しくなる。 ということで,マドリッドはいまいち。 : : インピーダンス補正を早速実践してみた。 まだ比較はしていないのでわからないが,よくなった気がする。 比較試聴してみないと。。。変化がわからないかもしれないけど。。 ツイーターの配線も単線のメッキ無しツイストペアに変更した。 どちらかと言えばこちらの方が変化があったかも。 耳障りな成分が弱まり,超高域まですっきりと伸びた印象に変った。 シャリっとした感じからサラッとした感じに変化した。ように思える。 コンデンサーをCSコンに変えてから気になっていた高域のきつさが消えた。ように思える。 なんにせよ,1500円の出費だけで満足度がアップしそうだ。 B&Wの685が気になって仕方ない。NF-1に近い設計思想だが,ユニットはどうかな。 というか,NF-1のツイーターをもっとグレードアップできればいいよね。 そういや,ファストン端子が壊れたんだった。。 もうしばらくNF-1を聞き込んでみよう。 とはいえ2003年くらいに発売されたスピーカだからそろそろ製品寿命が来てもよいよな〜 サウンドハウスで扱いがなくなったらやめるか。 G1300とかに乗り換えるのもよいなあ。高いけど。 コンデンサーの比較もしたいけど,10kクロスじゃあそんなに影響は出なそうだよね。 18:06 2007/10/02 ●インピーダンス補正の結果をもう一度。 インピーダンス補正有り,無しを比較視聴した。 ツイータの能率が上がったように感じる。 シンバルの粒立ちがよくなり,解像度がぐっと上がる。 不思議なもので高域の解像度が上がると最低域にも意識が回るようだ。 クラプトンのアンプラグドでは,足でリズムを刻んでいる曲がある。 今までは気付かなかったのだが,踏んだ瞬間にフワッとした超低域が入っている事がわかった。 今までは共振周波数でフラフラ揺れている状態であったツイータが,共振周波数をダンピングすることによって,ストロークの中心付近で振動するようになったと思われる。 この特性は正弦波応答では観測できないと考えられるが,音楽信号のように様々なスペクトル分布をもつ信号に対しては影響が大きくなると考えられる。 インパルス応答にはこのダンピング不足は現れるはずであるが,測定器の分解能では差が現れないであろう。 人間の耳はそれだけビンカンと言うことだ。 15:53 2007/10/04 ●さて,職場を異動したわけだ。ゆっくりいくとしよう。 17:37 2007/10/16 ●ここ最近,測定器の修理を行った。 何を酔狂なことをと思われるかもしれないけど,ずっと暖めていたのだ。 大体において,測定器というものは精密であり信頼性が高い。値段も高い。 つまり,測定器の作り方を勉強すれば,いろいろと得られる知識も多かろうと考えたのだ。 故障した測定器はいくつかあるのだが,今回はアナログオシロを修理した。 修理して思ったこと気づいたことをまとめておこう。 まず,症状は波形が異常になること。 縦軸の位置がほとんど変わらない。 まずは縦軸の波形ポジションを制御する制御信号を探す。 ポテンションメータからの信号を追っていったらばびっくり。 いきなりアナログマルチプレクサに入力されている。 マルチプレクサにはいろいろなアナログ信号が入力されており,3Bitのデジタル信号でシリアル化されていた。 つまり,8本のアナログ信号を1本の信号線で伝えているのだ。 続いて発見したのがDACとコンパレータである。 これでピンときた。 逐次比較型のADコンバータを作りこんである。 予想通り,DACの出力はスイープしており,コンパレータがトリガーになって値を取り込むのであろう。 つまり,多くのアナログ信号を時系列で分断し,それを逐次比較型のADでデジタイズしているのだ。 ということで自分の方向性を見失った。 デジタイズされてしまったら,デバグすることは困難を極める。 しかし,デジタルデータがさちったりすることはない。 信号を追っていくうちに縦軸のポジションに同期して変化する信号を捕まえた。 これはあやしい!!! OPAmpと抵抗群によってなにやら演算されている。 解析してもいまいち回路の意図がわからない。 ただ,電圧は異常な値を示しているように思える。 えい,とりあえず,OPAmpを交換した。 (なんとアグレッシブな!!) DIPのオペアンプを交換するには基板の裏側にアクセスしないといけない。 しかし,基板をはずすにはさまざまな機構部品を取り外さないといけない。 仕方なしにOPAmpの足をニッパーで切って交換した。 まったく同じOPAmpは残念ながら見つからず,特性の近いOPAmpに交換した。 HA-15486→uPC842だったかな? そのほかにもタンタルコンデンサーを2個交換。 なぜならば200mV程度の逆電圧が電源ON/OFF時に印加されているからだ。 劣化している可能性が非常に高い。 タンタルは逆電圧に弱いのが定説で,ショートモードで故障する。 ここはメタライズドフィルムの出番だ! 結果,直らず。。。 ここまできて反省した。 プリアンプモジュールが故障しているかもしれない。 それを確かめるすべは?・・・ない。 気を取り直してググル。 なんとサービスマニュアルがHitした!!! なんと幸運な。 pdfで50MB近い容量。500page以上に及ぶマニュアルだ。 これならガンダムだって動かせるに違いない。。 もちろん全回路図が載っている。 そこで次は回路図とにらめっこ。 ポジション信号はプリアンプモジュールへ直接入力されている。 交換したOPAmpまわりの回路は予想とはまったく逆の動作だった。。。 さて,またもや気を取り直す。 なんせ,ここまで3日間は経過している。 基本中の基本。電源電圧を確認する。 マイナス8V出るはずの電源が-6.5Vくらいしかない。 エイやでマイナス8Vを外部電源から供給してみる。 おー治るではないか!! しかし,消費電流が多い気がしてならない。。 電源回路を読み解く。 フムフムなるほど。 +10.0Vを基準にして作っている。 なるほど。過電流検出回路もある。 ほー,なるほど。フムフム。電圧によって微妙に回路が違う。 5V系は2Aで過電流検出だ。 -8Vは400mAくらいでシャットダウンだな。 と,勉強になった。 気づいたのは,そもそも-8Vを作るのに必要な大元の-13Vが8V程度しかでていないことだ。 これは,過電流で整流回路がドロップしている可能性が高い。。 とすると-8Vで動いている回路が故障して可能性が高い。。。。汗 では,-8Vで動いているのは???・・・大汗 プリアンプモジュールだ。他に-8Vでうごいているものはない。 こればっかりは汎用部品と交換が聞かない。 とりあえず,製造元へ問い合わせる。 あっさり,製品が古いのでサポート外との連絡。 少し探すと国内で修理を扱っているメーカーを発見!!! これは絶対にプリアンプモジュールもあるに違いない!! 問い合わせの結果,見事にビンゴ!しかも思ったほど高くないではないか。 早速発注♪届くであろう月曜を楽しみにしよう! ってことで月曜日。 さっそくモジュール交換。 症状は変わらず,,,はて。どうしたものか。。。 じつは気になっていた点があった。 -8Vの大元の-13Vを生成している整流回路だ。 プラスマイナス電源を作っているブリッジ整流の巻き線から100uFで取り出して-13Vを作っている。 C1 D2 巻き線----100uF--+--|<---+--- | | D1 V C2 100uF - | | | /// /// こんな回路だ。 これでAC10V程度の巻き線から13Vを作り出している。 原理は,巻き線がプラスになったときにC1→D1というルートでC1へ充電。 巻き線がマイナスなったときに,C2→D2→C1というルートでC1に溜まった電荷がC1へ移動します。 いわゆるチャージポンプのような動きをしています。 C2はいわゆるリプルフィルターなのでそれほど動作に問題はないのですが, C1は激しく電荷が行き来します。充電と放電を激しく繰り返します。 しかも,インバータは20kHzくらいで動いています。 -8Vの消費電流は200mA程度はありますので,Peakでは300mA以上のリプル電流が流れていることになります。 電解コンデンサには許容リプル電流というものがあります。 これはAC電流を流したときにどの程度発熱するかで決まります。 電解コンデンサはESRが大きいので,交流に対する発熱が大きくなります。 許容リプル電流は電解コンデンサの仕様書に明記されています。 ある温度であるリプル電流を流したときに寿命を満たすというのが電解コンデンサです。 例えばあるメーカーの100uF25V85℃品は標準的な基板に実装した状態で85℃,200mAのリプル電流を流した場合, 静電容量の低下が-20%に達するのが2000時間以上と決められています。 これが標準的なコンデンサーの仕様になります。 これに対して100uF25V105℃品はあるリプルを流した状態では105℃中でも2000時間持ちますという意味になります。 さらに長寿命タイプでは同じ温度,リプルでも保証動作時間が5000時間に作られます。 これとは別にスイッチング電源用では,同じ温度でリプル電流が多くても2000時間の寿命を満たすように作られます。 このように電解コンデンサは寿命のあるものだということを理解しておかなければなりません。 さて,許容リプル電流はESRに関係すると述べました。 つまり,ESRの低いコンデンサーは許容リプル電流が多くなります。 例えばOS-CONでは100uF20V程度の品種では1A以上の許容リプル電流が取れます。 これは単純に発熱が少ないということになります。 ただし,OS-CONでも有機半導体を使用したものは,通常の電解コンと同様に使うだけ容量が減っていきます。 今回のような用途ではラッシュカレントはさほど問題にならないので,手元にあったOS-CONを採用しました。 話を戻します。 気になってい部分はのコンデンサーはやはり異常に加熱していました。 おそらく,電解液の減少によりESRが上昇し,ESRが上昇することによって加熱する。 という正帰還がかかっていたものと考えられます。 近くに整流ダイオードが多く密集し,温度が上昇しやすい環境で使われているコンデンサです。 105℃品のコンデンサも手持ちでありましたが,許容リプル電流は85℃品とさほど変わらないので,OS-CONの登場となりました。 以上でデバグは終了です。 コンデンサー交換で無事正常動作できるようになりました。 ただし,お話は続きがあります。 今回のアナログオシロは某アメリカの測定器メーカーが某日本の家電メーカーと協業していた時代の製品です。 使用部品を眺めていると日本製の部品が大変多いことに気づきます。 つまりは設計はアメリカ,製造や資材調達は日本で行っていた可能性が高いです。 そしてさらに調べていくと,サービスマニュアルにある今回交換したコンデンサーの型番はUPA1E101MAHです。 メーカーはニチコンです。 しかし,実際に使われていたものは松下の電解コンでした。 ニチコンのUPA1E101MAHはインバータ用の低インピーダンス品で,許容リプル電流は通常品よりも多く取れそうです。 しかし,実際に使われていた松下の電解コンは明らかに通常品です。 許容リプル電流はせいぜい200mA程度です。 もちろん,寿命の2000時間は満たしていると考えてもよいです。 なんせ10年前のオシロですから。 とはいえ,このようにリプルを多く流すところに標準品を使うというのはいかがでしょうか? おそらく部品調達の都合上,マニュアルにある部品だけでなく,他の部品も併用したのでしょう。 しかし,設計者が善意を持って決定した部品を簡単に代えてしまってはいけません。 今回はOS-CONにしたことで10000時間くらいはもってくれると予想しています。 さてさて,話はまだまだ続きます。 基板をはずして眺めていると,なんと!! リードがカットされていない部品があるではないですか。。。 他のランドとショートしたらどーすんだ!! と思いながらニッパーで切断しました。 しかし,よく見てみるとなんとも半田付けの状況が思わしくありません。 どうせ,フロー半田でしょうが,それにしても肉が薄いです。 唯一の安心できるのはすべてスルーホールという点です。 表から見て,半田が不十分でクラックを起こしそうでも,スルーホール内部は半田で満たされていますから安心です。 THDの社長の言葉を思い出しました。 やはり,スルーホール基板の信頼性はは一枚上です。 そういう意味では,片面基板は危険です。 半田付けの信頼性という面では半田の肉盛り部分で部品を保持して導通を確保していますので,なんとも頼りないです。 SOPのほうがまだましです。 いろいろと考えさせられることの多い作業でした。。。 今日はこのくらいにして自宅でFUZZを完成させましょう!! 11:33 2007/10/29 ● << 1ch Ver with Boost >> +--Gain---+ +------EQ----------+---Volume----+ GLOW HOWL TREBLE MIDDLE BASS MASTER MASTER BOTTOM Boost φ φ φ ・ ・ ● ● ○ ● ● ● ● ● ● TONEシフトスイッチはほしい? MID Boost 1000p Sw MID Shift 100kをいじる BAS Shift 100kをいじる 9:48 2007/11/14 ●スピーカーはL成分があります。 そりゃあコイルを磁石につっこんでるわけで当たり前です。 そのコイルのL成分をほおっておくとことのほか悪さをすることがあるようです。 うそかほんとか知らないけれど。 L成分があるということはどこかでインピーダンスのPeakを持つわけです。 Lと共振するのはコイルの浮遊容量とスピーカーケーブルの線間容量でしょうか。 また,スピーカケーブルの終端がL成分であるとも考えることができます。 ケーブルは特性インピーダンスで終端してやらないと定在波が立ち,アンテナになります。 ということでスピーカケーブルを終端するという方法があるらしいです。 これは割りと簡単に実現できます。 とりあえずオープンにしておくよりは終端してやったほうがよいようです。 11:17 2007/11/19 ●くっそ。きめらねぇ。 リレーか,PhotoMOSリレーか,フォトCDSか。 どれを使って信号を切り替えるのか。 星取表を使って整理してみよう。 ・メカニカルリレー 信頼性:100万回程度,クロスオーバーツインだと信頼性が高くなる 音質 :チャタリングが発生し,切り替え時に音が出る 切り替え時間は10msecオーダー 接点は金張りで接触抵抗は100mΩ程度 コイルをグランドに落とさないとノイズがでるので結合は案外あると考えられる バネ性の金属を使用しているので振動を加えると共振する可能性あり 取扱い:DIPマウントで比較的容易 ドライブはトランジスタ,スパイク吸収用のダイオードが必要 実績 :各種オーディオ機器 ・リードリレー 信頼性:1億回程度 音質 :切り替えは早い(msecオーダー) 接点はロジウムメッキで接触抵抗は500mΩ程度 元々微小電流切り替えようなのでシングル接点でも信頼性が高い 信号が磁界中を通過するので振動によって電磁誘導作用でノイズが発生する懸念がある バネ性の金属を使用しているので振動を加えると共振する可能性あり 取扱い:DIP品もあるが,リード品もあり,磁気シールドされているものもある ドライブはトランジスタ,極性はない,ダイオード必要 実績 :各種オーディオ機器,測定機器 ・フォトモスリレー 信頼性:半永久,逆電圧保護ダイオードが必要 音質 :不明,評価が必要 クロスオーバー付近でノッチングを発生する可能性がある 入力電流→出力抵抗の関係が不明確 温度依存性がある 出力抵抗が高く,変動する可能性がある 取扱い:DIPで比較的容易 ドライブはロジックでも可能(1mA〜10mA) 実績 :オーディオ関係ではあまり使われていない ・フォトCDS 信頼性:半永久,逆電圧保護ダイオードが必要 音質 :シンセやギターアンプで使われている 入力電流→出力抵抗の関係がはっきりしている 反応時間は10msecオーダーでOFFが特に遅い CDSの物性が不明,楽器関係で実績があるので素性はよさそうである ノイズは固定抵抗と同等,歪は発熱による温特が関係する 取扱い:リードが多い ドライブ電流:10mA 可変範囲が狭いのでダイナミックレンジの設計を厳密に行う必要がある(1000倍くらい) 今後入手難が予想される 実績 :楽器関係 ・MOSアナログスイッチ 信頼性:半永久 音質 :マークレビンソンでも使われている 取扱い:取り扱う信号振幅が電源電圧に制約される 各社から各種アナログスイッチが発売されている ロジックでドライブ可能,低消費電流 実績 :測定器,オーディオ関係 こうして考えると,振動の大きいギターアンプにはメカニカルリレーは不利。 信頼性も考えるとメカニカルリレーは疑問が残る。 接点の素性としてはメカニカルリレーが一番よく,リードリレーが最高。 半導体スイッチは入力→出力の関係がはっきりしていることが望ましく, 入力側の変動が出力側へ現れないように慎重に設計する必要がある。 おそらく対数的な変化をするはず。 フォトCDSはカドミウムを使用しているので今後は入手難になっていく予感もある。 ちなみにVTLなら-4か-1が最適(スイッチとして使うなら) 19:15 2007/11/28 ● スピーカー,スピーカーケーブルについて考える ケーブルについてあるサイトからの引用。 ・メッキあり 長い:低音が引っ込み,高音は変化しないのでハイ上がり 短い:癖が出にくくなる 太い:表皮効果が出にくいのでマイルド 細い:表皮効果によりシャープになる ・メッキ無し 長い:低音よりも高音がなまるのであまくなる 短い:癖が出にくくなる 太い:傾向としてはマイルド 細い:傾向としてはシャープ 以前別のあるサイトからの引用した結果をマージしてみると面白いかも。 スピーカーについてちょいと考える 前述のケーブルの話もあわせると,どこかで読んだ理想的なスピーカおのF特という話を思い出す。 2kHzくらいまではフラットでそれ以上は徐々にダラ下がりという特性。 そんでもって,ホーン臭さをなくすには距離も重要。 33Ωで終端した効果はあったように思える。 インピーダンス測定を再チャレンジしようかな。 ホーンロードをかけるってのはどうだろう? とはいえ,古い設計のホーンは指向性に難ありでまったく駄目だそうだ。 ショートホーンでもかなりしっかりロードがかかるようだ。 インピーダンス特性を見ればどれだけしっかりロードがかかっているかがわかる。 また,ホーンは距離も必要。近くと遠くでは特性が異なってしまう。 そういう意味では家庭用ではかなり不利だな。 なんといっても能率の高さは一番で,音の素性はかなりよさそうだけど。 ショートホーンも時代遅れか。 ちゃんとしたまともな設計のバスレフが一番よいということだ。 しかし,ホーンだってアッテネータをどうするのかが悩ましい。 バイワイアリングの際の線材選びはどうすりゃいいのか? ウーハーにはとにかく抵抗値の低いものを。 ツイーターにはインピーダンスがフラットで表皮効果が出にくいものを。 そんなんでいいのかな? 1500Hz付近のクロスオーバーがベストだというが,音声帯域がばっさりと分割される。 そういういみで,一番敏感な帯域なのかもしれない。 だから,変化がわかりやすいのかもしれない。 感度としては2kHz〜4kHzが一番高いといわれるので,1500Hzでクロスさせて調整を行うとちょうど一番感度の高い周波数にぶつかる。 とは言うもののそれをケーブルで調整するというのはおかしいだろう。 端的に言えば,ラグリードフィルタのFcを調整していることになる。 上げるか下げるか,オーディオってそんなに不自由じゃあない。 盲信するのはよくない。確かに使いこなし方があるだろう。 しかしながらそれってそんなに大きな問題か? なんのこっちゃ。 そういう意味ではフルレンジ+ツイータ+ウーハーってのはよいね。 100Hz〜10kHzくらいをフルレンジに持たせて,低音と高音を好きなだけ足してやると。 6dB/Octのクロスでやんわりつないでやるのが最終的に一番ハッピーかもしれない。 とはいえ,ツイーターとフルレンジの位置はどうしても離れてしまう。 そういう意味では同軸は理想的かも。でも中心から出る高音域が振動板に反射するってのが気に入らない。 素性のよいスピーカであればケーブルの影響なんぞはそんなに出ないだろう。 長さをいじるというのも地味すぎる。そして耳で決めるってのもあやふや過ぎる。 20mってのも長すぎる。 太く短くつないできついのであればそれは他に何か悪さをしているからっていう気がする。 もちろん高分解能なスピーカだからこそいろいろ気になるのかもしれないし。 そこは,バランスか。 とはいえ,バランスが大切とはいえ,よい方向性を見定めるのは絶対に必要。 そういう意味で,安くても十分という考えには気をつけるべき。 コンポーネントを作るのは大変。 自分で作れば中身を把握しているので「相性」「使いこない」みたいな言葉にはだまされない。 だから,ケーブルなんてのは何でもかまわない。 ケーブルで変わるのが事実だとしても,他にやるべきことは沢山あるわけで,最低限おさえるていどでいいでしょ。 33Ωは効果があったように思えるよ。 理屈も好きな理屈だし。理屈に好き嫌いってあるの?説得力? まあいいか。 言ってしまえば,コンポーネントの中身に手を出せない人が楽しめるのがケーブルってことかな。 しかし,中身のコンデンサーを変える位なら割と簡単にできるが,バランスがおかしくなることはあるらしい。 そういう意味ではコストと音作りってのは難しいバランスだ。しかも大量生産だし。 やっぱりメーカー品は欲しくないな。 自分で作ろう。。 細いケーブルの損失変曲点は高周波よりになる。 1kHz〜10kHz以上では表皮効果が出てくる 銅の場合 表皮深さ=2.09/sqrt(F[kHz]) 導電率が下がれば表皮深さは深くなる 数kHz以上の高音は表皮効果が支配的 低音は静電容量の周波数依存が問題。 低周波で静電容量が著しく大きくなる 3.0mm2以上が太い 10:12 2007/11/30 ●会社の先輩がA7の箱を買ったそうだ。 ありゃ劇場用のスピーカだぞ。 家にはおけねえでげすよ。 ホーンの効能は信じたくなるというか,高能率システムは魅力的だけど,A7はさすがに時代遅れ。 ショートホーンの功罪もあり,バスレフなのかどうかわからんが,あの開口部には辟易してしまう。 とはいうもののうちの実家のスピーカも似たようなもので,ホーンもウーハーも古い設計だ。 ホーンはショートホーンがよかろうに。ウーハーは適切なバスレフが一番素性がよさそうだ。 密閉もよいのだがかなり大きな箱に入れないと密閉のよさはでない。 で,自分の求めるシステムは?ATCとかかな。そういう意味ではTOAも元気だったな。 それは大口径ソフトドームを意味しているのか。 マグネシウムも魅力的ではあるな。 おっと,脱線。ギターアンプのコンセプトをまとめるんだった。 ジェフベックの音。あれはレギュラーのマーシャルだと思うけど。いいよね。 太いのにクリアで伸びがあるし,歪んでるのに汚くない。 とはいえ,へんな圧縮感はいらない。 アタックはしっかり残したい。 ということで今の回路を組んでいるわけだ。 そういう意味ではOD回路もそういう思想を入れないといけない。 調整はもちろんできる。 ぜんぜんまとまらないや。 部品について雑感をまとめておこう。 ・抵抗 ・カーボンソリッド ・金属皮膜 ・炭素皮膜 ・巻き線 ・他 ・コンデンサ ・高耐圧フィルム ・低耐圧フィルム ・高耐圧電解 ・大容量電解 ・マイカ ・セラミック ・オイル ・タンタル ・他 ・ソケット ・タイト ・他 ・POT ・COSMOS ・CTS ・ALPHA ・他 ・JACK ・CRIFF ・SWITCHCRAFT ・SW ・電源用 ・信号用 ・トランス ・電源 ・出力 ・チョーク ・線材 ・大電流 ・一般配線 ・シールド ・真空管 ・電圧増幅 ・電力増幅 ・整流器 ・真空管 ・シリコン あーすげーいっぱいある!!萎えた。 こりゃぁいつでも頭なの中はいっぱいになっちゃうよな。 15:08 2007/12/05 ●続き ・抵抗 ・カーボンソリッド アーレンブラッドレイ(A&B)が有名 XICONでもいいのでは? モールドされていて大きい 経年変化で抵抗値が変化してしまうことがあるらしい 直流を流すとノイズが出ると聞いたことがある ・金属皮膜 DALEが有名 KOAやタクマンでもよいと思うが,磁性体は避けたい 精度と信頼性がほしいところに使う ・炭素皮膜 汎用 別に全部炭素皮膜でもいいじゃん ・巻き線 使ったことない 値段が高い,大きな抵抗値が少ない,大型,三重苦 ・酸化金属皮膜 大きな電力を扱える抵抗が多い 不燃性のモノを電源回路につかう ・高電力抵抗 ホウロウ抵抗は古典的・各種あり・巻き線だと思うが無誘導かどうかは不明 メタルクラッドは高いが信頼性はある 汎用的にはセメント抵抗で十分 ・コンデンサ ・高耐圧フィルム 特性的にはポリプロピレンがよい メタライズドより箔巻きのほうが大きな電力を扱える 耐圧が高いほうが誘電体が厚く大型になる アウトサイドフォイルを低電圧側へ持っていくとよい(持論) ・低耐圧フィルム 実質的にメタライズドになる 選択肢としては積層フィルムもある あまり良いものに出会わないので案外松下あたりが無難なのかも ・高耐圧電解 ATOMが圧倒的に有名・高信頼 JJはパンク疑惑があったので使わない イリノイキャパシタとかも案外有名だけど入手難 最近はインバーター向けの400V程度の耐圧が入手容易,日本製なら信頼性も◎ ・大容量電解 ニチコン辺りをよく使う 若松で出ものを捕まえるのが一番よい ・マイカ 国内産ディップマイカはNTKは生産中止,NTD(日特電気)が生産している 上記二つは非磁性体だが,双信のディップマイカは鉄リード 米国産はコーネルダブラが有名 マイカに機械的なストレスが加わるとノイズを発生する ・セラミック 高耐圧の温度補償型セラミックが狙い目 温度補償タイプは特性的にはセラミックの高周波特性をもち,温特もフィルム並かそれ以上 容量電圧依存もすくない 逆に容量電圧依存を生かすとカットオフ付近の周波数で倍音が出てくる(未検証) ・オイル ビタミンQが有名だが,ビタミンQは油の名称 スプラグと東一のビタミンQは似て非なるもの 油を含侵させた紙を絶縁体に使う MPコンで代用ができると考えている(未検証) ・タンタル ウエットタンタルは高価 大容量が電解しかなかった時代にカソードバイパスに使われた 逆電圧に弱いのは有名 現代では大容量のフィルムもあるので出番は少ない ・ソケット ・タイト 中国製らしい 何種類かあって作りが雑なものもある ひどく固いものが多い ・他 オムロンがいまだに作っていたりする 最近はベルトンがお気に入り ・POT ・COSMOS 国産,どんどん値上がりしていくがなんとか生産してくれている 最近は高級オーディオや,自作記事にも何の気なしに使われているが, かつてはそれほど高級の部類には入らなかったはず ・CTS ガリが出にくい気がする 抵抗体がごついので安心感がある ナイロンシャフトは外来ノイズの防止用である 電極部がごついので安心して使える ・ALPHA 韓国製 抵抗体への電極接続がハト目なので半田ゴテをあてすぎたり機械的なストレスをかけるとゆるむことがある ・他 アルプスがごついやつを作っていて最近はオンラインで入手可能(ギターアンプ用ではない) Clarostatがしっかりしたものを作っている 9:48 2007/12/07 ●フィルムコンデンサーの極性について ・定義 「フィルムコンデンサーは極性がない」と言われているが,実はある。 極性があるフィルムコンデンサーは,フィルムを巻いて作る回旋型コンデンサーである。 「巻き終わり側」という表現もあるが厳密には正しくない。 巻き終わりが重要なのではなくて,「外側か内側か」が重要なのである。 正しくは「OUT SIDE FOIL」つまり「外側の箔」と表現するのが正しい。 ・極性の判別 昔のオイルコンデンサはアルミケースがどちらかのリード線に接続されているものが多かった この場合,巻き終わりの極性は関係なく,ケースに接続されてる側が「外側の箔」になる。 箔巻き型のフィルムコンデンサーは明確に極性があらわれる場合が多いが, メタライズド型のコンデンサーは極性が明確に出ないものもある。 回旋型ではない積層フィルムでは原理的に極性は存在しない。 一番簡単な判別方法は,オシロやミリボルにコンデンサを接続し,手で触れる方法である。 発生するノイズの大きさによって判別が可能。 「外側の箔」をGNDに接続した時にノイズが小さくなる。 大容量のコンデンサでは極性がはっきりしないものもある。 ・極性 完全に間違った表記をしているサイトもあるので要注意。 基本的には「外側の箔」を静電シールドと考えて接続を行う。 「外側の箔」をインピーダンスの低い方に接続するという考え方もあるが,インピーダンスはそれほど重要ではない。 ・デカップリング,LPFの場合は「外側の箔」をGND側に接続する。 こうすることによってGNDを基準としたシールド効果が得られる。 ・段間結合,HPFの場合は「外側の箔」を電圧の低いほうへ接続する。 プレート側のほうがインピーダンスが低いので「外側の箔」をプレート側につなぐという意見もある。 確かにグリッドはインピーダンスが高いが,音声帯域でのコンデンサーのインピーダンスは十分に低いので, 両者をコンデンサーで接続した時点で交流的にはプレート側もグリッド側もインピーダンスに大差は生じない。 インピーダンス的に差が生じるのは数Hz以下の帯域である。 回路中に電圧の高い電極が存在すると,コンデンサーマイクの原理で無駄な誘導などを引き起こすので, 電圧の低いほうを「外側の箔」にしたほうがよいだろう。 また,「外側の箔」を電圧の高いほうへ接続すると,埃などを引き寄せて黒くなるという話もある。 ・結論 GNDに対して「外側の箔」の電位が低くなるように接続する そういう意味ではスピーカーのネットワークは完全に交流なので問題にならないはず。 また,箔巻きコンデンサーは巻きものであるので,軸を通過する磁束は最小限にとどめたほうがよさそうである。 むろんこれも構造による。電極部分にメタリコンがべったりついているようなコンデンサでは関係ないであろう。 参考文献:SBEのサイトなど 余談:フィルムコンデンサーの採用条件は箔巻き,銅リードである。 ただし,大容量の場合はメタライズドも選択肢に入るが,できるだけ大型でしっかりしたものを採用するようにしている。 SOZOはアルミ箔巻き錫メッキ銅リードと満足いくスペックである。 しかもマスタードレプリカなので・・・ここら辺はマニアの自己満足か。 とはいえみなさんに使ってもらって安くなるのが一番うれしい。 マスタードはフィリップスが製造していたフィルムコンデンサーの愛称。 マーシャル,VOX,HI-WATT等のギターアンプ,ニーブなどのコンソールにも搭載されていた由緒正しきフィルムコンである。 SOZOはマスタードのレプリカを作っているところ。 SBEやASCのようにつくりゃいいでしょ的な会社ではなく音楽を大切にしている気がする。 それはSOLENも同じで好印象。一方,一個10ドルもするようなコンデンサーは好きではない。 部品はあくまでも大量生産される工業製品であるかぎりそのような値段をつけなければならない理由はないはず。 そもそも最近はフィルムコンの極性なんて気にしない。 半導体を使う回路ではせいぜい20V位の電圧しか与えないのであまり影響がないからだ。 というか,フィルムコンデンサーの極性を気にするような設計をしてちゃ商品なんぞ作れない。 一方,真空管は低くても100Vは与えるのでコンデンサーマイクの原理で影響が出てくると考えるのが道理だろう。 しかしながら,パワーアンプのように信号が大きいところではあまり影響はない。 フォノイコライザーのように微小な信号を扱う場合には気をつけたほうが良いかもしれない。 それ以前に,真空管自体が振動に弱い。あちこちつついてみて影響をさぐるのも面白いかもしれない。 製作手順 ・部品の確認(極性等) ・基板の製作 ・ヒーター配線仮 ・POT回りの配線 ・SOCKET回りの配線 ・POT → SOCKETへの配線 ・JACK → SOCKETへの配線 ・トランス,チョーク,コンデンサ搭載 ・AC回りの配線,ヒーター配線終了 ・電源回りの配線 ・電源基板仕込 ・バイアス回路の配線 ・信号基板仕込 ・信号切り替え基板仕込 18:09 2007/12/13 ●悩ましいね。 30年とか40年とかの時間の流れってまったくもって意識できない。 何にどれだけかけようか。今がその時だ。 まあ,確かにゲームは始まっちゃってるわけで。 と,どっかで聞いたせりふをならべてもピンとこないよな。 たぶん間違ってはいないと思う 無謀な挑戦でもないと思う。後悔が怖かったら何もできないわけだし。 転ばぬ先のつえとはいえ,限界はあるし。 確かにひとりのときはべつにどんなどん底でも大丈夫な気がした。 いまじゃ何か自分が破綻していく様子すら想像に難くない。 若さってのは無邪気さなのか,鈍感さなのか。 年齢が重なると自然と見たくないものも見えてきてしまう。 その割には脳みそのほうは衰えてきやがるし,体力も落ちてくる。 おまえが行きつく先はどこなのか。 それはどうでもいい。というか考えても仕方ないし意識していない。 ただこの流れの中でどんなふうに流されていくのか。 漂っているだけではないのか。鮭は流れに向かう性質があるという。 流れていくのか。逆らうのか。それは特質だろう。 死への恐怖ってのは大したことはない。 考えても無駄だからね。まさに永眠だ。 それよりも自分が死んだあと,気候が変動していき,人間が死に絶え,太陽の活動が終わり,地球が死ぬ。 きっと何億年後なんだろうけど,それが恐ろしい。 それから何百億年も経つと宇宙するも死んでいくのか。 ブラックホールが支配する世界になるのか。 ビックバンは繰り返されるのか。 それが恐ろしい。 雄大すぎる時間の流れの中で自分の小ささを感じ,この地球上で生活している60億人の人間の小ささに恐怖を感じ。 そして,そんな小さいものにすがって生きている自分の存在の虚しさに笑えてくる。 静寂の時は何億年も刻まれる。その一瞬の輝きが地球であり,生物であり,人類である。 その人類の中の60億分の1が自分である。まあ今生きている人間が60億だから,いままで生まれてきて消えていった生物の数を考えると気が遠くなる。 そんな地球史に1点の足跡を残せるのか。 ともすれば,逆に自分を構成している原子たち。 そいつらが意識を持っていたらどうなる? 俺はここで生きている。それは原子たちの聞こえない声に動かされているだけかもしれない。 こうやって自分の意識があるのはミクロに見ていけばただの電気信号であり,化学反応なわけど。 自分の意志であるつもりが実はそれはカオスなノイズから生まれた傾向なのかもしれない。 膨大なガウス分布の海からこの手の動きが発生するのかもしれない。 そういう意味では膨大な人類を動かす人類共通の意志というものが存在するのかもしれない。 それが地球上の人類の方向性を決め,それが地球の方向性を決める。 地球環境を守ろうとやっきになっている人類はやがて死に絶える。 それが地球という星の意志だからかもしれない。 太陽にも一生があるようにすべての星に一生がある。 その意志の塊が銀河系を形成している。 宇宙としての意思は何なのか。その意志がぼくの生活を左右することはあるのか。 しょせん流れの中にいる意識はその流れを外側から分析することはできない。 だから為替に一喜一憂し,株式市場に資金が流れ込むのだ。 宇宙の意志を感じる瞬間があれば大切にしたほうがよい。 一瞬でも流れを俯瞰することができれば様々なことが分かってくる。 何が大切で,何が不要なのか。分かってくる。 壮大な話をしてごまかそうってわけじゃない。 自分の行動が自分の意志から発生したものではないことに気付くべきだ。 15:10 2007/12/18 ●OVER DRIVE DELXUE 売り文句なんて考えてみた。 方向性が定まった気がした。 でもなんかいやらしいな。 ・信頼性 末長く使用できるように信頼性を重視した設計になっています。 20年ほどで寿命の来てしまう電解コンデンサーを音色に対して影響が大きい部分に使用すると徐々に音色が変化してしまいます。 音色に影響がある部分から電解コンデンサーを追放し,長期にわたって同じ音色を維持できるように設計しました。 設計段階からビンテージアンプの枯れた状態を再現し,なおかつ部品の特性変化によって音色が変化しないように考慮してつくられています。 ・音質 ビンテージアンプがもつニュアンスを大切にしながらもノイズを抑えて純粋な音楽を演奏できるように配慮されています。 ハムノイズは一切出ませんし,フルアップにした際に音を濁らせるゴーストノートも発生しません。 信頼性の劣る整流管は使用していませんが,整流管をシミュレートした回路を搭載しています。 整流管シミュレート回路の有無をスイッチで切り替えることも出来ますし,いわゆるTVフロントと同じ回路にすることも可能です。 強力なアタックと美しいサスティーン,エッジの利いたオーバードライブを目指しています。 しかし,感度が高く敏感なアンプは奏者を疲れさせてしまいます。 楽しく演奏できるように,神経質でなく,懐が深いアンプになるように心がけています。 ・柔軟性 どんなに良いアンプでも自分が出したい音が出なければ意味がありません。 モダンなトーンからビンテージトーンまでを幅広くカバーできるコントロールを設けました。 たしかに,つまみが多いと戸惑うかもしれませんが,どのようなジャンルの音楽にもフィットする頼もしい相棒になれるように設計されています。 真空管アンプの音色と感触をもとめるプレーヤーならば自分の好きな音色を必ず見つけられるはずです。 また,低音の質感は奏者によって感じ方が大きく異なるので,低音のダンピングだけを自由に制御できる回路を搭載しています。 ・温故知新 ギターアンプの長い歴史から,よい部分を切り出してリファインしました。 ビンテージの枯れた味わいはツイード期のフェンダーから。 ザックリした密度の高いオーバードライブトーンはマーシャルから。 サスティーンとアタックはダンブルから。 それぞれの良さをMIXすると共に相乗効果を求めました。 オーバードライブ回路は特殊な設計になっており,パワーアンプ部でのサチュレーションを再現しています。 回路構成はフェンダーでもマーシャルでもない,エレキギターに最適化された回路構成になっています。 15:11 2007/12/20 ●今朝,ギターを弾いたら全然弾けなくなっていた。 たいへ〜ん!!毎日ちょっとでもいいから触らないとね。 チョーキングもへたくそだし,弦が固く感じるし。 10-46なのに固く感じるなんてダサいダサい。 毎日3分でもいいから触るようにしよう。 それを言うなら運動もしろって。ストレッチとか腹筋とか。 今年の年末は体重が増えないことが目標!! あとは,アンプを完成させること。 あ,コンパレータ持って帰らないと〜 準備しとこ。出力がオープンコレクタなのは使いやすいのかつかいにくのか。。 コンパレータとフリフロだとちょっとオーバースペックだけど,まあ一番確実で信頼性が高いでしょう。 13:48 2008/01/09 ●次はヘッドね。 窮屈なシャーシとはおさらばしよう。 ゆったりしたシャーシじゃないとできるものもできないし,メンテが大変。 結局部品交換するのにえらい苦労している。 裏面からしかアクセスできないのはまずい。 なかなかうまい方法を見つけられないね。 モチベーションがさがっている。 まあ,今年はいいんじゃないかな。 また秋口からいろいろと考えようよ。 しばらくはお休みしててもいいんじゃないか。 つくづくと思い知らされる。 ギターアンプにとって大切なのは回路図ではなく,実体配線図だと。 それでもだいぶ慣れてきたよね。配線の長さを事前に決められるとなおよいのだが。。。 ダンブルはきれいにできてるよ。手作りだけど,よくできてるってかんじだ。 最近は無理やり作ってる感があるからいけないんだと思う。 どうしても作らないではいられないことってあるだろ。 それが必要。しばらく仕事も忙しくなることだし,おとなしくするですね。 実体配線図をじっくり書いて,配線の長さなんかも決まったら作ればいいんじゃないかな。 ちょうどよい大きさのシャーシを手に入れようよ,まずはさ! 13:28 2008/01/18 ●真空管メモ KT-66がすごく魅力的になってきた。 定格にも余裕があり,ギターアンプにはもってこいだ。 7581もみりょく。 最近のもので特に魅力的なのはGTがつくらせたKT-66だろう。 中国製のKT-66もぼちぼちのようだ。 将来的にはかなり価値が出るかもしれない。 とはいえ,価値が出れば再生産されるかもしれない。 しょせん再生産品だ。 となるとMO-G.E.C.のKT-66か? あれはたかすぎるだろ。 BENDIXも捨てがたいが,6384は使いににくい。 5992は手に入れておいてもよいかもしれない。 12:29 2008/01/24 ●IME2007って遅いって思ってたけど,早くなるらしい。 予測入力も割と使えるかもしれない。 確かに早くなったというか,はまり込む瞬間がなくなったなー こうやって文字を打っても前なら1秒くらいわだかまることがよく合ったけど,なくなった。 ノートパッドでも予測変換が使えるし。 確かに,携帯であれだけ予測変換が使えるのに,PCで使えないわけはない。 ジャストシステムでもよいが,まあ,一応純正の組み合わせがしっくりくるのではという個人的感情。 しばらくこの設定でいってみよう!! 10:23 2008/01/30 ●このHPも随分と長くなったな。 客観的に冷静にと思っているのだが,まあそんなことはいいか。 できるだけ内向きにというのもテーマではあるな。 10:47 2008/01/31 ●人間の消費電力は150W位だそうだ。 1日の平均なので活動しているときはもう少し多いかもしれない。 200Wくらいかな。 200Wというと,,,そうだな,20インチのブラウン管テレビが100Wくらいだそうだ。 PS3なんかはPeakで300Wくらいだっけ,そんなイメージ。 だからどうした?いや,人がいっぱい集まると暑いのはわかるけど,実際はどのくらいの電力なんでしょって思っただけ。 18:42 2008/02/05 ●あ,マイクロフォニックは真空管だけの問題じゃあないですぜ。 セラミックコンデンサーや振動子にも影響があるですよ。 セラミックコンデンサーは大容量のほうが影響があるよね。 振動子はもともと圧電素子なんだから,振動によって変調を受けるのは当たり前だよね。そりゃそうだ。 つまり,CD Playerの設置具合で音が変わるという現象は,水晶発振子が振動による変調を受けていると説明できるのかもしれない。 ってこと。 だから,電源トランスを遠ざけたり,メカを切り離した方がアドバンテージはあるわけだ。 しかし,コンデンサーの問題はもっと深刻かも。 他には配線材だってハジけば音が出るし,そういうアコスティックな要素が電子楽器を面白くしているのかもしれない。 これからはコンデンサーを選定するときは指ではじいてみるかー 特にハイインピーダンスラインは深刻だよな。 高電圧が印加されているラインも影響は大きくなるはず。 トランジスタが普及して回路の低電圧化とインピーダンスの低減が進んだ結果, マイクロフォニックノイズが見逃されがちになっていったのかもしれない。 そういう意味では,ある種の魔法みたいな素材や構造に関するノウハウがアナログにはとても重要だったりして。 とはいえ,構造や素材はノウハウでしかないので経験がものをいう。 スピーカーなんかはとても面白いと思うけど,やはり難しそうだ。 欧州のスピーカーユニットメーカもフィードバックが早く,求める音のユニットを完成させる実力が評価されているようだ。 要するにやはり,感性の必要な仕事であるのは確かだが,エンジニアリングを考えると,技術的な裏付けがないとやってらんない。 感性というのは,経験を蓄積して,理屈はないけど,なんかこっちのほうが良い気がするというものか? 経験か,論理か,音楽にも近いものがあるかもしれない。 経験的にこの音を選ぶというのと,理論的にこの音しかないというのがあるだろう。 ギターははっきり言って,経験の楽器だと思う。 理論は譜面にあるのだと思うが,でてくる音は経験が形作る。 回路図だって同じ。理論は回路図にあるが,実際に出てくる音は配線や部品配置に依存している。 バランスよく習得していくのが一番望ましいんだろうなぁ。。