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最後に気になるところ

最終更新日2011-06-21


最後に残されたポイント

だいぶ完成度は上がってきたのですが,最後にひとつ,気になることが残されています。

オーバードライブモードで演奏中,音が出ているときにクリーンモードに切り替えると「バス」っと音がします。 音が出ていないときにはほぼ無音で切り替えられます。

原因はわかっています。 オーバードライブさせているとき,プリ管のグリッドにDCが発生しているのです。 DCが出ている状態でリレーで切り替えるとチャタリングにより「バス」という音になります。

まあ,本流の対策といえば,DCが出ないようにすべきなのですが,このDCは歪みの質に大きく関係があります。 特にコンプ感やピッキングニュアンス,スムーズなクランチに影響があります。

ということで,切り替え中に発生するノイズを消す回路を考えています。


こんな回路

これは制御部分だけです。 入力はOD/CLN切り替え信号です。 出力にPhoto-MOSリレーを接続して信号をMUTEします。

接点は追加せず,パラレルにMUTE回路を入れるだけなので音質変化は僅少にできるはずです。

論理回路はEXORというロジック回路です。 HC00で構成していますが,実際はシュミット入力のHC132を使用します。

EXORの片側にCRによる遅延回路を入れてMUTE GATEを作り出します。 入力の立上がり,立下がりどちらのエッジでも正のGATEを作り出します。 シミュレーションでは10msec程度のGATEが出ましたが,シュミットを使うと閾値が変わるのでもう少し長くなると思われます。

シュミットで受けるのはCRで鈍らせているからです。経験上あまり問題は無いのですが,念のためシュミット受けとします。 馬鹿正直に作るとHC14によるシュミットうけ,HC86によるEXORにすれば理解しやすいのですが,HC132が手持ちであるのと部品点数削減を目指して工夫してみました。


いつ着手かは未定。できるかもわかりませんが。。


20110628:早速着手しました。 設計はできているので実態配線図を書いて周辺部品を盛り込んで製作です。


こんな配線です


こんな動作です

追加部品は保護用のダイオードと1kΩです。リレーからのキックがくる可能性があるので入れました。

MUTE動作は手持ちのPhoto-MOSリレー「AQY214E」を使用しました。 駆動電流は7mA〜8mAです。まあ,ざっくりと電流制限抵抗を470Ωとしています。 LEDを74HC132で直接駆動しています。推奨仕様では反則ですが,出力電圧を期待しない場合は絶対最大定格の24mAまで許容できます。

10k-1uFの時定数で実測10msecのGATEとなりました。


対策前(大きな段差が生じています)


対策後(周波数の遅い成分はなくなりました残っているのは10kHz以上の成分と思います)

いままでは,オーバードライブで演奏中にクリーンに着替えると「ブツ」っといっていましたが「プ」位になりました。 クリーンからオーバードライブへの切り替えとオーバードライブからクリーンへの切り替えでクリックノイズに差がありません。 まずもってこれで成功といえるでしょう。

切り替え時のクリックノイズを完全にゼロにすることもできそうです。 現状,MUTEをかけた後にも切り替え回路があります。なので消しきれてません。

今回気付いたのですが,出力管のグリッドには微妙に電流が流れているようです。 もう一度確認してみようと思いますが,そのおかげでわずかなクリックノイズが出ます。 PPIMVを使っていますが,HPFが2段になるのを嫌い,やや強引ですがグリッドバイアス抵抗をVRに置き換えています。 もちろん,切り替え時にノイズが出ないように工夫はしています。 それでもグリッドバイアス抵抗の抵抗値が変化するとクリックノイズが出るということは,微妙に電流が流れているのだと思います。

ちなみにMUTEしていることにはまったく気付きません。 10msecの瞬間,音が完全に消えていますが,まったく感知できません。 むしろ切り替えが妙にスムーズに聞こえます。エフェクターなどにも組み込むとよいかもしれません。 試していませんが,もう一工夫するとフェードアウト・フェードインさせることもできそうです。 2msecでフェードアウト,5msec MUTE,2msecでフェードインとか。

しかし,真空管に似つかわしくない虫みたいな足の生えた黒いやつがのさばってしまいました。


こんな感じでソケットの上に乗っかりました。


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