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改造のメモ

最終更新日2011-05-07


改造したのでメモっておきます。
今回のテーマはFET BOOSTERです。

そもそも,FET BOOSTERはできるだけ低ノイズに増幅することを目的として組み込みました。
モノの本によるとGmが同一の真空管とFETを比較するとFETのほうが低ノイズになるとのことです。原理的なものらしいです。

ちなみにブースターの設計方針は,非反転増幅,低ノイズ,低出力インピーダンス,高ダイナミックレンジ,高速応答です。

最初の設計は,初段の負荷は抵抗,バイポーラトランジスタで反転増幅,抵抗負荷,エミフォロ,初段ソースへの帰還回路で構成されていました。

今回,初段の負荷をカレントミラーに置き換え,カレントミラーの負荷として能動負荷(定電流回路)を組み込みました。 エミフォロ部分と初段への帰還回路は変更無しです。
基本的方針として,オープンループゲインの増大を目指しました。

全体のノイズは初段で決まり,初段以降で付加されるノイズは負帰還により抑制されるという原理に基づいています。 特に能動負荷で発生するノイズは掛け算で効いてくるので影響が大きいのですが,負帰還により相殺されるので影響は小さくなります。

回路はDCアンプになっており,帰還ループを含めて信号経路にはコンデンサーは存在しません。 ACアンプの場合は位相回転による低域応答のねじれを防ぐために,大容量のコンデンサが必要になります。 しかし,大容量のコンデンサは音質が悪いというジレンマがあります。 DCアンプでは音質に影響のあるコンデンサを取り除くことができます。 ただし,出力にはカップリングコンデンサが入ります。 もともと出力コンデンサーは音質的に実績のあるものを使用していましたが,新たに入手したものに交換してみました。 備忘録的に書いておくと,ピンク色のポリカです。

カレントミラーは2SA798を使用しました。もっともシンプルな二石形式としました。 アクティブロードの定電流回路は初段に近い特性をもつ2N3819を採用しました。 さらに初段と同様にカスコード回路を追加して定電流特性を向上させました。 2SK192A-BLと2SC1845を使用している。2SK192Aはドレイン−ソース間電圧が高くカスコード電圧を上げることができます。 さらに,カスコード電圧を出来るだけ高くするためにバイポーラトランジスタによるバッファを追加しました。

続いて,出力の大きいピックアップを搭載したギターをブースターに接続すると歪んでしまう現象を改良しました。

ブースターの出力にVRを入れました。しかもODとCLNで切り替えられるように二つのVRを入れました。 リレーをひとつ追加して切り替えを行えるようにしました。リアパネルに穴を開けてツマミを二つ追加しました。

基本設定は,OD時のブーストは全開,CLN時のブーストは初段でのクリップを防ぐために半分以下という設定になります。 コレでES335でもクリーンとオーバードライブの切り替えが完全に出来るようになりました。

P.S.マイナーなバグが発覚したので修正予定です。。


大幅な改造も行いましたが,部品交換によるチューンアップも行いました。

PI周りのCRを交換しました。

PIとパワー管の結合には0.047uFを使用しています。 0.1uFだと低音が出すぎてしまい,0.022uFだと痩せすぎてしまいます。
ここにはSOZOを使っていましたが,JupiterのRed ASTRONを使ってみました。 @1200円と高い買い物でしたが,いろいろ理由があって採用してみました。
SOZOとRed ASTRONを比べると,SOZOのほうが明るめで硬い感触がします。 しかし,倍音はRedAstronの方がよく出ていて1弦が新品によみがえったようなサスティーンが得られました。

PIの負荷抵抗はTAKMANのREX75を使っていました。 クリアな音で結構気に入っていましたが,思うところがあり,ABのカーボンコンプに交換しました。
REX75とABのCC1/2Wを比べるとREXのほうがクリアでカッチリした印象です。 ABはやや丸まりますがピッキングニュアンスやレスポンスが向上し表情が豊かになりました。

部品変更はスイッチで切り替えて確認してます。そうしないと違いが分からないからです。。

そうそう,初段の結合コンデンサを双信のQPコンからSOZOにしました。 理由はPIの結合CをSOZOからJupiterにしたのでバランスをとるためです。


残すテーマは,演奏しながらOD→CLNに切り替えたときの「ボン」というノイズです。演奏していないときは出ません。 気になるけど,対策を施すと音が変わってしまうので難しいです。音色優先にすると現状の回路以外の答えがない状況です。 つまりそれだけシンプルな回路と言うことなんですね〜

OD時に信号が入るとバイアス変動が発生し,グリッド電位がゼロボルトではなくなってしまうのが原因です。


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