18:46 2011/03/29 ●いろいろとWEB上の記事を読んでいる。 ライターや記者の中にも大きな勘違いや誤解をしている人もいる。 今日見かけて面白かったのは「プルトニウム測定器」という単語だ。 まあ,細かいことはおいといて,,, 原子力保安院のおっさんや,質問している記者,ん〜〜 テレビで解説している専門家を記者会見場に連れて行って質問させたほうがいいんじゃないか。 何が起きたかを知らせるのは非常に重要だが,東電自身が事態を掌握していない。 こういった場合,どのような対処をしようとしているのかが大切だ。 イメージが湧くように例え話を考えてみよう。 車を運転していたとする。 ボンネットから煙が出てきたとしよう。 普通の人ならば車を止めて様子を見るだろう。 エンジンも止めるよね。 ではあなたは車には詳しくないとしよう。 で,隣にはもっと無知な彼女が乗っている。(つまりあなたは男性だ) 彼女は非常に不安がっている。 さて,安心させなければ。 「大丈夫だよ,日本車は安全だから」といってみる。 信じてもらえたかな?彼女は安心したかな? 彼女が質問してきた「エンジンは大丈夫?バクハツしない?」 さて答えよう。「う〜ん,エンジンは止めたよ」 あなたは計器パネルを見た。 エンジンを止めたので真っ暗だ。 水温計がついている車なんていまどきはないだろう。 (エンジンを切っても警告灯は点滅するかもしれない。私はこのような状況に陥ったことがないのでわからない。) 「エンジン切ったし,大丈夫だよ」といってみる。 「怖いから車から離れようよ」と彼女が言う。 しかし,交通量の多い車道,特に高速道路ではむやみに車外に出るのは危険だ。 彼女を落ち着かせなければならない。 「煙が白いから水蒸気だよ」といってみる。 「ガソリンが漏れたりしてないの?」と聞かれた。 「匂わないから大丈夫でしょ」といってみる。 しかしものが焼けたような匂いが車内に充満してきた。 「とりあえず外に出よう」 二人は車から離れた安全と思われる場所で見守った。 状況がつかめないので不安になる。 車は何も答えてくれない。 ただ煙を上げるのみ。 状況がつかめない人に何を聞いても無駄だし, 状況がつかめない人がいくら説明してもちっとも安心できない。 しかも質問している人は運転手よりも知識が無いときている。 このたとえ話の場合,JAFにでも連絡するのが正しいだろう。 警察に聞いても車がどうなったかは教えてくれない。 オーバーヒートか,サイドブレーキの戻し忘れか,オイルが漏れたか,判断できれば世話はないが 判断できないのであれば,プロに任せるしかないのだ。 しかしながら,車のように比較的段純なシステムならばよいが, 複雑なプラントの場合,全体の状況を把握して何が起きているのかを理解し, 今後何が起きるのかを予測するのは非常に難しい。 運転員はマニュアルどおりに運転をする。 緊急時もマニュアルどおりに操作を行う。 マニュアル作成時に想定した事態はマニュアルで回避できる。 スリーマイル島の事故はオペレーターのミスなのだが, ミスを誘発するような制御装置になっていたという。 多くの警告ランプが一斉に点灯し,「警告を示す赤色」と「通電を示す緑色」が混在していたという。 他の例では,ガンダムのパイロット,アムロ・レイが初めて大気圏に突入したときのことをご存知の方は多いだろう。 アムロは必死にマニュアルをめくるのである。 ジェット旅客機のパイロットだって,緊急時にはマニュアルをめくる。 しかし,マニュアルはたいていの場合,ひとつの事象に対する対処しか想定していない。 高度3万フィートで突如燃料切れになった旅客機を無事に着陸させたパイロットもマニュアルを読むことで対処した。 日ごろの訓練も大切だが,マニュアルで助かることもある。 しかしながら, 機能しない要素が増えて複合的な事象が起きてくるとマニュアルでは対応できない。 こうなると機械を設計した者の知恵が必要になる。 しかし,設計者の頭は固い。自分の設計した機械に対してよい方向に解釈する。 「ココはこうなるはず」という強い気持ちがある。 たいていの場合,「ココはこうなるはず」という心理の裏には, 「ココがこうならなかったらやばい,設計が成り立たない」という隠れた気持ちがある。 だから設計者が「ココはこのように動きますから,このような現象が出ることはおかしい」と発言したら, 「ココがこのように動く」という前提がおかしいと疑えばよい。 つまり,このようなむちゃくちゃな状況下では,誰が一番詳しいのか,それはあまり重要ではない。 情報を集める人がいて,分析する人がいて,話を聞く人がいて,状況を整理する人が必要である。 専門家は得られた情報から推測を述べるに過ぎない。 推測からロジックを見つけて傾向と対策を導き出す作業が必要だ。 これから予想される様々な事象に対してどのような対処が必要なのか。 事前にやっておくことはないのか。 場当たり的ではなくて,「こうなったらこうする」,「そのためにはそれまでに何が必要か」というケーススタディが必要だ。 燃料棒の露出も,水素爆発も,海からの放射能検出も,プルトニウムの検出も全て予想できたことだ。 原子炉の地下に巨大な空間があるなら,そこに水がたまることも予想できたはずだ。 それを知っているのに,対応を考えていなかった。客観的にはそのように見える。 現場の人間は今起きていることを抑えるので精一杯だ。 次に起きることを予測して準備するなんて余裕はないだろう。 周辺住民の避難,環境への影響,原子力の事故は東京電力という事業者には手に負えない問題だ。 リスクを最小限にするためには何を準備しておけばいいのか。 すぐに引き出せるようにポケットには色々つめておかなければならない。 記者会見で質問する記者もそこらへんを突き詰めて欲しい。 「これから何をするのか」 「どのような準備をしているのか」 たとえ話だが,,, もしかしたら,青煙の上がったテンプラ鍋に水を注ぐようなことをするかもしれない。 もしかしたら,エンジンが熱いうちにラジエーターキャップを外そうとするかもしれない。 そのような間違いを犯す前に止めなければならない。 「どのようなリスクがあり,どのような対策をおこなっているのか」 地下からくみ上げた水をタンクに入れるそうだが,そのタンクは損傷していないのか。 満水になったタンクが倒壊する恐れはないのか。 今向かっている米軍のバージ船のように,水を大量に溜められる船を手配できないのか。 やがて,漏水を止めるためには放射線が高い状況でも作業しなければならないことになるが, そのような装備は存在するのか。誰が作業するのか。 冷温停止に向けては冷却水の循環が不可欠だ。 今後,冷却水の循環は可能なのか。 冷却水を冷却する復水器は壊れていないのか。修理できるのか。 復水器には海水を通すようなので,復水器が壊れていれば冷却水が海にだだ漏れすることも考えれらる。 復水器の代わりになるものは存在するのか。使えない場合を想定して代替手段を準備しているのか。 周囲の環境から隔離,つまり,格納容器を密閉状態に戻し,冷却水を循環させるという結末に向けて何を行っているのだろうか。 炉心を100度以下に保ち,蒸気の発生を押さえ,漏れ出る冷却水は全て保管する。 できるのか東電。 外野からは計り知れない。 21:13 2011/05/13 ●めも http://www.harman-japan.co.jp/jbl/about/tech.html 13:46 2011/05/24 ●ギタマガのシングルコイルピックアップ企画をレビューしてみた。 紙面は立ち読みして斜め読みしたので,どんなピックアップがエントリされているかは知っているけど, どのピックアップが何曲目かは知らない。 弦 ピックアップ 全体 Power ジャリ ゴリ balance balance Trk05 ★★ ★★ ★★★ ★★ ★★ ★★★ バランスがよい,やや癖がある,1弦はよい,BRGはまとも Trk06 ★ ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★ 大きめしっかり,低音弦に芯がある,太いが,繊細感はない,BRGでかい Trk07 ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ややブライトでじゃり,各弦のバランスはよい,ピックアップポジションも Trk08 ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ NEKの音色があまい,巻き弦がごりっと,ミドルがしっかりしてフラット,BRGも癖はすくない Trk09 ★★★ ★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ 音量は小さめ,バランスはよい,枯れているが太い,ピッキングニュアンスがよくでる Trk10 ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★ やや大きい,高音弦に特徴がある,BRGがやすっぽい Trk11 ★★★ ★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ 弾む感じがある,バランスもよい,BRGの高音弦がつよい Trk12 ★ ★★ ★★ ★ ★★★ ★ おとなしい,バランスはよい,リアが硬い Trk13 ★★★ ★★ ★ ★★★ ★★★ ★★★ やや丸いけど高音弦のバランスはよい,BRGもバランスはよい Trk14 ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ かたくてくっきりしてるけどきれい,BRGを含めてバランスもよい Trk15 ★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★ しゃりっとしてる,音域のバランスはよい,BRGもまあまあ Trk16 ★★ ★★ ★★ ★★★ ★ ★★ 低音がごりっと,高音弦はよい,BRGのバランスはまあまあ Trk17 ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★ ネック側はきれい,ややじゃり,BRG太いHBみたい Trk18 ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★ 弾む感じがある,各弦のバランスがよい,BRGはまあまあくせは少ないほう Trk19 ★ ★★ ★ ★ ★★★ ★★ ややまるいが高音弦はまともでバランスはよい,BRGはまあまあ,低域がうすい また2〜3日したら聞いてみようと思う。 17:11 2011/05/26 ●たまにはつらつら書いてみようかとおもう。 最近は生活に追われているせいか,こう,吐き出したくなるような感情が薄れてきたように思う。 まあ,大人になったということか。 10代,20代の自分と今の自分,あんまり変わっていないのだけど,最近はつまらない人間になってきたな。 守りに入るというか,家庭ができたというのも多いが,友人と遊ぶこともめっきり少なくなったし, とんがった部分がなくなってきてしまった。 頭の働きが鈍くなっているのは年を食って脳細胞が死んでいるからという気はしないでもない。 つまりする。 体の動きも鈍いし。 それは運動不足なんじゃないのという気もする。 自転車に乗ったりするのもいいんじゃないかな。 刺激がなさ過ぎるんだよね。 タクシー運転手の脳幹が発達しているという記事を読んだことがあるのだが, 状況判断を繰り返すというのは頭の体操になるのだろうと思う。 フリーセルなんてやってる場合じゃなくて,頭と体を使うスポーツをやるほうがいいんじゃないかな。 運動音痴じゃなければテニスでもすればよいのかもしれないが,なんといっても苦手だ。 こんなくだらないことを言ってても仕方がない。 ただなんとなく思索をめぐらすというのが最近少なくなってきた。 こうやって文章を書いていると次々と変な妄想が浮かんできたものだが,最近はそうでもない。 通勤が長いせいだろう。 メンタルテストみたいなものを受けさせられた。 結果で気になったというか,ははあと関心させれたのは,「コミュニケーションをとりましょう」という言葉。 最近,もう,億劫であんまり積極的にコミュニケーションをとってないんだよね。 通勤が長いというのもあるが,一瞬でも早く家に帰りたい。 ということで,会社で無駄口叩く機会が減っている。 弁当を持参ということもあり,食事の時間も同僚と会話する機会が減っている。 あんまりよい傾向ではないな〜 昔はよく1時間くらいの無駄なおしゃべりをよくしていたのだが。。。 それに,最近飲みに行く機会もめっきり減って,3ヶ月に一回位だろうか。。。 いかんな〜 体重も増えてるし。。いかんな〜 完全にただの愚痴だなこりゃ。 15:54 2011/06/09 ●ギタマガのピックアップの記事をまとめてUPした。 やはり紙面を見ながらではだめだ。 ところで,久しぶりに本を買ったのだが,文章ばかりでつらい。 やはり,どんなに些細なものでも図や写真があるほうがうれしい。 いや,むしろ図や写真だけでよいのかもしれない。 すべてを語ってくれる。 トランジスタの型特性がどうのとか,文章では表現できない。 やはり,実際に見てみることが必要だ。 そう,そういう意味では何事も手を動かし,体験することが重要なのだろう。 あとは,自分の作業部屋,事務机の整理整頓が必要だろう。 MJで見かけたMAX4475,結構よさげだな〜 消費電流を考えるとMAX4249系も魅力的。 どちらもCMOSかな。CMOSオペアンプもだいぶ進化してきたな。 電源電圧が5Vまでだから気をつけないと。 DELAY計画が進まない。。。 どうもモチベーションがあがらない。 18:40 2011/06/13 ●アクティブ・ブライトをちょっと調整しよう。 470kに2.2Megをパラる。 これでブースト量が8dBくらいになる。 フェンダーのプレゼンス回路は8.5dBくらいのブースト量のようだ。 あと,オプショナルだが,VRを絞りきるとCRが負荷となりゲインが低下してしまう。 それを補正するには1kをシャントしてやればよい。 ということで,部品2点追加の予定。 あわせ技で8.5dBくらいになるのでプレゼンス回路と等価だ! ブースト周波数は3dBUPが500Hz〜600Hz程度なのだが,現行の回路では700Hz程度だ。 やや,ミドルがかぶる感じがあり,もう少しカットオフをあげようかと迷っていたのだが,必要はないようだ。 2.2Megをパラるとややブースト周波数があがるのだが,それはそれでよしとしよう。 9:41 2011/06/27 ●電源周りの配線で新たな知識をゲットした。 FUSEホルダーの配線は指定の方法がある。 奥の電極をコンセント側に,手前の電極をトランス側にする。 手前の電極をコンセント側にするとFUSE交換の際に感電するリスクがあるそうだ。 標準的な電源配線を決めようと思う。 回路図を描いてみた。ポイントは。。。 ACインレットから入ってまずFUSEを通る。 FUSEより手前の部品はFUSEでは保護できないからだ。 FUSEの端子はパネル側の端子をトランス側に接続する。 FUSE交換時の感電防止だ。 そして両切りの電源スイッチを通る。 両切りなのは万が一のときにAC電源から完全に切り離されるからだ。 もちろんスイッチには火花消しのスナバーを取り付ける。 その後,過電圧サージを取り除くバリスタと高周波ノイズを取り除くコンデンサーをパラる。 トランスの端子は0Vに中性線,100Vに活線を接続する。 ノイズ対策だ。 1次側はこれで終了。 オプションとして100度の温度ヒューズを取り付ける。 配線時の注意としては,まず配線色。 中性線が白,活線が黒,アースが緑/黄色。 そして半田付け部分はもげることを想定して熱収縮チューブをかぶせる。 案外いろいろとノウハウがあるもんだ。 17:27 2011/06/29 ●MarantzのModel9の回路図を見てフトおもった。 ACバランスのとり方がダンブルと一緒だ。 バイアスも4本別々に調整できる。 ダンブル氏はマランツの回路を参考にしたに違いない。 やはりHIFIアンプの素養がありそれをギターアンプに移植したに過ぎないのだろう。 ACバランス。興味ありだな。 現状の回路は全段差動なので,ACバランスはロングテール方式よりは圧倒的によいと思うのだが。 マランツのアンプはACバランスのとり方も面白い。 トランスの2次側から正弦波を取り出してアンプに入力している。 AB級領域ならば両カソード間に電位差は出ないはずという原理。 今日時間があれば試してみよう。 16:53 2011/07/05 ●今日,感電関係の記事を書いていて思い出した。 「山田かまち」という人物がいただろう。 どこで聞いたかは思い出せないが,エレキギターで感電した死んだ人として有名だとか。 で,ググっウイキをみたら彼の命日がわたくしの誕生日でした。。 出身地は親父の出身地に近いし。 なんかご縁でもありましたら,生まれ変わりと称したいと存じます。 「感電死」説には異論もあるそうで,真相はよくわからないようです。 よくわからないと興味がわくもので,死んで俗物になるってのはなかなかの大物ですね。 11:27 2011/07/11 ●電子部品活用マニュアル:一木允著 というものが手元にある。学生の時分に研究室から持ち出してそのまま手元にある。 著者は松下にお勤めだそうで,この本,「電子部品」なのに内容は企画,設計から製造,サービスまで幅広い。 アンプやラジオだけでなくオシロなどの測定器の記載もある。 板金の工作方法や,樹脂部品の射出成型に関する記述もある。 まあなんと木工に関することまで記載されている。 そしてほとんどが真空管全盛時代という内容だ。 知りたいことはほとんど書いてあったりする。 知らないこともたくさん書いてある。 で,何気にこの書籍名でググって見たのだがこの著者はJAL123便の事故で亡くなっているそうだ。 自分自身にとっていろんなきっかけになっている事故だけに感慨深い。 2回続けてしめっぽい話が続いたな〜 20:58 2011/07/14 ●運営方針に変化が・・・ コマーシャリズムを徹底的に排除してサイト運営を行ってきたが,FC2の策略により方針変更を余儀なくされた。 つい先日気づいたのだが,FC2の無料サービスはファイル容量が1MBまでなのだ。 ファイルサイズの大きいファイルが消えたり,容量が小さくなったりしていたのでおかしいと思っていた。 有料サービスは\300/Mなのだが,そこまでして続ける気はない。 ではのせられたついでにということでアフィリエイト広告を貼ってみた。 しばらく様子をみて,月300円を超えるポイントが得られるようであれば有料サービスに乗り換えよう。 それまでは1MBを超えるファイルはUP直後しか見られない。 あしからず。。 13:27 2011/07/19 ●ハリウッドエンクロージャーに代表されるEVM系のキャビだが, なんてことはない,TL806というEVの推奨箱そのものである。 正面から見ると12インチギリギリにつめており,下側に四角いポートがあいている。 もう少し容積を増したほうがオープンな音になると思う。 それに共鳴対策が皆無なのでそれなりの吸音材が必要になるだろう。 そういった意味でもデッドな音になりそうな予感。 しかもEVM-12Lでの特性は示されているが,EVM-12Sでの特性は示されていない。 あ,ちなみにTL806QというEVM4発入りの推奨箱もあるみたい。 次の勝手に訳すシリーズはEVのレポートにしようかなとおもいつつ。 16:11 2011/07/22 ●勝手に訳すシリーズ第5回の掲載です。 ・第1回@LOG03:THDの社長曰く(プリント基板について) ・第2回@LOG04,07:ケースレーの絶縁材料について(2回も載せちゃって・・・だらしない) ・第3回@LOG07:RCAのコレクティブ・フィルターについて ・第4回@LOG08:セレッションのキャビについて ・第5回@LOG10:EV PAバイブル EVM-12シリーズについて 出典はエレクトロボイスのふるーいペーパーです。ネットで拾いました。 「EV_PABible-14-Add13-Guitar_Loudspeakers-1983」 ---------------------------------------------- EV PAバイブル 第13回〜補講〜 エレキギター用スピーカー その設計の特徴 ----------------------------------------------- このPAバイブルの補講では,エレキギター用のスピーカー開発について このユニークなスピーカーの特殊性を明確にしたいと思います。 60年代初頭におけるエレキギターアンプの設計はその時代に存在した一般的なHIFIスピーカーに依存していました。 これらのスピーカーは高パワーで駆動すると壊れること,音色がギターサウンドを強調しないことという二つの欠点がありました。 技術の発展はこの弱点を克服しようと努力しました。 結果として広範囲に及ぶパワー試験と新素材の開発を含むユニークな設計に結実し, 音色と耐入力に関しては技術開発の障害にはなりませんでした。 ・ギターサウンドの切り口 設計を特殊にする顕著な理由はエレキギタースピーカーは楽器の一部であるからだと認識されています。 これらのスピーカーはまさにエレキギタリストのために開発されるべきであり, レコード再生のためでなく,心に響くギターの「ねいろ」のために設計されます。 スピーカーはまさに楽器であるという考え方は個人的にも好きです。 Electro-Voice の EVM-12L と EVM-12S は上質のエレキギタースピーカーとして広く受け入れられてます。 これらの特質はギタースピーカー設計の特殊性を物語る指標となるでしょう。 ・特別なトーンクオリティ エレキギタースピーカーの特別な音色はコーン素材の選択と形状, ボイスコイル素材と口径,コーンサスペンションの構造, 磁気ギャップ構成と空気抜きといった要素を組み合わせた結果です。 エレキギタリストは通常とても大音量で演奏するため, 彼らの特徴的な音は出音を聴くことでしか説明できません。 しかしながら低レベル周波数特性は全体的な特性を示します。 そして生産の一貫性を維持するのに便利です。 EVM-12L と EVM-12S の全体的な特徴はFigure1のような周波数特性を示します。 周波数特性では2kHzと4kHzに盛り上がりが見られますが,これらは音色にブリリアンスやプレゼンスを付加します。 1kHzから3kHzの出力がより大きいことから EVM-12S のほうがよりブライトな音であることがわかります。 この特殊な周波数特性を得るためにギタースピーカー設計者は その大きさや形状,コーンやコイル,ドームに使われる素材の組み合わせ, スピーカーのギャップ構造を注意深く選ばなければなりません。 ・コーン 混合パルプで作られた一体抄紙のカーブドコーンを選びます。 正しいコイル径で駆動されたとき,多くのエレキギタリストに好まれる EVM-12L と EVM12S の音になります。 対照的に,安価な継ぎ目のあるストレートコーンはFigure2に示すようなデコボコの音色傾向を示します。 ・コイル 小口径のコイルではFigure3に示すように1.5kHz付近にディップが発生してしまい, かつ対照的に,大口径のコイルではFigure4に示すように高音域が不足してしまうという 根拠から EVM-12L と EVM-12S では2.5インチ径が選ばれています。 ・ドーム スムーズに上昇する周波数特性は EVM-12L と EVM-12S の上質な音色を示していますが,他の造作は音色に癖をつけます。 例えば,EVMに使われている紙のドームはアルミニウムドームの高域共振によるハッシュさを防いでいます。 ・ギャップ構造 非対称ギャップ構造が使用されています。 コイルの高さがポールピースの高さと一致していることが(Figure5) EVMエレキギタースピーカーの特殊性を顕著に示しています。 ギタースピーカーにおいて対称ギャップ構造は魅力的に推奨されてきました。 我々はこれが誤りであることに気付きました。 とても高パワーで駆動されているとき,ギャップの高さ全体を占有しているコイルは高い効率を獲得し, ギャップ外に駆動されてしまうでしょう。 そこまで駆動された場合,対称ギャップ構造におけるコイルの動きは非線形の磁場のため奇数倍の高調波しか出しません。 しかし,非対称ギャップ構造におけるコイルの動きは 偶数倍と奇数倍の混ざった高調波を発生しますのでより複雑でリッチな音となります。 さらなる効果としてコイルがポールピースと隣り合わせになる時間が長くなるためコイル温度が低くなります。 EVM-12L と EVM-12S の特別な音色は, ギターサウンドのためだけに考えられた設計プロセスにおける特別かつ入念な選択の結果です。 ・耐入力 通常エレキギタリストはとても高い音圧で演奏します。 このことはスピーカーに高い能率と高パワーに耐えられることを要求します。 例えば EVM-12L と EVM-12S は200Wの連続入力と800Wの一時的な入力に耐えられるように設計されています。 このようなパワーレベルに耐えられるスピーカーを設計するためには,二つの故障メカニズムを排除しなければなりません。 (1)高い温度による材料の破壊 (2)コイルの大きな移動量による機械的な破壊 高いパワーレベルにおけるボイスコイルの温度上昇は相当なものですので(Figure6) このような高温を制御して生き残るために特別な素材と構造が必要になります。 ワイアの絶縁皮膜とコイルの支持部材は華氏400度(約200℃)以上に耐えられる素材で作らなければなりません。 例えばEVM-12シリーズはワイアの絶縁皮膜とコイル支持部材に特殊処理を行ったポリイミド樹脂を使っています。 接着部分には特殊な高温接着剤を使わなければなりません。 EVM-12シリーズではコイルをしっかりとした形状で固定し, そしてコイルをコーンに固定するために特殊な高温エポキシが使われています。 コイルはポールピースのとても近くに位置し,トッププレートはコイルからの熱を拡散させるのに最適化されています。 EVM-12シリーズのコイル構造ではポールピースとトッププレートの隙間は数千分の1インチしかありません。 さらにEVMので使われているストレートポールピース構造は200W入力時にコイル温度を華氏17度(約9.4度)下げる という試験結果を示しています。 さらにEVM-12シリーズに使われているアルミニウムのフレームは, 磁気回路からの熱拡散性についてプレス鉄板のフレームよりも優れています。 大きなコイルの動きによる破壊を防ぐには複合的なストレスに耐えるため特別な素材が要求されます。 EVM-12シリーズでは特殊な高強度ロールとスパイダー,コイル形状を強化するために特殊なカプトン補強材を使用しています。 ・パワーテスト エレキギタースピーカーの耐入力を決める試験はとても重要で,寿命の長さと致命的な破壊の違いを明確にします。 試験条件は「EIA スタンダード 426A」に示されています。 サイン波よりも実際のギター信号により似ている,連続定格の4倍に達する瞬間的なピークパワーを含みます。 したがって,ギタースピーカーに対しては優れたテストです。 EVMスピーカーは「EIA スタンダード 426A」の条件で8時間のテストを通過することが要求されています。 このような耐高パワー設計による耐久性はアルミニウムフレームを採用していることに明確に現れています。 この鋳造フレームはコーンと重い磁気回路を強固かつ安定に支持します。 さらにアルミニウムの優れた熱伝導性により際立った熱発散メカニズムとなりえます。 またアルミニウムは軽く,非磁性体で腐食しません。 さらに耐化学性エポキシ焼付け仕上げによって耐久性を高めています。 ・空気抜き 特別な予防措置がとられない場合, スパイダーとトッププレートの間に捕らえられた空気と, ドームとポールピースの間に捕らえられた空気は強制的にギャップをとおります。 ギャップ内の物理的な制約により高速の乱流がノイズを起こし,振動系の固さを増します。 この問題をなくすためにEVMスピーカーは空気抜き穴をコイル支持部に空けています。 また,スパイダーに捕らえられた熱い空気を抜くために透過性のスパイダーを使っています。 ・キャビネット EVM-12L と EVM-12S はオープンバックでも密閉でもベンテッドでもうまく働きます。 最適な大きさと低域特性のコンビネーションを得るためにベンテッドを推奨します。 Figure1の低域特性は1.3 cu.ft.(36.8L)のベンテッド箱「TL806」にスピーカーを取り付けた状態で測定しています。 TL806の詳細な設計と構造はエレクトロボイスによる「TL806ビルダープラン書類番号1544-523」から得られます。 ・まとめ ベストギターパフォーマンスにこのスペシャルプレミアムグレードのスピーカが要求されるのは明らかです。 詳細な構造はFigure7に示されています。 特殊な素材と特別な生産工程を含むこのプレミアムな設計は結果的にこの製品をプレミアムな価格で売ることにつながります。 最近では,他の対抗馬が存在します。例えばEV FORCE シリーズです。 鋳造アルミフレームを使い,EVMスピーカーと同じコーン,同じ磁気回路を使用しています。 それらは他のハイファイスピーカーや一般的なスピーカより値段がやや高く設定されています。 しかし,パフォーマンス特性はEVMスピーカーよりわずかに劣ります。 書類番号2242-312 -------------------------------------------- 以下訳者注釈: この文章のすべては最後のまとめに書いてあるとおり,何でこのスピーカーはこんなに高いのかってことにまとめられる。 連続200Wという耐入力を持たせるためにさまざまな工夫をしている。 200℃に耐えられる素材を使い,放熱を考えている。 しかしながら,連続で200Wの電力を12インチのスピーカー1発にぶち込む野郎なんていない。 正弦波出力で100Wのアンプを矩形波で駆動すると電力的に200Wにはなる。 でも100Wのアンプだったら,12インチ2発か4発が相場だろう。 ということでマージンありすぎです。 許容入力は半分の100Wでいいから,もっと鳴りやすいユニットにしてほしかった。 とはいへEVM-12LよりもEVM-12Sの方がブライトな音だと明記してあるのは頼もしい。 SRVの音色の鍵を握るというさるアンプドクター;Mr.C.D.はJBLがすぐに飛んでしまうので, エレボイに頑丈なユニットを作ってもらったと話している。 このことからも80年代には壊れにくいユニットが求められていたことがわかる。 4発入りのキャビを2段積んでいれば1発くらい飛んでもすぐにはわからなかっただろう。 パワーも分散されるので飛びにくいし。 コンボアンプの場合,スピーカーは1発か2発なので飛んだ場合影響が大きい。 そんな事情も背景にある気がする。 なんにせよ馬鹿みたいな音量で演奏することはなくなってきたので最近ではあまり問題にならないのだろう。 80年代といえば100W出力で12インチ1発のコンボアンプが結構使われていた。 小さいアンプに無理させれば壊れるのも当然で,Mesa boogie がEVMを使ったのも当然といえる。 しかし,EVM-12Lは普及したのにEVM-12Sの人気がなく現在入手困難な理由がわからない。 サイドバイサイドで比較したわけではないのではっきりいえないのだが,ギターには「S」の方が向いていると思う。 理由は前もどこかに書いたっけ。 15:24 2011/07/25 ●最近,司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を通勤時間に読んでいるのだが。 いやいや,竜馬伝の影響ではなく,あれは一度も見ていない。 ましてや,あんな清潔な「竜馬」は見たくなかったということか。 ましてや「おーい竜馬」の方が印象に残っている。 いや,読むのは2回目なのだがね。 今回は通勤時間をもてあましているだけあって案外ちゃんと読んでいる。 江戸時代は「士農工商」という身分制度があった。 土佐藩には上士・郷士という身分制度があった。 そんな,意識は今の日本人,少なくともわたしにはない。 ハングリーな心もあまり無いのは,屈辱的な悔しい思いをしたことが少ないからだろうか。 幕末の時期20代,30代の若者が命をかけて走り回った。 もっとも交通が発達していない時代なので,文字通り走り回ったのだろう。 現代は,もっと短絡的で目的意識が激しすぎる。 例えば無用な出張なんてたやすく行けないし,視察やら研修も減った。 もっと悠長にやって行きたいものだ。 世知辛い世の中だな。 円高が進んでいるようだが,また海外通販の悪い癖が出そうだ。。 19:54 2011/08/04 ●今週は夏休みで少しばかり時間が取れた。 アンプもだいぶ落ち着いて,完成でいいかなと言う気持ちが固まってきた。 少し弾きこんでアラを出してみようと思う。 しかし,少し大きな音で弾くととてつもなく気持ちいい。特にクリーンが絶妙だ。 オーバードライブはダーティという言葉がふさわしい感触だが,クランチも上品に出来ていると思う。 しかしながら,クリーンではドカンと低音が出るのだが,オーバードライブだとやや寂しい。 とはいえ,現状のバランスがベストのような気もする。悩ましいな〜 今日は久しぶりに楽器屋へ行った。 あるギターを弾いてきた。日本人が作る傷だらけのストラトだ。 ネックの握りが程よく,ネックの仕上げも非常に「生」な感じだ。 ウエザーチェックも綺麗に入っているし,ビンテージなルックスはホンモノ。 組み込み精度や指板の仕上げも完璧。文句なしだろう。 生鳴りも非常によく,全体的に新しい感じがしないギターだった。 1弦の音の伸びが非常に印象的だった。 不満な点は張ってあったゲージが軽かったこと,弦高がやや高かったこと。 まあこれは調整すればよいだろう。 「scoop creation」というギターです。 9:37 2011/08/09 ●勝手に訳すシリーズの修正 ・第1回@LOG03:THDの社長曰く(プリント基板について) ・第2回@LOG04,07:ケースレーの絶縁材料について(2回も載せちゃって・・・だらしない) ・第3回@LOG07:RCAのコレクティブ・フィルターについて ・第4回@LOG08:セレッションのキャビについて ・第5回@LOG08:ダンブルtips ・第6回@LOG10:EV PAバイブル EVM-12シリーズについて 先月のギタマガにバンサンドの特集があった。 加工済みのネックとボディを納入し塗装とセットアップを自社のノウハウで行っているとのことだった。 おそらくフジゲンなどの大手に材料と作業を指定して作ってもらっているのだろう。 「scoop creation」は月に5本ということだが,加工から完成まですべて一人でできるとは考えられない。 おそらく塗装とエイジド加工を主に行っているのだろう。 ギターは仕上げが重要なんだなと思った。 14:53 2011/08/12 ●うん,特に意味は無いんだ。 16:02 2011/09/30 ●アビソフィックス(ABISOFIX)電線絶縁被覆剥離器 というものがあるらしい。欲しい。エナメル線を剥離する機械だよ。 キレイにはがせるみたい。 あ,あと,ファストン端子には312とか375というものもあるらしい。 EVのスピーカはいくつなんだ?? ・・・ところで 死に対する恐怖とはなんだろうかということを考えてみた。 なぜこんなことを考えたのか。 今度,沖縄に行く。久しぶりに飛行機に乗る。 独りの時は気楽だったのだが,家族が一緒といわれると今までとは違う緊張感がある。 昔の武士は死に対する恐怖が無かったという。 恐怖を克服したという。 自分のことを考えると子供のころは死ぬのは怖かった。 なぜか,死んでしまったら何もできない。一切が終わってしまうから。 そして人生の目的を達成することができない。(何が目的かは知らないが) 武士はなぜ腹を切れたのか。 死ぬのが目的であり,死によってのみ人生の目的を達成することができると考えていたからではないか。 人ひとりの命が終わることによって目的が達成されたからではないか。 つまり,死を目標に毎日を営んでいたことになる。 死に場所を探していたともいえるだろう。 一方,現代人は死なないのが目的。自殺なんて持っての他。 と,感じるのは,テレビやマスコミを見ていてのこと。一般的世論かな。 「死」を否定することが「生きる」ということになっていないか。 全人類の命を尊重し,ペットを尊重し,文化を尊重し,モノや機械すら尊重する。 しかし,「尊重」を言い換えるのならば「殺さないことが」目的になっていて, 「生きていること」は付随する結果でしかない。 そのように思える。 こんな否定的な現代人の生き方はどうなのか。 「生」を肯定することが「生きる」ということではないのか。 「花は枯れるから美しい」といった対義的な理屈から「生」を肯定するようでは不十分で, 「生きている」こと自体から「生きている意味」を見出せないようでは物足りない。 日本の現代社会には「生」に対する執着や「死」から生まれるハングリー精神がかけているように思える。 「アジアでは人ひとりの命が日本に比べて軽い」という。 中国の新幹線事故を見ていてその言葉を思い出した。 無意味な「死」は空しい。 激しい目的意識と共に自らを滅ぼした「はやぶさ」のような「死」を求めているのか。 そうではない。 「生きる喜び」というのはもっとささやかなモノで,なかなか普段は気付くことができにくいだけかもしれない。 いつ死んでも「今まで生きてきてよかった」と思えるように日常生活を送って行きたいものだと。おもった。いま。 14:49 2011/10/14 ●ということで沖縄に行ってきました。 今回は中部の宿と北部の水族館というコース。 メモ代わりに感想を書いておこう。 恩納村の「サンマリーナホテル」に泊まった。 ビーチが近いというのが一番の理由。 子供がいるので子供の足でも簡単にビーチに行けるというのが重要な基準。 空港からはリムジンバスで1時間ちょい。 WEBでの事前情報の通りに部屋の浴室が広くて家族での利用は◎。 特にビーチで遊んで砂だらけになったときは助かる。 欠点は空調がきついこと。 エアコンオフでも寒い。のどをやられて鼻水が出て体がだるくなった。 つまりは風邪か・・・ 時系列を追ってみよう。 初日は5時前に起床。 5時半に家を出て始発の都電にのる。 浜松町からは楽しいモノレールで羽田へ。 朝なので大井競馬場で馬が沢山見れる。 国際線ターミナルは初めて。 2歳の子供がいるとチェックインが必要。 子供のチケットも出てくる。 荷物は大きめのスーツケースに出来るだけ詰め込んで預ける。 手荷物は最小にして最後に乗り込んだ。 おかげで乗り込んでまもなく,子供が飽きる前に離陸。 橋を渡って新しい滑走路からの離陸だった。 747-400は満席。 飛行は順調。 子供はまあまあ。シールやらオモチャやらでごまかす。 飛行は順調で着陸。 那覇は暑い! 昼飯は牧志の市場へ。 もちろん子供が喜ぶユイレールで。 公設市場の2階で沖縄ソバを食べる。 子供もよく食べた。 お土産を物色して空港に向かう頃には雨が降ってきたのでタクシーで空港へ。 1200円ちょいだった。 それからリムジンバスでホテルへ。 バスがボロい。まあ沖縄だから。 ビーチへ出て砂遊び。 曇りだし雨が降ってくるし。 風呂入って,飯。 晩飯は歩いて1分の居酒屋ですます。 早寝。 起床。 散歩。 景色よし。 朝食。 9時から12時までビーチで砂遊び。 連泊サービスでカヤックと3輪車にのる。曇りで丁度よかった。 連泊サービスで昼飯もホテルで。 午後も4時まで砂遊び。 水中に潜れるカメラを借りてきたので水中自分撮りにチャレンジ。 晩飯は歩いて1分の居酒屋ですます。 早寝。空調が強く夜間体調悪し。 修学旅行生が大量に来たのでそのせいだろう(被害妄想)。 朝からレンタカーで出発。 車になれない子供がぐずる。 名護で途中下車。 散歩も試みるが日差しが強すぎて断念。 スーパーで買い物。 そのままソーキそば。 美ら海水族館へ。 写真を撮っていたらここぞと言うところでメモリ切れ。 8GBを買ってから初めて。 炎天下の中イルカショーを見る。 日陰は涼しい。 帰宅へ。 子供は寝る。 道の駅で晩飯を買う。 具合悪く早寝。 遊びすぎで風邪と揶揄される。 朝起きて9時半のリムジンバスで空港へ。 空港で遊びまわり昼飯を食って飛行機へ搭乗。 子供は2時間睡眠。 鼻づまりの自分は上昇中にめまいと咳き込みでグダグダ。 鼻が詰まると耳抜きが出来ないらしい。 なんとか到着。帰りもモノレール。都電。徒歩5分で到着。カメラを落す。寝る。おきる。今に至る。 2歳のわが子は砂遊びが一番楽しかったそうだ。 α100を持っているのだが,落したらおかしくなった。 電源を入れるとブルブルブルという。電源を切るとカツカツという。 撮影はできる。ずっと使っているとほんのり熱くなる。 仕方ないので開封。 小さなネジを外す。ネジのサイズは5種類。混ざると分からなくなるので注意。 ネジがなめないように注意。 7本ほど外すと後ろのカバーが外れる。 基板が2枚見える。 基板を固定しているネジを5本くらい外す。コレも長さもサイズもまちまち。 モニタを浮かせて放熱板金を取り外す。 この状態で電池を入れて動作確認。縦方向の手振れ補正は動いているが,横方向の手振れ補正が動かないようだ。 コネクターを外していく。コネクタを壊すと元に戻せないので注意。 モニタを接続しているコネクタが曲者。結局壊した。 フリップするアクチュエータが動かず。力を加えたらアクチュエータ部分が外れた。 でもローインサーションフォースなので何とかなったみたい。 いろんなタイプのコネクタが使われている。 フロントフリップ,バックフリップ,Non-ZIF等。 メモリーカードコネクタが引っかかるがうまくすると基板が外れる。 CCD基板が見える。 ピエゾを利用した駆動機構を使っていて動きが固い。 サーボがかかっているときは柔らかく動く。 縦方向はスムーズに動くが,横方向は動きが渋い。 無理やり動かすと高周波の駆動音はするので壊れてはいないようだ。 あーだこーだ。 あーでもないこーでもない。 色々考えた結果,与圧を減らすことに。 バネを外してペンチで加工して元に戻す。 組み立てる。 基板を取り付けていく。 コネクタを接続していく。 ピンセットは必ず必要。 モニタはつけなくても動く。 ここまで2時間。動いたよ。うごいた。 基板のネジ止め,放熱板金をネジ止めしていく。 しかしながらモニタのコネクタが曲者。 かたい。 ネジを締めていくが締めすぎに注意。 できた。よかった。 18:18 2011/10/28 ●静電気による音声信号への影響を妄想していたのだが,こんな記事を見つけた。 http://eetimes.jp/ee/articles/1110/25/news050.html 産総研で行われているらしい。 帯電している物体を振動させると電波?電位差?電場?が形成される。 それを電気的に検出することができるというもの。 まあ,そもそもバックエレクトレットマイクというものが存在する以上,当たり前なのだが。。 で,静電気と音質劣化の関係をググったらば,静電防止フェルトみたいなものをケーブルに巻いたりするとすごくよい!という人を見つけた。 試している人もある程度いるらしい。 スピーカーケーブルを水没させるとケーブル表面の静電気を中和するので音がよくなるとか。。。 確かに,PADのケーブルの音は異色だった。ケーブルの音がしていた。 導電性の布やフェルトもあるようだ。 TMDのケーブルにかぶせてある絹布みたいなものはこれじゃないのか?ちがうか。 で,「オールアース住宅」というものまであるそうだ。 壁や床に導電性のシートを敷き詰めるというもの。 うーん。オカルティック。 でも事業として成り立つんだからな〜 確かに,静電気の影響は大きいと思う。 レコードはバチバチいうほど静電気が発生する。 カートリッジは微弱な電流で動いているので,静電容量の変化でノイズが発生しておかしくは無い。 静電気対策は確かに半導体工場やフィルム製造,レーザープリンターなどでは定量的な対策として導入例がある。 目に見えないだけに実感することは少ない。 バチっとくる静電気は数千のボルト以上の電圧があるだろう。 「そのフェルト」はコロナ放電で電荷を空気中に逃がすそうだが,コロナ放電は1000V以上はないと発生しない。 という意味では静電気を完全に除去できるわけではなく,数百ボルト単位までは落とせるのだろう。 まあ,ちゃんとアースに逃がせば完全に除去できないわけではない。 興味深いのはスピーカーのフレームかな。 スピーカは振動しているし,空気のとの摩擦による静電気も起きるだろう。 フレームは電気的には浮いているのだから何らかの影響があるかもしれない。 レイオーディのスピーカーはアースが付いていたような・・・ フレームの電位を固定するだけで何らかの変化があるかもしれない。 とかおもいつつ。 しかし,導電性の布なんかは高いんだな。。。 日曜プアオーディオには向かない。 自分の妄想を実用化している人がいるとは意外だったのでメモ。 20:59 2012/01/04 ●めもめも。 アースをとったほうがノイズが大きくなることがある。 エアコンを入れるとノイズがひどい。 アースを外すとノイズが少し小さくなる。 が,ギターを接続しなければノイズはほとんど出ない。 エアコンを止めている場合はアースを接続したほうがノイズが小さい。 ・シミュレーションで分かったこと ・シールドがノイズを食らっている場合 (アースがノイズを食らっている場合も等価的に同様と思われる) アースリフトした方がノイズは小さくなる。 シールドから進入するノイズの低域成分(10kHz以下)は落とせない。 ノイズが進入する原因はシールド線の抵抗分,これが10mΩでもノイズが入ってくる。 電線のインダクタンスは大体1uH/1mとする。 シールドの結合係数は高周波でのシールド作用には寄与するが,低周波には関係ない つまり,周辺環境からノイズを食らっている場合,つまり,ノイジーな機器を近くに設置した場合, アースからノイズが入ってきている場合はアースはリフトした方がよい。 ・筐体がノイズを発している場合 筐体がノイズを発し,シールドが周辺環境にノイズを撒き散らす場合はアースを取ったほうがノイズが小さくなる。 この場合,アースの抵抗値とインダクタンスが小さければ効果が高い。 ノイズのインピーダンスよりも小さい値でアースに落とすことが肝要。 ・信号源インピーダンスの違いについてはほとんど無視できる ボリュームをあげてノイズが出るのはピックアップの特性の問題と思われる。 磁気的な結合だけでなく,容量的な結合もあるのかもしれない。 容量的な結合に対してはシールドを施してグランドに落とせばよい。 磁気的な結合についてはハムバッキングに頼るしかない。シングルは絶望的。。。 ・その後の実験でわかったこと ・送りを0Ωから100kΩまで可変させるとノイズの量も比例する ・2芯シールドでもあまり変わらない ・ということは容量性の結合が支配的に効いているということかな ・検討事項 ・クランプフィルターも一応試す →シールド側は意味なし ・受け側にバランを入れてみる ん〜まだよく分からないことが・・・ 22:20 2012/03/02 ●2ヶ月ほど更新をサボったか。 なんだかふぬけた日常が続いていたので打破するためにプロジェクトを立ち上げた。 題して「LINE6 DL4 EXTREME MODIFY」 もしくは「LINE6 DL4 DEEP MODIFY」 デファクトスタンダード的なディレイペダルを徹底モデファイする。 オペアンプ交換とか,抵抗交換,コンデンサ交換,ゲイン補正,プリセット切り替え そんな改造があるようだが,そんな生ぬるいものではない。 さすがにDSPプログラムをいじることは難しいので,アナログ回路を徹底的にチューンする。 優先順位順にやりたいことを並べていくと・・・ ・入力回路を真空管アンプを模した回路に変更して音痩せやデジタル臭さ,石臭さを無くす ・ADCドライブ回路を差動に変更,さらにプリアンプ部のオペアンプを交換してよりローノイズにする ・DAC出力回路のオペアンプと回路定数を変更,よりローノイズにする ・水晶発振器をバイポーラトランジスタでくみ上げたディスクリート回路に変更,ジッタを減らして音質を改善 ・電源系のローノイズ化 ・ADC/DACをより高性能な最新デバイスに交換 ・アナログ回路の基板を製作する ・ADC/DACを個別部品として現時点で最高性能のデバイスを投入(消費電力が増える) ・ドライ音はアナログ回路しか通らないルートに変更(この場合MIXツマミはつねにMAX,つまりウエット100%) 以上がアナログ編,デジタルでは・・・ ・CPLDを搭載していろいろする ・bpmを表示出来るようにする ・入力シグナルインジケータを搭載,クリップ検出LEDをとりつけ と言う感じかな。 現状の進捗をメモしておこう。 ・DL4をゲット ・アナログ回路の解析終了(増幅回路,トゥルーバイパスの仕組みなどを解析) ちゃんとトゥルーバイパスでした ウエットのレベルもおかしくないし,改善されています(REV6) ただ,パターンが汚い,部品がしょぼい アナログ的にエンファシスを行っている ・電源系の解析 3.3VをDC-DCで安定化して作っている そこから6Vに昇圧し,5Vにレグる,そこからマイナス電圧を生成 なぜかACアダプタを半波整流しているっぽい DC-DCのノイズがヒドい ・ADCドライバとDAC出力回路の部品選定と回路設計 サンプリング周波数で十分にノイズを落せるようにAEFを再構成 出力されるノイズを最小限にするため3次のポストフィルタを構成 刄ーADCの勉強をしなおしました,ついでにいろんなADの勉強もしました オペアンプは最新のローノイズ,低歪み品を採用する予定 最近は高性能なオペアンプが目白押しでびっくりです ・ADCの評価,ダイナミックレンジ,ノイズ 差動受けとシングル受けの違いを確認 ノイズを測定するためにCPLDを勉強してADCの平均値を表示する装置を作成 トランジスタ技術の付属基板を6年ぶりくらいに動かした シングル受けだと5.6Vp-pまでふりこんでいる! ・ADC/DACの性能の確認 ダイナミックレンジは実測で108dBと言う結果になった これじゃそのままではちょっとノイズが大きすぎる,エンファシスしてギリギリのレベル 最新のデバイスではもう12dBくらい期待できるのでそうなると回路系のノイズと同等になってくる ・水晶発振回路を設計,試作動作を確認,低ノイズにするため常識はずれの設計を敢行 抵抗器を出来るだけ少なくする バイアス回路から発生する低周波の揺らぎまでも除去するためDC結合とする 無駄な増幅とアッテネーションを行わない 発振余裕度を5倍以上もたせる ドライブレベルを100uW程度にする かなり難しいお題だったが何とか実現 チップトランジスタも高周波用ではなく低周波用のローノイズトランジスタを使用する ・おつぎはパターン設計の予定 さっさとアナログ部分の試作をしなきゃ。 ということで額面上は世界最高の部品が手元にそろっているので早速始めたい。 別枠で年末まで進めていた「ギターアンプの安全設計について」というページもリリースしたいけど, 自信がないのでまで公開できず。 さ,寝よう。 20:57 2012/04/01 ●18%ゲイン不足と言うことが分かった。10k//56kで17.9%UP,10k//47kで21.2%UPとなる。 初段で1.47倍しているので,1.735倍にすると丁度よいみたい。 ん〜なんか変?? あ,あとプリエンファシスのコンデンサは10nみたい。 早速DL4につなぎこんでいるが,ホワイトノイズが出ている感じはしなかったのでエンファシスのFcを1オクターブ上げよう。 ということで改善ネタは2点。 近々の予定は? 音色評価かな?そのご小型化検討? あ,ギターのボリュームを上げると「ヒーン」というノイズが出るのでコレをバスターしよう。 おそらくDC-DCかなと思われます。 いや,もしかしてチャージポンプかも。いずれにせよすぐに分かるでしょう。 21:40 2012/04/08 http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/2306/230608_1houdou/02_houdoushiryou.pdf http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/2306/230624_1houdou/01_houdoushiryou.pdf http://www.nisa.meti.go.jp/sangyo/electric/detail/setsubi_jiko.html http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kanto/denki/jikohokoku/20040426jikoindex.html http://www.kdh.or.jp/safe/document/case_accident/ 22:24 2012/04/22 ● 5フレット・7フレットのハーモニクスで耳でチューニングするとどうも気持ちよくない。 いまいちちゃんとチューニングできない。 特に3弦と1弦がうまく合わない。 まあ,チューナーであわせりゃいいんだけどね。 そして,チューニング補正ナットと言うのを聞いたことがある。 MITとかSOSとかがキーワードだろうか。 なんだかビジーで分かりにくいのだが,,, ブリッジ側はサドルを動かしてオクターブチューニングで微調整する。 それに対してナット側は補正をしない。ゼロフレットと同じ状態だ。 まあむしろゼロフレットと機能すれば微調整は必要ないように思えるが・・・ あと,ギターは原理的に1オクターブを12等分した平均律なので,そもそもコードの響き自体は純正律などとは違うようだ。 理屈としては,弦を押さえると弦が伸びる。弦の伸びだけ音が高くなるというのが基本原理。 開放と1フレットでは弦にかかるテンションが異なるので開放でチューニングした場合,1フレットはややシャープする。 どれだけ音が高くなってしまうかは,弦にかかる張力に比例する。 なぜならば押さえることによる伸びはどの弦でも共通で,伸びることによる張力の変化もどの弦でも同じだからだ。 張力が元々低い弦は張力の変化に敏感になる。 具体的には6弦と3弦だ。 気になるなら確認すればいい。チューニングメーターはいまどき誰でも持っているだろう。 6弦の開放をEに合わせて,1フレットを押さえるとFになる。 自分のギターはFが10セントくらい高くなった。 まあ,ここで気づいたのだが,1フレット押さえる力をぐっと強めるともっともっとシャープする・・・ なので,気にしないに限るのだが・・・やってみないと気がすまないのが性なのだろうか。。 部品箱をひっくり返すとかつて削ったブラスナットが出てきた。 コレを加工すると補正ナットが出来るはず。そりゃそうだ。 だが,削るか????結構大変だぞ。でも削った。 とにかくエンドミルとヤスリで削って成形。 でもって,10年ぶりくらいにナットの溝きり。 2時間ぶっ続けで作業性してとりあえず音が出せる状態になった。 ややナットの弦高を高めに設定してみた。 3フレットを押さえて1フレットの弦高が0.3mmになるようにした。 で,開放弦と1フレットのチューニングはややよくなった。 そしてナットの弦高を上げることで,1弦のプリングオフや3弦2フレットのチョーキングがやりやすくなった。 あ,で,補正幅は1.7mmくらいだろうか,本当は3弦と6弦の補正幅が大きくて,1弦や4弦はそれほど補正しなくてもよいはずだ。 が,現状で開放と1フレットの音程のずれは気にならないのでしばらくこのままで遊ぼうか。 補正幅は計算で求められる。ややこしいが,エクセルにガンガン計算させると求められる。 だが,ここでも,弦高をどれだけにするかが非常に微妙なパラメータとなる。 ちょっと高めにすると補正幅が2mm以上になってしまうし,低めにすると1mm以下になって工作が難しい。 ということで結局テキトウということだ。 そもそもそんなに根源的なことならばフェンダーやギブソン,ましてやクラシックギター製作家が黙っていないだろう。 チューナでしっかりあわせれば開放弦を絡めたオープンコードも気持ちよく弾ける気がする・・・ まあ,弦高を上げればスライドもやりやすいし,ブルース系にはいいかも。 13:10 2012/05/10 ●勝手に訳すシリーズ。 keithleyのアプリケーションノート(Number 100)「微小電流の測定」からノイズ電流について記述を抜粋。 ■ノイズ電流 上記モデルのノイズ電流源(Ice,Ise,Iie)は予期しない電流が回路中の特定のポイントで発生することを示しています。 Ice:内部接続(伝送系)が発するノイズ電流 Ise:被測定物が発するノイズ電流 Iie:機器がもつ誤差電流 これらの電流は摩擦起電力,圧電効果,電気化学的な効果か,抵抗的な漏れ,もしくは誘電体吸収によって引き起こされると考えられます。 摩擦帯電による電流は(図)導体と絶縁体が触れ合う部分に摩擦によって電荷が生じることによって発生します。 自由電子が導体からこすり落とされることによる電荷の不平衡が電流の原因になります。 標準的な例としては同軸ケーブルにおいて絶縁体と導体が擦り合わされることによって発生する電流でしょう。 この問題を最小化するために低ノイズ同軸ケーブルや3重同軸ケーブルが存在します。 圧電効果による電流(図)は機械的なストレスがある絶縁体に加わった時に発生します。 この電流は絶縁ターミナルや内部接続部品に使われるセラミックや他の結晶性の物質から誘起されます。 似たような電荷蓄積効果が多くのプラスチックで見られます。 図に示すようにノイズ電流は電気化学的な効果からも発生します。 化学物質が回路基板上の二つの電極間に弱い電池を形成します。 例えば,一般的に使われているエポキシ基板ではエッチング溶液やフラックスなどが完全に除去されていない場合に数ナノアンペアの電流が流れます。 これらの誤差電流から逃れるためにはすべての接続部品をメタノールのような洗浄溶剤で徹底的に洗浄し,使用前には完全に乾燥させておくべきです。 誘電体吸収は絶縁体に電圧を加えた時に絶縁体が正と負の極性に分極するために発生することがあります。 電圧が取り除かれたとき分極した電荷が再結合するための減衰電流が外部回路に流れます。 誘電体吸収効果は微小な電流測定に使われる絶縁体に数ボルト以上の電圧の印加しないようにすることによって最少化されます もしこの方法が実践できないなら数分から時には数時間待つことで誘電体吸収効果による電流は消えるでしょう。 図は様々な電流発生効果の大きさの概略です。 Triboelectric Effects Low noise calbe 10e-15 〜 10e-11 Triboelectric Effects Standerd cable 10e-11 〜 10e-8 Mechanical Stress Effects Teflon 10e-15 〜 10e-12 Mechanical Stress Effects Ceramics 10e-16 〜 10e-13 Electrochemical Effects Clean surface 10e-13 〜 10e-11 Electrochemical Effects Epoxy board 10e-12 〜 10e-9 Electrochemical Effects Dirty surface 10e-10 〜 10e-8 以上。 目には見えない体では感じられない。抵抗やトランジスタから発生するわけではないノイズについて記述されている。 他にノイズ電流が発生する要因としては,,, ・電圧が印加された電極間の静電容量の変化によって発生する電流 コンデンサーのアウトサイドフォイル,基板と筐体の間の浮遊容量が振動によって変化する ・振動によって電磁気効果で発生する電流 地磁気やトランスの漏れ磁束による起電力 ・絶縁体表面に帯電した静電気によって生まれる電流 ケーブル表面やプラスチック筐体の帯電 逆に電気が原因で振動が発生する要因としては,,, ・大電流が流れることによって電磁力におよって生じる振動 地磁気による電磁力,トランスの漏れ磁束による電磁力 ・圧電効果によって生じる振動 セラミックコンデンサーの鳴き ・磁界によって磁性体が起こす振動 トランスの漏れ磁束による筐体の振動 などが考えられる。 上記は主に振動との関連性を指摘しているが,普段は見過ごされがちな項目だと思う。 他に目に見えない要因として,エレキギターのノイズの主因として考えているのは,,, ・不平衡線路において,浮遊容量のアンバランスと静電シールドの不完全さによってコモンモードノイズが誘起される 他にもまだまだあるかもしれない。 あ,そういう意味ではグランドループや,機器間電位差によるノイズも目に見えにくい。 オーディオを突き詰めていくと,何を変えても変わってしまい,バランスを取るのが大変という境地に達するそうであるが, こういった装置は音に影響のある不完全要素の集合体であり,不完全要素とは音に与える影響が大きい要素であり, これらの集合体ということは不要な音の寄せ集めであり,付帯音のバランスをとっているに過ぎないということだと思う。 例えば貧相なケーブル,貧相なアンプ,貧相なスピーカー,貧相な部屋,,,貧相という表現はいまいちで,もっと厳密には 音を変えるケーブル,音を変えるアンプ,音を変えるスピーカー,音を変える部屋という要素の集合体だという考え方だ。 古典的な装置を使っている場合は特に要注意だと思う。 ピュアオーディ的な方向性で考えると,音を変えてしまう要素を一つ一つ少なくしていくのがまっとうな作業だと思う。 その結果,ちょっと何かを変えたくらいじゃビクともしない音が出来上がっていくのではないか。 ケーブルで音が変わる。インシュレーターで音が変わる。巻物,貼物,除電グッズ,様々なオーディオアクセサリが出回っているが, そんなちょっとしたことで音が変わってしまうような不完全なシステムをいじりまわしても箱庭オーディオ的な,,,,井の中の蛙は大海に出られないのではないか。 電源の質に左右されない,ラックの質や置き方に左右されない,天板を外すと音が開放的になるなんて言われない,そんな機械がまっとうな機械ではなかろうか。 どんな状況下においても安定したパフォーマンスを示すのがまっとうな装置だろう。 だがしかし,たまにヒットを飛ばす一発屋的な製品の方が魅力があるのはなぜだろう。。とがった製品に惹かれてしまうのはなぜだろう。趣味性が強いからかな。 ちなみに,ギターアンプは音を変える要素を多く使い,音を変化させることで音作りを行わなければならない。 だから,無色であるべき部分と色付けを行う部分を的確かつ明確に区別して音作りをしなければならない。 そうしないとドツボにはまっていく。 21:08 2012/05/19 ●ギタマガを買ってしまった。 スピーカー企画にのせられてしまった。 前回のPAF企画にはがっかりさせられたので,あまり期待していなかったのだが,割と差がわかって面白かった。 でも,3者が絶賛のトーンタビーは録音上はたいしたことがなかった。 まあ,アンプもマイクも含めての音なので,決め付けるわけにはいかない。 とにかくマッチングが重要。 ギターアンプとスピーカーはマッチングで形成されている世界だから。 マジョリティは製品ばらつきやマッチングを含めて形成される。 多くの人がよいと言っているのならばそれなりによいはず。 でも,ベストではない。ここが重要。 あと,音量差も含めてスピーカーの性能だと言うことに気づいて欲しかった。 やっぱりオケはいらない。 ギター用のスピーカーは音量によってもサウンドが異なる。 エレボイのEVM-12L,これがEVMサウンドだと思うのだが,音量よって印象が異なってくる。 小音量ではJENSENは反応がよいので有利だが,エレボイは鈍いので不利だ。 エレボイは大音量で本領を発揮する。マスターボリュームを上げていくと青天井に音圧があがっていく。 ってことで,セレッションはいわゆるブリティッシュサウンド。 エミネンスはよいけどジャリジャリし過ぎかも。 でも音量が調整できるタイプのやつ,なかなかよかった。