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発音

最終更新日'2006-12-28


とりあえず音が出たの巻

進捗が無いまま4ヶ月がすぎようとしていたその時,なぜか無性に音を出したくなった。
とりあえずPowerAmp部分だけ組んでプリアンプは前作のラックプリを使用することにした。

回路図までは用意していたものの実体配線図は書かずに走り始める。

今回の目玉は電源。
スプラグのアトムが5個並ぶ姿は壮観だが,お陰でプリアンプを組み込む部分がほとんど無い。
しかも,トランスを特注したのは良いが,へまをして,バイアス用のマイナス電源が取れない・・・
0-100
0-CT-6.3 1A
0-CT-6.3 1A
0-280 500mA
0-320 50mA
このような変則的なトランス,例によって春日無線で巻いてもらった(チョコっと宣伝)。
真空管整流にこだわる向きは無いので,トランスの利用効率が高いブリッヂ整流にするつもり。
しかも欲張ってプリアンプの電源を別にした。
までは良かったのだが,バイアス用の電源を忘れた
結局プリ用の320Vを半端整流にして,マイナス電源と0V端子を共有してお茶を濁した。

チョークコイル

電源はチョークを多用してできるだけ強力に仕上げた。
ギターアンプ特有の電源の弱さを再現するのならば後から抵抗を挿入して再現してみる。
まずはしっかりした電源にしてどのような音になるのか試してからあちこちに抵抗を入れて電源の弱さをシミュレートしてみる。
弱い電源を強くすることはできないが,強い電源を弱くすることは簡単だ。

結果的に5Hのノグチトランスのチョークを背負い,ブラックフェイスの回路を踏襲するためにスクリーングリッドにもチョークが入る。

トランスドライブ

もうひとつの目玉は(目玉は2つある)トランスドライブ。
ギターアンプはパワー管を激しくドライブするのでコントロールグリッドにガンガン電流が流れる。
ドライブ段が非力だとPower管をドライブしきれなくなる,ゆえに歪みが発生するのだが,通常ロングテール形式は欠点も多い。

・完全に作動にならない
→反転側はグリッド接地回路になるためカソード接地回路とは動作が異なる。
特に大振幅を振り込んで歪んでいる状態では正しく差動動作をしていないものと考えられ。
トランスドライブは磁気結合された巻線の中点を基準に動かすだけなので本質的にアンバランスな動作はできない。

・DC電流が流せない
→C結しているためDCが流せず,パワー管のグリッド抵抗にグリッド電流が流れることにより多くのバイアス抵抗でロスが発生する
また,グリッド電流が流れてバイアスが深くなりノッチング歪み(クロスオーバー歪み)が出るブロッキング現象が発生する

トランスドライブではDCのインピーダンスがとても低く(トランスの巻き線抵抗に相当)ブロッキング現象が発生しにくい。
もしブロッキング現象を発生させてコンプ感を得たいのならば抵抗を挿入すればよい(つまり調整可能!)。


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