ギターアンプ用の電源ケーブルの自作
MRINCO + CVS(4芯スターカッド接続)

111228:初稿,120104:一部修正


今回のおもむき

marinco + CVS star quad

オーディオ,ギターを問わず,電源ケーブルが流行っているらしい。 自作も盛んなようだし,高級なものは数十万もする電源ケーブルがある。

個人的には電源ケーブルごときで音が変わるようなアンプは失敗作か駄作だと思っているのだが,試してみないことにはなんともいえない。

「最強」とかいう枕詞を使うと怪しげになるが,とにかく太く!というのがよいような気がする。 まあ,偶然であるが,4年程前に入手したケーブルがある。

2mm^2(2スクエア)の「CV-S」もしくは「CVS」というケーブルがそうだ。 まあ,CVSは結構知られているケーブルで,「遮蔽つきのCVケーブル」というものだ。 通常は工場やビルなどの電力用の配線に使用されるようだ。

銅箔によるシールド層が特徴である。

1mあたり数百円という価格なのだが,十倍以上の値が付くオーディオ専用ケーブルを凌駕する性能があるとかないとか。。。 まあ,コストパフォーマンスの高さではよく知られたケーブルだと思う。

普通のCVSならば取り立ててあれこれ言う必要はないのだが,手元にあるものは4芯なのだ。 なかなかお目にかかることはできない。

この4芯ケーブルはスターカッド(STAR QUAD)接続してスピーカーケーブルとして使うために入手したものだ。 スピーカーケーブルとして使っても非常に面白い結果を得ることができた。

同様にスターカッド接続して電源ケーブルに使おうというのが今回の趣向である。


スターカッド接続とは

「カッド撚り」とか「スタッカード」とか呼ばれることもあるけど語源は「STAR QUAD」だ。 「スタークアッド」という発音が正しいのかな。あとはグーグル先生に聞いてみよう。

磁束をキャンセルできる配線方法で,マイクケーブルでよく使われる手法だ。

インダクタンスを減らすこともできるが,線間容量は大きくなる。結果特性インピーダンスは下がる。 それが音に影響するかは分からないが・・・


製作にまとわるあれこれ

電源プラグにはマリンコを採用した。 採用するにあたりWEBページを見てみたのだが「MARINCO」という会社はどうやら船舶関係の電源部材を作っているらしい。 防水仕様のコネクターなどが目に付く。「マリンコ」はつまり「マリーンコネクタ」の略のようだ。 蛇足だが「ELCO」という会社は「エレクトリックコネクタ」の略らしい。


ホスピタルグレードがなんたらとか騒がれる会社だが,要するに信頼性の高い製品を作る会社のようだ。 それを勝手にオーディオ用に転用して喜んでいるというのが現実のように感じた。

製作は非常にあっけない。

CVSケーブルは外皮を剥がすと銅箔が出てくる。銅箔の下には介在として入るクラフト紙と共に導体部分が出てくる。 導体は7芯の同心撚りである。この7芯の同心撚りというのもポイントなのだ。

スターカッド接続は対向する2本をペアとする。今回は2スクエアを並列にするので4スクエアとなる。

アース配線の処理が悩ましいのだが,今回は簡易的にシールド用の銅箔をアースとした。 アースとして接続するためにシールド層に1.6mmの銅線を1周だけ巻きつけて周囲を半田付けした。

おそらくこんな接続は想定されていないので,自己責任での使用方法となる。

マリンコのプラグは非常に簡単に取り付けができる。 穴に銅線を突っ込んで,ネジを締めるだけだ・・・あっけない。

今回使用したCVSは住友電線のものだが,外径が約12mmくらいだった。 マリンコの「5266BL」と「320IEC15」は14mmの径まで対応できるらしい。

スターカッドなので2本ずつ,つまり7芯×2で14本の銅線を穴に突っ込む。 一度撚りをほぐして14本がばらばらの状態にしたほうが取り付けがスムーズになるようだ。



結果

あまりにもあっけない仕上がりにやや戸惑いを覚えつつIECインレットに突っ込む。 どこまで差し込んでよいのか分からないのだが,ややぐらつくが奥まで差し込めた。 壁コンのほうも最初は非常に固く,ザクッとした挿し心地だ。

普段は何てことない「HIRAKAWA」の電源ケーブルを使用している。 このマリンコ+CVSにして,変わるのか,半信半疑だった。

結果は「ちがう」と感じた。 そんなにつっこんだ比較をしたわけではないが「つや」「ざらつき」「太さ」が違うように思う。 どれもマリンコ+CVSが上だ。まあどちらが好みかは人によるだろうが。

とても演奏しやすい感触になった。平面的で単調だったトーンが,立体的でダイナミックになった気がする。 トーンコントロールで補正できるかというと無理だと思う。 定数変更で変わるレベルではないが,トーンの調整には使えそうだ。 まあ,そんなに大きな変化ではないのだが・・・ しかし,屋内配線の長さを考えると・・・意味ないだろう。。やっぱり。

まだ5分ずつ位しか試していないのだが,もう元に戻すことはないだろう。 来客があるときに元に戻そうと思っているのだが(笑)

あ,非常に重要なことを。。CVSはめっちゃ固いっす。ほとんど曲げられません。


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