10:21 2012/05/22 ●書き残すというのは人間の基本的欲求の一つなのだと思う。 会話をしたり独り言をつぶやくのとは違い,書き残すことによって自分との対話を深め自己の存在について確認するのだろう。 電話で会話するよりも手紙の方がより濃密なやり取りができる場合がある。 E-mailはまた微妙な立ち位置なのだが,活字化され,伝達が即日という点では手紙よりもドライだと思う。 逆に考えると何かを書き残したいと思った場合,これは思想的な死を意味しているのかもしれない。 書き残そうとしている対象が自分にとって終わったものだというのだ。 つまり,結果だということだ。もちろん結果に至る過程でもよいのだが。 日記を書くというのは日本人の精神性にとって重要な一部分を占めるという記述を本で読んだ。 日記を書くことによって自らを省みて,客観的に考察することによって自己の精神性を高めることができるのだろうか。 ただ単に過去を振り返って郷愁に浸るのだろうか。 自分も10代から20代にかけて断片的にではあるが日記をつけていた。 自己の成長を認識できない浪人時代。 逆に新しい知識をどんどん詰め込んだ大学時代。 もしくは恋愛などの私生活に関することも書いたような気がする。 今では日常的な日記欲求はとても低い。だからここのLOGも伸びが悪い。 仕事で行き詰っている時や,過剰な負荷がかかっている時は思索もめぐり「思うところあり」という状態になる。 現在の生活状況に満足しているのだろう。たぶん。 というか成長著しい息子と生活を共にしていると,自分のことに思いを巡らすなどとてもできることではない。 そういった鈍感になっている状態だから日々過ぎ行く日常に過去という時間をリンクさせることができないのだろう。 身体的に疲れているから頭がぼーっとする。まあ,歳のせいもあり血流が悪くなっているのかもしれない。 敏感な部分,鋭利な刃物のような感覚,批判的な姿勢・思想,失ってはならないと思った。 つまりはロックな感情。アナーキーでパンクな感覚。 ブルースとはクロスロードを通り過ぎた向こう側にある。 この世に生を受けた人間がやがて自らの身に訪れる死を受け入れるための準備。 その途中でクロスロードで悪魔と取引して魂を売り渡さなければならないのだ。 仏教方面では「悟り」の境地だろうか。 受容や葛藤と共に「取引」つまり「取捨選択」だろうか。 限られた時間の中で自分は何をできるかという問いに対して答えなければならない。 何を残すのかという時に残す形態として,芸術なのか,文学なのか,科学なのか,精神なのかという違いがあるだけだ。 遺業として,あらゆる形態が考えられるが,文章が最も基本だろう。 絵でもいいかもしれない。ラスコーの壁画にように。 文字が文明だといえるのだと思う。 そういう意味では意識の共有化がもっと進めば文明の段階もさらに進むのではないか。 産業革命のような情報革命,つまり精神性の革命はまだ訪れていない。 10:23 2012/05/22 ギターマガジン2012年6月号のメモ 09 7 ブリティッシュ!ミドルが荒いくて良い感じ 10 8 上よりちょっと落ち着いた感じでよい具合 11 7 クリーンはちょっとハイ出過ぎ,クランチとリードはいい感じ,明るい 12 7 バランスが良い,ブリティッシュだけど,ちょっと詰まった感じ,クリーンがいまいち 13 7 クランチはよいね,ハイのざらつきが,ジャリジャリがややきつい 14 9 まとまりがいい(ミドルのギュッと詰まった感じ)ハイエンドがややスパイシー 15 7 クリーンがいい,全体に軽い,ディスト―ションのハイの線が細い 16 9 全体によい,上よりは低音が出ている,まとまりは良い 17 6 クリーンが細い,中高音がぬけているが,それほど細いわけじゃない 18 7 ジャリジャリ感があるがきつくはない,ハイの伸び具合がいい具合 19 7 鼻をつまんだ感じ,ミドルが厚い,クリーンはそうでもないのにね 20 9 これもちょっと詰まってるけど,元気がよい中域がでている,荒くなくてまとまりが良い 21 7 抜けが良い,クランチでジャリジャリいうけど,ディスト―ションは落ち着いてる 22 7 抜け具合がいい,ブリティッシュ系だけど,ざらつきがきつい 23 9 まとまりが良いが,抜けもある,クランチが元気 24 9 緻密な音,ピッキングニュアンスがよく出てる Greenバックはおもったより良かった。 アルニコの方がブライト思える。 エレボイはこれがエレボイサウンド。12Sだともうすこし明るいはず。 トーンタビーは案外トレブリーだぞ。これがいいのか? 20:39 2012/06/03 ●DL4プロジェクトを少しずつ進めている。 基板が大きいのでSMD部品でまとめた基板を作っている。 レーザープリンタで印刷してアイロンで転写する方法を試してみたのだが,普通の紙ではダメだった。 結局「press-n-peel」を購入して何とか1枚仕上げた。 どうも最近の複合機(ゼロックス)は相性が悪いようだ。 「厚紙」で印刷すると濃い気がするのだがトナーが広がってにじんでしまう。 とはいえ何とかなりそうな基板が一枚出来た。 とりあえず作ってみるか。 17:11 2012/06/06 ●SMD基板ができた。 F特も正常・・・になった。 パナソニックのECHUが鈴商で売っていたので使ってみたのだが,弱すぎる。 熱に弱すぎる。 こいつは高音質なフィルムコンデンサということで一部では人気があるようだ。 余りに熱に弱いのでセラコンやチップ抵抗に慣れてしまっている自分は面食らった。 2012サイズのランドに無理やり立てて実装したのもよくなかったのかもしれないが,プリエンファシスもデエンファシスもターンオーバー(オフ)周波数がズレズレ。 周波数で2倍くらいのずれがあったので容量が半分になっていたということだ。 容量は実装前に測ると正常。とても優秀。だが,実装で半分になっちゃうんじゃ安定して使えない。 ECHUを使う場合はパナのサイトにある通り,温度調節できる半田ごてを使って,コテ先の温度を300℃以下に設定し,4秒以内ではんだ付けするべし。 4秒でも長いかも。2秒くらいでできるように努力するべし。と言っておこう。 側面はメタライズドフィルムがむき出しなのでコテを当てるとズブズブと溶けていく。。。恐ろしい。 しかも実装済みのコンデンサの表面をよく見るとクラックが見えるような・・・気のせいかな〜 まあ,周波数特性で容量がおかしくなっていないことは確認できたので良しとしよう。 パナのサイトでは積セラと比較しているが,比較対象がB特というお粗末さ。 CH特の優秀さを知っているが故だろうが・・・ やっぱりSMDにはセラコンが似合うのかな〜 一般的に樹脂は紫外線にも弱いし,湿度にもよわい。PPSが優れたエンプラだとしてもやはり心配だ。 チップフィルムを時定数に使用する場合,リフローなら良いが,半田ごてで手付するなら,実装後の容量確認がマストと思う。 発振止めとか位相補償に使う場合はもっと注意が必要で,経年や経時で故障の恐れありと思う。 屋内据え付け機器ならば温度も湿度もそれほどかからないが,携帯機器には使いたくないな〜という感想。 ECHUやECPU,ECWUなどのチップフィルムコンはそもそも外装がない状態なのでPPSのメタライズドフィルムがむき出し。 樹脂モールドされたチップフィルムがあればうれしいなぁ。 タンタルだってモールドできるんだし,できるでしょう。きっと。 それはだからコスト問題じゃないのかな。パナさん。 箔巻をガンガンディスコンにするくらいならPPSのモールドチップフィルムなんてのを作ってもらわなきゃ気分悪いよね。 10:53 2012/06/08 ●ギターマガジンネタが続くが,PAFもあった。2012年3月号 クリーン・ネック(バランス,ピッキングニュアンス),DSITネック(はり),ブリッジ(低音弦のザクザク感,ミュートの表情) Track02 ★★★ ,★★★★,★★★ ,★★ ,★★ 出力少な目。ブリッジが弱い Track03 ★★ ,★★ ,★★★ ,★★★ ,★★ 太い。倍音がいい感じ,出力が高いのかな Track04 ★★ ,★★ ,★★★ ,★★★ ,★★★ 低域がよく出る。ブリッジは出力が高そう Track05 ★★★★,★★★★,★★★★,★★★★,★★★★ 低音弦の表情がいい,セクシー。出力が低そう,倍音がとてもグッド Track06 ★★★ ,★★★★,★★★★,★★ ,★★★ 高音弦がよい。あか抜けている,ブライト,出力たかいのかな Track07 ★★ ,★★ ,★★★ ,★★★ ,★★★ ふつう,抜けが悪い。ブリッジはよい。 Track08 ★★★ ,★★ ,★★★ ,★★ ,★★ ふつう。ブリッジはいまいち。 Track09 ★★★★,★★★★,★★★ ,★★★ ,★★★★ ふつー。ふつー。とりたてて欠点もなし Track10 ★★★ ,★★ ,★★★ ,★★★ ,★★ こもりぎみで出力がひくい。ブリッジはまあまあ Track11 ★★★ ,★★★★,★★★ ,★★★ ,★★★ ハイが結構出ている。ブリッジのひょうじょうはいいかな? Track12 ★★★ ,★★★ ,★★★★,★★★ ,★★★★ 出力は低め,まとまりがよい。まとまりがよい。 Track13 ★★★ ,★★★★,★★★ ,★★★ ,★★★★ 出力はあるけどハイもある。倍音がでてる? Track14 ★★★★,★★★★,★★★ ,★★★★,★★★ ハイが結構出ているピッキングニュアンスがよくわかる。ブリッジはふつー Track15 ★★★★,★★★★,★★★★,★★★★,★★★★ 出力低めで表情豊か。パワーがあって粒立ちが良い。 Track16 ★★★★,★★★★,★★★★,★★★ ,★★★★ きれいめかな。倍音ある? Track17 ★★★ ,★★★ ,★★★ ,★★★ ,★★★ 甘いけどよいあまさ。ブリッジは出力高いのかな低域がつぶれてる。 Track18 ★★★★,★★★ ,★★★★,★★★★,★★★★ バランスがよい。倍音ある。 はっきり言って落胆。 コンプでつぶしすぎてよくわからん。 サスティーンは不自然に伸びてるし,バスドラにふられてるし。 歪ませすぎてよくわからん。ブリッジのクリーンもほしかった。 オケいらないし。 ということで今回はいまいち力が入らず。 最初のシングルピックアップが一番まともな企画だったな〜 10:57 2012/06/08 ●「トリポ効果」とか「エクセルノイズ」という言葉をネットで目にした。 で,「トリポ効果」は間違えで,正しくは「Tribo効果」なので「トリボ効果」です。。。 と言いたいところだが,,, 語源は「tribology」なので「トライボ効果」と読むのが正しい。 「トライボロジー」がそんなにマイナーな学問だとは知らなかった。 で,「エクセルノイズ」は「エクセスノイズ」が正しい。「過剰雑音」なんて直訳じゃわかりにくく,いわゆる1/Fノイズのことだ。 似た例としては「ポテンションメーター」を「ポッド」と呼んだり,プリント基板を「エッチング」しないで「エッジング」してみたり。。。 なんて偉そうだが,自分も間違えていたことがある。 「ネオジウム」という磁石の呼称は正しくない。 磁石の呼称は「ネオジム」が一般的らしい。 元素名「Nd」をカタカナに直すと「ネオジミウム」が優勢。 16:55 2012/07/03 ●ここ2週間ほど水晶発振器に悩まされて,寝ても起きてもずっとクリスタルな日々を過ごした。 マスタークロックを作る発振源は何がいいのか。 ルビジウムやGPSは早々に見切りをつけて,水晶が最高という結論に至ったのは2006年のことだった。 それから時は流れ,せっかく作ったVCXO制御のFIFO搭載DACも出番がめっきり減っている。 その時は74HC04を使ってVCXOを作りお茶を濁したのだが,MOSは1/fノイズが多いはずで,やはりバイポーラのVCXOが作りたいと思っていた。 そんな中,デジタルディレイの製作を進めておったわけだが,コイルとバラクタを使ったVCOをマスタークロックとしてデジタルだけどアナログディレイと喜んでいた。 マスタークロックに変調をかけるとテープのワウフラッタが再現できるのだ〜 また時代は流れ,アナログ+デジタル・ディレイは頓挫。だって複雑でめんどくさいだもん。 結局DSPで組んだ方がいいんじゃね的な空気が流れ,LINE6のDL4を改造することにした。 そんな中,VCOが案外簡単にできたことをいいことにXOを作ってみた。 でまたそんな中,FIDELIXの中川さんが3.3Vのバイポーラ―クロックなるものを作っていたので,触発されつつ,放置しつつ,それでも自分で納得できる回路を探すべく2週間ほどを費やした。 でまたそんな中,ジッタークリーナーなるものが気になってしまい,シリコン発振器なんてものが台頭しつつあり,最新の半導体技術はすごいんじゃないかという幻想をもち,Si5317なんての調べてみた。 Silicon LabsのAN687をこれから読もうと思ってるのだが,まあ英語の勉強を兼ねて,PLLとVCOとジッターの関係はなんとなく把握しているのだが,やはり整理してみたい。 で,ジッターが1psを切ってfsオーダーだというので他のANもざっと斜め読みしてみたのだが,こいつらはVCXOではなかろうかと。でも,固定クロックでも動くって書いてある。 DDSとは違うみたいだし。補間でクロックを作ってるのかな?よくわからん。 でも入力クロックとリファレンスクロックの比が良い塩梅じゃないと所定の性能(1ps以下のジッタ)は出ないようだ。 そもそも,1kHz以下のジッターはモリモリ盛り上がってるし,SONETだとかなんとかとかなんだかわからんフィルターをかけてジッターを定義している。 オーディオでジッターを考えるんだったら,0.1Hz〜100kHz位のジッターを真剣に考えないといけないと思う。 WAVEGENで実際に聞いてみると,1Hz程度のFM変調はピッチが揺れて気持ち悪い。100Hz以上のFM変調はビートに聞こえる。ホワイトノイズでFM変調するとノイズが聞こえる。 そんな中,最近話題という「AIT Labo」というのを知った。 FPGAを使ってジッターを除去しているらしい。基板の写真を見ると,まあ大きなVCXOが載っている。 バラクタはリードだし。VCXOの回路はむき出しだし,配線は平行じゃないし。合理的な人なんだろうな。 そこで「VCXO FIFO DAC」と検索すると我が「PCM1704をVCXOで駆動するDAC」が一番上じゃないか。 Glasstoneもヒットした。これもずいぶん昔からあるぜ。 そもそも,VCXO+FIFOを作ったのはSDRAMバッファが流行っていたからで,自分ではSDRAMコントローラが作れなかったからだ。。。情けない。 SDRAMバッファが流行ったのもずいぶん昔だし,エレアトさんの基板も普及していると思っていたのだが。。。 何をいまさらジッタークリーナーだ馬鹿野郎。 そんなもんに水晶が負けるはずないじゃん。目を覚ませこの野郎。 ただ・・・好きな周波数のクロックを低ジッターで作れるというのは非常に魅力だな・・・ 自分のDACはクロックの切り替えができなくて44.1kHzだけしか対応できていない。 いまどきCDしか聞かないなんて時代遅れだよな・・・俺って。。CDも聞いてないけど。歳とって丸くなったかな。いや,顔は丸くなった実際。腹はずっと前から丸い。腹筋は割れたことないし。 ということでわき目を振らずにクリスタルで行こう。 ただし,低ノイズな電源は必要。最低でも2層基板にするか,シールドで覆ってやらなきゃ。 そもそも消費電流が7mAじゃちょっと大きいな。 22:46 2012/07/20 ●自分が透明になっていく感覚を味わった。 第2子が生まれ,2児の父になったわけだが,長男と一緒に親子体操教室に行ったり,幼稚園の見学に行ったり,そして,水泳教室に行ったり。 完全に子供中心の生活を送ってみると,自分の存在が息子を通じてしか感じられなくなり, 他のママさんとの会話も全て子供を通じて話をしているように感じた。 自分がだんだん透明になり,自分の存在は息子の生命力というとてつもないエネルギーが生み出す2次的な存在になっていく感覚。 世の中の風景を息子の存在を通してのみ見て渡る。 今日はどこに遊びに行こうか,家に帰ったら何をしよう。 図書館に行ったらどんな本を借りようか,おもちゃ屋さんでは何を買おうか。 保護者であるから,お金の面倒をみて,マナーを守らせる。 そして自由にさせてやり,本人の希望をかなえる。 友達とのいざこざに介入して解決策を探る。 危険から遠ざけつつ,ちょっとしたスリルを味わえるような冒険をする。 息子を中心とする世の中がうまく回るように手助けしてやる。 つまり,そこには20代のころのような自己中心的な考えはなく,親であり見守る責任をもつ保護者の視線になっているのだろう。 会社を休んで子供と過ごしていると自分の意思ではなく,まったく別の意思が働いているように思えた。 突き動かされる衝動とはちょっと違う。何か引っ張られるような,そう,息子に引っ張られているのだろう。 そんな自分の存在が透明になるようなそんな感覚は初めてだったので新鮮だった。 話題は変わる。珍しく政治のネタだ。 官僚主導でもない政治主導でもない市民が主導する国づくりとは何だろうか。 ふと考えたのは,次の政権の行く先を考えた時だ。 沖縄や北海道の領土問題,普天間の移設問題,オスプレイの配備問題,なりをひそめたTPPとか。 民主党政権を揺るがすような外交上の問題がいくつもある。 あとは公共事業のありかたであるとか,原発を含む電力業界の行く末,消費税など,ここ2年間ほどで様々な問題が発生した。 これらのどの問題にも共通すること,それは自民党政権時代は覆いつくされ,一般市民には隠されてきた問題ばかりということだ。 自民党時代が官僚主導だったのかどうかなんて問題ではない。 外交では米中に対して言い分と市民向けの言い分を使い分ける2枚舌外交だったと言われるらしい。 核兵器の持込を見過ごし,領土問題を棚上げしてきた。 一方,国内ではエネルギー政策という旗のもの原発を増設してきた。 そもそも,「トイレのないマンション」と言われる原発の存在感を消しさり,市民にはジャブジャブと電気を使わせて, 電気料金は認可制で赤字は出ないと言う体質を暖めてきた政治と行政,電力会社の体制に気付かない市民が鈍感なのだ。 まあ,そんな「越後屋と代官」のようなやり方が日本人が得意とするやり方なのかもしれないが。 一般市民の政治感覚はどの程度なのだろうか。 街頭インタビューに答えている市民を見ていて感じるのは,,, 誘導尋問で使えるコメント引き出そうとするインタビューアーの笑顔と, 回答を恣意的に選んでいる放送局の意図を通り越して,一般市民の見方は表面的で本質を突いていない。 わたしがもしインタビューを受けたら,インタビューアーにこう聞いてみようと思っている。 「日本における三権分立についてマスコミはどのように考えているのですか?」 「生活を守るためには,政局や政策ではなく立法と行政のありに方について考えるべきと思います。」 日本の政治家は行政と立法のあり方についてビジョンがあるのだろうか。 政治主導といっても何も変わらず,結局外交問題をややこしくしてしまった。 一方,大阪市長は職員は公僕だとまでは言わないが,行政を押さえ込もうとしている。 官僚側は必死に抵抗しているのだろう。多分。よくわからないけど。見えないけど。 この3年間という期間を経て政権運営をしてきた側には不都合な事実が沢山溜まっているだろう。 選挙を戦う上では不利な材料が沢山できただろう。 では,次の政権は自民党中心に戻ればいいのか,それでもいいと思う。 2大政党制というのは,それぞれお互いを批判して,交互に政権を運営することで, 裏に隠れている不都合な部分を最適化して,より良い方向へ向かわせる原動力となりうると思う。 国を運営していく上では正論ばかりでなく,不都合な真実は沢山あるだろう。 消費税増税の裏には沢山の問題があるだろう。でも増税はしなければならない。 原発を稼動させるリスクはあるだろう。稼動させないリスクだってあるだろう。 将来の電力の生産,送電の体制はどのようなものが良いのか,最適な解は容易に見つからないだろう。 10年,20年という長い目で見て難しい課題についてはどのように考えていくのか。 それは,政権交代を繰り返して,膿を出していくことで, 国民がリスクを承知し,リスクを把握した上で選択していく,そして納得して,不都合ができるだけ少なくなるように働きかける。 それでいいと思う。答えが簡単に出せる問題なんてのは「問題」ではなく,政治家が取り組むべきことではない。 答えがない問いに対して最適なバランスを取るのが政治だから,声の大きい人の言うことばかりを聞いている特定の政党が政権を持ち続けるのはよくない。 野党が与党を批判をすることはとても自然なこと。 いつの日か政権が逆転して,その野党が政権を運営する立場になれば自分が批判したことを引っ込めるわけには行かない。 結局,市民のためになる政策のバランスを取ることになる。 そう,結果的に市民のためになってしまうような政治の体制・制度を作らなければならない。 マスコミの政局報道だけ見ていては何もわからない。 日本の政治に対する放送協会のあり方は,大企業における労働組合に立場に似ている。 決定事項をわかりやすく都合よく伝える。 市民の声を取り入れ周知することにより不満を和らげる。 中立,もしくは市民の見方という顔をして安心感を与える。 民放はというとなんだろう。負け犬の遠吠えか? あきらめの報道というか。広告収入が落ちている今,報道の体制が問われると思う。 生物には雌雄がある。人間には男女がある。磁石にはNSがあり,電気にはプラスマイナスがある。 陰と陽があり,正と負がある。表があり裏がある。利益があれば損失がある。 喜びがあれば悲しみがあり,誕生があれば死もある。 表裏一体の2つの面があることによって世界は成り立っている。 正義が二つあってもよい。立場が異なれば意見が異なる。 日本の政治は良くなっていくのだろうか。 ここで政治について語るのは初めてだったかもしれない。 興味がなかったからね今までは。くだらねえって。 でも民主党政権になってよかったのは自民党が如何に裏表を上手に使い分けていたのかってことが良くわかったこと。 市民が目隠し状態でバブルに浮かれていた時,裏では何が起きていたのだろうとか・・・そう,,,なにも起きていなかったのかも。 22:37 2012/08/24 ●「真実の核心」という本を読んでいるが,80年代の本にもかかわらず,現代をよく反映している。 例えば,FSXの話とか,貿易摩擦の話とか。 時代を見る目を養うのは難しい。 「真実の素顔」という本も読んでみよう。 ブックオフにあったかな〜 著者は柳田邦夫という人物だ。 付き合いは長い。「死角」という本を小学生のときに読んだ。 どっかに書いたかな。 福島の原発事故に関する報道にも顔を出していた。 事実を客観的にしかも物語として語ってくれる人だ。 物語る,説明する,というのはとても重要な能力だ。 社会人としては一番重要な能力かもしれない。 15:50 2012/09/25 ●今日は火曜日だが,昨日から体調が悪い。 去年も同じような症状があったからここにメモっておこう。 所用があり千葉まで車で出かけたのだが,帰ってみると体調がいまいちだった。 竹島問題のNHKの番組を見て10時半ごろに寝る。 右側,顎下のリンパが痛い。 微熱があり,体がだるい。 でも多少の無理は効く。 帰りの電車に向けて階段を駆け上がったけど,案外平気だった。 こんな時に限って座れない・・・ 月曜は9時半ごろに就寝。 朝は体調が良かったが,本日も引き続きリンパが痛く,体がだるく,微熱がある。 最近,携帯にメモをして遊んでいる。 例えば「デジタルネイティブの憂鬱」とか,「アジア・テンイヤーズアフター」とか,「名作アニメの結末を考える」とか。 くだらない妄想で遊んでいる。 結構楽しい。 最近,日本を取り巻く国際的な問題が多数ある。 昔は全く興味がなかったが,最近は少し興味を覚えた。 今後の将来を占うためにも国際情勢に敏感になる必要があると思う。 ソースは国内のメディアではダメで,国際的なメディア,もしくは反日本的なメディアにも目を通す必要がある。 そういった意味では,アラビア社会のメディアも必要になってくるのかもしれない。 自分の社会生活を考えるとアラビア社会はあまり関係なさそう。 日米,日中,日韓,アジア諸国といったところがやはり重要になってきそうだ。 10:16 2012/10/18 ●なぜソニーはいけてないのか。 今日は核心に迫ろうと思う(笑) あさっぱらからこんなことを書かせる気にさせたのは二つの製品だ。 「PHA-1」ポータブルヘッドフォンアンプ 発売したのは3ヶ月くらい前だっただろうか。 内容としては非常に魅力的と感じていたのだが,,,久しぶりに検索をかけてみた。 すると,3万円以上の値付けにもかかわらず,価格コムの売れ筋ランキング 注目ランキング 満足度ランキングを総なめしている。 ただ,ソニー製と言っても汎用の部品を使ってまとめあげただけなので,ものすごく特色があるかというとそうでもない。 設計者のセンスの良さはあると思う。もし,基板設計を俺様がやればもっとよくなるだろう。 後継機があるならやってみたい仕事だ。 「DWZ-B30GB」ギター用のワイアレスシステム PCM 24bit/50kHz というスペックは最低限のものだが,いまのところこれ以上は難しい。 だから,まあ満足なわけだが,それにもまして気を引いたのが,「ケーブルトーンジェネレータ」という文言だ。 引用してみよう。 > ケーブルを使用して有線接続をしたときのような音質の変化を、再現します。 > ケーブルトーンスイッチを、目盛の数字(m)に合わせることで、1m-25mまでのケーブル特性にあった音質を再現します。 > > 想定ケーブル長(m):OFF/1/3/5/8/12/18/25 なるほど。よくわかっているじゃないか。ケーブル長によって音が変わるのはもはや常識だ。 しかし,25mってのは結構長いな〜 なんて思っていた。 で,トランスミッターの写真を眺めていたところ,このケーブルトーンジェネレーターのスイッチが見当たらない。 で,レシーバーの写真を見ると,正面にデカデカとこのスイッチがある。 ?????トランスミッター側じゃないの??? ってことは・・・意味ないじゃん。 エレキギターのピックアップは,接続されるシールドケーブルの容量によって音が変わる。 ピックアップのインダクタンスとケーブルのキャパシタンスが共振してピーキングを持ったローパスフィルターが構成されるからだ。 ケーブルの容量が大きくなるとピーキング周波数が低くなり,ミドルを強調した音になる。 ケーブルの容量が小さいとピーキング周波数は高くなり,中抜けしたトレブリーな音になる。 この特性を熟知しているからこそ「ケーブルトーンジェネレータ」が必要なのだが,レシーバー側にこの機能があるということは, ピックアップの負荷容量を切り替えているわけではなく,単にローパスフィルターで高域を丸めているだけと思われる。 たとえ,Q(ピーキングのある)を持ったローパスフィルターにしてあるとしても,ピックアップの負荷容量を変えているわけではないので,同じ音にはならない。 ということで落胆したわけだ。せっかく世界最高峰のスペックをもつワイアレスを発売したと思ったらこんな片手落ちではトーンにこだわるプロは見向きもしてくれない。 後継機があるなら俺様に口を挟ませろといいたい。 ちなみに,24bitは必須,50kHzではちょっと心もとなく,本当は100kHz位はほしい。 24bitで100kHzサンプリングできるADはもちろんあるのだが,デジタルフィルターの設定を変えているだけなので,ノイズが3dB増えてしまい,D-Rangeが狭くなる。 100kHzサンプリングで100dB以上のSNRが取れるADが必要になる。 で,この残念な,非常に残念なワイアレスを使おうと思っている方に朗報がある。対策方法がちゃんとあるんだから。 トランスミッターとギターをつなぐ30cm位のケーブルの内部にコンデンサーをパラ付けすればいい。改善される。 容量は1000pF程度がいい。もしくは現在使っているケーブルの容量を計測してそれに合わせればいい。 プラグのはんだ付け部分に取り付ければよい。物理的に入らないかもしれないけど・・・ できれば箔巻のフィルムコンがいい。 もしくは,トランスミッターまでのシールドを短くしないで,普段使っているシールドをぐるぐる巻いて使うか・・・重いけど。 本来ならば,トランスミッターにコンデンサーを内蔵して,しかも,容量を切り替えられるようにすればいい。 あ,そうそう,入力インピーダンスは公開されていない。1MΩであることを祈ろう。 そういう意味ではアンプの入力容量をエミュレートする回路も追加すればより完全だろう。 そんな妄想を朝から楽しんでいたわけだ。 実際にこういったことに注目している製品もちゃんとある。 MOTU / ZBOX ,Digidesign Eleven Rack のTRUE-Z だ。 では,ソニー社員の諸君,よく勉強しておくように。 ま,ひとごとじゃないけどね。もっと勉強しよう。 17:28 2012/10/18 ●民主党になってから一番の変化は中国や韓国との関係悪化だろうか。 どうやら,中国や韓国は日清戦争から第2次世界大戦へ至る50年間に相当の恨みを持っているようだ。 日本人としては,太平洋戦争後に日本は生まれ変わり,戦前の世界情勢は歴史の本に載っている活字に過ぎない。 しかし,日清戦争の敗戦国としては日清戦争の戦後50年の間,日本がアジアで何をしてきたのかということが昨日のことのように思えるらしい。 いや,愛国・歴史教育で叩き込まれているのだろう。 小学校から大学まで公立で過ごした自分は黒船来航以降の歴史は教えてもらったのかもしれないが,ほとんど知識はない。 司馬遼太郎の本を読んだので物語として,新撰組,坂本竜馬,日露戦争の話は知っている。 がしかし,客観的事実としては知らないし,敗戦国の立場で考えたことなどない。 そういった戦後教育の薄さが歴史的責任に鈍感な日本人を生み出しているのかもしれない。 だが,日本も敗戦国だ。アメリカは広島・長崎への原爆投下を否定しない。謝罪もしない。 戦争というのはそもそも相手を打ちのめすことが目的だから,蔑みを受けたとしても負けた以上は口出しすることはできない。 中国が強大化して発言力を強めるのはわかる。 アヘン戦争以後,人口は多く国土は広いものの,うだつが上がらなかったのは事実だ。 だが,世の中は21世紀。 日本最後の内戦は西南戦争であり,何と言っても江戸時代が300年間平和に続いたという事実もある。 桜田門外の変から戊辰戦争まで9年でほぼ国内政治は安定化した。 アラブやアフリカ諸国が内戦を繰り返しながら民主化,自由化の流れの中にある今,中国もより自由な社会への要求が強まるだろう。 日本のサブカルはアジアの若者に深く浸透し,文化面では自由がある状況といってよいと思う。 東側先進国の体制崩壊もロックの台頭に代表される若者のムーブメントがキッカケであったと思う。 人間の魂は解き放たれることを望んでいる。 特に若者はそうだろう。束縛や抑圧が心地よいものと感じるのは中年以降だろう。 その先は決してバラ色の人生ではないかもしれないが,それが資本主義や自由主義の結果であり,アメリカの貧困の原因だ。 日本は福祉国家なのか自由競争社会なのか漫然と理解に苦しむが,少子高齢化の流れが進むのは確かだ。 北朝鮮の動向を含めてこの先数年以内に大きな動きがあるかもしれない。 そんな時に日本の政治家は派閥争いばかりやっているのだろうか。 国益を考えるのは誰なんだろう。官僚なのか政治家なのか市民なのか。 消極的平和主義と言われても致し方ない,エコノミックアニマルと言われても仕方ない。 そんな日本で日本人として生活している自分が滑稽に思えてくることがある。 廃藩置県やEUの誕生と同様に今ある国という単位が当たり前ではなくなり,融解していくのが21世紀なのかもしれない。 国境のない世界はイマジネーションだけではなくなってきたのかもしれない。 21:09 2012/12/25 ●久しぶりの更新になる。 今年も残すところあとわずか,11月からは珍しく忙しかった。 まあ,忙しいと言うのはある意味,久しぶりだったのだが,体が慣れてないもので夜9時にもなると拒否反応がでる。 まあ,歳のせいもあるんだろうけど。 まあ,多くの人とがやがやと進めるプロジェクトではなく,少人数でギュギュっと密度をつめて進めたので負担も大きかった。 忙しい自分に発見したこと。 独り言が多くなる。 カフェインを取ると頭がさえる。結果小便に行きたくなる。 休憩を取ったほうがいい。 歩くと頭がスッキリする。 学生時代に勉強を根つめてやったほうじゃなかったけど,一日中半田付けをしていたことはあった。 若い頃は集中力を高めるだけ体力があったというか,体力だけを頼りにしていた気がする。 今はもっと脳みそが筋肉になってきて,右から左に流す要領もよくなってはいるかもしれない。 日々の業務をルーチンワークに落とし込んでいくという作業をもっと意識して行ったほうがいいのかも。 考えるのが仕事ではあるのだが,方向性をチェックリスト作るとか,計画を練るとかそういった方向に向けていく必要が出てきたのかもしれない。 手を動かすことは非常に重要で決して忘れてはいけないのだが,指示を出しチェックをするというのは管理職には必要なのだろう。 21:41 2013/01/05 ●虚飾性を削り落とし極限まで簡素化を進める。結果行き着くのはどんな姿だろうか。 昨晩のテレビ番組で茶碗を作る職人の話を見たが,利休の時代ですでにその境地に達していたという。 アンプではどうなる?ツイードデラックスでその域に達している気がする・・・ ワビサビが感じられるアンプと言うものもそういったものだろうか。 AT6137という0.1mm系を196本12.5mΩ/mというスピーカーケーブルを使っている。 これは単純に安売りしてたからなのだが・・・ WEの12AWG,BELDENの8470(16AWG)をそろえたので比較してみようと思っている。 16:51 2013/01/09 ●えーと。6AR6を試したのでメモ。 年末年始の貴重な時間を無駄にした?ということはない。 WE350Bの後継管?と言われる6AR6だが,ギターアンプに使えるのか? カソードが太い方が音が良いなんて誰が言ったか知らないけど,試してみた。 ろくにデーターシートを見ないで購入したもんだから汗をかくことになる。 変換ソケットがあれば6L6系と差し替えることができる。それは+Bが350V程度の話・・・ ギターアンプは450V位ある・・・ 6AR6はどちらかというと低電圧高電流タイプの球。 SGを450Vなんての考えられてない。SGを450Vにしたらバイアスは70V程度必要・・・ ってことで諦めることになった。と思ったけどせっかく買ったので,SGにZDを入れて対処。 SGに33V1WのZDを5本入れてみた。 これでバイアスはかけられる。3極管接続もできる。静的には。 一応動いた。音はふつー。なんか艶っぽいというかレスポンスの良さを感じたけどどうかな・・・ また時間があるときに大音量で出してみましょう。 以上,メモまで。 9:55 2013/01/28 ●そうだ,肋骨にヒビが入った。 友人宅で小学生のイヤイヤバタバタキックが横っ腹に炸裂して悶絶。 痛みは治まらず。10日ほどたった今も痛い。 土曜日からスタートして,最初は無理な姿勢,くしゃみ,しゃっくりなどで痛みが出た。 寝るときはそれほど痛くなかった。 平日は動作を気をつければ大したことないので,酒も飲み放題。 だが,金曜あたりには腫れてる感じがして寝返りがうてなくなる。 土日にゆっくりしたいところだが,なかなか難しく,土曜にやや悪化。 早寝して,煮干しや牛筋などを食べたところ本日はまあまあの様子。 今は歩くと突っ張る感じがあるが痛みはない。 早く治ってほしいな。 スパイスネタをアップしたけど,時間をみながら少しずつ進めたい。 スピーカーケーブルをいろいろ試したい。 トライアキシャルを調査,ベルデンの同軸ケーブル一覧で簡単に探せる。 1857Aが撚線裸銅でよさげ,9222や8232だったかなとかも簡単に試せそう。 まあ,入手が500ft単位だったりしてどうすんだって話もあるんだけどね。 そもそも,微小電流測定用にガードを駆動する用途で使われているらしい。 高電圧に対応するためにコロナ放電対策を施しているモノあるみたい。 あとは,ビデオ用で75ohmが多い。 接続をどのようにするかが悩ましいし,そもそもシムで効果を確認しないといけない。 あ,そうそう,そもそもLOGを開いたのは787のバッテリー焼損の話をメモっておきたかったんだった。 落胆したのは制御回路の「サーキットボード」が焼けていて原因特定が難しくなるという記事。 見出しが「煽り」的でいかにも原因が制御回路にあるような印象を受けた。 記事にはメーカー名も出ているし,記者や配信屋の無知がさらけ出されている。 あれだけ燃えていれば近くにある制御回路が焼けるのは当然。 原因の究明が困難になるのは確かかもしれないけど,原因の本質ではない。 ところでWEBでニュースを読んでいると,バッテリーが頻繁に交換されていたという記事があった。 ということは,問題は認識されていたということになる。 787は広範囲で電動化されているということなので,おそらく過電流によって徐々にダメージが入るのだろう。 システムのピーク電力を見積もるのはなかなか難しく,すべての機器が100%で動作した場合でも電力を安定に供給しようとしたら強力な電源が必要になってしまう。 家庭のブレーカーを考えればわかる通り,一般家庭でもすべての家電製品を同時に使うことはできない。 契約電力を全ての家電の消費電力をまかなえるように100Aとか200Aとかにしておけばいいのかもしれないけど, それがどれだけ非現実的なことかはよくわかるだろう。 ましてや重量制限の厳しい航空機ならギリギリの容量の電池で賄いたいのは当然と思われる。 おそらく瞬間的に大きな電力負荷がバッテリーにかかるっているのだと思う。 あと,考えられるのは高度による気圧の影響とか? メーカーが想定していない状態に陥ったことは確かだと思われる。 それはシステム全体にかかわることなので,実際に飛ばしてみないとわからないかもしれない。 おそらくそのうちに,どこかで実際に飛ばしてみる試験が行われるだろう。 まあ,もしあの大きさで済むならばバックアップ電池を追加するということも考えられるかもしれない。 あ,でもニッカドに変更するとしても認証が必要っていう記事もあったな。 11:58 2013/01/31 ●4本のスピーカーケーブルを比較する準備ができたので下準備と雑感を。 ・AT6137:0.1mm x 196 12.5mΩ/m 1.539sq 長さは? 忘れた ・WE 12AWG 3.309sq 長さ2m 1800円 ・BELDEN 8470(16AWG) 1.309sq 長さ3m 600円 ・CVVS-1.25 4芯スタークアッド 2.500sq 長さ2m位? 300円 フォーンプラグはノイトリックを使用した。 他のプラグに比べスピーカーケーブルに使いやすい。 ライトアングル(L字型)とストレートにした。 型番はそれぞれ「NP2RX」「NP2X」。 AT6137は「NP*RCS」を使っているのは大昔に作ったから。 「NP*RCS」はプラグ部分とハウジング部分が一体のダイキャストでできていた。 「NP2RX」はプラグ部分は「NP2X」と同様の構造でハウジング部分は別部品。 11:04 2013/02/01 ●う〜んなんだか体がだるい。 家族から風がうつったのだろうか。 夜中に吐き気をもよおし,今朝は下痢だった。 いまは体がだるい。。子供や嫁と同じ症状だ・・・ 下の子は突発性湿疹みたいだし。 肋骨の様子はだいぶ快方に向かっている。 牛筋と煮干しを沢山食べたら痛くなくなってきた。次回は最初からそうしよう。 次回?もう2度とごめんだな。 前回の痛みももう忘れてしまったし。2005年頃だったかな〜 あの時は右腕もおかしくなったような・・・後でLOGを検索してみよう。 明日で2週間だが,日常生活には困らない。 しゃっくりでも悶絶するほどの痛みはない。 ただ,寝る時がまだ痛い。寝返りを打つと痛い。 歩く速度も通常と同じくらいになってきた。今日は体がだるくて遅かったけど。 ただ,寝不足のようだ。寝る時間には気をつけているのだが・・・ 寝た気がしない。ちょうどここ2週間は家族そろって体調がいまいちで 子供が夜中によく起きた。そのせいもあるだろう。 帰りの電車で寝てしまうなんて,どんなに忙しくてもなかったことだ。 ここ毎日30分以上寝ている・・・ ということで早く治らんかな〜 今日は体調もいまいちだし。でも飲みに行くけど。軽く飲んでおいしいもの食べて治そう。 最近思うこと。 ボグナーがペダルを出した。 メサブギーも出した。 おそらくアンプの需要が落ちているのだろう。 一方,エフェクトボードは盛況のようだ。 アンプはレンタルで,エフェクトボードだけ持っていくというのが流行りなんだろうか。 自分だって,アンプを持ち運ぶなんて考えたくないし,2Uのプリアンプを転がすのも苦痛だ。 3年前になるだろうか,友人の結婚式2次会のの余興バンドでは2Uのプリアンプを持ち歩いた。 しかも2バンド掛け持ちで,アコギも持ってった。 正直つらかった・・・修行だよね。 そう考えるとペダルサイズのプリアンプって魅力的かも。 BSIABは興味があるので作ってみたい。負荷が特殊でFETのバラつきを気にせずに使うことができる。 再現性や量産性に優れた回路だと思う。 話を大幅にふってみるか。 いや,やっぱりネタはないや。 17:07 2013/02/22 ●同芯撚りの極意 同じ直径の円を重ねると1層あたり6本ずつ増えていく。 1->6->12=19 1->6->12->18=37 4->10->16=30 それは直径が2ずつ増えていき,円周率をかけると6.28になり円周は6増えるから・・・ ということで,情熱は失せた。 情熱は失せた? ってことはなんだい,情熱の火は,消すために燃やしているということか。 消して消して消しまくって,歳食ってジジイになって,枯れていくのか・・・ うーん確かに。燃やせば燃料が尽きて消えるし。そんなもんか。 いやあ,今まで気が付かなかった。 じゃあ,情熱を燃やすのは情熱の無駄遣いだ。 ということで気になることはいつまでも気になるままにして,実際にどうなるかなんて確かめない方がいいじゃん。 若さを維持する秘訣,情熱を維持する秘訣は,怠慢に生きることか。 16:29 2013/04/04 ●いや特に意味はない。 誤字に気付いたいので修正しただけ。 2->8=10というのはどうなんだ? 9:50 2013/07/14 ●ガルガンティア考 スカイツリーのお陰かMXテレビがよく入るようになった。 家人が寝静まった深夜にボーっとアニメなんかを見たりする。 そこで目に付いたのが「翠星のガルガンティア」。 知人が働いているプロダクションが関わっているのでちょっと見てみた。 宇宙での戦いから始まるのだが,透明感のある画が印象的だった。 さすがだな〜と思ってみていたのだ。 設定が堅苦しいのだが,その硬派な雰囲気がよかったりする。 まあ,ストーリーやキャラクターはいいんです。 毎話キャラクターの顔が変わったりするのは現代アニメ製作事情が透けて見えてきたり。 なんといってもストーリーの展開が完全に自分の予想を超えている。 次週までに次はこんなことが起こるかなと想像していても完全に裏切られる。 ということで毎週楽しみに見てしまいました。。 更に,お話を心理学的に見てみると実に興味深い。人類普遍のテーマが隠れているわけです。 例えば銀河同盟は父性の象徴であるのは間違いない。 絶対的な規律と激しい目的意識を与え服従を強いる。 価値観を縛り,その価値観に従う者のみを認める。 戦前の日本のような雰囲気もあるし,厳しい会社生活を髣髴とさせる。 弱いものは排除し,強いものが生き残る。 そして敵を徹底的に叩きのめし,勝利を追及する。 逆に母なる海に浮かぶガルガンティアは母性の象徴と言えよう。 寛容と受容,非暴力と共存を掲げている。 船団長がグラマラスなのも母性を象徴していると言える。 そして母性が隠し持った暴力性としてエビが登場する。 エビは母性の一部,暗部であり,幼稚さや大胆さを示している。 ピニオンは青年の青い部分をになう。 野心,復讐,無力さに対する抵抗,功名心への誘惑,そして食欲などだ。 人間,特に男子の成長に不可欠な要素がちりばめられている。 レドが地球で目覚めたとき。 それは絶対的な価値感のもと育てられた人間が新しい世界に触れて覚醒する瞬間を捉えている。 たとえるなら,厳しい家庭環境で育った一人っ子の男子が成長していく過程を描いているともいえる。 本能的に生きるヒディアーズを敵視することに生き甲斐を感じている。 そして,暴力で排除しようとする。 本能のままに生きるヒディアーズは動物的母性の象徴でもある。 無尽蔵なエネルギーや生産能力,ただ生き残ることだけを考えている。 それに立ち向かう銀河同盟は父性だけでなく知性や理性の象徴でもある。 つまり,両者の対立は己の中での本能と理性のせめぎあいと言う面を象徴しているともいえる。 理性ばかりで縛られた自己が開放されると,自分以外の価値観の受容し,認め,守ろうとする。 最終的には自己を守ることの重要さ,つまり生きる意味を学んでいくのだろう。 ハウルの動く城にも通じるテーマである。 童貞を失った男子が家庭を構え,家族を持ち父親となっていく過程とも言える。 日本と言う国は太平洋戦争で多くの血を流した。 そこから父性を捨てて生産に励み弱者を守りながら成長してきた。 成長と言う視点からはこんなことを考えた。 一方人類の進化と言う視点では別のことを考える。 ヒディアーズが人類の生物的進化系であることは機械文明と生命科学文明の分岐点を示す。 生命体として,惑星の寿命を凌駕し,宇宙に進出するためには文明を究極的に進めていく必要があるが, あくまでも人間の体は維持して機械に頼っていくのか,それとも人間の体自体を変えていくのかという論点だろうか。 宇宙空間に生活の拠点を建設するのか,宇宙空間で生活できる体に進化するのか。 生命体にとって惑星の寿命を凌駕するというのは進化の究極の形を考えてよいと思う。 機械文明は肉体自体の進化を否定しているが,生命科学は肉体自体が変化して進化していることを目的としている。 人工的な進化は神の領域を侵す行為なのか。それとも正常な進化のカタチなのか。 そういったまさに現代人が直面している問題を映し出している。 エネルギー問題と言う側面からはこんなことを考える。 古代文明に頼って生きるガルガンティアの人間達は,古代に蓄えられた地下資源に頼って生きる我々と変わらない。 エネルギー問題の解決としてナノテクノロジーが挙げられているが, 温暖な恐竜の時代は石炭で始まる産業革命の原動力となり,現在の機械文明にとって不可欠の布石となっている。 人類の繁栄は数億年前に約束されていたわけだ。 一方人類誕生から100万年余り,産業革命から200年あまりだ。 また,国家間の対立と言う視点でみても面白いかもしれない。 自由主義的な社会と管理主義的な社会を対比できるからだ。 管理主義的な社会の象徴はチェインバーとストライカーの争いに集約されるのかもしれない。 目的意識の衝突こそが国家同士の衝突であるからだ。 そもそも,目的意識,自分の利益といった究極の集合体が国家である。 地球上で本能的な争いが絶えないのは国家という枠が国益を欲するからだ。 共存共栄がテーマの本作において最終的には機械同士が対立して殺しあっていく。 その意味は,知性を持っていてもあくまでも機械,人工物ではないので殺し合いは可能と言っている。 機械同士の対立は暴走を食い止めるフェイルセーフ機構でしかなく,コンフリクトの解消でしかないといえる。 機械はあくまでもに人間に尽くすもの,判断は人間が行う。 機械自身が目的意識を持ってはいけないとして描かれている。 機械的な目的意識しか持たない存在は人間性がなくなれば非常に危険であり,破滅をもたらすと言うことだろうか。 つまり,人間社会にとって必要なのは規律や目的意識だけでなく,助け合いだったりするわけなんだろう。 だからこそ,国家や宗教自体がそういった受容や共存共栄を意識しない限り殺し合いがなくならないのだ。 生物学的な進化においても争いは絶えない。弱肉強食,自然淘汰は生命進化の正常系だ。 しかし,人間が地球環境を破壊することの意味が,人間の破滅を予見しているのは間違いない。 科学技術に頼っている限り,全てを制御し,凌駕することが出来なければ意味がないはずだ。 もし限界を認識したならば直ちにゼロに戻らなければならない。そうしなければ破滅しかない。 とまあ,妄想が膨らむわけで,こんなところだろうか。 21:23 2013/07/27 ●お食事中の方はご遠慮ください。 痔になった。 忘れもしない今週月曜日。朝がた便意をもよおしトイレへ。 固い。出ない。昨日の出したっけな〜。記憶なし。 どうやら水分不足だったらしい。 月曜の朝は4回トイレに篭り,4回目にして栓が抜けて大量放出。 熱帯夜明けの猛暑の中,汗だくになって必死にいきんだ結果だ。 しかし,出血も・・・ 命からがら出社したものの,腹痛に襲われトイレに。 しかし,激痛に襲われ悶絶。 煮えたぎった油を注がれたような。内側からの痛み・・・ 火曜日はちょろっと。 水曜日は慎重に少しずつ昨日の分も含めて。 しかし,電車で1時間座っているのは相当苦痛だ。 木曜日も慎重に慎重に少しずつ。 食物繊維をとりつつ,こんにゃくゼリーを食べてみたり。 金曜日,どうもゆるくなりすぎたようだ。 何回かトイレに通う。 土曜日,朝から3回ほど通い,一日分を絞り出した。 大量に出したら穴が痛くなった。 午後になってやっと楽になる。 いつになったら楽になるやら。 で,思った。世の中の大人達ってすごい。 こんな苦しみ,痛みに耐えて生活してるなんて・・・ まず,出すのにこんなに苦労したことがなかった・・・ まあ,悶絶とはこのこと。木曜日辺りに腹筋の周りが筋肉痛になるほどいきんだ。 そして傷に下痢便がしみること。コレもまさに悶絶としか言いようがない。 こんな困難な状況に見舞われても前を向いて生きていけるなんて,世の中の大人たちよ。えらい。 痛みには強いほうかと思っていたけど,最近自信がなくなってきた。 こんな運を落すようなネタでLOGの11を閉じなければならないなんて・・・ まだあと10kBあるか。 じゃあ,このままこんなクソなネタを続けるか・・・ 人間が2足歩行をするにあたって,腰痛や膝痛を抱えたと聞いたことがある。 そして,痔もまた2足歩行の弊害だと言う。 得たものは何だ?手が自由になったこと?だったかな。 12:55 2013/08/12 ●イアーフォンアンプの電源部分を手直しした。 秋月で買ったDCDCコンバータは結構発熱する。 出力のバッファICも結構発熱する。 LM2662を入手してみた。 いわゆるチャージポンプと呼ばれるIC。 正電圧から負電圧を作り出すアプリケーションに最適化されている。 200mAという比較的大きな電流を引っ張れるのが特徴。 発振周波数は150kHzに設定できる。 絶縁型DCDCコンバータはコモンモードノイズが大きかった。 しかも効率が悪く発熱が大きかった。 電源電圧が高いと消費電力も高くなるのでバッファICも過熱していた。 電源電圧を少なくして消費電力を下げて高効率化をはかった。 浮遊容量が小さいのでコモンモードノイズも小さい。 問題は大電流が引っ張れないこと。 だがしかし,イヤホーン用ならば十分だ。 電源のシリーズ出力抵抗成分はスイッチング周波数とCAPの容量に反比例する。 また,スイッチング素子の抵抗,CAPのESRが効いてくる。 効率を低下させる損失の要因はやはり,スイッチング素子の抵抗とCAPのESRとなる また,周辺の浮遊容量も多少効いてくるだろう。 つまり,損失を少なくして出力抵抗を小さくするにはON抵抗の低いFETを使い, ESRの低いCAPを使えばよいことになる。 ESRの低いCAPの代表は積層セラミックコンデンサだ。 大容量は期待できないが,小容量でも周波数を高くすればよいので使える。 ESRはけた違いに低く,数ミリΩを期待できる。 FETのON抵抗はIC内蔵なので仕方ない。 ところがLM2662は他のチャージポンプICに比べる効率が高く,大電流を出せる。 ということはON抵抗もかなり小さいはずだ。 出力のCAPは22uFを2パラで44uF,150kHzとすると・・ 2 / 150kHz*44uF = 0.3Ω 理想的にはこの抵抗値になる 仕様書上は出力抵抗が3.5ΩなのでON抵抗は1.5Ω程度なのだろうか。 あまり大きなFETを使うとゲート容量の駆動のために消費電力が増えてしまうので ON抵抗の小さな大きなFETは使えないだろう。 DCDCと比べてどうかというと・・・差はあまりわからない。 コモンモードチョークを入れてかなり対策したのでDCDCでもノイズの影響は少なかったのだろう。 発熱はぐっと減って,USBのバス電圧も5Vちゃんと出るようになった。 これで一安心・・・ 20:02 2013/08/12 ●ODS+Sを久しぶりに改造。メモ。 VTL5C4だっけ?が余っていたのを利用。 ODチャンネルのブライトスイッチの動きがイマイチだったのを改善。 150pFでバイパスするのだが,リレーの位置がイマイチで効きがおかしかった。 特に絞ったときに効きすぎる。 22:13 2013/11/09 ●3ヶ月ぶりの更新になってしまった。 潜航期間の間何をしていたのか・・・ まあ,色々ありまして。 なんといってもスピーカーを手にしたのが大きかった。 JBLのスピーカーを手に入れた。 で,箱を作ろうと思い設計してみた。 でも悩みが深くて全く具現化しない・・・ アンプも作りたくなった。でも悩みが深くて具現がしない。 メモ:58057 22:00 2013/11/13 ●パワーアンプのスルーレートはどの程度必要なのか。 20V/usecを目安に考えているのだが,ドウだろうか。 例えば帯域設計でもしかり。迷いがある。 基本的には10kHzでもしっかりNFBがかかることが望ましい。 大電流を出力する特性についてもしかり。 1ohm負荷と言うのは意味があるのだろうか。 長時間はまず無理だ。100Hz正弦波1発なら出来るだろうか。 8ohmなら全力出力が可能。4ohmも可能にしたい。 2ohmならせいぜいDuty25%だろう。 1ohmは10msecとなる。 21:05 2013/11/24 ●パワーアンプの設計は一段落した。 状態フィードバック,つまりはローカル・フィードバックを導入して高NFBを実現可能ということが分かった。 初段は20dBほどのゲインを持たせて10MHzまでの帯域があればOK。 2段目と出力段はローカル・フィードバックで抑え込み,10kHzで40dB,100kHzで20dB,1MHzで0dB,10MHzで-20dBとなるように作る。 セカンド・ポールを10MHz以上に配置すれば安定性を確保できる。はず。 そうすると・・・10kHzでも40dBの帰還がかかるので歪みは1/100になる。 1kHzでは60dBの帰還がかかる。 てな感じで作ってスルーレートは30V/usec以上が見込める。 スパイスでシミュレーションしてみた結果だ。 負荷は10nFで安定が絶対条件。47nFまで発振しないことを目安とする。 帰還回路を工夫することによって47nFでもスルーレートに変化が出ない。 いわゆる積分型の位相補償は行わない。 歪は10kHz,8ohm,10nF負荷で0.003%。 というのがアンプの話でもっと重要なのはスピーカーの話。 基本的には2wayであることには変わりなく。 まともなバスレフとする。密閉では絶対的な音圧が足りない。 日本人は低域が少ないスッキリした音が好きなのだと思う。 生演奏とオーディオ再生の大きな違いが低音の感じ方だと思う。 密閉+低音ブーストという手もあろう。ネットワークでいじることもできる。 まあ,まずはバスレフで行こうと思う。 ニアフィールドだと低音の遅れをより感じやすいかもしれない。 ただ,15インチでニアフィールドはあり得ない・・・ 箱の設計の基本はバスレフとしても色々と悩みはある。 ポート位置をフロントにするかリアにするか・・・ 最近のはやりはリアだ。 ポートから出てくるノイズが気になるのだろう。 「ウルトラフレックス/音研箱」も気になる。 色々調べると,ポートの開口面積には定石がないようだ・・・ 小さい穴をあけたらポートは短く。 大きな穴をあけたらポートは長く。 ということしかわからない。 小さい穴は流速が速く,ロスが大きくなるのは納得できる。 ただ,そんなに大音量で再生するか???しない。 バスレフポートのフレアは流体解析を行って最適形状を探っている。 これがまた難しい。非常に複雑な流れになっているようだ。 いわゆるバスレフ臭い音というのはポートの構造も関係していると思う。 段ボール箱で作る空気砲の実験を見てもわかるようにドーナッツ状の輪ができる。 スリットバスレフに興味を持っていた時期もある。 だからこそウルトラフレックスには興味があるが,でかすぎるし,小さくするにも無理がある。 今はバスレフの効率を最大化するために円形ポートにしようと思っている。 また,バスレフの開口部が箱の中心部に近い方が良いという実験結果を見たことがある。 まあ,適当に行きましょう。 では,箱の形状とサイズは? 台形ではSR用のスピーカーになってしまう。 素人は長方形じゃないと作れない。 とすると「幅・高さ・奥行」の配分はどうする?? JBLの推奨箱そのままにするか? 自分の中の定石は定在波のピークを分散させること。 色々調べる・・・ 波動方程式から算出される定在波にはいろいろなモードがある。 最良の寸法比を追い求める・・・ ということで最後はエイヤになる。 内容積は100リッター程度を狙う。90リッターではちょっと小さい。 120リッターでは物理的に大きすぎる。邪魔。 板はどうする? シナアピトンかな〜 バーチ合板でもいいな〜 とか考える。 ラワンべニアじゃちょっと心もとない。 とかとか考えながら・・・ だんだん固まってきた。 次は内部の補強と吸音材の素材と入れ方。 箱は鳴らすのか鳴らさぬのか・・・ 喧々諤々の議論が自分の中で・・・ 行ったり来たり。。。 板の共振もできるだけ分散させること。 それは方針だろう。 EFM解析までやってみた。 それでわかったのは木で補強しても大したことないということ。 強度が大したことなくて重い木で補強すると重くなる分,共振周波数が下がる。 ただし,共振自体を抑制できるわけではない。 アルミチャネル,カーボンファイバーなどの軽くて強度の高い素材を使わないと本当の共振抑制にはならない。 だから最近のスピーカーは板厚をいたずらに稼いでごまかしたり,マトリクス構造にして強度を上げるわけだ。 板厚は18mmとするとかなり薄い。 ギターはトップ側が薄いスプールス等の針葉樹系の単板に補強を入れた柔構造,バックとサイド側は重くて丈夫なローズウッドだったりする。 つまり,バックとサイドは音を吸収せずに反射し,トップ側は沢山振動させて音量を稼ぐという構造だ。 バック側は腹で押さえられていることを考えると合理的構造と言える。 バイオリンの構造なんかを見ると剛構造はなく,ボディ全体が柔構造だ。 それはボディに手も体も触れないからだと思う。 そしてFホールの空いたトップ側の板がより沢山振動する。 そのためには共振しやすいバランスにしておく必要がありそうだ。 スピーカーはどうだろうか。 現代のスピーカーは箱の振動や共振を押えこみ,ユニットからのみ音が出ている状態を良しとする。 もっというとユニット自体の振動も押えこみ,マグネットやフレームはもちろん,エッジやダンパーからでる音も押えこみ,振動板からのみ音が出ている状態を良しとする。 箱はがちがちで重量があり,素材は木だけでなく強化樹脂や金属製のものもある。 内部は吸音材が敷き詰められ,振動板から箱内部の音が漏れ出るのを嫌う。 昔はもっとおおらかで薄くて軽い箱に入れて箱全体で音作りをしていた。 ホーンだって軽くてカンカン鳴くようなホーンを使っていた。 今回は適度な補強と吸音材で箱をある程度ならそうと思う。 極端な例では吸音材を入れない人もいるらしい。 そういう人は吸音材を抜くと音が生き生きとするなどという表現を使う。 余計な共振や定在波が出てきて豊かな音に聞こえるのだろう。 自由奔放にユニットがなってくれている状態の方がなんだか気持ちよさそうだ・・・ それが由緒正しきユニットを使う自分に課せられた課題のような気がする。 吸音材はグラスウールは質感が好きでないので,他のものを物色している。 吸音スポンジか,ちょうど良い素材があればマイクロファイバーにしようと思う。 繊維は細ければ細いほど吸音材としてはよいように思える・・・ あとは静電気の影響を考えて導電塗料を使ってみようと思う。 やっぱ結構語れるね。むなしいけど。机上の空論だもんな。 春までには完成させたいな・・・ 夏には作業したくないから・・・