1、各部の説明

フロントパネル

Sift

Top

Bottom Hicut
Input Gain Treble Bass Mid Drive Hi Low Master Master Boost Reverb
fpanel

*Input:ギターを接続します。音の入口です。

*Gain:アンプにはいる信号の大きさを調整します。

*Sift:トーンコントロールの効き方を変化させます。左がフェンダー的。右がマーシャル的。

*Treble:高音域を調整します。サウンドキャラクターを大きく変化させます。

*Bass:低音域をコントロールします。音に深み、重みをだします。

*Middle:中音域をコントロールします。トレブルだけでなくミドルを上げることにより厚みのある豊な音になります。

以上がノーマル、ドライブ両方のチャンネルに効くコントロールです。

*Bottom:左に倒すと一番低い音域をカットします。使用しているキャビネットにより低音が暴れるときにカットします。

*Drive:音の歪み具合を調整します。

*Top:ドライブを下げたときに足りない高音域をたします。中低域が濁るときに有効です。

*Hi:ジョリジョリ具合を調整します。

*Low:ブーストすればズンとくる低音、カットすればロックンロール。

このセクションはドライブチャンネルのみに効きます。

*Master:ノーマルチャンネルの音量を調整します。

*Hicut:ブースとしたときのハイをカットします。ミドルブーストの効果がえら得ます。

*Master:ドライブチャンネルの音量を調整します。

*Boost:フットスイッチで切り替え可能な音量コントロール。ソロなどで音量が欲しいときに設定した量だけブーストされます。最大で20dBのブーストが可能です。

*Reverb:エロ具合。

リアパネル

SP.OUT
FOOT SW.

AC

FUSE

POWER SW. STNDBY SW. PENT.⇔TRI. REVERB IN OUT
rpanel

*Foot Switch:専用のフットスイッチを接続します。Din規格の5ピンで、MIDIと同じですが5ピン全部接続してあるケーブル以外使えません。

*AC100V:AC100VOnly、外国では使えません。マイクに感電したらコンセントの向きを逆にして見てください。

*Fuse:ヒューズは2A 〜3A のSlow Blow(タイムラグ)を使用してください。

*Power Switch:電源スイッチ。ランプ、フットスイッチ、真空管を加熱するヒーター及び整流器に電気を送ります。真空管自体には電源は供給されません。

*Standby Switch:真空管に電源を供給するスイッチ。

*Pent⇔Tri:出力管EL-34を5極管接続(Pentode)か3極管接続(Triode)に切り替えるスイッチです。出力と音質の切り替えが可能です。5極管接続で出力約40W、エッジのきいたパワフルな音。3極管接続で出力約20Wぐらい、ナローレンジのソフトな音になります。

*Reverb In Out:スプリングリバーブユニットに接続されています。

*Speaker out4Ω×2and8Ω:スピーカーをつなぎます。スピーカーのインピーダンスは必ずアンプ側と一致させる必要があります。SP Out は8Ωが1つ、4Ωが2つ装備されています。8Ωのスピーカーを2つ並列に接続するときは4ΩのSP Out を2つ使用します。16Ωのスピーカーをつなぐときは内部で配線の変更の必要があるので、Hosoya Rev.へ相談してください。又、スピーカーを接続しないで電源を投入しないでください。重大な故障の危険があります。

2、回路構成と各つまみ

cirkit

*図のようにこのアンプは、3トーン(トレブル、ベース、ミドル)とゲインの4つのつまみを挟んだ2段の真空管増幅回路が基本になっています。その後、信号はノーマルチャンネルのマスター及びドライブへ分岐します。ドライブチャンネルではさらに2段の真空管増幅回路でゲインアップされて歪みを得ます。そしてハイ、ローのイコライザーを通りドライブチャンネルのマスターへとつながっています。信号はフットスイッチにより切り替えられたあと、BOOSTの回路を経てパワーアンプへとつながっています。

*プレゼンスは第三次改造で取り外しました。

*ノーマルチャンネルとドライブチャンネルは完全独立ではなく、ノーマルチャンネルを通った信号をドライブチャンネルでブーストしているので、音作りに多少難しさがあります。

Bマスターは第三次改造で取り外しました。Bマスターは音量を小さくする方向にしか働きません、これはBマスターをパスしたときにできるだけ音をストレートに伝えようとするためです。このため実際使用するときBマスターがOn ならばBマスターを使いノーマル、ドライブのバランスを崩すこと無く音量調整できますが、BマスターがOff のときはそれぞれのマスターで別々に音量を調整しなければなりません。

*BOOST回路はハイカットフィルターを装備しています。ミドルのみのBOOSTが可能です。

3、フットスイッチ

*フットスイッチではリバーブ、チャンネルセレクト、BOOSTの切り替えが可能です。LED はリバーブOff、BOOST On 、Normal Channel で点灯します。

*フットスイッチは拡張することが出来ます。拡張ボタンを押し込むことにより接続されたフットスイッチによりスイッチングできます。接続は標準フォーンプラグです。 

footsw

*複数の拡張ボタンを同時に押すことで、機能を同時に切り替えられるようになりますが、以下のような制限があり、使いづらいです。

設定1 Reverb ON BOSST Off Drive ch
設定2 Reverb Off BOOST On Normal ch

*設定1と設定2の組み合わせでのみ、同時に切り替え可能です。

*DIN5ピンはMIDI ケーブルと同じ規格ですが、MIDI ケーブルのなかには5本のうち3本しか接続されてないものもあります。このアンプには必ず5本すべて接続されているケーブルを使用して下さい。

4、その他の機能

*Pent⇔Tri切り替えスイッチ:出力管EL-34を5極管接続(Pentode)か3極管接続(Triode)に切り替えるスイッチです。出力と音質の切り替えが可能です。通常のギターアンプは5極管接続になっていますが出力管で歪みを得ようとしたときに、音が大きすぎる場合がよくあります。その場合3極管接続にすることによって、出力を押さえると、より小さな音量でも豊かな歪みが得られるようになります。また音質も変化し5極管接続では出力約40W、エッジのきいたワイドレンジな音になります。3極管接続で出力約20Wぐらい、ナローレンジの若干ソフトな音となります。パワーアンプとスピーカーの間につなぎ音量をコントロールするパワーアッテネターを使用することで、より積極的な音作りが出来ます。

*Standby SW:電源On Off のときに真空管に加わるストレスを減らし寿命を伸ばすのに必要です。特に真空管整流のアンプでは整流管やフィルターコンデンサーを保護するために重要になります。Power SW を投入するとランプ、フットスイッチ、各真空管加熱用のヒーターと整流管に電源が供給されます。整流管が暖まると電圧が徐々に上昇します。電圧が十分に上昇したころ他の真空管も暖まり電気を供給できる状態になります。そこでStandby SW を投入すると音が出せる状態になります。真空管は冷えた状態では電流が流れないため、設計通りの電圧を得ることができず、フィルターコンデンサーに高電圧がかかり、寿命を縮めます。また電源を切る際にいきなりStandby SW を切ると真空管が突然電源であるフィルターコンデンサーから分離されポップノイズが出ます。Power SW を切った場合はフィルターコンデンサーに電荷が残っているため、徐々に電圧が下がるのでショックが少なくなります。どちらにしても必要のない電源のOn Off はストレスになるので出来るだけ避けて下さい。


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