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Digital Audio InterFace

最終更新日2006-02-04


Design Concept

 入力は二系統,同軸と光。

 DIR1703を使用する。 DIR1703は外部からクロックを入れてやる必要がある。 CS8412などは外部クロックは必要ない。

 入力セレクタはロジックをたすきがけにしてボタン押したチャンネルがラッチされるようになっている。

 個人的にはCDPlayerからのノイズが完全に遮断される光伝送のほううが好ましいと感じている。 問題は波形が相当なまるのでジッターが大きくなるということ。 いかし,VCXOを使用した非同期DACならば,基準クロックの偏差さえなければ多少ジッターが乗っていても問題にはならない。

DIR1703 & SpAct

 今回DIR1703を使用したが,大失敗だった。。。 DIR1703はSPDIFからクロックを抽出するのにSpActというクロックリカバリーシステムを使用しているのだが,これがVCXOと相性が悪かった。

 要するにSpActはデジタルPLLであり,宣伝文句の低ジッターはこのデジタルPLLのおかげであるということだ もちろんアナログのPLLも内蔵しているが,デジタルで復調したクロックに対してアナログPLLをかけている。

 仕様書と実際の動作から推測される原理は以下のとおり

SpAct動作ブロック図(推定)

 まずSPDIFデータを100MHzという高い周波数でサンプリングする。 100MHzで取り込まれたエッジのタイミングからデータをデコードし,シンクマークからクロックを復調する。 復調されたクロックは100MHzを分周したものなので,離散的な周波数を持つクロックになる。 このクロックに対してアナログPLLをかけてデータを出力している。

 何が問題かというと,デジタルPLLは周波数が離散的な値しかとれないため,出力データを観察していると,たまにクロックがカクッと変化するのだ。 この変化はVCXOで吸収できるので大きな問題にはならないが,もし,CS8412のようにアナログのPLLのクロックが元になっていれば,クロックの周波数がカクカクと離散的に変化することはなく。周波数変動はアナログ的に起こるのでVCXOで変動を吸収しやすい。

 デジタルオーディオの最後のユートピア,PLLというアナログ回路にデジタルPLLを導入したTIが許せない。

 ところで,STA120という石の存在を知った。 CS8414とコンパチで違うのは電源が3.3Vであることだけという石だ。 ベンダーはSTマイクロ。安いし,VCXOで叩きなおすからPLLの性能も関係ないし,使ってみようと思う。

 しかし,96kHzや192KHzも試してみたいので,CS8416を使うのもいいかもと思ったりして


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