！全面工事中！

３：初めて作る直熱管アンプの部品

211（VT4C）シングル・ステレオ・アンプの自作

その他 部品

配線材

1000V用の配線材には住電の20kV高圧用配線材（UL3239）を使いました。架橋樹脂の２重の被覆なので熱に強く使いやすいです。 AC１次側の配線にはUL対応のBELDEN 8918を使いました。こちらも被覆が丈夫で信頼度が高いです。 AC１次側にいい加減な配線材を使うのは危険です。 ヒーター用配線はAWG18のBELDEN 8522を使いましたが，MT9ピンソケットには太すぎてギリギリです。20AWGでもよいかもしれません。 その他配線にはBELDEN 8503を使っています。なぜ人気があるのか，使ってみればわかります。 被覆が剥きやすく，半田のノリが良く，すわりが良いのが特徴です。 音声信号を通す部分は非常に少ないのですが，いつも通りMOGAMI 2514（無着色）を使いました。 スピーカー配線にはMOGAMI 2515も使いましたがたった5cmくらいです。 入力から初段までのシールドケーブルはMOGAMI 2520です。

ハンダとコテ

1kgリールを使い切る気配が無いので全面的にアルミットKR-19を使いました。 千住金属や日本スペリアも使ったことがありますが，KR-19は溶けやすくなじみやすく使いやすいです。 趣味の自作真空管アンプなので有鉛です。ケスターやナッソーはどうしても興味がわかず，使ったことありません。

コテは長らくHAKKOのPRESTOを使ってきました。ボタンを押している間だけ急速過熱できるので便利です。 これを作業中に落としてしまい，コテ先が折れてしまいました。 そこで金田式御用達のANTEXのコテを持っていることを思い出し引っ張り出しました。 25Wですが熱容量が大きく作業しやすくてびっくりしました。そういえば昔はずっとこれを使っていました。 ただコテ先が太いため，チップ部品には使えません。

ネジ

M3のバインドを主に使っています。5mm，8mm，12mmなど長さ違いをストックしています。

黄銅製の電気ネジは電工ペンチで簡単に切断できるので，いざという時には長さ調整して使います。

トランスの固定にはM4を使います。ジャンボソケットの固定にはM5を使いました。 ジャンボソケットは落とし込むのが定石のようです。

トロイダルトランスの固定はトランスに付属していたM6のネジを使っています。

緩み防止のため平ワッシャー，バネワッシャーは最低でも１枚入れるようにしています。 緩んでは困る部分はロックタイトの243を塗布しています。

基板

2mm厚のベークを使いました。 電動の卓上基板カッターで切断したのですが，ガラエポはサクサク切れるのにベークは切りにくく，ゴムを燃やしたような異臭が発生し一家騒然となりました。 しかもベーク板はいい加減な加工を行うと端が欠けたり剥がれたりしますので注意が必要です。

ハトメは2mmと3mmの電気ハトメを使っています。秋葉原の西川電子にあります。

ハトメを開くためには割れ目が入らない専用工具もあるようですが，わたしは菊割棒を使っています。 割れ目は入りますがきれいに開きますし，扱いも簡単です。

絶縁板

オヤイデで扱っているファイバー紙（バルカナイズドファイバー）の0.5tを使いました。 A4で販売してくれるので助かります。 見えない部分ですが，高圧回路とシャーシの間を絶縁するために使っています。

絶縁用なので燃えたり溶けたりする熱可塑性樹脂（プラスチックやビニール）では心配です。 高温でも絶縁性を維持できる加工性の良い絶縁板として非常に重宝しました。 今後は真空管アンプ自作のためのマストアイテムとしてストックしようと思います。

パーツリスト

いつも思う。誰の参考になるんだろう。きっと未来の自分の参考になるんだ・・・

全部で７〜８万円かかったかな。感覚的には５万くらいだけど。 最近のアンプは100万円でもお買い得！みたいな風潮を感じるけど。本当だろうか。 アンプは買うものではなく作るものだなとおもった。