9624
PCM1704
PCM2704
PCM-D50

RightMark Audio Analyzer test


Testing chain: External loopback (line-out - line-in)
Sampling mode: 16-bit, 44 kHz




手短なDACをベンチマークしてみた。
手法はご存知RMAA。しかし,Ver6はWin2kで使えなかったのでVer5.5を使用した。

「9624」はM-AUDIOのAudiophile 2496だったかな。これがPCのIFとなる。つまりADはすべてこれ。
「PCM1704」はDF1706とVCXOを使った自作DAC。
「PCM2704」はAKI DACを改造した。
「PCM-D50」はソニーのPCMレコーダー。

16Bit-44.1kHzなのはPCM1704の都合。VCXOとFIFOを使っているので16Bit-44.1kHzにしか対応していない。

「9624」はLINE OUTとLINE INを直結。レベル補正は不要だった。
「PCM1704」はSPDIF OUTをDACに入力。レベル調整のため東京光音電波のATTを通してLINE INに入力。
「PCM2704」はUSBで接続。LINE INに直結。レベルが7dB足りない状態で無理やり測定。
「PCM-D50」はWAVファイルを作成してコピーし,再生信号を東京光音電波のATTを通してLINE INに入力。
PCのミキサーはすべて100%に設定。これでいいのかな〜ちょっと心配。

Summary

Test9624PCM1704PCM2704PCM-D50
Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB: +0.01, -0.08+0.02, -0.15+0.03, -0.22+0.05, -0.16
Noise level, dB (A): -95.3-94.4-90.9-95.4
Dynamic range, dB (A): 94.794.491.095.5
THD, %: 0.00090.00380.00530.0047
IMD + Noise, %: 0.00540.00940.0120.0099
Stereo crosstalk, dB: -95.1-94.6-91.6-90.0

「9624」は10年前の製品にもかかわらずリファレンスとして使える性能が出ている。
「PCM-1704」は残念な結果。「PCM-D50」は健闘している。




Frequency response

Spectrum graph

PCM-D50は低域がやや落ちている。
小型なのでカップリングコンデンサをケチっているのではないか。
まあ,マイク内臓のPCMレコーダーなので製品としてのバランスを考えると当然なのだが。
広域はPCM-D50が一番伸び,PCM2704が一番落ちているがたいした事はない。


Noise level

Spectrum graph

ノイズレベルはPCM2704以外はほぼ同じ。この数dBの差は入力レベルの差と考えられる。
PCM2704は1kHzを基本波とするノイズが入っている。


Dynamic range

Spectrum graph

PCM2704以外は-95dB前後。16bitのSNRは96dB程度なので測定限界に近い。


THD + Noise (at -3 dB FS)

Spectrum graph

9624以外はノイズフロアレベルが高い。
これは疑問。。。高調波の出方は個性がある。


Intermodulation distortion

Spectrum graph

IMDは60Hzと7kHzを入力しているとのこと。
PCM-D50のみ120Hzに山がある。他は180Hzに山。
高調波の出方はTHD特性(1kHz)を反映しているように見える。
PCM2704は7kHzと14kHzのスペクトルが太いように思える。


Stereo crosstalk

Spectrum graph

2704のみ低域がグーンと持ち上がっている。
これは後ほどの実験でVCOMの影響と判明。
PCM-D50は全体的にやや高め。基板設計や部品配置に無理がありそう。


This report was generated by RightMark Audio Analyzer 5.5

inserted by FC2 system