9:01 2010/01/07 ●さて,気付けばLOGも9段目に突入。 ウイスキーの飲みすぎか,アタマが働かない。 昨日は手書きでの小論文というものを強要されたのだが,乱筆・悪筆で大変だった。 「す」というひらがなが読めないという指摘をされたことがある。 右利きの場合,左から→右へ線を書くが,左利きは右から左へ線を描いたほうが楽だ。 右利きの人が「す」を書くと1画目の横線右端と2画目の縦線がつながるのだが, わたしの場合は左端と縦線がつながる。渦巻きが二つというなんとも奇妙なひらがなが出来上がる。 これは読めないらしい。 とまあ,こんな調整でこの場は進めていくのです。 データストレージの分野は今後どうなっていくのだろうか? ハードディスクなのかな? 18:23 2010/02/09 ●たまには雑感でも。 1ヶ月たってしまった。 しかし,忙しい。というのだろうか。 忙しいとは違う気がする。 緩急はついているし。 しかし,歳のせいだろうか,疲れ方が数年前と違う気がする。 なんともね。 いや,土日でも早起きしなきゃいけないし,でもその分早寝はしているか。 子供の世話も大変だし。 かわいいからいいんだけど。 着手したプロジェクトがすっかり中途半端に終わってしまっている。。 これはどうしたもんだろう。 ディレイのほうは作戦変更で,回路構成を見直し中だが,どうもパッとしない。 ブレイクスルーがないよね。というか新しいドキドキがないのでモチベーションが上がらない。 スピーカーのほうもアンプも用意しないといけないし,なんともすすまない。 LM3886を使ってお気楽にアンプを作ろうと思うのだが,今のペースではお気楽には行かない。 それこそお気楽基板に頼ってしまうのもいいのかもしれない。 でもね,せっかくだからハイブリッドフィードバックやDCサーボ的なものも考えてみたいし,複合アンプも面白そうだ。 結局中途半端なんだよね。なんでだろ。 気のむくままに好きなことをやってきたからかな。 最後まで歯を食いしばってやり遂げたことってあったかな。 あったかもしれないけど,やり遂げられたってことはたいしたことがなかったのかもしれない。 昨日は半年越しのバグだしが出来てうれしかったのだが,ビールが上手かったわけではない。 後ろ髪を引かれるような倦怠感と共にヌメーっと時間が滑っていく感じ。 さて,今日はあと1時間とプラスアルファ。やるだけやって明日を楽にしよう。 9:52 2010/02/22 ●たまに書き足しているけど,UPしてないな。 まあ,ゆっくりやりますか。 メモ代わりに雑感を残しておこうかな。 昨年辺りからアンプの改造を2件ほど行った。 まあ,なんというか,大人の付き合いだよね。 そもそも嫁が働いていたときの取引先のさちょうさんだから,奇妙な縁とも言えよう。 FUCHSというアンプはあんまり縁がない。 いや,どんなメーカーのアンプとも縁はないな。 ウチには自作アンプ以外はないわけだし。 FUCHSはいわずと知れたダンブル・リスペクト系だが,結構モダンな構造をしているアンプだな。 著名なギタリストも使っているので,そんなに悪いものではないのだと思うのだが。 そんなFUCHSを2台改造した。 どちらもフットスイッチ系の改造だったので,細かいことはそれほど考えずにすんだ。 つまり,ここの部品を変えたら音が変わるよな〜とか。 いちおう,リレーだけにはこだわってオリジナルを使うようにした。 たまたま手持ちのリレーと同じ品種だ!と見えたのだが,よくよく見てみると型番が異なる。 オリジナルのリレーは高感度タイプといわれるもので,5Vに対して40mWほど流れるリレーだった。 そもそも,FUCHSのフットスイッチは8V(だったかな)の電源に5Vのリレーを使用している。 フットスイッチにはLEDが内蔵されていて,リレーのコイルと直列に接続される。 LEDのVfが2V〜3Vなので,電源電圧が8V程度だと,リレーにはちょうど5Vかかることになる。 リレーと直列にLEDを入れるというのは発想的には一見スマートに思える。 自分も考えたことはある。が長期信頼性を考えると非常に微妙な問題を含むように思える。 まあ,大丈夫なんだろうけど。 市販のMIDIスイッチャーなんかを使う場合はLEDによる電圧降下分がないので, 5Vのリレーに8V(だったかな)が直接印加される。 「高感度タイプ」というリレーは定格の200%まで許容する設計だそうで,問題ない。 「標準タイプ」はコイル定格に対して150%(くらいだったかな)しか許容しないので非常に心配になる。 電源の容量と,可電圧を印加することによるリレーの過熱の2点が問題になりそうだ。 ということで,リレーは高感度タイプを使用するのだが,入手難だ。。 秋葉原では手に入らなかった。通販は非常にぼったくりだ。 非常にという言葉,最近好きなのかな? さて,まあ,致し方ないと,色々な考察の結果,リレーは輸入に頼ることにした。 まあ,海外通販ということだ。 最近,電子部品の海外通販が日本の市場を狙っているらしく,日本語のホームページが完備されている。 昨年取引したところは英文のやり取りメールの最後に「よろしくお願いします」とついてきた。 と,話が脱線している。 2台のアンプの改造が無事に終わったところで,もう一台のオーダーが入りそうだ。 なんでも,プロ,しかも有名どころということで,若干緊張気味でもある。 いや,2台目の所有者のかたもプロなのであるのだが。。 こういうおっさんたちは非常に耳が良いので,付き合う上のは非常に危険である。 いやいや,間違った。非常に参考になる。 基本的に自己満足だけの自作なのだが,他人の評価を受けるというのはうれしくもあり, そして,とても厳しくもあるのだ。 季節柄オリンピックなんかを見ていると,プロ根性を感じさせる選手が多く, モチベーションの高さや本番に挑む緊張感とその表情など,なんだかそのひたむきさにココロを打たれる。 歳をとったな。 アンプの改造は音に対するボランティア活動という位置づけだろうか。 社会に貢献するのかどうかわからないけど,微力ながら世間の音に影響を与えられたら面白い。 オーディオであれば「どのように聞きたいのか」「どのように聞くのか」, ギターであれば「どのように弾くのか」「どのように弾きたいのか」そこらへんを 汲んで,音として表現できればそれが,製作者としては一番なんだと思う。 オーディオ以上にギターは千差万別。 その人によって求める音は違う。 求める音がわからない人を導くなんて大それたことは考えない。 自分はアンプ直結の音に感動を覚えて,余計なものを排除する方向が好きだ。 これはオーディオでも同じ。 挟み込むだけで音がよくなるものなんてのはまやかしに過ぎない。 「良い音」というものが,どういう音なのか。 それすらも怪しい。 「所詮好み」それでよい。 16:48 2010/03/01 ●とあるギタリストがうちに来ることになった。 WEBではまったくリポートしていないのだが,最近アンプの改造案件が立て続いている。 2件やっつけて,残り2件となった。 まあね〜時間がないわけですよ。 乳飲み子も移動することが可能になってきたので,目を離せないし。 一人遊びするとはいえ,ほって置くわけにはいかないし。 勤務地変更にともない通勤時間がプラス1時間くらいになる予定。5月からだけど。 そうなるともう自分の時間なんてものは皆無に近い。 多分1週間に1時間くらいなんだろう。 まあ,ここでいう自分の時間というのは純粋に自分ひとりの時間というわけだが。 体力づくりもしたいんだけどな〜 ランニングぐらいしたいんだけどな〜 出来ないから,やらないから,言うんだけど。 とにかくポジティブに考えてみると,毎日家に帰って寝るまでの1時間くらいは残されている。 今はね。通勤が長くなると難しいけど。 最近とにかくギターに触っていない。 何ヶ月という単位で触っていないかもしれない。 たまには触りたいな〜 弾けなくなっちゃうよ。 最近プロジェクトの進捗がひじょーに悪い。 アンプをなげだして,ディレイに手をだしたのは良いが,中途半端で終わってしまった。 終わったわけではないが,放置してある。 その状態でスピーカーとアンプ(オーディオ)に手を出してるんだから,取り止めがない。 アンプもブリッジにしないで,一番簡単な構成にしてみようかな。 それならばもう少し早くできるだろう。 単純に回路が半分になるからね。 お,思い出した。電源用のトランスだ! 14:44 2010/03/15 ●ふと気付いた。人気コンテンツの「talkin'bout guitar amp schematics」だが,, 本当は「talking about」の略で「talkin' bout」のはずだ。 ちょっとしゃれたことを考えるとすぐにこけるのは昔からの悪い癖?ちがう。単に詰めが甘いだけだ。 「take about」だとなんとなく意味があるようなないような。 由々しき事態だぞこれは。 ロシア制覇もしているコンテンツだというのに。 まあ,沢山のページのIndexを書き換えるのはめんどくさい(手間がかかる)のでホウチプレイしておこう。 ギターアンプの回路図を眺めながらお茶を飲むなり,時間をつぶすとか,なんだかわからないけどそんなんで良いんじゃないか。 13:15 2010/04/12 ●LM1876アンプがやっとできた。 苦節3か月くらいであろうか。 目的はリビング・オーディオであったわけだがまあなんとか達成できそうだ。 構成はというと,,, LM1876 BTL x 2ch, 電源電圧は±12Vと少なめ, 出力は8Ωで10W程度だろう。 ほかに工夫した点としては,,, DCアンプ, 帰還点を出力のLより後ろから取る, スイッチング電源, 接点を通過しないATT, といったところか。 パワーアンプをDC化するにはいくつかの障壁がある。 もちろん,DCオフセットの問題である。 電源投入から温度変動,電源遮断まで,いかなるタイミングにおいても出力にDCを発生させることはスピーカーにとって良くない。 特に高感度のスピーカーでは動作点にオフセットが乗ってしまい正常に動作しなくなってしまう恐れがある。 メーカー製のアンプではスピーカーを保護するために出力にリレーを入れていることが多い。 しかし,このリレーが曲者で,やがて故障する確率は100%に限りなく近いといえよう。 そもそも,スピーカー出力は大電流が流れるので高容量のリレーを採用せざるを得ないが, 実際にリレーが動作するときは音楽が停止している場合が多く大電流が流れないのである。 高容量のリレーは大電流を流すことで接点を活性に維持しており,電流が流れない状態での切り替えは苦手だ。 LM3886やLM1876は低電圧時の出力遮断回路を内蔵しており,駆動段が飽和する前に出力段を遮断してDCオフセットを発生させないようにできている。 これは性能として保障されているので信用できる。 電源投入・遮断時の問題はクリアーされた。 温度によるオフセット変動はこれはまた厄介だ。 オフセット特性は内部素子の温度変化が原因だが,半導体はそもそも温度によって特性が変化する。 温度変化が出力に現れないようにあらゆる設計手段を用いるのが常識だが,理想的にはいかない。 最終的にはNFBによって抑え込むのが現実的な設計法である。 パワーオペアンプではオフセット性能は小信号用のオペアンプに比べて随分と見劣りする。 これは致し方ない。 温度によるドリフトも取りきれないのが現実と思う。 一番問題となるのは入力バイアス電流の変動である。 オフセット電圧は絶対的な性能指標として測定も容易であり,仕様でも縛りやすい。 入力バイアス電流の変化は必ず起きるものであるにもかかわらず,ソースインピーダンスに比例するという特性上, 使いこなしによって実際の影響度が異なってくる。 入力バイアス電流の変動によるオフセット変動を抑え込むには, 正相入力と逆相入力のソースインピーダンスを一致させればよい。 流れ込む電流が正相入力と逆相入力で一致すれば打ち消すことができる。 同一チップ上で近い位置に配置されているトランジスタは特性もよく一致するので,打ち消しが期待できる。 電圧オフセットの変化に対しては同じアンプをパラレルに接続することで打ち消すことができる。 つまりBTL接続を行えばよいのである。 これも同一チップ上で形成されている回路であれば打ち消しが期待できる。 BTL接続にしたうえで,正相入力と逆相入力のソースインピーダンスを一致させることでDC的にも安定したアンプが出来上がる。 BTL接続はいくつか回路形式があるが,計装アンプに使われる回路を使用してみた。 利点は入力インピーダンスを高く維持できることである。 ソースインピーダンスについては問題がある。 ボリュームの存在だ。入力に入るボリュームはソースインピーダンスの変化をもたらす。 ボリューム全開時,50%時,ゼロの時ではインピーダンスが異なる。 特にボリューム全開時は接続される機器に影響されてしまう。 ソースインピーダンスが変化すると入力バイアス電流によって発生するオフセット電圧も変化してしまう。 オフセット電圧という静的な特性だけでなく,NFB量が減少する高域で歪率の悪化という形で影響が見えてくる。 ソースインピーダンスの影響をなくすために,パワーアンプの入力にはバッファを入れるべきなのだ。 ただし,,,今回は失敗した。 J-FETによるバッファを入れてみたのだが選別しても熱結合してもオフセットがふらふらと動いてしまい使い物にならなかった。 10mV以下に追い込むことはできるのだが,FETに手を触れただけで100mV位動いてしまう。 手持ちの炭素皮膜を使ったのよくないのだが,抵抗に手を触れてもオフセットが変動する。 アナログってこういう部分が難しいんだね。ってのがよくわかった。 ということで苦労した割には意味のないFETバッファは取り外した。 では,ソースインピーダンスの問題はどうクリアーしたのか。 ま,お茶を濁したということだ。 入力にはボリュームではなくATTを入れたのだが,常用する範囲ではソースインピーダンスが100Ωを割るはずである。 実際に音だししてみて確かにそうだった。リビングではそんなに大きな音は出さないのだ。。。 ということで,入力ATTの位置によってソースインピーダンスが変化しても,影響のない範囲内であると判断した。 ということで,DCアンプにできたのだ。 めでたい。 DCアンプにこだわる理由として一番大きいものは「電解コンデンサーの排除」である。 確かに,電解コンデンサーの排除にこだわりすぎると失うものも大きいだろう。 DCサーボをかけたり,選別が大変だったり,熱結合もしっかりしないといけないなど,結構大変だ。 今回は,BTLとソースインピーダンス最適化で電解コンデンサーから逃げたわけだ。 そもそも,ディスクリートじゃないし。 ただし,BTLにすると片側のアンプから見たスピーカー負荷が半分になるのでLM1876としては苦手な大電流・低電圧駆動になる。 そもそも,LM1876でなくても,大電流・低電圧駆動は苦手だろうが。 大体のアンプは発生する電力が同じならば,負荷抵抗が大きい小電流・大電圧駆動のほうが歪率は低くなる。 スピーカーケーブルに流れる電流も負荷抵抗が大きいほうが小さくなる。 ということで電源電圧は低くてもよいので12Vとして,アンプの発熱を減らした。 電源は今回スイッチング電源を使用してみた。 TDK・ラムダのものだ。 12V 1.3Aのものをふたつ使う。 入力と出力は絶縁されているので±電源が簡単に作れる。 ハーネスを買うのも忘れずに。 8Ωに対して1.3Aだと13.5Wとなり適正。 4Ω出力だとやや非力な6.8Wとなる。 まあ,そんなにでかい音は出さないですから。 千石電商で売っていたのだが,帰宅してから仕様書をみて納得した。 さすがにとてもしっかりした仕様書を公開している。 応答特性も素直だしノイズもそれほど大きくなさそうだ。 ということで一安心。 \1290@なのでトロイダルトランスで電源を構築するより安いだろう。 なんといっても軽量・省スペースだ。 仕様書の話が出たので,ひとつ。 各部品が故障した場合の故障モードについて仔細に調査されている。 たとえば,この抵抗がショートすると出力発振になり,オープンでは出力停止になる。 といった感じですべての部品について調査されている。 電源のように大電力を扱う製品ではこういった試験が重要になってくる。 故障した場合でも発煙・発火は許されないのだ。 パワーアンプもこのような試験は必要だろう。 今回はやらないけど。 最後に入力のATTについて。 そもそもアンプのゲインが20倍もあるので,ラインレベルの信号を入れたらいきなり全力運転になってしまう。 入力のATTは絶対に必要なのだ。 巷のパワーアンプは案外入力感度が高くてラインケーブルが半挿しになったりするとスピーカーを壊すようなノイズが出る。 それは本題ではなくて,今回は抵抗1本しか通過しないATTを採用してみた。 通常,入力にはVRが入る。ボリュームね。 最近のボリュームはカーボン被膜の上を電極が走っているのが多いだろう。 カーボン被膜が結構厄介で半導体のような特性を示すといわれている。 微小な電流しか流れないので接点もすぐに導通不良に見舞われる。 いわば欠点だらけのデバイスだ。 もちろん高級なものもあるのだが,いかんせん高い。 今回はロータリースイッチを使って固定抵抗器を切り替えるアッテネーターを作ってみた。 しかし,このロータリースイッチもなかなか曲者で,切り替え時の感触や接点の信頼性などを考えると一般品では満足できない。 普通に売っている青い奴はガリったりする。 岩通やセイデンなどが有名だが,ELMAなんてのもある。 ELMAはNEVEに使われていたりして,スイス製の高級品だ。 小型なのに多接点で信頼性も高く,接点はちゃんと金メッキしてある。 今回は手持ちのALPHAのもの。まあ,お遊び程度だからね。 しかし,接点はシャント抵抗だけにはいるようにした。 接触不良を起こすと音量が大きくなってしまう。 音声信号が直接接点を通らない!!ということを主張したいのだが,なんかむなしい。 シャント抵抗に音声信号が流れる。つまり接点にも音声信号は流れる。 電気って難しいね。じゃあ,一番接点の影響が少ない方法は? いろいろと検討してみる価値はあるかもしれない。 まあ,多く見積もっても接点は一つなのだと!いいたい。 スイッチの構造上,二つなんだけどね。回路図上は一つだよ。 もしかして,接点がシャントする側にはいるのか,シリーズに入るのかで何か変わるかもしれない。 接点半導体説をまじめに考えると,シリーズに入れば微小な信号が消えてしまう。 シャント側に半導体があれば逆に微小信号が増幅される?なんてことはないか。。 まあいいや。お遊び程度だから。 今回学んだのは,たった6接点のロータリースイッチでATTをつくっても1時間くらいかかった。 22接点や23接点あったら4時間くらいかかるのではあるまいか。 ギターアンプのボリュームをすべてロータリースイッチにするのが野望だが,無理だな。 いや,だからこそ,ELMAのスイッチを使ったATTキットが必要なんだと思う。 基板に抵抗をハンダするだけならそれほど大変じゃない。 写真撮ってHTMLかしないとな〜 12:19 2010/04/13 ●DL12BFHというスピーカーがある。DL12STというスピーカーもある。 どうやらND12Aというスピーカーもあるらしい。 EVが作るネオジムスピーカーとは興味深い。 812-2858(ND12A:EV) Fs 67.11 Mms 45.05 Bl 28.572 Qts 0.135 Cms 0.125 102dB 1W/1m 125-2000Hz 112Nd(beyma) Fs 56 Mms 45 Bl 24.2 Qts 0.14 Cms 0.181 103dB 2.83V/1m 80-6000Hz 欲しかった112Ndに匹敵するぞ! 覚えておこう。 Fareastelectricのアンプ(5E3)にはDL12BFHが搭載されているらしい。 やるな〜相当ぶっとい音が出るんだろうな。 10:01 2010/04/23 ●あと10週。20,746,670kmえっと,2000万キロのかなたから探査機が帰ってくる。 1週間で1割ほど距離を縮めているのであと10週ほどかとおもっていたところ,6/13に帰還という報道がなされた。 打ち上げられたのが2003年かな。なので,入社したころだ。 まあ,いろいろとトラブルを抱えて大変だったのだが,そろそろ戻ってくるらしい。 ↓のはなしをよんで(めずらしくリンクが登場)えらく感動してしまった。 http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_001.html 年をとると涙腺が緩むのか(笑) ただの機械なのになんともね。 たしかにHPのスペアナが壊れたときにえらいショックだった。まあそれはいいとして,,, それ以上に,軌道上,一人で7年間。 孤独だったかどうかはわからないがひたむきに運用を重ねてきた。 自分が必死の思いで獲得して,そして長い間守り抜いてきた成果を地上に託すと同時に彼は燃え尽きる。 そんな運命が計画されている。 選択肢としては,成果を抱えたまま永遠の旅に出るという可能性も残されている。 安全に大気圏に突入できるのか否かで彼の運命は決まるのだが,どちらにしてもひどくおセンチではないか。 「老兵は死なず,ただ去るのみ」という選択肢は与えられていない。 成果物を地上で待つ人々に与える代わりに自分が犠牲になるのか,成果物を抱えたまま帰らぬたびに出るのか。 結果は運命次第。ただ,その決断は人間の手によって下される。 無事に成果物を地表に届けても期待する「成果」はないかもしれない。 自分が燃え尽きても何の「成果」も得られないかもしれない。 それでも,帰ってきたということは手放しで評価しなければならない。 帰ってきたこと自体が驚異の事実である。 そんなに機械に入れこまなくてもいいじゃんという気もする。 しかし,通信に30分もかかるところに行くのが任務であった彼は自分の意思で行動できるように設計されている。 意思を持たざる機械が7年もかけて地球に戻ってくるはずがない。 彼の生涯は激しすぎる目的意識によって始まり,そしてやがて終わる。 「小惑星に行って試料を持ち帰る」最初のきっかけは漠然とした思い付きだったかもしれない。 運用時間は約7年間,宇宙に飛び出すまでにも10年近い年月が流れたかもしれない。 いずれにせよ人間の一生よりもはるかに短い。 この自らを滅ぼすほどの強烈な目的意識はどこからやってくるのか。。 いろいろと考えさせられてしまう。 21:40 2010/05/08 ●ゴールデンウイークは思いっきり休んだ。が,あまり休んだ気がしない。 まあ,いわゆる家族サービスってやつの疲れだろうか。 しかし,子育てはアンプ製作よりも難しいな。 今回久しぶりにアンプネタをアップしたが,他にもいくつかネタを抱えている。 LM1876アンプとスピーカー。 あとはスムーステーパーボリュームというヤツをシミュレーションで解析した結果。 暇があればアップしたいものだ。 16:42 2010/07/20 ●ここ最近はアンダーグランドでwahの改造にはまっていた。 アングラっていっても,WEBに公開していないだけなのだが。 他には,ギターの配線材を変えたり,アンプの配線材を変えたり,ODS60のブースター回路をいじったり。 要するにHTML化する時間が無いだけなのだが。 それより何より,やはりギターを演奏する腕を磨かなければという気がしてあせっている。 ああ,そういえばRAW VINTAGEのToremolo Springも導入したなぁ。 本当はPickUpを変えたくてウズウズしているのだが,予算不足なんだな・・・ HTML化を待つのは。。。 ・いわゆるスムーステーパーボリューム。 ・Wahの改造 ・線材関係 ・アンプ改造ネタ ・最新音源の録音 かな。 今週の金曜は時間が取れそうだ!! 16:31 2010/08/04 ●少しずつ最近やったことをHTML化してUPしている。 ちなみに昨日まで2日間「リーダーシップ」に関する研修を受けてきた。 自分の言葉で解釈しなおすと「他者の自発的な行動を促す行為・態度」だそうだ。 別件で印象に残ったのは,会社のリソースは決して満たされないということ。 つまり,限りあるリソースを最大限有効に使うには各自がリーダーシップを発揮する必要があるということのようだ。 つまりは,薄給で効率よく働きなさいということに他ならない。 子供の教育にためになるかなとか思っていたが,ちょっと難しそう。 モチベーションがあがるときというのは,内的な動機をもって行動し,実現したときだということを認識したのは大きい。 つまりは,気持ちよく仕事を行うには動機付けが必要で,動機付けをうまく行うことで,自発的な行動が促されるということだ。 そこは教育も同じで,動機付けが非常に重要である。 と,話がずれたが,暫定で音源をUPした。 過去の録音と聴き比べると,毎回音が違う。何でだろ。 今回はオフマイク気味に録音したせいか,やや抜け切らない印象がある。 音自体は結構気に入っている。ストラトのクランチをもう少しきれいに出したいかな。 335のクランチもやや汚い。 ここまでで,ギターとオーディオではアンプに対する対処がほぼ180度逆であることを再認識。 なんとなく,逆を行けばいいというイメージは持っていたがやはりそう。 LPFでいうと,オーディオでは,最初にしっかりLPFをかけて,後段はできるだけ帯域を上げる。 こうすることで高域のポールは1つにしつつ,高周波ノイズ対策をすることができる。 ギターでは後段のLPFをきつめにかけると音楽的な音になる。 不思議だ。パワーアンプは帯域制限は要らないかもしれないけど。 HPFもギターアンプは後段でもしっかりかける必要がある。 オーディオは初段でしっかり落としてしまえば後段はDCでもよい。 14:46 2010/08/25 ●唐突だがFET Boosterのカスコード回路を変更しようと思う。 現状のカスコードはなんとも中途半端でカスコードではない!! カットオフ電圧が高いFETがほしいのだが。。。 なかなかないんだよね。2SK125というのがよさそう。J310でもOKか。 IDSSができるだけ高いやつじゃないとだめだね。 2段カスコードというのもSIM上はOKだった。 気になるのは2段にすることで変動が大きくなるのではないかということ。 あんまり気にしなくてもよさそうであるが。 15:14 2010/08/30 ●前回これでいけると思っていたのだが,実際に大きな音で録音してみると難しい。。 ちょっと硬さがある。歪の乗り方がスムーズでない。 録音して聞いてみると高音のきつさが気になる。 Vintage30を使っているからという面もあるが,AXA-12でも傾向は同じだ。 抜けは劇的に改善されたものの,今後の方針が真っ暗になってしまった。 とりあえず,カソードの保護ダイオードに2.2kを追加した。 これで少しはいやな成分は減ったが根本的解決になっていない気がする。 クランチって難しい。 しばらくほおっておくか。 12:46 2010/09/01 ●おお,そういえば,1000p 220kを追加してだいぶよくなったな。 それはそれとして,WEB上の人格ってあるかな。 デジタルネイティブな世代ではないが,多感な時期からWEBには親しんできた。 このサイトも開設10周年になるのは時間の問題。 いや,実はもう10年たっているような気がする。 10年前はWEBが日進月歩で進化していた気がする。 テレホーダイなんてのは死語だろう? ADSLだもんな。光はどの程度普及したんだろうか。 ということで,10年もこうやっているとWEB上の人格みたいなものが形成されている気がする。 が,しかし,それが最近になって崩れてきている気がする。 つまり人格崩壊だ(笑) このページの意味が徐々に薄れてきて,実生活が重くなってきている。 まあ,人の親になったわけだし。リアルな世界が重要なのはとても当たり前のことだ。 というわけで,わが子もそのうちパソコンを使えるようになるのだろう。 ゲームとか好きになるのかな〜 15:37 2010/09/13 ●特に意味はない。意図もなし。 お,そういえばトランジスタをまとまった数購入することにした。 といっても,10本単位だけどね。200本くらい買ってもいいんだけど,それはまた後ほどということで。 ランクもわからないしね。 低ノイズのものを各社。三洋,日電,松下のものを手配。 あと,ドライバ用のトランジスタを1ペア。 これは銘石候補ではなかろうか。 なんにせよ,試してみなきゃわからない。 小電力トランジスタはワウ用かな。 ドライバ用もワウとかファズとかに使ってみてもいいし,そもそもオーディオ用の石だよね。 ヘッドフォンアンプを作ってもよいしね。 なんせ足が生えたトランジスタは軒並み生産中止なので今後どんどん入手が難しくなると思われる。 値段も上がるだろう。 なんていってもNECもなくなったし,三洋もなくなったし,松下なんていつまで半導体やるかわからないし。 東芝のディスクリートはもう少しいけそうだが,あんまり魅力的じゃないんだよな。 12:59 2010/09/28 ●最近あまりここに書き込んでいない気がする。 16:14 2010/09/29 ●久しぶりにサイトマップを更新したよ。 技術ネタ。エミネンスのTEXAS HEATが結構よさげ。 20:05 2010/10/04 ●うんうん。久しぶりスマッシュヒットな思考に至る。 真空管アンプには最適負荷ってものがある。 なぜかというと,真空管の特性に起因するものだろう。 まあ,それはよしとして,最適負荷に対して負荷インピーダンスが大きくても小さくても最大出力は減る。 横軸負荷インピーダンス,縦軸最大出力をとるとグラフはお山になるのだ。 で,スピーカーのインピーダンス特性を考えてみよう。 だいたい低域共振が100Hz以下に来る。あ,ギター用のスピーカーの話ね。 300Hz〜400Hzがインピーダンス最低になる。ここが定格インピーダンスになるのだろう。 そして1kHz以上は多少のうねりはあるものの単調増加となる。 数kHzで20Ωに達する。 つまり,無帰還アンプの場合,300Hz〜400Hzがへこんで,それ以上はハイ上がりの特性となる。 これは基本的なこと。 ダミーロードを単純な抵抗にした場合と,スピーカーのインダクタンスを考慮した負荷にした場合で音色が大きく異なる。 大出力時を考えると,負帰還をかけたとしても,最適負荷は変わらないので, 周波数が高くなればヘッドルームが少なくなるように見える。 最適インピーダンスとなる周波数ではもっとも歪みにくくなる。 つまり,ドンシャリのフィルターを通過させてダイオードクリッパに突っ込んだ場合と同じような挙動になる。 低域と高域は歪みやすく,数100Hzが歪みにくい。 最終的なフィルターはスピーカーだ。 だから,真空管のみで歪みを作るときはプリイコライザーとポストイコライザが重要になるわけだ。 プリイコライザで高域を持ち上げてポストイコライザで高域を下げてやるとパワーアンプをドライブしたような歪みになるわけである。 なるほど。 ちなみにこの領域では真空管による歪具合の差が顕著に出てくる領域だろう。 EL-34はブロッキングディストーションが出やすいしね。荒い音になってしまう。 ま,なんにせよ音はでかいけどね。。。やすやすと試せない。耳がおかしくなっちゃう。 13:59 2010/10/12 ●真空管オーディオフェアに行ってきた。 なんでもたまたま部品がほしくなったからだ。 主に買ったものは線材と巻き線抵抗。 散財したな〜 線材はWEのエナメル線。いわゆるブラックエナメルといわれるやつだ。 総計12m買ってしまった。AWG20の単線だ。 2種類あって,エナメルが黒くてつや消しっぽいやつ,エナメルが茶色いやつ。 エナメルが黒いやつはうっすら錫めっきがかかっている。 エナメルが茶色いやつは錫めっきなし。 おっさんは同じものといっていたのだが。。。 やはり売り手の言うことは信用できない。 スプールがおいてあったのだがずいぶん小さいなと思った。直径15センチくらいだろうか。 想像の中では直径30センチだった。あれくらいの大きさならスプールごと買ってもいいな〜 使い勝手は思っていたほど悪くなさそう。 エナメルも剥しやすいし。 どこかに使う予定があるわけではなかったりするので,音がどーのとかはここでは言えません。 2ヶ月前くらいにネットで手に入れたギャビットのより線。AWG22。 これもまだ使っていない。これは見た目重視。 被服は樹脂+クロスなのだが,樹脂は石油系だ。 燃やすと火が勝手に消えるので自己消炎というか難燃性というか,そういう素材だ。 においは石油系のにおいがする。PVCなのかな? 普通のPVCよりは硬い。経年変化かもしれないけど。 硫黄っぽくはないのでゴムではないだろう。 白いので,発泡系だろうか?いや密度は結構あるな。 クロスはラッカーがかかっていていい匂いがする(笑) ある意味,コタツのコードも似たようなものだ。 ようするに,昔は高温に強い樹脂製の被服がなかったので,クロスなのだろう。 そういう理解でいいと思う。だめかな〜 ところで,,, ワウのトランジスタをまた交換した。 今回は中電力?のトランジスタにしてみた。 1Aくらい流せて,hfeもある程度確保できるものを選んでいる。 元々,オーディオ用に何種類かトランジスタを取り寄せたのだが,そのうちのひとつだ。 ノイズが増えるかと思ったがそんなに変わらなかった。 音色はというと・・・あんまり変わらない。 ワウの音色評価は本当に難しい。 そういえば,WAH POTのカーブもひねりをくわえる方向を変えた。 そうそう,その過程で思いついたのだが,100kのWAH POTに1MegくらいのPOTをパラレルに追加すると, ベース側とトレブル側のカーブのひねり具合をコントロールできるようになる。 そして,踏み込んだときのトレブルと踏み戻したときのベースのバランスをいじれるようになる。 これは,実は画期的ではないのか??!!! 誰もやったことのないMOD。これに惹かれる。 そんな自分は天邪鬼。 きのう考えていたのはFET WAH。できるといえばできる。 やはりGmが大きいやつを使いたいな。 バイアス回路は不要になる。 が,初段のゲインを得るのが困難になる。 ソースのバイパスコンが不可欠になる。 エミフォロはそのままソースフォロアにできる。 バッファもOK。結構魅力的だな。 17:30 2010/10/20 ●ワウについてまたいろいろと調べている。 某SITEで新たなワウが発表された。 コンデンサーのESRやESLを考察してみたようだ。 非常に興味深く,いろいろと自分でもやってみた。 有効な方法を見つけた。 帰還回路に位相回転を与えると正帰還に近づいてピークが高くなる。 そういう原理だ。発振させることも可能。つまりVCOになる。。。 これはつまり,等価的にはESRが大きい場合と同じになる。 多少ややこしいのは,POTとの関係だ。 POTの位置によって位相回転が変わる場合と変わらない場合。 うーん。待てよ。それだけじゃないんだ。 ワウという回路は偶然にしてはできすぎている。 非常にバランスが難しく,どこか動かすと全部に影響が出る。 0.22uFについてもそうだ。絶妙の値だったりする。 このCAPが容量抜けしたり,ESRが上昇するとさまざまな影響が出てくる。 ちなみに4uFという容量も絶妙だ。もう少し増やしてもよいのかもしれない。 それに,4uFのESRもQに影響がある。 CAPのESRがあがるとQが下がる。 昔のペダルはQダンプ抵抗が100kだったこともあるようだが,これは,使われていたCAPのESRが高かったからかもしれない。 最近のパーツで組んだワウでは100kではピーキーで扱いにくい。 47kか33kくらいがちょうどよい。 0.22uFのESRと4uFのESRがあがってくるとQが落ちてくる。それがビンテージなのかもしれない。 部品の違いというと目に見えない気がするが,実は如実に影響がある。ワウはそういう回路構成になっている。 本来,部品の個性が出る回路はよい回路ではないだろう。 どんな部品を使っても性能が出る回路の方が高等だろう。 ま,別にどちらでもいいんだけど。 古いコンデンサーは容量抜けやESRの上昇なんかがあるだろうから,注意は必要だし,真実はこういうところにあるのかも。 9:59 2010/12/09 ●センスが良いとか悪いとか言い方があるけど,これはなんだろう。 音楽的センス?美術的センス?運動のセンス?技術的センス?思考力のセンス?社交的なセンス?料理のセンス?ファッションセンス? センス。センス。センス。せんす。 例えば,イチローは野球のセンスがある,あるいは良いのだろうか? 盲目のピアニストの辻井さんは音楽のセンスがあるのだろうか? センス。センス。センス。それって興味の深さからくる集中力なんじゃないだろうか。 センスが良いも悪いも,好き嫌いから始まり,どれだけ没頭できるか,どれだけ思考力を割けるか。 自分はファッションセンスが無い。が,めんどくさいから,考えないからだと思う。 何に対してセンスがあるかというと,ひとつとして自慢できるものは無い。 自分のことはおいといて,,, 音楽や芸術・美術,ファッションなどもセンスが「良い」とか「ある」とかではなくて, 「好き」から始まり,考えるのが面白くて,興味深くて,集中してあらゆることをあれこれ考えることができる。 こういうことじゃなかろうか。 人生の目標としてセンスを磨くというのは非常に魅力的である。 ただの若造が社会的なセンスを身につけて,いろいろな発見を重ねていく。 この10年で何か自分の興味の幅が広がっただろうか。 若者はひとつのものに集中的に没頭してしまい,異質なものを排除する傾向があるように思える。 自分に当てはめると,10代・20代はロックが好きで,パンクが好きで,ブルースが好きで, クラシックやジャズ,メタルなんかは絶対に聞こうとしなかった。 耳が腐ると思っていた。 最近はポップスもクラシックも聞く。 絶対真空管アンプじゃなきゃ嫌だと思っていたし,ストラト以外のギターに興味は無かった。 30代にもなる興味の幅も広がり,いろいろなものの良さがわかるようになってきた。 それが人間的な厚みにつながり,結果,良いものを生み出す原動力となりえると思える。 なんだ,なにか良いものを造りだすのが目的なのか。。 子供を育てるというのは人間として,動物として基本的なことだ。 特に動物とは違い理性をもっている人間というのは本能だけでなく,理性的な育て方ができる。 まあ,理性を育てるのが人間性の教育というものなのかもしれないが。 センスのハナシと子供のハナシは直接はリンクしない。 歳をとるのも悪いことではない。 自分を振り返り,ここまで来たなぁと実感できる瞬間は結構充実している。 とはいえ,やはり物質社会に生まれ育ったせいか,自作したものをみて実感する場合が多い。 友人関係は相当におろそかになっているが,いましばらく家族の時間を大切にしたい。 自分の時間はほとんど無いのだが,子供が育ってからでも遅くは無いだろう。 今日も何か小さな発見があるとうれしいな。 20分たった。 11:36 2010/12/09 ●昼休み直前。 ODS60のページを整理しようと思う。 売るわけじゃないので技術的な面をフィーチャーしたい。 とすると参考になるのはどんなウエブページだろう。 ぱっと考えると世の中のサイトは売り物ばかりだ。 売るためにはお金をかけるけど,ただ説明するためだけならばお金はかけられないからかな。 回路設計,部品選定,機構設計,部品配置,配線,失敗,試行錯誤,サンプル音源 Piher,Beyschlag,IskraってのはMARSHALLが使っていた抵抗メーカーだそうです。 特にBeyschlagは興味はあれどもね〜どうせたいしたことは無いんだろうな。 でも,見た目が非常にそそるんだよね。 現代にはREYやREXがあるじゃないですか。1Wなんて立派なものですよ。 ついでにひとこと,シルバーマイカを使えばいいってもんじゃないっすよ。 BC Components is : Beyschlag Centralab Components 本当かな〜あ〜仕事しよ。 「ビシェイ・BCコンポーネンツ(Beyschlag Centralab Components)は、1999年1月にフィリップス・エレクトロニクス(Philips Electronics)から独立した受動電子部品の大手メーカーです。」 だそうでうす。20dBダウン。 18:31 2010/12/10 ●RS コンポーネンツはRadiosparesという会社が前身なんだそうです。 マーシャルのアンプはRadiosparesのトランスを使っていたのは有名な話です。 コンデンサーや抵抗も供給されていたことは想像に難くありません。 前回の話も含めて,欧州系の部品を考えるならばフィリップス系とBCコンポーネンツ,Roedersteinを考えればよいと思いますが,,, BCコンポーネンツはフィリップスから独立したということなので,元々バイシュラグとセントララボがフィリップス傘下に入っていたと考えるのが自然です。 で,BCコンポーネンツもローダーシュタインもいまじゃビシェイグループです。 そういう意味では,スプラグもデールもスペクトロールもスフェルニースもビシェイグループです。 牛耳られてますね。 米国系ならカーボンコンプにオレンジドロップでよいのですが,欧州系だとコンデンサーはEROにするとして,抵抗は悩んでいました。 もちろん,現行の部品の話です。 フィリップスの抵抗,特に金皮は昔から使われていましたので,見向きもしませんでしたが,案外本流だったのですね。 ということに気づきました。 フィリップス金皮の1Wや,カーボン皮膜なんかが手に入ると面白いかもしれません。 と思い始めました。 とはいえですよ。今の世の中,30年,40年前よりもいい部品はあるわけですから,それを使おうと思います。 コンデンサーはSOZOを中心に考えればよく,抵抗はTAKMANあたりを中心に組み立ててみるのが良いのではないかなと。 難しいのは100pF〜1000pFくらいの容量帯のコンデンサーです。 高耐圧でよいのはWIMAなどですが,基板実装用なのでイマイチです。 ラジアルリードを考えると良いものがありません。 ディップマイカを使えばまあ悪くは無いのですが,もう一段上を知ってしまうと多用できません。 海神さんで扱っているフィリップス抵抗は「MBB0207」だそうで,これの1W版「MBE0414」というのもあるらしい。 真空管アンプに使うなら1Wのほうがいいよね〜 ビシェイではカーボンは作っていないようです。 RSで扱っているカーボン,大きいやつなんかは形状からしてもマーシャルに合うと思います。 スペイン製といううわさもあり,もしかすると,マーシャルが昔使っていた抵抗メーカーなのかもしれません。。 11:18 2011/01/07 ●実家がYahoo!BBを解約したため,ホームページ容量が50MBになってしまった。 現状,総容量が250MBくらいあるのでお話にならないではないか。 学生時代に開設してからボチボチ13年になろうか。 2011年1月7日付けでトップページのアクセスカウンタが14177件,HRLが62877件。 長らくご愛顧ありがとうございました。 いつか会える日を楽しみにしています。 そのうち引越しします。 という文章をindexに貼り付けようと思う。 14:26 2011/01/27 ●厚さ10um幅20mm長さ200mmのアルミ箔の抵抗(体積低効率 26.5nΩ□m) 断面積0.01e-3 * 20e-3 = 2 e-7 2 x 2e+7 x 26.5e-9 = 100 e-2 = 1Ω フィルムコンデンサーに使用するアルミ箔がこんなものだとするとこんなもの。 長さが10mなら5Ω位にはなる。けどkΩオーダーにはならんな。 9:50 2011/01/31 ●改造の進捗と骨子をまとめておこう。 @電源スイッチの両切り化 Aスタンバイスイッチの2重化 Bグランドスイッチの削除 C出力段スナバーの変更 --------------------------------------------------------------------------------------------------- @電源スイッチの両切り化 安全規格を読み込むと,異常発生時にトランスの1次側と2次側を遮断できることが望まれていることがわかる。 AV機器ではそこまで求められていないが,医療用機器では求められる。 ギターアンプは使用者がグランドに触れている前提なので,安全性は通常のAV機器より高いことが望まれるだろう。 パワートランスがレアショートした場合,電源スイッチさえ落とせば完全に1次側から切り離される状態がよいだろう。 昔のアンプの回路図をみると必ずしも両切りではなく,片切りであることが多い。 しかし,最近のアンプはすべて両切り化されている。 ビンテージリイシューもののアンプもすべてそうなっている。 ということで,電源スイッチは両切り化する。 両切り化するにはDPSTスイッチが必要になる。 これが,結構なスペースを必要とする。 今回,アイドリング電流測定用の抵抗と干渉してしまうことがわかった。 アイドリング電流測定用の抵抗は移動させる必要がある。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- Aスタンバイスイッチの2重化 高圧を遮断するのは非常に厄介だそうだ。 放電が発生し,すぐに遮断できないとアークとして安定的に放電が続いてしまう。 AC250V対応の電源スイッチでも,DCの遮断能力は30V程度になってしまう。 実際のギターアンプではどうしているかというと,, ・スナバーを入れる ・整流前の交流部分にスイッチを入れる ・両切りにして接点距離を稼ぐ 今回はスイッチを2こシリーズに接続して接点距離を稼ぐ方法を採用した。 理由は配線の引き回しがシンプルになるから。 もうひとつ,交流が流れるラインを引き回したくなかったから。 トランスの2次側は整流のピーク電流が流れている。これは結構な電流量でノイズを撒き散らすことになる。 接点はグランド側に入れる。そうすれば稼動状態のときにスイッチに高圧がかからないからだ。 スナバー回路は手持ち部品が不足してしまったので,2接点共通としてある。 将来的には変えてもよいかもしれないけど,まあいいか。 配線も#22ではなく#20で引き直した。 2次側で流れる電流が少ないとはいえショート事故が発生すれば大電流が流れるからだ。 線材の耐圧もほしかったし。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- Bグランドスイッチの削除 グランドスイッチは意図がよくわからないだけでなく,ACラインからグランドへ漏れ電流を発生させる。 最悪の場合,漏電遮断器が落ちてしまう。 おそらく,感電防止などの意味があるのだと思うが,それはグランドの役目だ。 ACラインからのノイズの抑制効果もありそうだが,それほど期待できない。 ということで削除。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- C出力段スナバーの変更 グランドスイッチがなくなったので穴が開いている。 ここに出力段スナバーの切り替え回路を入れることにした。 定数は下記の2種類切り替え。 4700pF - 51kΩ - 4700pF 4700pF - 14kΩ - 4700pF 今までは2kV耐圧の1000pのマイカコンデンサーを使用していたが,容量を上げたくなった。 2200pにしたかったのだが,高耐圧のコンデンサーは手持ちにはなかった。 また,スイッチに高圧がかかるのは好ましくない(感電したくない)ので,コンデンサーを二つに分けることを考えた。 コンデンサーをシリーズにすれば耐圧は2倍になる。 4700pは1000V耐圧を採用した。 ここの抵抗はちょっと厄介だ。無音時はまったく電流が流れない。 低周波ではコンデンサーのインピーダンスの影響で電圧はかからない。 周波数が高くなると,最大出力付近では800V以上,1000V近い電圧がかかる。 損失もうなぎのぼりだ。10kHzくらいでフルパワーをだすとたぶん燃える。 一応高容量で大型の抵抗を使用しているので大丈夫だと思うのだが,ちょっと心配。。 一度,10kHzくらいドカンと入れてみたことがあるのだが,(そのとき10kΩが入っていた) 抵抗周辺の空気が揺らぎ,抵抗から煙が上がったようにみえた。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 他には,,, パワー管保護用の高耐圧ダイオードをソケットにじか付け。 スパイク電圧保護用なので,できるだけソケットに近いほうが好ましい。 ということでリアパネルの電源周辺が非常に混み合ってしまった。 線材の耐圧は十分なので大丈夫だと思うのだが。。 ところで,最近はアンプの安全性について考えることがよくある。 まあ,安全であることに越したことは無い。 電気機器の安全性でよく言われるのはACラインからの保護だと思う。 落雷や故障などにより電圧がでることがある。 安全規格によると1000Vまでの電圧に機器は耐えなければならない。ざっくりいうと。 ま,結果的に絶縁が破壊された場合,シャーシがライブになるわけです。 ライブというのは活線という意味で,コンセントにきている電気です。 で,そこに人間が触ると感電します。 普通は漏電遮断基が落ちます。 落ちない場合も想定しているようです。 そもそも,日本のコンセントは2Pですから,機器内で絶縁破壊してもアースに落ちません。 人間が触って初めてアースに落ちます。 日本で実際に起きている事故を検索してみました。 アンプ,ステレオ,音響機器,電子楽器,ビデオというキーワードです。 テレビはブラウン管の場合,高電圧を発しているので除外しました。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html ●発煙・発火 ・電解コンデンサ 電解液が噴出・破裂 電解液が漏れて基板を侵す ・IC故障による加熱 樹脂部品が変形,発煙・発火 基板の炭化によるトラッキング ・基板 パターン間の絶縁不良 ・電源コード破損 挟み込みによるショート → 発火 折り曲げによる断線 → 加熱 ・液体 進入によるショート 腐食によるショート,発熱,発煙 蒸気の発生 ・金属 進入によるショート ・積層セラミックコンデンサーのショート ・半田クラック ●感電 ・部品の足による筐体へのショート ・コイルの筐体へのショート ・穴からの放電 ・金属を挿入することによる感電 ・液体の進入に伴う感電 機器の安全性というのは,通常使用時はもちろんですが,異常な状態,アブノーマルな状態を想定するわけです。 通常は,ひとつの要素を想定します。 大事故の場合,複合要因であることが多いですが,事故を想定する場合は単独要因として想定するようです。 もちろん,電源の絶縁破壊もひとつの要素ということになります。 電源トランスも部品のうちという意味合いと思います。 故障モードについては複数を想定しますが,同時に起きることは想定していません。 つまり,ショート(短絡),オープン(開放)です。 短絡の場合,端子が多いと難しくなりますが,半導体は全端子を同時に短絡するようです。 このような試験を短絡開放試験というようです。 16:46 2011/02/03 ●音家さんのサービスマンが修理履歴を整理して公開しています。 http://www.soundhouse.co.jp/material/serviceman_diary/serviceman_diary.asp なかなか面白いです。 半導体の偶発不良くらいは想像できるのですが, コンデンサーのショート,リークが以外に多いのが驚きです。 チップの積層セラミックのショートは身近でも経験がありますが,「ノイズフィルター」のリークも多いようです。 基板に実装されたチップセラミックは割れやすく,割れた場合ショートすることがあるようです。 うちのデジカメも電源が入りにくかったり,電池がすぐになくなってしまうので,これ系かもしれません。 整流ダイオードもかなりの確率でやられるようです。 ダイオードはショートモードで故障するので,アブノーマル試験ではダイオードのショートがマストと思いました。 SiC SBDを使い始めましたが,突入電流にどれだけ耐えられるのかちょっと心配です。 仕様書上の数字を見る限り,最悪条件でも大丈夫そうなので,多分壊れることはないと思いますが・・・ 抵抗もたまーに切れることがあるようです。 基板のトラブルも多いですね〜 やはり,接点のトラブルも多いみたいです。 12:25 2011/02/08 ●写真をとって記事に彩を加えたいと思っているのだが,なかなか時間が取れない。 図はもっと加えないといけないと思うのだが・・・ 少しずつでもやっていくか。 特に書きたいことがあるわけじゃないんだけど,ひとつ,楽しみがある。 スピーカーを手に入れることになった。そのうちレポートしようと思う。 それくらいかな。 整流用ダイオードの突入電流の計算方法をメモっておこう。 電源トランスの特性として必要な数字 1次側の巻き線抵抗:Rp[ohm] 2次側の巻き線抵抗:Rs[ohm] 1次側のタップ電圧:Vp[V] 2次側のタップ電圧:Vs[V] として,1次側の抵抗値を2次側に換算するために,電圧比を使って計算する 等価巻き線抵抗値[ohm] = (Vp/Vs)^2 * Rp + Rs 電源トランスだけでなく,その他の抵抗を加算する 実効抵抗(Re)[ohm] = 等価巻き線抵抗値 + 整流器の抵抗 + チョークコイル(チョークインプットの場合)の抵抗 整流器の抵抗はシリコンの場合はゼロでよいと思われる,整流管の場合は数百Ωになると思うが, そもそも,整流管の場合には突入電流を計算する必要はないとおもう。 2次側タップ電圧のピーク値 : Vs * 1.4 最終的な突入電流のピーク値は・・・ 突入電流最大値 = Vs / Re *電源ONの瞬間,コンデンサーは抵抗値ゼロとみなす。 どっかで読んだんだけどな〜うる覚えなので再検証してみた。 ちなみ,銅損のみの考慮で,鉄損は考慮していません。 まあ,最悪の場合なので,あながち間違いでは無いと思います。 簡単にやるには2次側の抵抗値だけで求めても大きめに出るだけで余裕がある方向なのでこれも間違いではないです。 例えば,ピーク電圧が400Vで巻き線抵抗が20Ωだと20Aになります。 ヒーター電源などは巻き線抵抗を厳密に測るのが難しいので,計算は難しいです。 13:35 2011/02/13 ●インフルエンザに侵されてしまった。らしい。 社会人になってから,花粉症以外で初めて病院に行った。 朝起きて,前日に2人で一本あけたワインのおかげでひどい二日酔いかと思ったら熱が37.6℃あった。 午前中寝て11時に起きて計ると37.9℃だ。 二日酔いかと思っていたがそうではないようだ。 そういえば朝方にひどい悪寒に見舞われた。 普段と同じ格好をして同じ布団で寝ているのに震えるほど寒かったのだ。。。 ということで,インフルエンザの検査もしてもらったのだが陰性だった。 症状からしてインフルエンザでしょうということで薬をもらい,寝た。 夕方おきて熱を測ると38℃。作ってもらったお粥を根性で食べて寝た。 夜9時ごろ無性に空腹感を覚えてごそごそと起き,病人隔離のため居間で寝ている家族を尻目にフリカケご飯を食べる。 今朝体温を測ると36.2℃。。。治ったか。 ということで今日はギターも弾いちゃいました。 大音量で弾くと汗が出るねやっぱり。腕も痛くなるし。 やっぱ,インフルエンザ治ってねぇんじゃねぇの。 ということで明日の午前中も病院に行くつもり。 再検査してもらって白黒ハッキリしようと思う。 会社もやすもー EVM-12S非常に気に入った!大音量での抜けのよさにびっくりしたぞ! そうそう,さっき最大出力を測ったら32Wくらいだったな。 スイッチの設定を確認しないと。 SG抵抗を100Ωにしてみつつ,最大出力測定を行おうと思う。 9:50 2011/02/22 ●コンデンサー交換祭りを久しぶりに行った。 結果をメモっておこう。 今回は4700pが交換対象。 Ro社のPC,1000V(赤)を入手したので使ってみた。 ずっと使ってきたPa社のPP,630V(茶)と比べるとRo社はハイファイ。硬めで明瞭な音だった。 Pa社はミドルがふくよかでやわらかい。 ギターにはPa社かなと思い,交換はあきらめた。 が,Ma社のPS,500V(銀)を持っていることを思い出し(これだから歳は重ねたくない)Pa社と対決してみた。 Ma社は高音弦の明るさやきらびやかさがよく出て,ピッキングニュアンスも出る。 Ro社に比べると硬さも無く,ギターのおいしいところが出る。 ということで,Ma社を採用!改善改善! 言うまでも無く比較のときは切り替えスイッチをつけている。 もちろん微小電流用のスイッチ。 話は変わる。インフルエンザで会社を休んでいる間に,SGを100Ωにする実験を行った。 負荷は8Ω。 +Bも監視しながら行うと思ったが,クリッピングレベルでかなり電圧が変わる。 歪み率?%のときが最大出力なんて定義ができればいいのだが,それは難しい相談さ。 最大出力はクリップ波形の最大値を基準に計算をした。 厳密ではないけど,オシロが勝手に測ってくれるし,まあよしとした。 EL34はやはりSG抵抗の差が大きく出た。 普通は1k5Wくらいを入れるのだが,今回は100Ω3Wにした。 抵抗値も小さいし損失は大丈夫だろう。 チョークのほうが心配だ。900Ω位あるので,100mA流れると10Wの損失になる。 19:32 2011/02/25 ●本日2011年の花粉症を発症いたしました。 これから暗くて長い2ヶ月が始まります。 ちなみに,私の生息域は東京都から神奈川県にかけてです。 今日は暖かく杉もやる気を出しているようで,ほかにも発症された方がいるかと思います。 お大事にどうぞ。。。 12:29 2011/03/24 ●未曾有の大震災から10日ほどが過ぎた。 別に誰に対して書くわけでもないが,将来の為に今の心情を記しておこうと思う。 ########################### この文章をWEBへUPする以上,不特定多数の人の目に触れるかもしれない。 怒りや悲しみを覚える人がいるかもしれない。そのばあいは申し訳ない。 こういう人もいるもんだと,ただの一例と考えてもらいたい。 ########################### さて,福島第一原発では,いまだに予断を許さない状況が続いている。 「水素爆発」とされる爆発で放射性物質を含むチリや水蒸気が舞い上がり,風によって運ばれている。 わたしが住む東京にもやってきた。 先日の雨で空気中を舞う花粉と共に放射性物質も地面に落ち,高いレベルで検出されている。 水道水からも放射性物質が検出されている。 さて,こんな状況の中で,原子力というものについて考えてみた。 福島第一原発1号機が稼動したのが1970年代だそうで,40年経過しているそうだ。 つまり,私が生まれるよりも前から働いていたことになる。 GEの設計によるこの原子炉は沸騰水型(BWR)と呼ばれる形式だそうだ。 ちなみにスリーマイル島で事故を起こした原子炉は加圧水型(PWR)だそうだ。 関東・東北では沸騰水型が多く,関西は加圧水型が多いらしい。 ここら辺の知識はウイキペディアで調べればいくらでも知ることができる。 沸騰水型原子炉は構造が簡単だが,原子炉圧力容器内の冷却水を発電用タービンに送っている。 圧力容器内の冷却水は放射能を帯びているので,タービン建屋も遮蔽する必要があるそうだ。 加圧水型では圧力容器内の冷却水を1次冷却水と呼ぶ。 加圧して沸点が上がった高温の1次冷却水で2次冷却水を沸騰させて発電用の蒸気を作る。 発電用の2次冷却水は放射能を帯びない設計となっている。 1次冷却水の熱を2次冷却水に伝える装置が蒸気発生器と呼ばれる装置だ。 過去日本でも蒸気発生器内の細管の破断で1次冷却水が2次冷却水に漏れるという事故が発生している。 10年以上前の事故だが大きく報道されていたので記憶されている方も多いだろう。 ############# さて,今回の事故だが,地震後の緊急停止の際に制御棒は正常に挿入されたらしい。 核分裂反応は停止したと考えてよいだろう。 しかし,余熱と崩壊熱で圧力容器内の温度が上昇し圧力が上がっている。 通常は冷却水を循環させて温度を下げるのだが,電源を失った原子炉には動かせるポンプは存在しなかった。 地震後まもなく「ベント」という言葉が連呼されていた。 「ベント」する必要がある。「ベント」する。「ベント」できない。「ベント」した。といった感じで。 ベントというのは放射能を帯びた蒸気を空気中に放出することであり,原子炉としては「白旗の降参」ということだ。 日本では量の大小を問わず,過去において同様な事故は起きていないと思われる。多分。わたしは知らない。 世界的に見ても原子炉が放射性物質を多量にばら撒いたのはスリーマイルとチェルノブイリだけだ。 つまり,水素爆発を起こす以前にスリーマイル級の原発災害であることは決まっていたのである。 ######### またもや前置きが長くなりすぎた。 つまり,「ベント」する時点で安全神話は崩れ,すぐにでも避難する必要が発生したわけだ。 その時点で避難指示は半径10キロ。蒸気が流れてくることを考えると楽観的と思われた。 「ベント」は圧力を逃す手段だ。 圧力が高まると密閉している圧力容器や格納容器が破損してしまう。 冷却水を外から送り込もうとしてもポンプが発生する圧力が圧力容器内の圧力よりも高くないと水は入らない。 だから圧力を下げる必要がある。 発熱を抑えるだけの冷却を行うことができず,温度が上昇し沸騰する。 沸騰すれば圧力が上昇し水位が低下するという悪循環が発生した。 炉心温度と水位は悪化の一途をたどり,燃料棒露出へと至った。 燃料棒が露出すると燃料棒に使われている金属と水蒸気が化学反応をおこし水素が発生するそうだ。 水素は非常に小さい原子なので閉じ込めるのは難しい。 パッキンなどの隙間から漏れ出し建屋の屋根にたまったと思われる。 その後爆発。 1号機の爆発が発生したその日の15時半以降,報道規制がしかれたようで,2時間近く情報はまったく入らなかった。 わたしはこの時点でガムテープを買いに出た。 最悪チェルノブイリ級の事故と判断したからだ。 今考えると一番緊迫した瞬間だった。 もし,圧力容器が爆発して核燃料がばら撒かれたら風向きによっては数時間で東京に及ぶ。 避難準備をしている間に放射能がやってきて数日間は外出不能になってしまうだろう。 窓を目張りして密閉し,しばらくは屋内で過ごすしかない。目張りのためにガムテープを買いに行った。 ついでに牛乳と野菜も買ったしばらく付き合いがなくなるかもしれないと思ったから。 やがて映像が流れるようになり,水蒸気爆発ではないことが明白になった。 炎が見え,衝撃波も発生している。壁と天井がキレイに吹き飛んでいる。 この映像を見て,最悪の中の最良のケースとして建屋の爆発も考え,家内にもそんな話をしていた。 結果,2時間後の記者会見で建屋内での水素爆発であったことがわかった。 炉心が安全と報道され安心はしたが,あきれた。 ベントした時点でスリーマイル級は確定していたが, 水素爆発で建屋が吹き飛んでスリーマイル以下はありえない。 ####################### と前置きが長くなりすぎた。 原子力の「怖さ」とは何だろうか。考えてみた。 普段生活をしている環境から知らないうちに放射線を浴びることだろうか。 放射能で汚染された食べ物を食べて内部被爆することだろうか。 テレビでは「健康に害はない」といい続けている。 テレビに出てくる原子力医療の専門家の意見も同様である。 (逆に言うと害がある時点で大変な騒ぎでテレビを見ているどころではなくなるのだが。) 確かに安全だろう。私も不安はあまりない。 しかし,放射線の怖さは目に見えないことだ。 知らない間に曝されている可能性があるから怖いのだ。 今回の原発事故をまったく気にしていない人もいるだろう。 原発の状況が現状のまま悪くならずに収束に向かえばという条件がつくが, 首都圏に住む人はそれでもまったくかまわない。健康に害はでないだろう。 怖くて怖くてどうしたらいいのかわからない人もいるだろう。 逃げ出したい人もいるだろう。 逃げたくても疎開先がなくて呆然としている人もいるだろう。 ##### 今回の一連の報道,様々な人の意見,行動を見ていてひとつの結論を見出した。 放射線の怖さは「リスクが見えないこと」に集約される。 見えないリスクに対する対処は人によって異なる。 二つのタイプに分類すると,,, ・「見えない」から怖くてビクビクして具合が悪くなる人 ・「見えない」から怖くないけど知らないうちに害が及んでいる人 となると思う。 前者は見えない恐怖のあまり体調を崩してしまう人。 わたしの家内がそうだ。胃が痛くて体重が減ったそうだ。 後者は見えないあまり実感できず対策をとらずに被爆してしまう人。 被爆しているかどうかは知らないが友人でそういうタイプがいる。 どちらのタイプも「見えない」ことが脅威であることに変わりはない。 対策は「見える化」と「正しい知識」だと思う。 「見える化」は測定器だろう。ガイガーカウンタだ。ウエブでも見れる。 「正しい知識」は放射線被爆を防ぐ方法だ。 この二つがあれば怖い人も怖くない人もリスクから逃れることができる。 だからこそ,迅速で正確な情報開示が必要なのだ。 ############################ 東海村での臨界事故で感じたことは,原子力産業に従事する者の異常に低い教育レベルだ。 放射性物質をある一定量以上集めると臨界という現象が起こるということを作業者が知らなかったことだ。 教育レベルの低さは一意に事業者と原子力行政の怠慢としか言えない。 一般市民においては,どの程度の知識があるのだろうか。 最近テレビで説明されている原子力の知識は一般教養レベルだと思う。 この程度の内容を知らずに,原子力は安全だ,仕事だ,エコだ,なんてことは議論できないはずだ。 中学か高校の一般教養として学校でも教えるべきだと思う。 ちなみにこのわたしの浅はかな知識は高校時代に書かされた「環境レポート」の為に図書館で本を2〜3冊読んだ程度の知識だ。 「放射性物質」「核分裂」「中性子」「臨界」「崩壊」「半減期」「核爆弾」「原子炉」この程度の知識ならば本を読むだけで十分に身についた。 ### 震災前であるが,核廃棄物を地中深くに保管するすることに対して意見を求めるCMがテレビで流れていた。 もちろん賛成意見しか放映されていない。「いいんじゃないですか」みたいな。 核廃棄物の廃棄は原子力産業では永遠の課題だ。 これを地中に保管(実質的には廃棄)することを正当化するための布石として行われたプロパガンダであろう。 見るたびに嫌な思いをし,吐き気がした。 原子力発電は二酸化炭素を出さないのでエコだ。資源のない日本にはぴったり。安全対策はばっちり。 それが日本の原子力行政だったのではないか,盛んに宣伝を行ってきた。 そして,最後の課題である廃棄物についても無知な市民を丸め込むためにテレビという手段を使い, 気づかないうちに地下への廃棄は安全だという認識を埋め込もうとしている。 そう感じていた。 自己防衛と安心の為に知識を仕入れなければならない。 ####################################### 原子力の恐ろしさとは何なのかもう一度考えてみた。 原子力は物理現象を利用しているにも関わらず非常に「不自然」なのだ。これが怖い。 地球上の環境では臨界のように連続的に核分裂が発生する現象は起きない。 とおもっていたが,調べてみると20億年ほど前に地下で核分裂反応を起こしていた「オクロの天然原子炉」というのがあるらしい。 一番身近な原子力は太陽だ。これは自然な力である。 しかし,太陽は核分裂ではなく核融合によって膨大なエネルギーを生み出している。 ちなみに「水素爆弾」は太陽と同じ核融合を利用している。人類は太陽を地球上で再現できるのだ。 ただし,核融合を起こすためのトリガとして核分裂反応による核爆発を利用している。 つまり,核分裂反応でエネルギーを取り出す現在の原子力産業は私たちが暮らす環境では起こらない不自然な物理現象を用いているのである。 ### 核分裂を起こす核燃料の原料は自然界にも存在する「ウラン」という金属から始まる。 自然界では化合物として鉱物中に含まれるウランを精製して濃縮するところから始まる。 ウランにはいくつかの放射性同位体があるが,重要なのが核分裂反応を起こすウラン235だ。 大部分を占めるウラン238に対して0.7%しか含まれないウラン235を取り出すのだ。 ウラン238とウラン235はわずか中性子3個分の質量の差しかない。 膨大なエネルギーと労力を投じてウラン235を濃縮するのだ。 これが俗に言う「ウラン濃縮」だ。 このような極度な濃縮は,自然界ではありえない,まさに超絶的に工業化された人工の方法で行われている。 人類はなぜこのような狂気の沙汰とも言える行動に走ったのか,それは新型爆弾つまり原爆を開発するためであった。 ウランを使用した核爆弾は広島に投下された人類最初の核兵器であり,もっとも単純な核爆弾だ。 「ウラン濃縮施設」はイランや北朝鮮にも存在するといわれている。 そのため,ウラン濃縮につながる高度かつ精密な技術は輸出禁止になっている。 広島や長崎を焼いた核の炎は首都圏の電力の1/4程度をまかなっていたわけである。 ####### つまり,何を言いたいのか。 原子炉の中ではひどく不自然な現象が起きている。 自然界には存在しないプルトニウムのような物質が原子炉の中で生まれている。 そして,それらの人工物は「安全神話」守られ,外界からは遮断されている。 自然界には存在しない物質が自然界に放出されたときにどのような影響があるのか。 1970年代までは放射線や放射能の影響はせいぜい,日本における被爆の調査程度しか資料がなく,全人類的に知られていなかった。 冷戦時代の原子力産業では作業者が被爆することも多かったそうだ。 結果として,チェルノブイリで起きた原子力事故を受け,放射能の怖さが広く認知されることになった。 自然界に存在しない放射性物質が高濃度に集積されているから原子力は怖いのだとわたしは思う。 一部の放射性物質の半減期は人の一生に比べて十分に長い。 「自然界に存在しない」という意味では原油を精製して作るガソリンも怖い物質であるわけだ。 でもガソリンを飲む人はいないだろう。匂いでわかるから。 放射性物質は匂わない。色もない。知覚できない。 人間は放射線を感じることはできない。 気づいたときには嘔吐,めまい,鼻血,髪が抜けるとなっていくわけだ。 怖さを実感したければ「風が吹くとき」を見ればいい。 知覚できないところに怖さがある。これは述べた。 そしてまた,自然に存在しない人工物は環境に放出されたときにどのような振る舞いを起こすかわからない。 これも怖い。 外来生物による固有種に対する害が取りざたされているが,それと同じことだ。 食物連鎖の中でどこに蓄積されてどこに影響が出るのかわからない。 結果的に我々が口にしてしまったとして, 放射性物質が体に蓄積された場合,いつどのような異常を引き起こすかもわからない。 今回の事故で放出された放射能の影響によって, ゴジラやガメラが闊歩する時代が架空のものではなくなったのである。 ######## とにかく原子炉は不自然の極致といえよう。 地震は自然災害だ。津波も自然災害だ。これは明白。 人間は微力ながら自然に立ち向かってきた。 特に,日本人は地震,津波,火山と隣り合わせの環境に住んでいる。 世界最大の防潮堤を上回る津波。想定以上の加速度を伴う揺れ。防げなかったのは自然災害である。 だが,原子力事故は人災なのだ。原因が自然災害でも。きっぱり。 人がコトを為すが故にリスクが発生し,地震・津波という事象がリスク評価の想定を上回ったために事故が発生した。 しかし, 原子炉内部に蓄積されている人間が作り出した不自然な人工物が地球環境に放出されることは防がなければならなかった。 たとえ想定を上回った災害が発生したとしてもだ。 「想定外」なのは火を見るより明らかで,報道ですら言わないが誰もがそう思っている。 「安全神話」は想定内の事象の中で成り立つということを,皆,本当は知っている。 工学的・常識的に考えると「想定外だから仕方ない」という認識に至るのが普通だと思う。 しかし,心情的にだが, 原子力という「不自然さ」を操る産業に対しては,「想定外」の事象に対しても「安全」であって欲しかった。 ###### 所詮原子力産業もいち工業分野であり,「想定外の事象」に対しては「想定外の結果」となった。 現実を目の当たりにして認めざるを得ないが,いままでの平和な日々の中では目を背けてきた事実だった。 今回の事故,全人類的不幸となりえる。未来永劫。子々孫々。 きっかけが想定外の自然災害だったとしても,「不自然さ」の典型である放射性物質を環境に放出するという結果は, 原子力が如何に自然に逆らった不自然な産物であり,人間の無力さ・愚かさの象徴であるということを証明したに過ぎない。 報道を耳にした地球上の人々はほとんどの人が認識を改めたはずだ。 だからこそ遠く離れたアメリカでヨウ素材が売り切れ,偏西風の風上にすむ中国人ですらデマに踊らされて塩を買いあさるのだ。 科学・工学というものは自然とはなじまない,地球を傷つけるだけの存在であるということが全人類的に再認識されたわけだ。 科学・工学の恩恵を受けずして享受することはできない文明的で便利な生活,先進的な文化,明るい未来はどれだけ虚像であるのか。 携帯が通じない,その時点で大分思い知らされた。 電車が動かない,その時点でうんざりして事実から目を背けようとした。 さらに東電圏内に生活する人々は「停電」を通じて認識を改めるのではないか。 *そういうわたくしは23区内在住なので,あまり思い知らされていない(汗)。。 #### 今回の件で世界中の人々が「原子力」というエネルギー源がどれだけ「エコ」でないのか肝に落ちた思う。 私自身,原子力無しでは生活ができないという現実を直視してこなかった。多少の節電はしてきたが。 廃棄物の問題を含め,次世代にツケを残すだけの原子力は,日本の政治・経済の有り様そのものという気がする。 ### 明るい未来とは何なのか。 日本人は贅沢なのか。 震災前の生活では電気をふんだんに使い心は満たされていたのか。 ちなみに我が家の電気代は月平均6000円程度だ。 30代の3人家族,3LDKの3階建て,ガスコンロではなくIHで。 節電にはそれなりに努力してきたと思う。 照明が減り暗い駅,暗い電車,本数の削減で混雑する電車。慣れればたいした違いはないし,むしろよく眠れる。 自宅から50キロ離れた勤務先で帰宅方法を考えたあの晩,明日になれば何とかなると思った。何とかなった。 十分贅沢じゃないか。 何の不足もない。それでも来年度のボーナスは気になる。罪な人間だ。 ######################### 我慢は必要なのか,我慢が美徳なのか,自己犠牲が自己満足なのか。 我慢を強いられたらどうする。忍耐力とは。精神力とは。寛容性とは。 海外からみた日本人という視点が話題になるが,私は「日本人」という民族性に帰着したくはない。 四季の織り成す様々な環境に耐えながら適応してきた日本人の風土・精神性は 自然に見つけたものであり,それほど大げさなものでは無いと思う。 でもそれが世界的な基準からみて,たいしたものであるのならば, (自分にそうした精神性が備わっているかどうかは別として) そのリスペクトを日々の燃料として我慢に精進しようと思う。 ## 最後に。 被災した方々の気持ちは被災しないとわからない。という文章をどこかで読んだ。 自分自身は被災した方々の為に何もできていない。何ができるのか想像がつかない。 できるだけ平気なふりをして普通に過ごそうとしている気がする。 申し訳ないが何もできていない。