21:03 2008/02/07 ●ログも6段目に突入。 吐き出すという意味ではいいんだけど,最近はちょっと勢いを失ってる感があるね。 年取ると丸くなるのは体力・気力が衰えるからだろうね。 若いころは何でもできるという錯覚があったけど,身の程を知って,自分にゃこれしかできねぇって悟って。 それが寂しいことかどうか,そんなことはどうでもいいけど,尊敬する人物なんていなかったのに,最近は周りのみんなを尊敬しちゃう。 仕事をまじめにやってるなーとか,ちゃんと遊んでるなーとか。 真面目にコツコツやっていくのが一番報われるのかね。。。 欧米人がキリスト教の戒律にしたがい生きているのと同じように,日本人は「恩」とか「かり」とかで生きてんだろうか。 前世論では周りにいる人は皆,前世で一緒で,来世でも一緒なんだって。 電車の中で話しているやつがいたよ。 一生のうちでかかわる人間はみな前世で出会った人で,来世でも世話になるってこっちゃ。 つまり,「隣人を愛せよ。」ってことになるのかな。一期一会ってことね。 死んでから先のことまで考えさせられたんじゃたまらないね。 せめて死ぬ時は先のことの心配しないで死にたいね。 17:36 2008/02/08 ●特に意味はなくてもいいんじゃないか。 いろんな情報が入ってきて,通過していくけど,網にかかるのはほんの少し。 吸収できないのは飽和したからかな。 まあ,視野を広げたらまた新しい世界が広がるんだろうけど。 なんか,一昔前に比べたらよくわからん世界になってるな。 情報が欲しくて本屋や古本屋,図書館にいっていたこともあったな。 それでも手に入る情報は限られていたわけだ。 いまじゃ,ネットで調べれば何でもわかる。 まあ,一般的なことはね。それは良いことなのか? 人とのつながりが希薄になってる気がする。 楽器屋に行っても大体のことが分かってしまう。 店員さんにいろいろ聞いて教えてもらうことってなくなったな。 フェンジャパのストラトを初めて買った時のこと覚えてるか? 90年代中ごろで,VIN-STの中古が10万だったころだ。 アメリカ製と,フェンジャパって違うんですか?とか聞いてたな。 いまじゃ,フェンジャパのストラトは実家で腐ってるけど,あのアッシュボディーは活かした方が良いかもね。 ただ,あれは重いんだよな。木目は好きだったけど。そう,あれは木目が気に入ってかったんだよね。 54年の2TONEサンバーストだったな。アッシュの木目がきれいだったわけだ。 あの頃,本物のストラトをかってりゃ今じゃ10倍くらいの値段になったかもしれないのに。 あの頃はわけのわからんギターが沢山あったなー 今じゃ中古やに行っても全然楽しくない。 値段が高いだけで全く楽しくない。 10年前だもんな。10年たってんだもんな。 そんなわけで,ショッピングってものをもっと楽しまなきゃあかん。 店員を困らせるくらいに質問攻めにしてやらなあかん。 秋葉原でそんなことをしたら「出てけ」っていわれるな。 でもだいぶ裏事情が分かってきたから買ってよいものと,買っちゃいかんモノの区別がつくようになったな。 そういう意味では,VT4Cはお買い得だったな。動作確認はしていないが。。。 VT4Cか,,,いつかシングルアンプを作らないとね。 とはいえ,いまじゃ,予算が限られているからおいそれと手を出せるわけじゃない。 いや,いままでもおいそれと手を出していたわけじゃない。 うーん。不用品を処分して小遣いを稼ぐか。 3万くらいにはなるかなー 14:58 2008/02/13 ●吐き出さなければ溜まってしまう膿のようなもの。 だから,無意味かもしれないけど吐き出す。 人間も犬と同じで情報を共有したい。 誰かに自分が見たものや聞いたこと,感じたことを共有してほしいと感じるのだ。 それが本能であり,必然ということだ。 昨日はアンプの音出しをした。 バンドという形態で音を出した。 ストラトをつなぐとジェフベックという感じは出ていた。 ただ,ちょっとエッジが立ちすぎているように感じた。 ましてや自分の腕が落ちているので,ミストーンが痛い。目立つ。 このアンプはこれで完成でもよいように思う。 まだ,交換して比較したい部品はある。 例えば390p。 それから,チャンネル切り替え時に「ボフ」という音が出る。 おそらくODチャンネルのバイアス変動が原因だろう。 グリッドに抵抗を入れるか,なんとか対策を検討しなくては。 吐き出せば次の情報が入ってくる。 どんどん吐き出そう。 : 吐き出して入ってきた情報はまたアンプなのか。。 サグは確かに影響がある。 コンプ感にもつながりそうだ。 音の「速さ」にもつながりそう。 で,-29Vのバイアス回路に200uA流した場合, +Bの巻き線と共有すると-37Vまで下がる。 専用巻き線の場合,-31Vに抑えられる リップルを取り除くと変調はなくなる。 が,何かが失われる。 5F6Aのサグの特性は50msecくらいらしい。 そんなことからわかるのは ベースマンとJTMの違い。 大方の予想は当たっているのだが, ここから定数を追い込んでいくのが難しい。 なんといっても,交換が大変。。 評価するのに大音量が必要。。 13:11 2008/02/14 ●ALLENは紙巻きらしい。うーんいい響きだ。紙巻き。ペーパーボビン。 トランスはこれできまりかなー とはいえ,TWIN用がないんだよな。 BASSMAN用でもいいかな。 なんてこと悩んでも仕方ないのに。 自分の書いた文章が拙くて酷くて悲しい。 でもまあ,お気楽に書いたわけだし。いいんじゃないの。 いやでも,体系的に誰でもわかるようにまとめるのはすごく大切。 そこからいろいろなことが見えてくるし,自分の苦手な部分を見つけることもできる。 11:17 2008/02/18 ● 主役 ・0.1uF ・220k ・1.5k 脇役 ・PI段の出力インピーダンス ちょい役 ・バイアス回路のDC抵抗と時定数 0.1uFと220kは時定数として機能する 1.5kは出力インピーダンスより低ければそれほど差がない PI段の出力インピーダンスが小さいと劇的に変化がある 1,変動が大きくなる 2,1.5kの効きが良くなる バイアス回路の出力インピーダンスと時定数はほとんど効かない。 10kΩオーダーにしておけばよい。 100kΩオーダーになると影響度が増すが,時定数が遅い。 0.1uFを低域のカットオフに影響しない範囲で下げる。 →反応が良くなる 1.5kはほとんど効かないが,Peakをより強くドライブするためには小さい方がよい。 12AX7の内部抵抗は80k〜100kと考えるのが妥当。 12BZ7はその半分ということでよいだろう。 12AD7というものもあるらしい。カソードが強い。 若干ハイがきつい。。。 とはいえ,これって,どうにもならないよね。 特にハイ上がりにしているわけじゃないし。 F特とってみる? PIの入力インピーダンスは負帰還により,2倍以上になっている。 やはり,クリップすると急激に下がるらしい。 ブロッキングディストーションを防ぐためには負の入力をクリップさせてやるという手段もある。 これはかなり根本的に解決できる有効な手段である。 が,電圧設定がシビアになる。 ただ,この方向性はトランス結合の結果につながっていくことを忘れずに。 10年前にこの知見をもっているAIKENはすごいな。やっぱり。 そしていまさら読み返してる自分のゆっくりペースもすごいな。 ということでトータルの設計をもう一度考え直すことになるわけですか。。。 1:電源のサグっぷり(サグ電圧と時定数) 2:PIの電圧配分とドライブインピーダンス 3:ブロッキングディストーションの時定数 1:電源のサグっぷり(サグ電圧と時定数) →SGチョークの効果とPIの電源の取り方 2:PIの電圧配分とドライブインピーダンス →上下対称クリップ?それとも下が先に引っかかる?ここら辺は検討が必要 3:ブロッキングディストーションの時定数 →0.022uF→220kΩではいかがでしょうか?? で,方向性がはっきりしてないね。 ブロッキングディストーションは避ける方向。 つまり,クリップしたときのノッチングは避ける方向。 が,ゲイン変動はさせる方向。 つまり,カソード電流は一定に保ちつつ,エンベロープは制限する。 ゲイン変動はさせたい。が,キックは強くする。 レシオは高く,アタックは遅く残す方向。 13:30 2008/03/28 ●モチベーションが上がらない時は遠くをみろ。 直近の目の前にあるものがどんなに退屈で窮屈でも先のことを考えれば道は決まっている。 よくばりでいい。そういうことだ。 ユーモアと機転これを大事にしろ。 9:46 2008/05/02 ●今日は久しぶりに曇天。 いやなにそれだけだ。 19:10 2008/05/15 ●久しぶりの更新になるかな。 今日のネタはYAMAHA DX7。 電池交換をしようかと思う。 どうやら内部の記憶保持にRAMを使っているようで,電池が無くなるといろんな設定を忘れてしまうようだ。 所詮,デフォルト設定に戻るだけだろうとタカをくくっていたのだが,それは世界初のデジタルシンセ。。 電池が無くなるとパッパラパーになって音が出なくなるそうだ。 ROMカートリッジからデータを移せばよいらしいが,いままで作った音色はすべて吹っ飛ぶ。 まあ,音色を作ったことはないんだけどね。 パッパラパーになったら,PCとつないでデータをロードするという方法もあるらしいい。 でも,調べるのめんどくさいし,PCの裏側にMIDIケーブルをつなぐのもめんどくさい。 で,いまある記憶を失わずに電池を交換する方法を考えると。。。 まず最初に思いついたのは以下。 「電源を入れたまま交換する。」 これはまあ,一番簡単なんだけど,半田ごてでショートさせたりしたら全部がパーになる可能性がある。 なので,最近慎重になっている自分にとっては却下。10年前なら余裕でやったでしょう。 必要なもの:なし!いや,CR2032は必要。。 次の方法。 「違う電池を用意してうまいこと交換する。」 具体的には,D4という意味ありげなダイオードが基板上の電池の近くにあるので,ここに違う電池をつないでやる。 D4はいかにも「つかんでください」というような形で実装されている。 ダイオードの端子を電池のプラス,グランドに電池のマイナスをつなげばよろし。 電源を切った状態で3Vの電池をつないでやればよいはず。 ボタン電池を交換したら電池を外す。それから電源を入れる。 電池をつないだまま電源を入れると電池が充電されてパンクするか,電源回路が壊れるので注意。 必要なもの:電池2本,電池ボックス,リード線,みの虫クリップ もう一つの方法。 「でっかい電解コンデンサーを5V系に入れておく」 RAMの電源はシンセの電源が切れているときは電源回路から切り離されている。 でっかい電解コンデンサー(1000uF?)にラッシュカレント防止に1kΩ位の抵抗をシリーズにつないで,RAMの電源に接続しておく。 そして,いったんシンセの電源をいれてコンデンサーに充電し,その後電源を切っても,おそらく30分以上は電圧を維持できるだろう。 この場合,最初に電解コンデンサーを接続するときに,ボタン電池から電流を引くのでよろしくない。 電源をいれたまま,接続するか,電荷を溜めたたまま接続する必要がある。 必要なもの:電解コンデンサ,1kΩ〜10kΩ,リード線 1000uFだと漏れ電流が多くて,ボタン電池の負荷になっちゃうかな?? 切り離せるようにしておいた方が良いかもね。 てか,やっぱテンポラリーと考えた方がよさそう。 でも,1000uF位をつけておけば次に電池を交換するときは何もしなくてよい。 100uFでも十分かもしれないし。固体電解の100uFをつけとくか。 もともとヤフオクでDX7を売り払うためにいろいろ考え始めたが,修理していくうちに愛着がわいてきてしまった。。。 はやいとこ誰か保護してくれればうれしいのだが。。 電池交換済み,次回の電池交換もメモリを失わずに自分でできます。みたいなキャッチも素敵。 とりあえず,みの虫クリップを持って帰ろう!! eBayで150ドルだったよ。DX7。気長に待とう。 15:47 2008/06/24 ●BEHRINGER(ベリンガー)DD400 新しいおもちゃ。 企画ものバンドでディレイが必要に! 安いデジタルディレイを買って改造すべし。 アナログディレイはBBDという素子を使っているが,これがなかなかやっかい。 アナログと言いながらも処理方法はまるっきりデジタルである。 しかも,PCM時代以前のすごく古臭い方法だ。 アナログ量を切り刻んでスイッチングしていく。 サンプリング周波数も遅い。 時代はデジタル。安い。24bitが当たり前。 デジタル24bitはアナログ100dB以上のD-Rangeに値する。 歪みやノイズと同等のレベルだ。 そもそもディレイの元祖はテープエコー。 音を磁気的に記録してしかるべき時間ののち再生する。 いまじゃADしてバッファにためてDAする。 ってことで元になるデジタルディレイを探す。 ベリンガーがコンパクトEFXを出しているとは。。 あきれ返った。 ARIONは昔からあるよね。 この二つがやすい。 BOSSのDDシリーズは15000円〜であるが,アリオンとベリンガーは5000位。 練習当日の朝,渋谷のKEYでベリンガーを捕捉。5000円だ。 アリオンもあった。6000円か7000円。 ベリンガーは箱がない。 おもちゃのようにボール紙の台紙に真空成型の透明のケースに入っている。 ホッチキスでがっちり固定してあるので試奏はできなかった。 とりあえずアリオンを試奏する。 アリオンはアナログっぽいです。との店員のコメント。 確かにディレイ音が柔らかい。 デジタルなのに柔らかい。 アナログディレイは高い!という人にはいいかも。 今回は趣向が違うので却下。 ベリンガーを購入。 さて,電池を入れるにはどうしたらよかんべ。 フットスイッチの根元の軸を押し込むとフットスイッチがとれる。 そこに電池を入れる。 さて,早速つないでみる。 クラっつうう,なんだこのLEDの明るさは!! 残像が残る。。。くらくらするよ。これはよろしくない。 改造の対象そのいち。 さて,音は?出た。よかった。つかまされなかった。 さて,エフェクトの効きは? なかなかクリアーでよろしい。 モードつまみにクリックがない。 ボリュームみたいにくるくる回ってしまう。 日本人だったら絶対にこうは作らない。 是が非でもクリック付きのエンコーダーを使うはず。 さて,モードに「S」と「M」がある。 うーん。ステレオとモノラルらしい。 確かにINPUTはひとつ。OUTPUTは二つある。 ディレイにステレオはいらん! さて,もしやと思ってTIMEつまみを回す。 アナログディレイならディレイ音のピッチが変化する。 さすがにピッチは変わらない。これはデジタルディレイだ。 あれ?切り替え時に踏んだ瞬間にエフェクトオンにならない!!! なんと,ペダルを踏んで,離した瞬間にオン・オフが切り替わる。 うーん。気持ち悪い。。。 と,まあ,こんなもんでしょう。 さて,帰宅後早速改造に着手。 分解していく・・・ ベリンガーのエフェクターは筐体がプラスチックだ。 シールドなんてことは考えていない。 しかし裏ぶたは鉄板だ。これがシールドか?? しかーし。鉄板はただの重りですな。 基板は・・・ 青い基板が出てきた。 つまみを引っこ抜くと基板が外れる。 お〜!初めて見てみました。 Cool Audio の石。V1000と刻印があります。 Cool Audio はFABレスのオーディオ用半導体屋。多国籍な感じだね。 V1000はDSPのようだ。 なんと4Bitのポートで制御可能! といってもパラメータは固定のようだ。 ディレイだけでなくリバーブとかフランジャーとかの機能も入っているらしい。 つまり,DD400はディレイだけど,中身はマルチエフェクターってこと。 きっと,ベリンガーのエフェクターは全部V1000なんだろうなー DSPなのにウルトラロープライス。ってのがうり。 さてさて,基板みて次の印象。 汚い。実装が汚い。半田づけ汚い。 ランドは馬鹿っぴろだし,半田の量も管理されていない。 ICはずれているし,リワークの後もある。 V1000以外の半導体は TL064が2個。 ATMELのCPUらしきものが1個。 謎のICが2個。 以上でデジタルディレイができる。 5340と刻印がある石はCirrusLogicのCS5340と判明。 シーラスロジックはDIRで有名なスマートアナログというキャッチフレーズの半導体屋。 CS5340は24Bitの2chADC。 345と刻印のある石はずいぶん小さい。 パッケージと刻印の雰囲気からして5340と同系統。 となるとシーラスの可能性が高い。 CS4435が正解。24Bitの2chDAC。 V1000は入力と出力のインターフェースフォーマットが20Bitのようなのでせっかくの24Bitがもったいない。 まあ,20も24もたいして変わんないけど。 さて,大体の構成はつかめた。 おもな問題は2点。 ・LEDが明るすぎる ・入力インピーダンスが500kΩ LEDはすぐに直せる。 が,入力インピーダンスは曲者だ。 入力インピーダンスが500kΩだとギターのボリュームを下げたときの感触が変わる。 いわゆる音痩せがおこる。 入力インピーダンス1MΩに慣れてしまっているので500kは使いづらい。 入力はC結されてSMDのトランジスタに入力されている。 入力と出力の電位差が0.6V程度なのでこれはバイポーラトランジスタだ。 ベース電流もたっぷりと流れている。 これでは闇雲にベースのバイアス抵抗を1Mにすることができない。 ここはFETに変えたい。しかし面実装のFETは持ってない。。 問題ではないが電界コンデンサーが林立している。 他の少容量のコンデンサーは全てチップセラミックである。 音声信号経路に電界を入れた機器はうちの敷居をまたぐことは許されていない。 そっこく交換である。 そのまえに・・・ 全部変えればいいってもんじゃないし,手持ちのコンデンサーの都合もあるので調査を行う。 音声経路は辿れた。 TL064は反転増幅を多用している。 ドライ音は入力バッファ(Tr)→反転増幅(TL064)→出力バッファ(TL064)出力となっている。 オペアンプの入力と出力には必ず電界コンデンサーが入っている。 ここは交換。 ドライ音は若干イコライジングされてADされる。プリエンファシスなのかな? しかもディレイをかけた音がドライに混ざるのかと思いきやウエットは全てDSPからDACを経由して出てくるようだ。 ちょっとがっかりだなー まあ,基本コンセプトだからこれを変更するのはすごく難しい。 ソフトを書き換えてやらにゃいかん。 ADとDAにはVQという端子とFILTという端子がある。 これは内部の基準電圧に接続されていて,ここにコンデンサーをつないで電圧を安定化する。 ADにしてもDAにしてもかなり重要な端子だ。 事実CS5340の仕様書にはFILT端子にぶら下げる容量とTHDの関係がグラフ化されて図示されている。 DD400に搭載されているCS5340のFILT端子には1uFがぶら下がっている。 しかーし。ここは100uFはつけないと低域の歪み率が上昇してしまう。 AD動作の際にこの基準電位が揺さぶられるのであろう。 まあ,低域なので気になるほどの話ではないが・・・ とはい,石の性能を引き出すのはユーザーの仕事である。 ここは100uFにしよう。 そのほかのADとDAまわりは47uFを基本にしよう。 音声信号経路もオリジナルは10uFだが手持ちの関係上47uFにする。 Ref 推測信号 元 交換後 ------------------------------ C8 ADIN 10u 47u C18 input 10u 47u C15 10u 47u C16 10u 47u C19 10u 47u C20 10u 47u C21 10u 47u C13 DACout 10u 47u C14 DACout 10u 47u C12 FILT 1u 100u C10 VQ 1u 47u C11 VQ 10u 47u C9 FILT 10u 100u C4 VA 47u 100u C7 VD 4.7u x C5 1/2 5V 47u x C6 5V 100u x C3 5V 10u x "x"は交換しないってこと。 交換したコンデンサーは固体電界コンというやつでESRはOSコンより低く,高周波特性もよいらしい。 PCM1704 DACに多用したやつのあまりだ。 しかしながら,微妙にオリジナルの電界コンよりも太っちょで,押しくらまんじゅう状態になってしまった。 入力のバイポーラトランジスタは2SK30ATMの足をフォーミングして装着。 うまくハンダ付けできた。これで入力インピーダンスを1Megにできる。 大きな部品や転がりやすいダイオードが接着剤で基板に固定されている。 これは実装技術が低いためだ。 部品交換が大変。 LEDのシャント抵抗は220Ωで,15mA位流れている。 1kΩを入れてみたところ,ちっとも暗くならない。 3.3kΩでちょうどよかった。とうか我慢できるくらいの明るさになった。 最近の高輝度LEDはかなり光量が多いらしい。 これで一通り改造が終了。。 ショートが発生しないようにハンダ屑をきれいに掃除して,半田不良ってか納得いかない部分をハンダ増量して完成。 音だしすると・・・・クリーン! パッキ〜ン・・・キーン・・・キーン・・・キーンとくる。 ディレイ音は若干こもっていても良いのだが。。 うーん。まあしかたあるまい。 これで本番に臨もう! ディレイ音がきれいすぎるのはちょっと気持ち悪いね。 Keyボードなんかにはいいかもしれない。 24Bitなんだから・・・とか考えても仕方ないけど。 ADして,I2CでNJU26901に突っ込んでDAして ドライ信号と混ぜる。これでアナログ・デジタル併用のよいディレイができそうだ。 よいね〜こんなエフェクタ作りたい!!! クロック源をVCOにすればアナログディレイと同じくフィードバック音のピッチをかえることができる! VCO ↓ + → 出力 +---------)-------+ ↑ ↓ ↓ ↓ 入力 → MIX → LPF → ADC → 遅延回路 → DAC ↑ ↓ +------------------- ← ATT ← LPF *ATTがフィードバック量 テープエコーを再現するとなるとDACはもう一つ必要になる。 入力 → MIX → LPF → ADC → 遅延回路 → DAC → 遅延回路 → DAC ↓ ↑ ↓ ↓ ↓ + ATT1+------MIX------------← LPF ATT ↓ ↓ ↑ ↓ ↓ ATT2 +-------------- LPF ----------------+ ↓ ↓ +→------- MIX → 出力 *ATT1がフィードバック量 *ATT2がエフェクト音量 13:49 2008/06/25 ●重要なことを書き忘れてた。 基板は4層基板でした。ベリンガー!! 15:31 2008/07/03 ●2U rack mount preamp の能書きを考えた。最近はやりの英語で。 後で自分で見て恥ずかしい思いをするんだろうな。。 << Discription >> This preamp has two independent channels. Channel GREEN & BLUE means CLEAN & BOOST. Channel RED has Distortion sound. ALL TUBE Circuits is using six 12AX7s. The GREEN channel has clean sound like Fender amps. Tone controls are similar to Fender TWIN REVERB. The BLUE channel has boost tone like Fender DELXUE or DELXUE REVERB. Tone controls of BLUE and GREEN are sharing. The RED channel is high gain distortion channel like modified MARSHALLs. << Flont Panel functions LEFT to RIGHT >> INPUT : Input impedance = 1.0Meg ohm VOLUME : MASTER VOLUME of Clean CH TREBLE : TONE control of Clean & Boost CH BRIGHT : BRIGHT switch of Clean & Boost CH BASS : TONE control of Clean & Boost CH MIDDLE : TONE control of Clean & Boost CH GAIN : GAIN of Boost CH MASTER : MASTER VOLUME of Boost CH GAIN : GAIN of Distortion CH TREBLE : TONE control of Distortion CH BRIGHT : BRIGHT switch of Distortion CH BASS : TONE control of Distortion CH MIDDLE : TONE control of Distortion CH MASTER : MASTER VOLUME of Distortion CH POWER : MAIN power switch 17:03 2008/07/08 ●MOUSERにいろいろ発注したのだが,まだ発送されない。 なぜって,在庫不足がありメーカーからの入荷を待っているからだ。 それでも相当やきもきする。予定は7/4の入荷,7/5の出荷だが,まだ連絡はない。 まず,時差が14時間もあるってのがむかつく。 そして,7/4は,なんてことだ,独立記念日だ。 ちゃんと仕事してるのかな?? 月曜の夜便で発送ならば今日の午前中に連絡があるはずだ。 まだないところをみると明日以降だ。 海外発送は夜便のみのようなので毎日昼休みにチェックすればよかろう。 引っ越しに伴いいろいろと不用品を処分したのだが,例によってオークションを使ってみた。 ま,トラブルはほとんどなかったので良かったのだが,入金が遅かったり,返事が来なかったりするとイライラするものだ。 出品は初めてだが,確かに入札者にいろいろと注文をつけたくなった。 カスタマーサービスと言えば,洗濯機を修理してもらった。 東芝の斜めドラムなのだが,乾燥終了間際にエラーが出て止まる。 とりあえず,東芝に電話すると修理が必要だという。 しかし,修理しろとは言わない。なんとも歯切れの悪い対応だった。 このまま使い続けて火でも出たらあんたらの責任だというのに。 が,量販店の長期保証制度に入っていたので,保障で直してもらう手はずにした。修理は東芝のサービスマン。 まあ,いろいろと面倒を見てもらって,アドバイスをもらって,最終的には電磁弁と基板を交換して修理を終えた。 電話での対応とサービスマンの対応を考えるに,やはり直接接客するというのは, 重要でもあり,難しくもある。 ネット通販などのバーチャルな買い物に慣れると,画面の向こうに相手がいることを意識しなくなる。 メールというのは意思を伝えるのが難しい。 文章はではいろいろとニュアンスが伝わらない。 いろいろごちゃごちゃした内容をまとめるには文章はよい。 電話で話すといろいろと簡単に収まることも多い。 直接顔を合わせればまた違ったことを考えるものだ。 もうひとつ思い当たるのは施工会社とのやりとり。 メールではなくて電話で話をした方が早そうだ。 なぜこんなことを思うのか,そもそも電話がそんなに好きじゃないからだろう。 電話するのって緊張するし。。。 相手を拘束するっていう意見もある。だからメールにするって。 それはそれで一理あるが,メールで伝えるのって案外難しい。 返事がない時なんてのも対応が難しい。 やはり,電話してから確認のメールを入れて,返事はメールにしてね。 ってのが気楽かな。こちら側も。 さて,なんでこんなこと愚痴ってるかって言うと,早くMOUSERから部品が届かないかな〜っと。。。 また明日の朝,チェックしよう。そうしよう。忘れよう。 21:19 2008/07/13 ●ところで、なんでMOUSERに部品を発注してるんだっけ? そりゃぁいままで秘密にしてたけど、いや、秘密にしておかないといけない、というか、秘密にすべきことと思っている。今も。 なんというか、神への冒涜に近い行為だとも思っているし、タブーである気がする。 なんて冗談はやめよう。 そもそもクローンを作る気はさらさらない。 でも外観は素敵になる。わくわくする。 シャーシの加工はややこしい。 コレをクリアできれば出来のよいアンプができる。 今回は外観と中身のできにこだわろう。 きれいに配線しよう。外見はクローンだけど回路はオリジナル。 200万にはならないけれど話題性はあるし、満足感はありそう。 早く部品来ないかな〜 実態配線図をそろそろ描かなければ。 回路もいままでにみたことない回路に挑戦するつもり。 まずはリレーを仕込まずにテストベンチで作ったほうがよいかもね。 回路的に自信はあるけどまったく新規だからね。。。 ま、よく考えながら作りましょ。 他にはなんかあったけ?? 20:52 2008/08/07 ●実態配線図をじっくり書いている。 穴あき基板を使うのはちょっと素人っぽいなと思いつつも,便利なんだよね。 基板を切るのが楽じゃないんだけどね。 基板カッター欲しいなー 基板を画期的に安く作れるようになるといいんだけど。。 パターンはNCでルーティングして,レジストをかぶせる。 NCで穴をあけてスルーホールをメッキする。最後にシルクをかぶせて終了。 ガーバーデータは専用のソフトで作ればよい。 ってなかんじで簡単に基板を作れる時代になるといいのだが。。 金田式御用達のピッチの広い蛇の目基板でもいいかもしれない。 本当はガラエポのスルーホール基板が良いのだが。。。 実態配線図が出来上がったらシャーシ加工だろう。 その次は基板作成かな。部品を買わないといけない。 部品管理をもう少しちゃんとしないとね。。 買い出しにも行かないといけないし。 13:18 2008/08/20 ●何だかわからんけど気持ちを形にしておこう。 ギターアンプは巷に溢れ,自作する人も多く,あたらしいブランドも多い。 まさに群雄割拠の時代である。 70年代,80年代のハードロックの盛り上がりのなか生き残ったのはマーシャルだった。 しかしながら,地道に普及していたフェンダーも生き残った。 生まれた新しいブランドはメサブギー,リベラであろうか。 そして,一歩進むとソルダーノ,ボグナーが出てくる。 レイニーやカービン,ピービーも生き残った。クレートもであろうか。 そしてブティックアンプの先駆けとしてマッチレスが生まれた。 THDやケンドリック,ビクトリアなどのビンテージよりのメーカーももてはやされた。 GrooveTubeが真空管アンプをさらに後押しして,様々なメーカーが生まれてきた。 BUDDAやVHTなどもは老舗に入るだろう。 ある人がまとめているアンプメーカー(イン USA)のリスト。。。 Advance Tube Technology Aiken Amplification Alessandro High End Products Anderson Amplifiers Andrews Amp Lab Area 51 Tube Audio Designs Bacino Amplifier Co. Bad Cat Amps Balls Amps Barber Electronics Belov Amps BigDog Amps Blankenship Amplification Blockhead Amplification Bluetron Bogner Amplification Brunetti Bruno Amps Budda Amplification Cage Audio Callaham Guitars Campbell Sound Carlson Amplification Carr Amps Carvin Cauble Amplification Chicago Blues Box CMW Amps Collins Amps Cornford Amplification Corona AmpWorks Custom Audio Electronics Decware Diezel Dr. Z Amplification DST Engineering Edward Amplification Egnater Custom Amplification Electrosonic Amplifiers Elmwood Guitar Amplifiers Emery Sound Engl Amps Evans Custom Amplifiers Fargen Amplification FJA Mods Framus Frederic Amps Fuchs Audio Technology Fullertone Amps Fulton Webb Amplification Gabriel's Sound Garage Genz Benz Gerhart Amps Gerlitz Amplification Germino Amplification Ginelle Amplification Goodsell Amplifiers Goodtone Greer Amplification Guytron Heritage Amplifiers Hero Amps Holland Amplifiers Hot Bottle Amplification Hurricane Amps Jamison Amps JB Amps Jackson Ampworks Judybox Amps Juke Amps Kafel Amplifiers Kendrick Amplifiers Kingsley Amplifiers KJL Amps Koch Amps Komet Amplification Laboga Amps London Power Lonestar Amps Lustone Mad Professor Amps Mako Amplification Matamp Matchless Amplifiers Maven Peal Instruments Mesa/Boogie Metaltronix/Lee Jackson Mojave Ampworks Moose Amps NAU Engineering Naylor Amplifiers O'Brien Amps Oldfield Tube Amplification Omega Amps Overbuilt Amplifiers Paul Ruby Amps Penn Instrument Company Pennington Handcrafted Amplifiers Peters Amplification Phat Amps Pritchard Amps Purkhiser Amplification Reeves Amplification Reinhardt Amps Reverend Reynolds Valveart Rivera Roccaforte Amps Rocknroll Amps Ruetz S2 Amps Savage Amplifiers SDG Vintage Sewell Amplifiers Sherlock Amplifiers 65 Amps Smicz Amplification Soldano Custom Amplification Splawn Mods Star Amplifiers Stephenson Amplification Straub Amplifiers Swart Amplifier Co. Tamerlane Amplifiers Tattoo Amplification Texas Tube Amps THD Electronics Tone King Amplifier Company Top Hat Amps Trinity Amps Two Rock Amplifiers Ugly Amps The-Valve Amplifiers ValveTech Amplifier Company Valvetrain Amplification Van Weelden Amplification Vero Amplifiers VHT Amplification Victoria Amp Company Vintone Circuits Voodoo Amps Wallace Amps Winfield Thomas Amps Wizard Amplification Woodcross Amplification Zinky Electronics Zwengel Amplifiers 10:09 2008/08/22 ●LANケーブルのインピーダンスは100Ωなんだそうだ!! 厳密に言うと,ツイストペアのUTPだったかな,,のインピーダンスだ。 スピーカーを50Ωで終端してしまった。100Ωにしよう。 イーサーネットのケーブルは特性管理されているし,フジクラなんかの一流メーカーのケーブルが格安で手に入る。 単線だし,メッキされてないし,いいことばかりだと思うのだが。 ただ,昔,7本撚り線のイーサーもみたことがある気がする。 そもそもツイストペアのインピーダンスは100Ωくらいだそうだ。 電話線の600Ωは1kHzでの話で,高周波では100Ω位に漸近するようだ。 やはり受けのインピーダンスは600Ωにしよう。 CD-ROMとCD-DAの違いってあんまり一般的じゃないのかな。 最近のプレーヤーはいまだに1倍速でCDを再生してるんだろうか。。。 PC用のドライブじゃ4倍速以下に回転を落とせない。 データが化けていたらリトライしてもう一度読みに行く。 CD-ROMではデータが化けることは許されないのだ。 CD-DAの1倍速再生ではすべてがリアルタイムに処理されるので訂正不能に陥った場合データはそのまま出力される。 訂正不能の場合はエラーフラグが立つのでDIRでSPDIFをデコードしてやればすぐにわかる。 SPDIFを出力するのはドライブ部分なので,,,あ,メカって言った方がいいのかな? まあいいや,とにかくお皿が回転して信号を受け取り,処理する部分。 つまりはトラポ?いまいち明確に呼べないね。 まあ,とにかくすごく初期の段階で決まるので,DAC部分ではどうしようもない。 SPDIFを吐くという意味ではPC向けのドライブでも十分だし,むしろ性能はCDプレーヤーよりも高いだろう。 9:43 2008/08/29 ●食べたくなる言葉ランキングというのもを発見。 食べたくなる順に並べてみた。。。 ジューシー コクがある 香ばしい うまみのある 風味豊かな 味わい深い 濃厚な 深みのある まろやかな こんがり クリーミー クセになる 美味 スパイシー やみつきになる 飽きのこない味 後味がよい あっさり さっぱり スイート 芳醇な さわやかな 後味すっきり ピリ辛 マイルド 脂の乗った リッチな 後を引く すっきり デリシャス クセのない 香る 甘味を抑えた よくしみた うす塩 ピリっと こってり 甘い つゆだく 香味 キレがある 繊細な 芳ばしい ビター 甘酸っぱい 凝縮した うす味 ほんのりとした 甘辛い ほのかな まったり 激辛 ふくよかな 辛い ほろ苦い 甘露 すっぱい サワー 超辛 淡白 すっぱ辛い 超すっぱい 塩辛い 脂っこい ソルティ しょっぱい 鼻に抜けるような 超甘 渋い にがい なんか,オーディオ雑誌で見かける言葉が多い気がする。。。 「ジューシーでコクがあり,香ばしさも漂う。」 そんなオーディオ装置が人気があるかな?ちょっと違うかな。 でもギターアンプのインプレッションでは 「ジューシーでコクがあり,香ばしさも漂う。」 は大いにありえる(笑) 12:32 2008/09/17 ●ODSの記事をUPした。 ゆっくりすすんできたプロジェクトだが,ピッチが上がってきた。 まずは来週基板の製作を行おう。 更新履歴はまだ更新しないでおこう。 9:39 2008/10/07 ●世界が不況の波にさらされようとしている。 子供のころはバブルもバブルがはじけても関係なかった。 まあ,生活に困っているわけではない。 しかし,銀行の"貸し渋り"や不動産不況の影響はもろに受けている。 このままでは引っ越しもままならない。 仲介業者も引越し業者も景気は悪いようだ。 明日の飯が食えるかわからないのに「衣食住」の住環境を変えるというのはなかなか勇気のいることだ。 まあ,言ってみれば住宅ローンも投資みたいなものだが,ちょっと負担が大きい。 住環境にかかる経済的負担が減れば他の部分に資金が回るかもしれない。 まあ,この狭苦しい日本,そのなかでも最大の平野の関東平野,その一角に何百万人と集まっているわけで, 人間とはまあ,よくも群れるものだと思う。 どんなに通信手段やコミュニケーションツールが発達しても,近くに住んでいるというだけで安心感があるのだろうか。 確かに,人間の素の移動能力なんてのはたかが知れている。 大地震でもきて,交通機関が完全にマヒすれば歩いて帰宅するしかない。 そもそも帰宅する家があればよいのだがね。 人間にとって家というのは基本的なものなのだろうか。 若いうちはあまり意識しない。 「HOME」という響きにはいろいろな意味がある。「地元」だとか。 自分のルーツを大切に思うのは動物として本能的なものなのだろうか。 居心地が良いと感じるのはなぜだろうか。 一人の人間はルーツから旅立ち,やがて自分が次世代のルーツになる。 歴史というものは人間にとって生きてきた証なのか。 それとも自分の存在を確信するための気休めなのか。 音楽的なことを考えるとルーツをたどるのは楽しい。 居心地がよい。それだけか?新しい音楽を作るのは誰だ? 表現というのは自分の内面をさらけ出すことだが,自分の内面とは今まで培ってきたルーツの味噌みたいなものか。 味噌なんて純粋なもんじゃないな。生ゴミみたいなものだろう。 ほっておけば臭気を発し,風に当てないと腐ってしまう。 部屋の中に閉じ込めておくには息苦しすぎる。 週に2回は燃えるゴミとして燃やしてしまおう。 「表現」というと洗練されている。イメージとしては。 周囲の環境から受け取る感情は雑多なものだ。 雑多な感情を洗練して,昇華させて抽出されたものそれが表現なんだろうか。 そのプロセスはいつから身に着いたのだろうか。 赤ん坊の時に身に着いたのだろうか。 言葉を理解できない赤ん坊が自己表現を行うために必死に泣きわめく。 「なんかお腹が減った気がする」という気持をどう表せばよいのか徐々に学んでいく。 親子間で何らかのシグナルが決まると母親は赤ん坊の表現を理解する。 それがやがて言葉になる。 言葉はただただ言葉である。 感情を表現する手段としては民族によって共有化され,細かな感情を適切に表現できる。 「絵」はどうだ?絵から感情を受け取る。肖像画などから感情を受けるであろうか。 具体的にはわからない。だけど,伝わってくるものはある。 「写真」はどうだ? 絵は様々な意図が介在する。 写真はわりと生の感情が表現される。 ただ,モデルと写真家というような固定された関係,広告のような明確な目的をもつような写真じゃ伝わってくるものは少ない。 「映画」はどうだ? 映画はだいたい,演じるものがいる。 「演劇」はどうだ? またあとで。 20:05 2008/10/27 ●D130から始まるスピーカーの歴史がある。 D130Fという型番がある。 そう,とてつもなく魅力的な型番である。 D130の弟にあたるD120も魅力的。 なんせ,磁気回路は兄貴と一緒で口径が12インチときた。 能率は15インチの兄貴の方が高い。 口径が大きい分だけね。 さて,D130の後継機種はK130という。 もちろんK120もある。 K130の後継機種はE130という。 もちろんE120もある。 ただし,E130はフェライト磁石である。 E120ももちろんフェライト。磁石の直径は12インチの口径とほぼ同じくらいに見える。 E120は磁気回路だけで8.5kgあり,総重量は10kg近くある。 ところで,亜流としてEVM15というスピーカがある。 EVM12もある。とくに末尾Lが有名だ。 以上に挙げたのがいわゆる定番である。 15インチだろうと12インチだろうと,とにかくマグネットが強力で反応がよく, 感度が高いという特徴のスピーカー達だ。 ギターアンプ用のスピーカはチャチいものある。 しかし,上記の輩は厳つく重い。 音色的な特徴としては,低音がタイト,クリーン,懐が深い。 といったところらしい。所有したことがないんであまり分からんが。 そしてとにかく反応が良くて音がでかい。つまり能率が良い。 はっきり言って鳴らし切るような音量を出す場面は多くない。 爆音を出さないと良さは出ないという声もある。 とはいえ,タッチセンスの良さは魅力的で,タイトな低音にも興味がある。 ということで現代版D130を探している。 なかなか見つからない。。。 そもそもスピーカーの設計思想自体が変化している。 昔は小出力の真空管アンプから如何に大きな音を出すかがスピーカー屋の命題だった。 現在では,低音から高音まで,低歪みでフラットに出力されることが望まれている。 昔のスピーカーはコーン紙が軽く,エッジが固い。 低音はほとんど出ないに等しい。 それが案外エレキギターとマッチしていた。 現代のオーディオ用のスピーカーはコーン紙を重くして低音を出しやすくしている。 コーン紙を厚くしてリブ(コルゲーション)を設けることにより,高音域の暴れを抑えて, フラットな特性を作りだしている。 コーン紙が重いので強力な磁気回路が必要になりそうだが,必ずしもそうではない。 弱い磁気回路の方が周波数特性の暴れを少なくして, より低い低音を出しやすくなるので磁気回路が弱い。 そして,能率は思いっきり低くなっている。 そうやって音作りされた現代のオーディオ用スピーカーは嫌な音はしないだろうが, 解像度があっても元気がなく,暗くて沈み込んだ陰鬱な音になるように思う。 一方,PA用のスピーカーは大きな音を出したいので,能率は高い。 耐久性を求められるため,硬めのチューニングを施してある。 総じて元気な音になっていると考えられる。 大音量の低音を出力するため磁石も大きなものを使用している。 そういう意味では,ギターアンプ用にはPA用のスピーカーが応用できそうである。 さて,話題は変わるが,今度は磁石の話。 かつてはアルニコマグネットが使われていた。 これが,フェライトマグネットに変わっていった。 問題はコストが大きいだろう。あとは,アルニコの宿命である減磁も考えられる。 フェライト磁石の大きな問題はその大きさと重量だろう。 アルニコ時代に設計されたD130の後継機種であるE130は巨大は磁石を背負っている。 もはや,磁石の塊といってもよい。特に12インチのE120,その姿は奇異である。 何といっても重いのだ。重い。。。 D120と同じ12インチでD123というスピーカーがある。 これは有名なエンジニアが設計したのだが,D120と比べると磁石がとても小さい。 たったこれだけの磁石で,D120と同等の特性を実現している。 というのが技術的な革新であったのだろう。 もちろん,低域の伸ばし方や中音域の制御の方法は全く異なっている。 技術革新はコスト削減でもある。すくない磁石で同じ性能を発揮するならば,磁石は少なくてよい。 しかし,技術革新と音色・タッチレスポンスは別の次元の話であることを忘れてはいけない。 エレキギターに必要なのは高い能率と中高音域での暴れを実現する,軽いコーン紙と強い磁力である。 このことを考えつつ,ギター用スピーカを考えてみる。 そうすると一つの答えが出た。 そう,ネオジウム磁石である。 これが,ギターアンプには必要なのだ。 軽くて,強力な磁石によって楽器らしい明るい音色のスピーカが出来上がりそうである。 最近各社からネオジを使用した楽器用のスピーカが発売されている。 JENSEN,EMINENCE,CELESTION,WEBER等である。 どれも,かなり好評なようで有望である。 では,PA用のネオジスピーカはいかがであろうか? ここ最近は興味を持っていろいろと調べてみたのだが, 最近のPA用のスピーカはいま一つ個性に欠ける。 もし,12インチのホーン用スピーカーがあればそれが一番だが,ホーン用はせいぜい8インチどまりだ。 磁力も強くないし,何といってもコーンが重い。12インチで50グラム以下というものはなかなかない。 ギター用のスピーカは30グラム程度だ。 そして,柔らかいスピーカーが多い。これは低音を出すためだろう。 もし,ギター用に使うとコーンがバサバサと振られてしまうかもしれない。 ということで,ギターにはギター用スピーカを使おう。。。 もちろんPAようでも使えそうなものはある。 しかし,ネオジを使用してとにかく磁力を稼いでコーン紙を軽くするという設計のスピーカはなかなかない。 能率もいまいち高くなく,100dB/Wどまりである。ギター用ならば軽く100dB/Wを超えてほしい。 EMINENCEのネオジは使えるかもしれない。特に「DeltaLite 2512」は注目したい。 わりと高域が暴れているのがギターに向くかもしれない。 RCFも強力なユニットが多い。ネオジはまだまだこれからいった様子だが期待したい。 CELESTIONもネオジを展開しているが,イマイチ能率が高くない。 ラインナップもほとんどないので,まだまだこれからだろう。 JBLは期待していない。 EVも単品ユニットについては期待していない。 最近EVM12Lを再発したが,EVがそんなものをだしちゃいけない。 もっとちゃんと技術的根拠のあるモノを作るのがEVだろうに。 EVこそ,ネオジの高能率スピーカを作るべきかもしれない。調べてみよう。 17:17 2008/11/05 ●「Conjunctive Filter」という言葉にぶつかった。 ちょいと調べてみるとOPTの1次側に入れるインピーダンス補正のようだ。 トランスというものは厄介な性質があって,送りだしのインピーダンスと受けのインピーダンスによって特性が変化する。 低域は送り出しのインピーダンスに支配され,高域のピークの出方は受け側のインピーダンスによって変化する。 特性が未知数のトランスの素性を知りたければ,2次側をショート・オープンで1次インピーダンスを測定するとざっくりとした素性がわかるらしい。 で,話がそれたのだが,トランスの1次側にインピーダンス補正を入れる意味だが, 2次側ショートで見られる高域の持ち上がりを是正する意味がある。 高域の上昇は漏洩インダクタンスの影響により決まってくるっぽい。 あと,鉄損や1次側の送出インピーダンスによっても変化するっぽい。 昔のトランスはこの高域のピークが低いところに来ていたが,最近のトランスはよく設計されていて 100k近辺まで追いやられているものも少なくない。 高域でインピーダンスが上昇すると高域がうるさくなるのは何となくイメージできる。 そこでCとRをシリーズに接続したスナバーをトランスの1次側に挿入する。 17:08 2008/11/07 ●続き。 スナバーのRは1次インピーダンスに合わせる。 とはいえ,1次インピーダンスは2次側に接続される負荷のインピーダンスによって変化する。 まあ,深いことは考えずに,4k:8のトランスならば3.9kか4.7kにすればよかろう。 CはFcが10kHz位にするようにする。4.7kならば3400pくらいなので3300pでよかろう。 2200pだと15kHzになる。4700pだと7.2kHzになる。3.9kに4700pだと8.7kHzになる。 こんなもんだろうか。 Cの耐圧は少なくとも電源電圧の2倍以上必要。スパイクが出ることもあるので3倍から4倍欲しいところだ。 つまりは1kV以上2kVあれば安心といったところだ。 抵抗も小さいものだと耐電圧を超えてスパークしかねないので, 耐電圧が不明の抵抗を使うならば物理的に大きいものを使用したほうがよさそうだ。 話はもどるBEYMAというスピーカーメーカーがある。 小文字の方がいいかな。beyma。と。 なんか東南アジアっぽい名前だが,スペインのメーカーらしい。 しかも,本社はバレンシアにあるらしい。 バレンシア。。行きたいな〜青い海,うまい飯。。。 ここの122Ndというディスコンになってしまったユニットが, ネオジウムで能率100dB以上という稀有なユニットだった。 12インチだしギターにちょうどよさそう。 しかし,高域の盛り上がりはあまりないので,おそらくJAZZにあうのではないだろうか。 ミドルがぶっとくて低音がタイトなスピーカーと想像できる。。。 まあ,ディスコんだからあーだこーだ言っても仕方ないんだけどね。 縁があればいつか手に入れてみたいものだな。 エミネンスのウイザード,ネオジ版というのが今一番欲しいかもしれない。 そうだね。エミネンスにリクエストしたら作ってくれるかな〜 スピーカーのOEMもずいぶんやっているみたいなので,夢はオーダーメードスピーカーだな。 とはいえ,やはり,スピーカとトランスは経験がないとジャッジが難しい。 桶は桶屋に任せるか。 4x10 BASSMANの古い写真を見たが確かにトライアドっぽいトランスを積んでいる。 50W 4kp-p のやつ。型番はわかったがペアだと8万位するらしい。 15W 8kp-p のやつが最近のものだがオクで1万以下だったのは魅力的だったな。 まあ,15Wじゃあまり使いでがないんだけどね。 まあ,トランスはマーキュリーがあるからね。 トランスとスピーカは生モノだと思うから,古いものは心配。 ボイスコイルが焼けていたり,エッジやダンパーが劣化していたりすると。さみしい。 トランスのコアも錆びたり,レアショートしたりしていると悲しい。 コアに使うケイ素鋼板だって振動などので劣化があるかもしれない。 パーマロイほどじゃないかもしれないけどね。 トランスとスピーカと電解コンデンサは古いものにこだわらなくてもよいように思える。 Dr.Zが言ってたでしょ。 フェンダー系か?マーシャル系か?いやいやうちのアンプはどちらでもない。 もっとよい。ってなかんじでね。 温故知新 "ONKO-CHISHIN" ってこと。 なんと!「レアショート」は「レイアーショート」の略だと。「Layer Short」ね。 「層間短絡」ってこと。なるほど。。 21:57 2008/11/09 ●結論はというとあまり古いものにこだわるのはやめようかと。 最近,週に1度15分くらいジョギングしている。 引越しに向けて体力作りも兼ねていると自分に言い聞かせている。 そう,引越しといえば,荷造りを開始した。 真空管で一箱できた。。。 まあ,大収穫があったからだろうけど。 ごみ捨て場で真空管を拾うなんてここら辺はタイムスリップしてるのかな? なんて,歯に衣着せたことを行っても仕方ないが, 近くに楽器の輸入なんかをやっている店があって,そこで修理されたアンプから抜いた球だろう。 いつか行ってみようと思っていたが,引越しが迫ってきてしまった。 18:56 2008/11/11 ●真空管アンプ温故知新。真空管だけじゃないけど。 ・トランス トランスは大きく進歩している。 特に80年代の日本において大きく進歩したはず。 トランスは工業製品としてはとても複雑で管理しにくいものなので製造が得意な日本人に向いているのではないか。 高域の素直さが劇的に改善されて真空管アンプは狭帯域なんて言えなくなった。 100kHz近くまで素直に伸びているアンプもある 近年はトロイダルコアトランスやRコアトランスなど目新しいものも出現してきた。 今後注目されるのはトランスの自作ではないだろうか・・・ 海外にもよいトランスを作るメーカーがあるが,家内制手工業状態。 日本のトランスメーカーにはぜひ頑張ってほしい。 ギターアンプ用では往年のレプリカが流通している。きっと巻き線が単純で作りやすいからだろう。 原材料の高騰で値段が年々上がっている。 ・コンデンサ 電界コンデンサーは技術革新が激しい。 特に小型化が著しく,容量密度は上昇している。 最近はインバーター向けの高耐圧コンデンサーも流通しているが,チューブラーは希少になりつつある。 低インピーダンスの固体系の電界コンデンサーも数多く開発されているが,耐圧が低い。 低インピーダンスのコンデンサーはリード線すらもESRやESLのスペックに影響する。 高耐圧のフィルムコンデンサーは特に技術革新はないと思われる。 セラミックコンデンサーの小型化も著しいが小型のものは容量の電圧依存性が高いので音響用途には使えない。 タンタルコンデンサーも使いやすくなって生き残っているが,いずれは消えるのではないだろうか。 音響用のコンデンサーは銀線や銀箔・銅箔などを使ったものが多く見られる。 アルミは半田付けが難しいので,銀箔や銅箔は信頼性が高そうだが,それならば錫箔でもまったく問題ないと思われる。 気の利いたコンデンサーを製造できるメーカーもそう多くないのでOEMも多いのではないか。 オイルコンデンサーもまだまだ死んではいない。しかし,今更使う意味も見出せない気がする。 電解コンデンサーの代わりに高耐圧のメタライズドフィルムが普及しつつある。 ドライアップがないので精神衛生上は非常によろしい。 メタライズドは箔が薄いので許容リプルなどは注意が必要そうである。 極性表示がされているフィルムコンデンサーはまれになった。 回路の電圧が低くなっているからだろう。 高耐圧のコンデンサーには極性表示(アウトサイドフォイル)するべきだと思う。 ・抵抗 カーボンか金属皮膜かといったところか。 非磁性体がよいとか,諸説あるのだが,実際のところはよくわからない。 巻き線が最高とする向きもあるけれど,値段を考えると使いづらい。 巻き線はインダクタンスの上昇に気をつけなければいけない。 実際使用するに当たってはインダクタンスを測定できる環境を用意したい。 巻き線抵抗は高容量のものが多く,鉄リードのものがほとんど。 巻かれている線自体も磁性体だったりするので,やはり非磁性体は都市伝説か。 モールドカーボンも生き残っているがノイズの発生は否めない。そのノイズが暖かさを演出しているという話もある。 昔のアンプは抵抗の品種まで気を使っていることもないので,それほど神経質にならなくてよいと思うが。 もっとも最近はチップ抵抗が増えてきた。高級オーディオでも平気で使う。 リード線の影響がなくなるので良い方向だと思うが,基板と密着するので気分的にはよろしくない。 MELFが最高と考えている人もいるようだ。円筒形が好きならMELFが最高でもよいかなと。 板抵抗が好きならチップ抵抗が最高でもよいかなと。リードの板抵抗を使うなら大きめのチップ抵抗をつかいたいよね。 抵抗器ならばスペックシートにインピーダンスカーブを表示して欲しいと思う。 どの辺からインピーダンスが上がって,どの辺にピークがあってどんなふうに落ちていくのか。 デジタルは周波数が上がっているので,音声帯域といえども10MHzくらいまでの部品の素性を気にしなければならない時代になった。 ・真空管 とにかくギターアンプのお陰で再生産が続いている。 NOSなんかはどんどん値段が上がっていく。 その代り,情報が充実したせいでフェイクモノが減ったように思われる。 また,業者によっては再選別を行っているところもあり,希少な部品を大事に使う文化が定着してきた。 その昔はとにかく使い捨てだったのに。 そういう意味では品質の向上はあってしかるべき。 生産管理や測定の自動化などは劇的に技術向上しているはずなので中国製やロシア製でも十分実用になると考えるべき。 デザイナーズブランドというか,それなりに昔のモノを再現しようとしているものも多い。 真空管は工業製品というよりも工芸品に近いので本来は少量生産が良いのかもしれない。 ただ,少量生産ではコストが上がり,再生産する意味があまりない。 とにかく自分の目を鍛えるのみである。 ・スピーカ 基本的には進化していない。 コスト的に有利な方向,作りやすい方向へ流れている。 アルニコからフェライトへ,フェライトから希土類へとシフトしている。 能率一辺倒の設計から,低音を出す方向へシフトし,重い振動板が増えたが,最近は住み分けがはっきりしてきた。 最近は小さい箱に小口径を入れて低音を伸ばすやりかたが主流。ただし,周波数特性至上主義が台頭しているので注意。 周波数特性は連続的なサイン波なので,立ち上がりが遅くても特性はよく見える。 立ち上がりの早い低音は大口径・軽量振動板・大容量箱でないと得られないと信じるべし。 ホーンも見直されたりしているが,基本的にはすみ分けで成り立っている。 とにかく能率の高いものは製造がシビアで長期的に性能を維持するのが難しい。 流行りは13〜20センチウーハー2発,ツイーター1発という構成かな。 デジタルの精度が上がってきているのでデジタルクロスオーバーが本格的に普及してきている。 これからはもっと普及してくるはず。 パワードも徐々に浸透していき,家庭にも普及するかもしれない。 スピーカはとにかくへたれるもの。古いものを珍重するのもよいが,新しいものを見る心が大切。 ・構造 スターアース(一点アース)がもてはやされて普及したが,一段落した感あり。 ニアバイアースやアース母線も根強く生き残っている。 高周波による妨害が複雑さを増しているので,昔のアンプを現在の環境で使うのはすっ裸で外出するようなモノ。 電源からのノイズは特に悪化の一途と考えるべし。 グランドループの最適化やシールディング,4層基板の普及など高周波の設計が常識になりオーディオといえども避けて通れない。 筐体の高剛性化は相変わらずだが,むやみに物量を投入するものは減ってきた。 振動に対する認識もオカルトから徐々に太陽の当たる領域に出てきたように思う。 もう少しするとシミュレーションを駆使して基板・部品・筐体のすべてを統合して最適設計を行うひとが出てくるだろう。 ・回路 ギターアンプの回路は旧態然としているが,ハイゲイン系の回路はほぼ固まった。 どのアンプを見ても同じ回路だ。 今後はダイナミクスな特性がより重視されるはず。 オーディオでは真空管を使った新しい試みも出てきているが,半導体アンプの音に近づくので,反対勢力もある。 そういう意味では回路形式は無色透明へと邁進しているのは確か。 とはいえ最近のアンプはどれも似たような回路で,むしろ構造や部品によって差別化を計っているように思える。 オーディオ用の新しい素子をわざわざ開発するような時代でもないし,D級アンプの方式が進化していくだけのように思える。 むしろ,メーカーよりもアマチュアレベルで新規回路へのトライを行い成果を出している方が多いように思える。 もはや回路形式が花形の時代ではないのではないか。 ・ブランド 旧来のブランドを妄信して,錆びたアンプを手に入れるのは愚の時代。 そこには懐古主義しか存在しない。実を求めるならばアンテナを張り情報を仕入れるのが先決。 真空管時代の設計はもはや古く,説得力はあるにせよ絶対的な力は期待できない。 勉強として過去機種を学ぶのもよいが,一台々見るよりもよくできた最新アンプの中身を分析したほうが勉強になる。 スピーカも同じ。ではあるが,大音量を出すのならばでかいものを導入するのが吉。 逆に小音量でよいのならば,古いものにこだわらず最新のものを導入するのが良い。 大音量再生用のスピーカは全く進歩していない。進歩したのはアリーナクラスのSRで使われるアレイスピーカだけである。 あんなものを家に入れて全開運転したらば崩壊してしまう。いろんなものが。まずブレーカーがおちるが。。 家庭用は15インチウーハーの2wayか3wayで十分。ただし,箱の設計は様変わりしているので,箱は新しい方がよいかもしれない。 自作の根も絶えることがないのもうれしい。高密度合板のカットを行ってくれるところも増えたし,自作用のユニットも手に入る。 スピーカの自作はまた普及の時代に入るかもしれない。 高級ブランドのアンプやプレーヤーは安易に導入してはいけない。 普及価格帯のハイエンドのモノを十分に吟味するか,スタジオ向けのプロ用機材を導入したほうが安く上がる。 新興のブランドも多いが,真面目にモノづくりをしているところが多く,好意的に映る。 ある程度の価格以上のものは品質・音質は文句を付けられない前提で考えよう。 あとは好みの問題。オークションも普及しているので失敗しても新品同様で売りに出せばよいだろう。 今は情報の時代なのでとにかくアンテナを張ることが重要。 同じブランドでも中身は全く違うことがあるのでとにかくアンテナを高くしよう。