真空管ギターアンプの部品選定


総括!

部品は古今東西含めて選択肢が沢山あります。 その中から選ぶのは楽しみでもあり,苦しみでもあります。

ワンオフで自分だけのアンプを作るのならば部品の入手性は無視できます。 しかし,製品として考えると入手性はとても重要です。一貫した品質の製品を作るのはとても難しいことです。 生産されていない古い部品を無理して使うと同じ品質のモノを作れなくなってしまいます。

例えばオールド・マーシャルには様々な部品が使われており,当たりもあれば外れもあるそうです。

温故知新でよいトーンを持った現行部品を探すのがよいと思います。 SOZOやMarcury Magneticsのようにトーンを大切にするメーカーを応援することが重要だと思います。

最近出始めた「レプリカ」モノは外観だけは似せていますが中身はどうなっているかわかりません。 外見よりも中身を重視したいです。ですので,メーカーには詳細なデータの開示をして欲しいと思います。 詳細なデータがあれば欠点を知ってカバーするような使い方ができます。

使用している材料やキーテクノロジも公開してもらいたいです。キーワードの例としては,,,

コンデンサーであれば「箔巻き」,「銅リード」,「円筒形」,「無誘導」とかです。
抵抗であれば「非磁性抵抗体」,「真鍮キャップ」,「銅リード」とかです。
リード線が「無酸素銅」ならばさらにそそられます。さらに・・・
「塩ビ不使用」とか,「スリーブレス」,「スケルトン」抵抗とか,「絹巻き」とか。
「バージンメタル」,「レアメタル」とか,「6N」とか,「鏡面仕上げ」とか「無着色」とか「天然素材」とか「オーガニック」とか「純米」とか「無濾過生原酒」とか「非加熱」とか,,,こういうキーワードも好きです(笑)

ギターアンプは多分にファッション的な要素が強いと思います。 もちろん,見た目も重要とおもいますが,中身が伴わないブランドは長生きはできません。 日本人は本質ではなく名声でブランドを選ぶ傾向があるように思います。

確かな品質を持っていれば値段が高いのも当然です。

例えば,航空機用,軍事用,宇宙用は高い信頼性が要求されます。 特に人工衛星用の部品は,抵抗器でも全数X線検査されているものもあるということです。 値段が高くて当たり前ですが,音がよいかどうかは知りません。

XXがXXのライブで使用したXX年製のXXに使われた部品という理由で人気があり,中身が伴わないのに値段が高い部品もありますので注意が必要です。 まず,良い音の部品を選ぶ前に,正しい部品を選べるようになることが必要です。

もちろん「安い値段」で入手する努力も必要です。 「安い値段」というより,「適正な値段」というべきでしょうか・・・ 入手が難しい部品はや人気のある部品はふっかける業者も多いので(自分が業者ならそうします)安く入手する努力をしても損はないと思います。


ここに記したことはほとんどがWEBの聞きかじりです。根拠(LINK)を示さないのはただ手間を惜しんでのことです。(ホントにすみません) 海外のアンプ自作系のPAGEやフォーラムで得た情報もあります。 部品屋の通販ページやオークションの売り文句も参考にしていますが,真偽のほどは・・・あとは雑誌を立ち読みしたりとか。 一番参考になるのはメーカーのWEB PAGEです。データシートやテクニカルノートなどは古今東西,日欧米中関わらずくまなく目を通すようにしています。


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