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Power Tube Variations and Operation Mode Test

Last Update 2011-02-13


ToBe compare the values of SG resistors, 1k[ohm] or 100[ohm].

1k[ohm] SG resistors are used in so many Marshall amps, 100[ohm]s are used in the VOX AC-50.

If you want to reduce the value of SG resistors (smaller than 470[ohm]). You might check the value of SG CHOKE DCR. It should be about 500[ohm] or higher.

Especially, if you are using EL34, Please be careful the SG current. It will rise more easily than other tubes.


The measurement condition is as follows.

8ohm dummy load conect to 8ohm Tap of OPT (Zp = 4200ohm Plate-Plate).
1kHz continus output powers (duty 100%).
Measured clipping voltages[V] (peak to peak) using an oscilloscope.
Calucates to the output powers[W] (RMS).
Plate Voltage of Power Tubes(+B) = + 450[V]
* This result can be approximated to the maximum output powers of the sin waves. I think...


Power tube variations, Over Drive Special +Singer
Tube
Type
Brand
Name
MODE SAG
Resistor
Ic/tube
[mA]
OUTPUT
Vp-p
[V]
POWER
[W]
SG = 1k SG = 100 SG = 1k SG = 100
6L6R GT PEN OFF 36 49.6 50.8 38.4 40.3
ON 36 46 46 33.1 33.1
TRI OFF 36 32.4 33.2 16.4 17.2
ON 36 30.4 30.8 14.4 14.8
7581A PhilECG PEN OFF 36 55.2 55.2 47.6 47.6
EL34LS GT PEN OFF 36 51.2 53.6 41.0 44.9
6550 SV PEN OFF 50 56.8 56.8 50.4 50.4
6L6WGC TAD PEN OFF 36 50.4 51.6 39.7 41.6
KT66 TAD PEN OFF 36 46.4 47.2 33.6 34.8
6V6GT*1 EH PEN OFF 20 41.6 44.4 27.0 30.8

*1:Set impedance selector to "4ohm"

power tube variations power tube operation mode


The pics of the examined power tubes.

power tube variations, EL-34,6L6GC,KT-88,6550,6V6GT


英語なのは特に意味はありません。たまには使わないとね,エキサイト翻訳。


色々な知見が得られました。

+Bを押さえ気味にして450V程度にしているためか,6550クラスでないと50Wは出ません。

逆に6V6GTでもタップを4ohmに設定してやることで30W出すことに成功しています。 このときは負荷は4.2kの倍の8.4kとなります。 管種によって最適負荷が異なるのがわかります。

6V6にしてはちょっと厳しい動作条件になっていますが, EHの6V6GTは中身はロシア物でかなり無理がきくという話もありますので大丈夫かと思います。

EL34はSG抵抗を切り替えたことで出力が大きく変化しています。 これはSG電流が他の球より多いためで,予想通りの結果です。

KT66の出力が意外とでていません。 最適インピーダンスがもう少し高いのかもしれません。

6550も負荷インピーダンスをもう少し低くすればもっと出るかもしれません。


続いて動作モード違いを検証します。

SAG ON/OFFでPowerがあまり変化しないことがわかりました。 実際に弾いてみると変化があるのですが,もう少し抵抗値を増やしても良いかも知れません。

3極管接続にすると出力は激減します。 今回は6L6Rだけでしか確認していませんが,出力の減少量は管種によって変化すると思います。


SG抵抗を小さくするとSG損失が大きくなり寿命を縮める危険があります。 マーシャルのSG抵抗は1kΩですが,VOX AC-50のSG抵抗は100Ωでかなり低くなっています。 マーシャルのSGチョークのDCRは100Ω程度と思われますが,AC-50のSGチョークはDCRが500Ω程度と思われバランスが取れています。

通常,6L6系のSG抵抗は470Ω,EL34系のSG抵抗は1kΩと相場が決まっています。 この値は歴史に裏付けられた値で,大出力時でも真空管が安定して動作することを保証してくれます。 多くの真空管サプライヤーもこの値を基準にテストを行っていることは想像に難くありません。

EL34は特にSG電流が多く流れやすい真空管であることが今回のテスト結果にも現れています。 VOX AC-50は大きな抵抗値をもつチョークコイルを使用しているため,SG抵抗を100Ωにしても問題なかったものと考えられます。

冒険ではありますが,変な挙動は示さなかったので,しばらくこの値で運用してみようと思います。 ちなみにODS+SにはDCRが1kΩのSGチョークを入れています。本当は500Ω程度のSGチョークが欲しいのですが・・・


今回は8Ωのダミーロードを使用しましたので負荷は周波数に依存しません。 実際はスピーカのインピーダンスが周波数によって変化するため,最大出力も周波数によって変化します。 特に無帰還アンプではゲインも変化します。

スピーカーのインピーダンスは100Hz付近の低域共振周波数で非常に高くなり100Ω以上に達します。 200Hz〜500Hzでは低くなりDCRと同程度の6Ω程度を示します。 それ以上の周波数では一律に上昇していきます。

つまり,負荷が8Ωであるというのは幻想にすぎないということです。 実際,最適負荷は8Ωより低い所にあったり,高い所にあったりします。 例えば,最適負荷が6Ωであったとすると,低域共振周波数と高域ではインピーダンスが高いのでヘッドルームが狭くなり歪やすくなります。 200Hz〜500Hzが一番ヘッドルームが広くなります。 このような場合,低域はつぶれて,高域には倍音が乗り,ミドルが張り出すような音になります。

しかも管種によって最適負荷が異なりますので,周波数とヘッドルームの関係が複雑に変化することになります。 例えば,6V6は最適負荷が高いですが,6550は低いです。 同じ負荷抵抗で使用したと仮定すると,6V6は低域と高域のヘッドルームが広くなり,6550は中域のヘッドルームが広くなります。 当然出てくる音は異なります。

最適負荷は管種によって変えるのは変えますの

多くのスピーカーアッテネータは単純な抵抗負荷になっており,低域のつぶれ具合や高域の倍音を再現できていません。 スピーカのインピーダンスカーブを模した負荷を接続してやると音もそれらしくなります。


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