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ODS+S 設計構想

最終更新日2009-06-04


今製作中のアンプについて少しずつ書いていこうと思っています。


  名前を決めました。OVER DRIVE SPECIAL SINGER
どこかで聞いたことがありますが,こいつはクローンではないんです。回路が違います。新しい発想の回路を仕込みます。

  追記:改名します。OVER DRIVE SPECIAL +SINGERにします。

  クリーンはクリーン。余計なものを排除して徹底的にクリーンにしようとおもいます。 オーバードライブはクリーンからクランチ,オーバードライブまでシームレスにつながるようにしたいです。 サスティーンと艶,密度感,柔らかさをもった感触に仕上げたいと思ってます。ツヤツヤのピチピチでモチモチです。。
つまりメタボリックな自分のお腹と一緒です。メタボリックスペシャルでもいいかも。。

  まず一番重要なことは,ギターアンプは楽器用の増幅装置だということじゃないかと。。。当たり前ですね。 理論よりも感覚が優先されるんじゃないかと。どこをどういじるとどんな感触になるかというのがギターアンプの設計であると考えています。 また,使い勝手も重要です。どのつまみをどのくらい回すとどういう音になるのかということを考えたりします。


  次に重要なのは外観がいけてること。これでしょ。今回はこれ。これが重要。
外観はクローン。完全にクローン。パッと見でピンとくる形。これでしょ。
部品はオリジナルにこだわるでしょ。海外から手配しまくりです。

  なんかキャラ設定がいまいちはっきりしないなぁ。 08年の11月末に引っ越す予定で,それまでは本格的に進められないわけです。 勝手な家庭的な事情なんですがね。まったく。プンスカですよ。 とはいえ,作図から半年以上ものらりくらりとやってるんだから,でき上るもんもそれなりになる自信はあるよね。 ないの?もたなきゃ。


  最近Dxxble系のアンプが増えてきたように思える。キットでも入手できるみたいだし。 きっと#12xが解析されたからかなと思うが,10年前の神秘的な輝きは失われてしまったように思える。 本物を解析すると確かに参考にはなる。ただ,彼の考え方は「正しく作る」というところにフォーカスしているように思える。 いたずらに特殊な部品を使ったりはしていない。後は「調整しろを残す」といった心意気も感じる。 真空管は本来バラつきが多いものだから,という理由と,ユーザーの好みは千差万別だからということだろうか。

  新しい回路だからまだ先は長い。とはいえ素性はよさそうだ。「調整しろ」はあまりない。 なくてもよい回路構成にしたのだから。球のバラつきもあまり気にならない。気にならない回路にしたから。 神格的な響きを持つ「だんぶるあんぷ」だが,そのご威光を少しは生かせただろうか。


  ダンブルアンプ(dumble amp)という名前に釣られてやってきた人には申し訳ないので最近集めたミニ知識を少しばかりこぼしておこうと思う。

  ダンブルっぽいアンプといえば古くは「TONY BRUNO」から始まり,「TWO ROCK」,「FUHCS」なんかが有名だと思われる。 そもそも90年代はダンブルを入手することすら困難だったわけで,それを解析して製品化するというチャンスに恵まれた人は少ないと思われる。 ところが,ここ数年,いや1〜2年だろうか。ダンブルのKITが出てきたりする有様である。そんな,ダンブルクローンのニューエイジについて簡単に触れておいても良いかなと思った。次第。

  まずは「CERIATONE」。ここは東南アジアにあると思われるキット通販の会社みたいだ。フェンダー,マーシャル,マッチレスなどのキットを売っている。 日本にも少しは入ってきているようだ。最近認知度が急上昇しているようだ。配線図も公開されていてとてもオープンで良心的と思う。

  次は「D'LITE」と呼ばれるもの。「BROWN NOTE」というブランドのようだ。ここもキットがあるらしい。キットを発売しているだけあってFORUMが盛んで配線図などもアップされているのでコレを見ながら部品を集めて製作することも不可能ではない。 100Vに対応したトランスを搭載しているようなので,キットを輸入して組み立てれば手軽にダンブル・トーンが手に入るかもしれない。

  最近見つけたのは「BLUDOTONE」というブランド。サイトをみても情報がほとんど無いけど,デモ音源はなかなか良い音している。

  他にも見つかった「Glaswerks」「Quinn」というアンプがあるらしい。 どちらもそれほどメジャーではないようだ。


  いずれのアンプもどうやら80年代のODSを基にしているようで,回路などは微妙に違ったりするようだが,基本的な構成は同じである。 おそらく元ネタは#12xで,これの写真と回路図が公開されたことが大きいようだ。 やはりダンブルだけあって世界中に研究家がいるようで,情報交換はかなり行われているようだ。 てなわけで神格的な響きのダンブルも大分色あせてしまった。本人ももうアンプは作っていないようで,まあ,やる気がなくなったんだろうね。

  #12xの写真をみて,各クローンの回路を眺めた結果の個人的な見解だが,ダンブルアンプというものはミドルが強い。 そして,調整できる部分が多く,各所に可変抵抗を忍ばせているとみた。 真空管はもともとバラつきの大きいものだから,球を換えたらゲインバランスなんかを取り直したほうがよいという判断だろう。 使っている部品はとても一般的なもので,普通のカーボン抵抗や,緑色の安そうなフィルムコンデンサー,セラミックコンデンサーでさえも使用している。 プレート周りには金属皮膜を使うのがダンブル流のようである。コンデンサーはオレンジドロップ基本のようだ。 珍しくは無い組み合わせで割りとクリアーな音になると思われる。オレンジドロップも色々と種類があるのだが・・・。

  POTだってそんなに高級なものを使っているわけではない。むしろマッチレスのほうが高級な部品を使っている。 トランスはフェンダーのものを使用するのがダンブル流のようだが,トランスにトランスの特性が書き込んである。

  ギター用のトランスなんてものは音がでりゃいいジャン的なてきとー設計になっているはずで,そんなトランスをまじめに測定しているとは頭が下がる。 構造や配線も奇をてらった部分はなく,ただただまじめに信頼性の高いアンプを作りました。こうなりました。という雰囲気を感じる。

  各社さんがんばってコピーして,どれもそれなりに良い音が出るようである。 そりゃあよかったと手放しで応援したくなるのだが,ライバル視しているのもまた事実かも。 いや,で,結局ダンブルの回路に秘密なんて無くて,普通に作れば普通にあの音が出るんだろうと思う。 だから今回はあえて同じ回路にするのをやめたわけだ。ああ,ここで愚痴っちゃいけない。愚痴るのは他にしよう。

  ギターアンプの「いちジャンル」として確固たる地位を固めたダンブルアンプである。 モデリングアンプにもそれらしいモデリングは必ずあるしね。 いまじゃ,ダンブル・イン・ボックスみたいなエフェクターも出てるし,もはやその音色が代名詞的になっているのが面白い。 つまりはそれだけ独特の音であったということだろうか。

  実はそうでもない様な気がする。 使っているミュージシャンがマニアックで,ダンブル氏にいろいろリクエストして,ダンブル氏はそのリクエストに答えた。 答えられるだけの技術があったということではないだろうか。 究極のオーダーメードアンプであったわけだ。

  80年代を考えるとポール・リベラ氏設計のフェンダーアンプやブギーなどのアンプがあったと思うが,今日的な視点では音はイマイチな気がする。 特に,ロックが盛り上がってきて,ハイゲイン・サウンドがもてはやされるとマーシャルの独壇場になり,ジャズやブルースを演奏するミュージシャンにとってアンプの選択肢は多くなかっただろう。

  ダンブルの特徴はクリーンがすばらしいことも挙げられる。フェンダーは構造上の問題からダンブルのようなクリーンは期待できない。 他のアンプでも基本的な構造だとか,信頼性に重きを置いてしっかり作っているアンプはあまり無い。 特にアメリカ製は悲惨な状況だったといえるだろう。 大きなステージではハイワットやオレンジを使うという選択肢もあっただろうが,ジャズには向かない。 そんな中でミュージシャンのリクエストに答えられたアンプ・ビルダーがダンブル氏だったのではないだろうか。

  80年代,まともな音を出していたギタリストは何人いただろうか・・・ ロックが商業になり,アンプはステージ装飾の一部に成り下がった時代だったのではないだろうか。 なんてことはいいんだけど,現代において,ダンブルアンプの魅力は大分薄れてしまった。 正しい作り方をしたアンプが増え,音質のよいアンプが増え,ダンブルの輝きは薄れてしまったのかもしれない。 選択肢は沢山ある。ブティックアンプのブランドを数えはじめたらきりがない。 ただ,どのブランドも同じような回路ばかりで,差異化されているのは面構えだけだ。 エレキギター50年のトーン・クエストは成熟期を迎えたのかもしれないが,終わるとは思わない。ただその一端を担いたいとは思う。

  大事なことを忘れてた。若輩者はダンブルなんて見たことも触ったこともありません。


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