JBL 2220のリコーン(修理)やってみよう


1:対戦相手登場

コーンの状態についてはノーコメント。オークションで捕獲したが適正価格と思う。 JBL 2220A

ダンパーを外した形跡はない。
再着磁されているとのことで当然コーンが外されたものと考えていたが,コーンを外さなくても再着磁できるようだ。


リード線の引き出しはこんな感じ。

JBL 2220A

ダンパーとコーンの間に隙間はない。

JBL 2220A

エッジはセーム皮に交換されている。表はまあまあきれい。

JBL 2220A

コーンは21057とスタンプされている。オリジナルのようだ。

JBL 2220A

リード線の長さはリコーン作業のポイントなのでもうもう一枚。

JBL 2220A

トップ・プレートは黄色い艶消し塗装風に見える。が,これはサビ。

JBL 2220A

端子とトップ・プレート。

JBL 2220A

もう片側も21057。

JBL 2220A

リード線引き出し部分。

JBL 2220A

コーンとダンパー部分は接着剤が塗布されているように見える。

JBL 2220A

リード線引き出し部分にも接着剤が塗布されている。

JBL 2220A

リード線引き出し部分。上手だね。

JBL 2220A

リード線引き出し部分。もう片方。同様。

JBL 2220A

さてこれは説明が必要。2本の感度差を測るための工夫です。

再着磁されているとのことで,減磁の可能性はほぼないと考えているが, そもそもアルニコ磁石は自然に減磁することはないらしく,そんなに心配はしていない。 しかし,パワー減磁という現象はあるらしく,疑心暗鬼となっているので確認したい。

そこで,2本を向かい合わせて片側に信号を入れ,もう片方の電圧を測ってみた。500mV。

上下の接続を逆にして,もう一度電圧を測る。500mV。気持ち悪いほどの一致した。

よく考えたら打ち消しあっちゃうのでダメですね。もう1台リファレンス用のスピーカーが必要ですね。 もしくは素直にマイクで測定するか。

JBL 2220A

2:分解・清掃

さていよいよ分解していきます。カッターナイフでコーンアッセンブリを外しました。 やはり,ダンパーは外した形跡はありません。リコーンはされていないようです。

黄色い艶消し風塗装?ではなくてこれはサビです。鉄のさびは油分や水分がないと黄色くなるようです。

JBL 2220A

センターキャップは修正の後があり,黒塗りされているようです。 そう思うとコーンもなんか紫がかった気持ち悪い色です。墨汁でも塗ったのでしょうか・・・

JBL 2220A

あ,2220Aって鉛筆で書いてありますね。

JBL 2220A

しかし,コーン紙がヘロヘロのフニャフニャです。ヘタってるのかな。やはり21057ですね。

JBL 2220A

リード線の引き出し部。しっかり接着剤が塗布されています。

JBL 2220A

あ,ダンパーはコーンのネック部分に接着されてますね。そっか。

JBL 2220A

ダンパーの山は3つです。

JBL 2220A

ギャップにはテープを貼っておきます。

JBL 2220A

カッターで削ってクリーニングしました。古い接着剤はエポキシ系でしょうか?

JBL 2220A

思い切ってフレームを外しました。トッププレートのサビを落とします。 鉄粉が出ないようにカッターでサビだけ落としていきます。

再度ネジ止めのするときには緩まないようにネジロックを塗ってから取り付けます。あとフレームの向きに注意。ラベルと端子を合わせるように。

JBL 2220A

左はサビ落とし前,右がサビ落とし後,逆光で見えませんが。 ちなみに裸の状態のフレームは非常によく鳴きます。「カーン」って。お釈迦様が出てきそう。

JBL 2220

貴重な証拠を発見!「JAN 2 3 1975」と読めますね。もう一本は「FEB 1 3 1975」でしょう。 JBLはシリアルと製造時期の紐づけがいまいち意味不明なんですよね。 これは明らかに日付なので,自信もって1975年製といえます。しまった年上だ。。

JBL 2220A RECONE

いわゆるクラフトボビンです。この隙間にリード線を通せばコイルが妙に膨らんだりしないんですね。 JBLすげー

JBL 2220A RECONE

やっぱり21057です。

JBL 2220A RECONE

コイルの巻き幅は7.4mmではなく,7.8mmくらいあります。

JBL 2220A RECONE

ボイスコイルとコーンを接着してその外側にダンパーを接着してます。 これがその証拠です。

JBL 2220A RECONE

じゃあセンターキャップ側はというと,こんな塩梅。絶妙。。寸法関係結構シビアですよこれ。

JBL 2220A RECONE

2本目も清掃中。

JBL 2220A RECONE

リコーンキット届きました。非常に合理的な梱包!パーツの変形などは起こりえないですね。

JBL 2220A RECONE

ダンパーとコーンの位置関係を確認しました。オリジナルとは違いジャストの設計です。

JBL 2220A RECONE

ラベル部分です。このスリットが気に食わない・・・ 80年代のJBLは四角い窓に網が貼ってある。その方が負荷が少ない。 風切り音も出そうだし・・・

JBL 2220A RECONE

切っちゃえ・・・

JBL 2220A RECONE

きれいにしとけばバレないでしょ。

JBL 2220A RECONE

リコーン作業ぶっつけ本番

さて前置きはここまで。これからがリコーン本番です。

JBL 2220A RECONE

ダンパーが来る位置に鉛筆でケガキ。ボビンはカプトンです。 コイルの巻き幅は8.2mmくらいあります。

JBL 2220A RECONE

あ,写真が3工程くらいとんでますね。。
・まずダンパーとコイルを4点位で接着,高さに注意
・ボイスコイルにコーンを取り付けて,仮組する
・ギャップにシムを入れてコイルが傾かないようにする
・コーンが水平であることを確認したらコーンとコイルを完全に接着する
・いったん取り外してひっくり返し,ダンパーとボイスコイルを接着
・コーンとダンパーの隙間を接着

重要なので下の方にまとめました。

そしてダンパーにダンピング材を塗布。 表から塗るとふたつのロールとロール隙間,M字の中央の谷が埋まってしまいます。 気持ち悪いので裏側から行いました。裏返しのまま乾燥させます。

ダンピング材は水性ボンドです。薄めすぎたようです。水平にしないと接着剤が流れて偏ります。 また,エッジの裏にしみこみますので,エッジがどこかに触れているとそのまま接着されちゃいます。 写真ではCD-Rのバルクケースで支えています。ガムテープを2段重ねしてもちょうどよいです。

JBL 2220A RECONE

コーンとダンパーの隙間もしっかり埋まっています。

JBL 2220A RECONE

リード線の加工はオリジナルな形状です。折り曲げて予備ハンダしておきます。

JBL 2220A RECONE

ボイスコイルから20mmの位置に穴を開けて,逆ピンセットでつまんで半田付けします。 大電流が流れますのでできるだけ接触面積を大きくしておきたいわけです。

JBL 2220A RECONE

ヤニが出ますので,ティッシュをはさみました。

オリジナルのコーンアッセンブリをよく見るとボイスコイルのリボンがコーンの裏側に引き出されています。 JBLは裏側で半田付けしているのかもしれません。

JBL 2220A RECONE

お約束のシムを入れた写真がありませんでした。 ギャップとボイスコイルが真円ならあまり気にしなくてもよいのですが,どうしても隙間の広い部分と狭い部分があります。 隙間の狭い部分を狙ってシムを2重に入れています。

ボイスコイルのリード線の引き出しとフレーム側の端子の位置関係に注意です。

JBL 2220A RECONE

ボイスコイルの淵とコーンの接合部です。寸法関係はピッタリです。 ちょっとでもはみ出すとシムも接着されます。絶対に溢れないように!!

JBL 2220A RECONE

いよいよコーンアッセンブリを取り付けます。 フレームに鳴き止めと反射抑制を狙ってフェルトを貼りました。全部黒がよかったんですが・・・

JBL 2220A RECONE

最も重要な工程は写真がありません。。。
・コーンアッセンブリを乗せます
・ダンパーの接着部を圧着しながらセンター出しを行います
・位置が決まったらダンパーが動かないように瞬間接着剤で4点固めます
・エッジを圧着しながらコーンが傾かないようにエッジの位置を決めます
・コーンが動かない程度まで硬化したら,ガスケットを取り付けてひっくり返します

あ,写真がありませんが,ベントホールには元々ついていた網を接着しました。

重要なので下の方にまとめました。


さて,接着が乾く間にいたずらしておきましょう。 センターキャップのダンピングです。某社の真似をしてみました。写真は裏側です。表は加工しません。 切れ込みは入れていませんので気休めですね。レーザーで切ればきれいに切れるかな・・・

JBL 2220A RECONE

最終仕上げ

ダストキャップの接着は性能にはあまり関係ありませんが,見た目的には最も重要です。

ボイスコイル側に水性接着剤を塗り,ダストキャップを置いて,重りを乗せて瞬間接着剤で4点ほど固定します。 接着剤が透明になったらDBボンドで隙間を埋めます。

これはとーってもむずかしいうえに,失敗が許されません。 チューブからそのままでは塗れません。先の細いスポイトか注射器が必要です。 できれば金属製のノズルがよいでしょう。少しずつ塗ります。DBボンドは糸引きまくります。手袋した方がいいかも。

JBL 2220A RECONE

初めてにしてはまあまあ合格レベルかと。

JBL 2220A RECONE

はい,できました。手順はだいぶ端折りましたが。

JBL 2220A RECONE

乗せてみます。

JBL 2220A RECONE

よいようです!一応トーンスイープで異音を確認してます。f0は38Hz〜40Hzくらいでした。 f0が想定内なのでエージングは数分しかしてません。

早く音を聞きたいので箱に取り付けました。

JBL 2220A RECONE

もういっかい手順を整理

一応断っておきますが,キット添付の説明書とは手順が異なりますし,これが正解なわけでもないです。 たまたまうまくいきましたが・・・

1:分解

◆用意するもの:カッターナイフ,デザインナイフ,掃除機
再利用できる部材がないかどうか確認しながら分解する
ガスケットは再利用率が高い,今回は破壊してしまった
エッジは再利用の見込みが低い
コーンとダンパーはへたりに注意
ボイスコイルは焼けているかがポイント

2:清掃

◆用意するもの:カッターナイフ,彫刻刀,掃除機,チェーンクリーナー,リン青銅板(アルミ板)
古い接着剤を剥がす
カッターナイフを使う
さび落としはチェーンクリーナーを使った(防錆効果もあるらしい)
ギャップ内のさび取りはリン青銅板を使った
鉄粉が出てギャップ内に入ってしまうと厄介なのでヤスリがけはやめました

3:ギャップ清掃

◆用意するもの:ガムテープ,エアーブロア
ガムテープで異物が出てこなくなるまでしつこく清掃する
ギャップ内はエアーブローしておく

4:キットの確認と寸法の把握

コーンとダンパーを置く,ダンパーはテープで固定
コーンとダンパーの隙間を見る
隙間がなく,コーンがダンパーを押している状態の場合は組み立てと接着に工夫が必要

今回はダンパーがフラットな状態でコイルが中立,コーンも中点にくるように組み立てることにしました
作業中と使用中では向きが異なり重力の影響でコーンが沈む(浮く)かもしれませんが,エッジが固く,コーンが軽いので影響無しと判断

あ,あとダンピング材は先に塗っておいてもよい

ここからが本番です(コーン・アッセンブリの組み立て)

納得いくまでクリーニングができたら新しい部品を組み立てていきます。
スピーカーの組み立て方法はいろいろありますが,今回はボイスコイル,ダンパー,コーンを先に組み立てて「コーン・アッセンブリ」を作る方法をとりました。
JBLはこのように組み立てているようですし,JBL純正のリコーンキットはコーン・アッセンブリ状態で出荷されています。

5:ボイスコイルとダンパーを仮接着する

◆図中の1:仮接着,4点くらい:
・用意するもの:鉛筆,マジック,瞬間接着剤
ここで高さ方向が決まるので注意,コイルがギャップの中央に来ないと感度が下がったり,2次歪みの発生原因となる。
ダンパーの座面がトッププレートから11mm(JBL標準値と思われる)
トップ・プレート厚8.8mm(2220の場合),コイル巻き幅8.2mm(今回のコイル),ダンパーのベロの部分が1.2mm(今回の場合)
コイルを磁気ギャップの中央に持ってくるための計算をします

11 - 1.2 + (8.8-8.2)/2 = 10.1

コイルを磁気ギャップの中央に持ってくるためにはダンパーをコイルから10.1mmの位置に取り付ける
自重の影響を少しだけ考慮して10.3mmの位置を狙う。
ボイスコイル外周に鉛筆で目印をつける
ボイスコイル内側にもコイルから0.5mmの位置にマジックで目印をつけておく

ダンパーをボイスコイルに取り付けて全周囲を確認して高さを微調整していく
図中の1を4点〜5点接着,ごく少量の接着剤でダンパーとボビンを接着する

★確認ポイント:ダンパーの繊維方向をコイルの引き出し位置に対して90度になるようにしてみたが,45度の方がいいかも
★確認ポイント:コイルに対してダンパーが傾かないこと
★確認ポイント:コイルが真円でない可能性があるのでガチガチに固めないこと

6:コーンとボイスコイルの仮接着

◆図中の2:仮接着,4点くらい:
・用意するもの:瞬間接着剤,50cm定規(まっすぐな棒)
ここでコーンの傾きが決まるので注意
コーンをボイスコイルに取り付ける
入りにくい場合はコーンのネック部分を指ですこし広げる
ダンパーとしっかり噛み合うように微調整する
フレームに取り付けてコーンの傾きを確認する
コイルのリード線は内側に出しておく
コーン外周部に定規をあてて傾きを見る(コーンを破損しないように注意)
ダストキャップを仮に乗せてみて,コーンと隙間ができないことを確認する
ダストキャップとボイスコイルの位置関係からどこまで接着剤を塗布してよいか見極める
図中の2を4点〜5点,少量の接着剤で固定する

★確認ポイント:コイルの引き出し位置を端子とバックプレートのロゴマークに合わせること
★確認ポイント:コーンに傾きがないこと
★確認ポイント:ボイスコイルに傾きや沈み込みがないこと
★確認ポイント:コイルが真円でない可能性があるのでガチガチに固めないこと

7:ボイスコイルとコーンを本接着

◆図中の2:本接着,全周:
・用意するもの:瞬間接着剤,シム,センターキャップ
ギャップにシムを挟む,ポールピースとの隙間が均一になるようにシムを入れる
ギャップが狭く,シムがきついところを狙ってシムを入れてみた
シムがきついとボイスコイルが変形してしまうので注意。ほどほどに

ボイスコイルとコーンの隙間に(図中の2)接着剤を流し込む
気泡が入らないように瞬間接着剤を流し込んでいく

1周したら硬化促進剤を吹きかけて固定する

ダストキャップを乗せて浮かないことを確認する

隙間を埋めるように図中の2に接着剤を追加する
追加接着は促進剤がが十分揮発してから行うこと

★確認ポイント:コイルの引き出し位置を端子とバックプレートのロゴマークに合わせること
★確認ポイント:ポールピースの隙間が均一であること
★確認ポイント:接着剤がシムやコイルの内側に付着しないこと
★確認ポイント:コーンとコイルに隙間がないこと
★確認ポイント:ダストキャップが浮かないこと

8:確認

シムを取り除く
コーンが動くことを確認する
ボイスコイル内側の目印の位置からボイスコイルが沈んだり浮いたりしていないことを確認する

★確認ポイント:自重で少し沈んでいる程度ならOK

9:ダンパー本接着

◆図中の1:本接着,全周:
・用意するもの:瞬間接着剤
コイルに接着剤が流れないように,コーンアッセンブリーをひっくり返して作業する
ダンパーとボビンの隙間を埋めるように図中の1に接着剤を流し込んで硬化させる

★確認ポイント:ダンパー側にはみ出さないこと
★確認ポイント:コイルに接着剤が付着しないこと

10:接着確認と追加塗布

◆図中の4:本接着,全周:
・用意するもの:瞬間接着剤
コーンとダンパーの隙間を埋めるように図中の4の全周に接着剤を塗布して硬化させる

★確認ポイント:ボイスコイル,コーン,ダンパーに隙間がないこと

11:リード線はんだ付け

◆用意するもの:半田ごて,瞬間接着剤
リード線の根元をコーンに接着しておく
コーンに穴をあける,ボイスコイルから20mmの位置に表から穴をあけてリード線を通す
コーンに保護用の紙を敷いてはんだ付けする
大電流が流れるので接触面積が大きくなるように工夫してみた
うまくはんだ付け出来たら接着剤で穴の周囲を埋める
コーンを裏返してリード線を引き出した穴の周囲を接着剤で固める

★確認ポイント: 盛り上がりが大きいとカッコ悪い

ふと思いついたがコーンにハトメを使ったらキレイにできるかも

ひとやすみ(コーン・アッセンブリ完成)

コーン・アッセンブリができたので,一休みしましょう。
全体を確認したり,クリーニングしなおしたり,エッジにダンピング材を塗ったり,準備しておきます。

12:コーン・アセンブリの接着

◆用意するもの:水性接着剤,瞬間接着剤,濡れ雑巾,50cm定規(まっすぐな棒),半田ごて

★確認ポイント:ギャップ内の異物を最終確認する,もう一度,念入りにガムテープで清掃しておく
★確認ポイント:ボイスコイルについているホコリをブローしておく

ダンパー外周部のフレーム側に接着剤を幅3mmで塗布する(今回はキット付属の水性接着剤を使用)
コーン外周部のフレーム側(内周寄り)に接着剤を幅3mmで塗布する(今回はキット付属の水性接着剤を使用)

コーンアッセンブリを取り付けてダンパーを軽く接着する

★確認ポイント:ボイスコイルの引き出しがターミナル側になること

まずセンター位置をダンパーで決める(コーンの傾きはエッジで決める)

ボイスコイルがセンターに来るように調整しながら,ダンパー全周を圧着していく
指に接着剤が付くので濡れ雑巾でふき取りながら作業する

エッジが波立たないようにエッジ外周部を軽く圧着しておく

ボイスコイルのセンター出しに自信がもてたら
硬化中に動いてしまわないようにダンパーとフレームを瞬間接着剤で固定する(4点)

コーンの傾きを定規でチェックしながらエッジを圧着していく
エッジが高ければ外周側に引っ張るが,力をかけすぎるとコーンが変形してしまうのでほどほどに

はみ出た接着剤はふき取っておく
コーンが動かない程度まで硬化したらガスケットを取り付ける

★確認ポイント:数Hzのサイン波を入れてボイスコイルこすれがないことを確認する

ガスケットの位置決めを行うために取付穴を開ける,半田ごてで焼くと手早くきれい
エッジの上に水性接着剤を幅3oで塗布し,ガスケットを乗せて位置を調整する
ガスケットも何点か瞬間接着剤で固定しておくとよいかも
反転して床に置き圧着する
反転するのはホコリ除けの意味もある

★確認ポイント:ギャップに異物が入らないように注意

13:一晩放置後,ダストキャップの接着と仕上げ

◆用意するもの:水性接着剤,瞬間接着剤,DBボンド,半田ごて

★確認ポイント:数Hzのサイン波を入れてボイスコイルこすれがないことを確認する
リード線をターミナルにはんだ付けする,長すぎず,短すぎない長さとする

ボイスコイルのリード線をコーンになじませる
ボイスコイル周辺に水溶性接着剤を塗布する,外側に0.5mmくらいはみ出す程度がよい
ダストキャップを乗せる

★確認ポイント:ギャップ側に接着剤が流れないように注意

ダストキャップの位置を決めたら重りを乗せて,極少量の瞬間接着剤で固定して乾燥させる

★確認ポイント:ダストキャップのセンターズレにに注意

水溶性接着剤が乾燥したら,コーンとダストキャップの隙間にDBボンドを塗布する

先の細いディスペンサーがあればうまくできそう。
多く出しすぎると大変なことになる焦らず少しずつ塗っていく,後戻りはできない・・・

14:テスト・エージング

エージングはバーン・インとも言うようですね。以下適当です。
7〜10Hzのサイン波を入れて異音が出ないことを確認する
サイン波をスイープさせて異音がないことを確認する(本当はFFTでも見たほうがよい)
f0が40Hz程度であることを確認する
f0が高ければ支持系が固い可能性があるので,10Hzで数分ゆすってみる
今回はいきなり38Hz程度で設計通りなのでエージングはほとんどしていない


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