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Hughes&Kettner Triamp schematics(回路図)
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総評
見ての通り複雑怪奇なアンプです。 しかしながら音色は多彩,使い勝手もよくかなり実用的です。 積極的に音作りを行っているようで,部品点数がかなり多くなっています。 理詰めで考えて作りあげた回路という印象です。 ケトナーはドイツでしたっけ??
トライの名称の通り3つのトーンコントロールを装備したプリアンプを持ち,その各チャンネルも様々な回路構成が取れるようになっています。 特に歪み系の2チャンネルはそれぞれ独立した回路を2系統づつ持っており切り替えられるようになっています。 回路が独立しているので真空管を交換することによって異なる音色することも出来ます。 しかし,冗長であることは否めず,実装いかんによって音の鮮度が落ちてしまいそうです。 ボリュームも真空管も沢山使うのでプリアンプ部も広大なスペースを占め,それだけ配線の引き回しも長くなります。 そのためか高音域を補正する小容量のコンデンサーが散見され場当たり的な設計も感じます。 ちょっと欲張りすぎですね。 負帰還を使用したり,既存の真空管アンプに囚われない新しい試みも見られるのでそういった点は参考になると思います。 このアンプの全ての機能を引き出すのは無理だし,意味がありません。 自分が好きな音色がどこかにあればそれでよしということになりそうです。 多彩な音色でギタリストを楽しませることは出来ますが,実用的ではないと思います。
部品が多いので実装密度の高い基板になっています。 トランジスタアンプと見まごう程の基板です。 POTもジャックも基板に直接ハンダ付けされているので,ぐりぐりいじりすぎると接触不良を起こしそうです。 現代の生産技術を駆使して真空管アンプを作るとこうなるのだという見本と言えると思います。。
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